2011-07-08(Fri)
アクションへの道(225)
僕がキャラクターショーに臨む際、最も大切にしている事の1つに、
『再現性』
というものがあります。
何回やってもどこでやっても同じ事が出来る、同じクォリティーのショーが出来る、
それがプロの仕事だと思っています。
これは『アドリブ』とは全然逆の考え方ですね。
『再現性のなさ』、『そこでしか観られない希少性』、それこそがアドリブでありキャラクターショー(ライブ)の醍醐味という考え方もあります。
どちらが正しいのでしょうか?
答えは簡単、どちらも正しいのです。
再現性が高ければショーのクォリティーを上げる事が出来る。
(逆に言えば、同じ事を再現出来る能力がなければレベルアップは出来ないのです。
『前回のココが良かったから同じようにやろう』
『前回はあそこが悪かったから変えてみよう』
この繰り返しがレベルアップに繋がるのですが、『前回の』を再現する能力がなければ維持も変更も不可能だからです)
しかし、ただ同じ事を繰り返していては複数回観に来てくれているお客さんは飽きてしまいます。
そして演じているキャストもモチベーションが上がらないのではないでしょうか。
(それでも高いモチベーションを保つのがプロだと思いますが)
そこで、お客さんに対して、そして自分達にたいしての『+α』としてアドリブを入れる、というのはアリだと思います。
まぁアドリブを入れる目的なんて他にも色々あるんですけどね。
ただ、キャラクターショーにおいてアドリブは『そのぐらいがちょうどいい』と、僕は個人的に思っているんです。
以前、ある先輩の過去のショーをビデオで見せてもらいました。
本人曰く、
『ベテランキャストが多かったからアドリブ満載』
という自慢のショーでした。
しかしそれは、本当に酷いショーでした。
アドリブと言えば聞こえはいいのですが、段取りを覚えずに好き勝手に動いているだけなのです。
当然立ち回りやダンスなどはグダグダ、
後は演技のフリをした悪ふざけの応酬…
セリフを喋ってる敵キャラクターを背後の死角から不意をついて殴る、蹴る。
いきなり蹴られたキャラクターがふっとんで、小道具を持っている新人キャストにぶつかる。
ぶつかった衝撃で小道具が飛び客席に落ちる、
あろう事か、お客さんが拾ってキャラクターに渡す。
ベテランキャストは周りを見ていないから勝手にどつきあいを続けている。
小道具を受け取った新人に、またベテランがぶつかる。
今度はステージの隙間に小道具が飛び込む。
視界の悪いマスクでは小道具がどこに飛んだか分からない。
必死に探す新人キャスト。
ステージの隙間なのでお客さんも拾ってあげる事が出来ない。
そんな状況にも気付かず、いまだ殴る蹴るを続けているベテランキャスト。
必要な小道具がないまま、誰も演技をしないままパッケージのセリフは流れていく…
これってショーなの!?
しかもプロの!?
これがアドリブってもんなの!?
違うんじゃないかなぁ~!?
そうなんですよ。
アドリブって言葉を『テキトー』の逃げ道として使う人達がいるんですわ。
段取りがめんどくさいから『ここはアドリブで』みたいな事を言う人とか、
段取りを忘れてテキトーに動いたのを『アドリブ入れてみた』とか言ってごまかす人が。
アドリブってそんな簡単なもんじゃないでしょう。
お笑い芸人さん達のフリートークを見たってそれは一目瞭然。
実力のある芸人さんはフリートークも面白いけど、そうでない若手の芸人さんなんかグダグダだったりしますよね。
厳しいプロの世界で揉まれてる芸人さんでさえそうなんですから、我々が生半可な気持ちでアドリブに挑んではいけないんじゃないかと僕は思うワケです。
まずは『再現性』というスキルを身につける事。
それからアドリブ能力を鍛えていくべきではないでしょうか。
キャラクターショーでもアドリブが必要とされる局面は間違いなくありますからね。
だからこそ僕にとって、お化け屋敷での経験は大切な糧になったんです。
要所要所で、悪ふざけにならない範囲でアドリブを鍛えて下さった本宮賢二さんに感謝しているんです。
…とは言え、いまだにアドリブは苦手なので、賢二さんに会わせる顔がないですけどね…
『再現性』
というものがあります。
何回やってもどこでやっても同じ事が出来る、同じクォリティーのショーが出来る、
それがプロの仕事だと思っています。
これは『アドリブ』とは全然逆の考え方ですね。
『再現性のなさ』、『そこでしか観られない希少性』、それこそがアドリブでありキャラクターショー(ライブ)の醍醐味という考え方もあります。
どちらが正しいのでしょうか?
答えは簡単、どちらも正しいのです。
再現性が高ければショーのクォリティーを上げる事が出来る。
(逆に言えば、同じ事を再現出来る能力がなければレベルアップは出来ないのです。
『前回のココが良かったから同じようにやろう』
『前回はあそこが悪かったから変えてみよう』
この繰り返しがレベルアップに繋がるのですが、『前回の』を再現する能力がなければ維持も変更も不可能だからです)
しかし、ただ同じ事を繰り返していては複数回観に来てくれているお客さんは飽きてしまいます。
そして演じているキャストもモチベーションが上がらないのではないでしょうか。
(それでも高いモチベーションを保つのがプロだと思いますが)
そこで、お客さんに対して、そして自分達にたいしての『+α』としてアドリブを入れる、というのはアリだと思います。
まぁアドリブを入れる目的なんて他にも色々あるんですけどね。
ただ、キャラクターショーにおいてアドリブは『そのぐらいがちょうどいい』と、僕は個人的に思っているんです。
以前、ある先輩の過去のショーをビデオで見せてもらいました。
本人曰く、
『ベテランキャストが多かったからアドリブ満載』
という自慢のショーでした。
しかしそれは、本当に酷いショーでした。
アドリブと言えば聞こえはいいのですが、段取りを覚えずに好き勝手に動いているだけなのです。
当然立ち回りやダンスなどはグダグダ、
後は演技のフリをした悪ふざけの応酬…
セリフを喋ってる敵キャラクターを背後の死角から不意をついて殴る、蹴る。
いきなり蹴られたキャラクターがふっとんで、小道具を持っている新人キャストにぶつかる。
ぶつかった衝撃で小道具が飛び客席に落ちる、
あろう事か、お客さんが拾ってキャラクターに渡す。
ベテランキャストは周りを見ていないから勝手にどつきあいを続けている。
小道具を受け取った新人に、またベテランがぶつかる。
今度はステージの隙間に小道具が飛び込む。
視界の悪いマスクでは小道具がどこに飛んだか分からない。
必死に探す新人キャスト。
ステージの隙間なのでお客さんも拾ってあげる事が出来ない。
そんな状況にも気付かず、いまだ殴る蹴るを続けているベテランキャスト。
必要な小道具がないまま、誰も演技をしないままパッケージのセリフは流れていく…
これってショーなの!?
しかもプロの!?
これがアドリブってもんなの!?
違うんじゃないかなぁ~!?
そうなんですよ。
アドリブって言葉を『テキトー』の逃げ道として使う人達がいるんですわ。
段取りがめんどくさいから『ここはアドリブで』みたいな事を言う人とか、
段取りを忘れてテキトーに動いたのを『アドリブ入れてみた』とか言ってごまかす人が。
アドリブってそんな簡単なもんじゃないでしょう。
お笑い芸人さん達のフリートークを見たってそれは一目瞭然。
実力のある芸人さんはフリートークも面白いけど、そうでない若手の芸人さんなんかグダグダだったりしますよね。
厳しいプロの世界で揉まれてる芸人さんでさえそうなんですから、我々が生半可な気持ちでアドリブに挑んではいけないんじゃないかと僕は思うワケです。
まずは『再現性』というスキルを身につける事。
それからアドリブ能力を鍛えていくべきではないでしょうか。
キャラクターショーでもアドリブが必要とされる局面は間違いなくありますからね。
だからこそ僕にとって、お化け屋敷での経験は大切な糧になったんです。
要所要所で、悪ふざけにならない範囲でアドリブを鍛えて下さった本宮賢二さんに感謝しているんです。
…とは言え、いまだにアドリブは苦手なので、賢二さんに会わせる顔がないですけどね…
スポンサーサイト