2011-07-07(Thu)
アクションへの道(224)
テレビのバラエティー番組でお笑い芸人さんを見てると、いわゆる『無茶振り』がすごいですよね。
『えっ!このタイミングでそんな振り!?』
なんてハラハラしてしまいます。
でも、上手い芸人さんは見事に返すんですよね~。
上手く返せなくてもどうにか笑いを取る人もいますし。
そーゆーのを見てると、
『あぁ…無茶振りって、すごく鍛えられるだろうなぁ…』
と思います。
だって、とっさに上手く返せるって事は、頭の回転が早くて、面白い引き出しがたくさんあって、瞬発力やセンスがあって…って事じゃないですか。
芸人さんでも俳優さんでも一般の方でも、アドリブの利く人を見ると、ものすご~~~く感心します。
それは僕がアドリブ苦手な人間だから。
キャラクターショーの時にアドリブを入れたり無茶振りしたりするのは好きなんですが、好きだから上手いとは限らない。
でも子供相手のお遊びなんかはアドリブ命と言っても過言ではありません。
シャベラーのくせにアドリブの喋りが苦手な自分って一体…
お化け屋敷の仕事ではアドリブ能力を試される事が多々ありました。
僕ら隊員の仕事は、お化け屋敷の中でお客さんを誘導する事でした。
安全にアテンドするフリをしながら要所要所でお客さんを怖がらせる役目だったのです。
で、そのアテンド、通常は隊員が1名で行なっていたのですが、たまに賢二さんと2名体制で行なう事があったんです。
演技指導で来て下さっていた俳優の本宮賢二さんですが、
その賢二さん、時々アテンド中に無茶振りしてくるんです。
いつもだったら
僕『見ろ!あそこに誰か倒れているぞ!モンスターに襲われたのかもしれない…まだ近くにいるかもしれないから気をつけろ!』
なんて感じの所で、
僕『見ろ!あそこに誰か倒れているぞ!モンスターに襲われたのかもしれない…』
賢二さん『ん?スマイル(僕のコードネーム)、倒れているのはオマエの知り合いじゃないか?』
僕『えっ???…』
突然謎の設定が追加されます。
僕もどうにか回避しようと、
僕『いや、違うでしょう。…ん?…あの顔は…確か隊長の同期の…』
賢二さん『いや、全く見覚えがない顔だ。あれはオマエの知り合いに間違いない』
無茶振り返しは賢二さんには通用しません。
このやり取りの間、お客さんは我々の隣りにいるので、あまりダラダラして緊迫感を欠くワケにはいきません。
僕『危険ですが、近付いて確認しましょう』
倒れている人物に向かってジリジリと歩きます。
お化け屋敷のシチュエーション的には近付いた所で人物が起き上がり追いかけてきそうな所です。
お客さんも
『絶対起き上がって追いかけてくるけん~!』
とビビりまくっています。
そこにジリジリ近付くワケですから、かなりの緊張感です。
そんな中で賢二さんは、
賢二さん『スマイル、そいつはどんな奴だったんだ』
なんて聞いてきます。
おのれ賢二さん!
何か気の利いた事を言わなきゃいけない雰囲気です。
僕『こいつは…地元が同じで…“氷川きよしを応援する血液型A型男子の会”で知り合った同志なんです…』
アドリブ苦手な人間がとっさに面白い事を喋ろうとするとこんな無残な結果になるのです。
案の定、
賢二さん『スマイル、今日はイマイチ面白くないな』
なんて厳しく突っ込まれます。
この経験は僕の中でかなり貴重なものでした。
続きます。
『えっ!このタイミングでそんな振り!?』
なんてハラハラしてしまいます。
でも、上手い芸人さんは見事に返すんですよね~。
上手く返せなくてもどうにか笑いを取る人もいますし。
そーゆーのを見てると、
『あぁ…無茶振りって、すごく鍛えられるだろうなぁ…』
と思います。
だって、とっさに上手く返せるって事は、頭の回転が早くて、面白い引き出しがたくさんあって、瞬発力やセンスがあって…って事じゃないですか。
芸人さんでも俳優さんでも一般の方でも、アドリブの利く人を見ると、ものすご~~~く感心します。
それは僕がアドリブ苦手な人間だから。
キャラクターショーの時にアドリブを入れたり無茶振りしたりするのは好きなんですが、好きだから上手いとは限らない。
でも子供相手のお遊びなんかはアドリブ命と言っても過言ではありません。
シャベラーのくせにアドリブの喋りが苦手な自分って一体…
お化け屋敷の仕事ではアドリブ能力を試される事が多々ありました。
僕ら隊員の仕事は、お化け屋敷の中でお客さんを誘導する事でした。
安全にアテンドするフリをしながら要所要所でお客さんを怖がらせる役目だったのです。
で、そのアテンド、通常は隊員が1名で行なっていたのですが、たまに賢二さんと2名体制で行なう事があったんです。
演技指導で来て下さっていた俳優の本宮賢二さんですが、
その賢二さん、時々アテンド中に無茶振りしてくるんです。
いつもだったら
僕『見ろ!あそこに誰か倒れているぞ!モンスターに襲われたのかもしれない…まだ近くにいるかもしれないから気をつけろ!』
なんて感じの所で、
僕『見ろ!あそこに誰か倒れているぞ!モンスターに襲われたのかもしれない…』
賢二さん『ん?スマイル(僕のコードネーム)、倒れているのはオマエの知り合いじゃないか?』
僕『えっ???…』
突然謎の設定が追加されます。
僕もどうにか回避しようと、
僕『いや、違うでしょう。…ん?…あの顔は…確か隊長の同期の…』
賢二さん『いや、全く見覚えがない顔だ。あれはオマエの知り合いに間違いない』
無茶振り返しは賢二さんには通用しません。
このやり取りの間、お客さんは我々の隣りにいるので、あまりダラダラして緊迫感を欠くワケにはいきません。
僕『危険ですが、近付いて確認しましょう』
倒れている人物に向かってジリジリと歩きます。
お化け屋敷のシチュエーション的には近付いた所で人物が起き上がり追いかけてきそうな所です。
お客さんも
『絶対起き上がって追いかけてくるけん~!』
とビビりまくっています。
そこにジリジリ近付くワケですから、かなりの緊張感です。
そんな中で賢二さんは、
賢二さん『スマイル、そいつはどんな奴だったんだ』
なんて聞いてきます。
おのれ賢二さん!
何か気の利いた事を言わなきゃいけない雰囲気です。
僕『こいつは…地元が同じで…“氷川きよしを応援する血液型A型男子の会”で知り合った同志なんです…』
アドリブ苦手な人間がとっさに面白い事を喋ろうとするとこんな無残な結果になるのです。
案の定、
賢二さん『スマイル、今日はイマイチ面白くないな』
なんて厳しく突っ込まれます。
この経験は僕の中でかなり貴重なものでした。
続きます。
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