2011-06-28(Tue)
アクションへの道(217)
僕はオリジナルショーの案として『忍者ショー』を企画しました。
メジャーヒーローとは毛色の違うもので、衣裳の調達・製作も比較的容易、アクションの幅を広げる事も出来るというのが利点だと考えたからです。
この企画を動かしていたのは後輩のTですが、実質の中心人物はS君、
このブログにもよく登場する、僕の同期のS君でした。
中心人物と言ってもS君が何かをするワケではありません。
彼はアクションの能力は高いのですが、ナイーブ故に行動力に欠けるのです。
つまり、失敗が怖くて動けないタイプなんです。
そうなると必然的に、お膳立ては周りがする事になります。
しかしS君はかなりの気分屋。
機嫌を損ねるとヘソを曲げて何もしてくれなくなります。
なので企画もS君が乗り易いものになってきます。
それがS君が中心人物たる所以なんです。
まぁそんな感じで忍者ショーの企画が立ち上がりまして、当のS君は
『俺は自分からは動かないから、みんなが俺を神輿として担ぎ上げてくれ』
なんて言っておりました。
そんなS君の言葉通りに周りは活動開始に向けて動き出し、それぞれの担当なども振り分けが決まってきました。
S君はアクション担当、
Tは営業担当、
僕は造形やシナリオ製作などの担当。
中古の忍び装束を購入したりして、少しずつではありますが準備は進んでいました。
ここで―
今まで漠然としていたものが形になり始めた事で、S君の腰が引けてしまったようなのです。
新しい事にチャレンジするのは怖い、
それで失敗するのはもっと怖い。
根拠のない自信を糧に生きているS君にとって、チャレンジして失敗する事は自信を打ち砕かれる事なのです。
それなら最初から何もやらない方がいい、
きっとそう思ったのではないでしょうか。
それぞれの役職の名刺を作り、それをS君に渡した時、彼はこう言いました。
『名刺を作るなんて俺は聞いてない!
俺の知らない所で勝手に話を進めやがって!
俺は不愉快だ!この話からは降りさせてもらう!!』
明らかに言い掛かりです。
自分の弱さを認めたくなくて、周りの環境のせいにして逃げたのです。
僕の想像通り、
いえ、想像より遥かに早くプロジェクトは消滅しました。
強い意思と同じベクトルをメンバーが持たなければ、チームを維持するのは困難なのです。
僕は、
何を隠そう、こうなった後の事も考えていました。
残されたTに
『この企画は今後動く可能性があるのかな?』
と聞くと
『いや、もう動かんでしょう』
との答え。
僕は言いました。
『じゃあさ、この忍者ショーの企画、俺が1人でやってもいい?』
設定もデザインも、まだ全て僕の頭の中にしかありませんから、僕以外の人間には進めようがないのです。
Tの許可をもらい、僕は忍者ショーの企画を譲り受けました。
それが現在の
『忍者ライブショー さやか見参!』
なのです。
メジャーヒーローとは毛色の違うもので、衣裳の調達・製作も比較的容易、アクションの幅を広げる事も出来るというのが利点だと考えたからです。
この企画を動かしていたのは後輩のTですが、実質の中心人物はS君、
このブログにもよく登場する、僕の同期のS君でした。
中心人物と言ってもS君が何かをするワケではありません。
彼はアクションの能力は高いのですが、ナイーブ故に行動力に欠けるのです。
つまり、失敗が怖くて動けないタイプなんです。
そうなると必然的に、お膳立ては周りがする事になります。
しかしS君はかなりの気分屋。
機嫌を損ねるとヘソを曲げて何もしてくれなくなります。
なので企画もS君が乗り易いものになってきます。
それがS君が中心人物たる所以なんです。
まぁそんな感じで忍者ショーの企画が立ち上がりまして、当のS君は
『俺は自分からは動かないから、みんなが俺を神輿として担ぎ上げてくれ』
なんて言っておりました。
そんなS君の言葉通りに周りは活動開始に向けて動き出し、それぞれの担当なども振り分けが決まってきました。
S君はアクション担当、
Tは営業担当、
僕は造形やシナリオ製作などの担当。
中古の忍び装束を購入したりして、少しずつではありますが準備は進んでいました。
ここで―
今まで漠然としていたものが形になり始めた事で、S君の腰が引けてしまったようなのです。
新しい事にチャレンジするのは怖い、
それで失敗するのはもっと怖い。
根拠のない自信を糧に生きているS君にとって、チャレンジして失敗する事は自信を打ち砕かれる事なのです。
それなら最初から何もやらない方がいい、
きっとそう思ったのではないでしょうか。
それぞれの役職の名刺を作り、それをS君に渡した時、彼はこう言いました。
『名刺を作るなんて俺は聞いてない!
俺の知らない所で勝手に話を進めやがって!
俺は不愉快だ!この話からは降りさせてもらう!!』
明らかに言い掛かりです。
自分の弱さを認めたくなくて、周りの環境のせいにして逃げたのです。
僕の想像通り、
いえ、想像より遥かに早くプロジェクトは消滅しました。
強い意思と同じベクトルをメンバーが持たなければ、チームを維持するのは困難なのです。
僕は、
何を隠そう、こうなった後の事も考えていました。
残されたTに
『この企画は今後動く可能性があるのかな?』
と聞くと
『いや、もう動かんでしょう』
との答え。
僕は言いました。
『じゃあさ、この忍者ショーの企画、俺が1人でやってもいい?』
設定もデザインも、まだ全て僕の頭の中にしかありませんから、僕以外の人間には進めようがないのです。
Tの許可をもらい、僕は忍者ショーの企画を譲り受けました。
それが現在の
『忍者ライブショー さやか見参!』
なのです。
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