2011-05-24(Tue)
アクションへの道(194)
僕が所属していたチームでは、毎週『アクション練習』と『メルヘン練習』が行なわれていました。
『アクション練習』とはヒーローアクションの練習(そのまんまですね)、
『メルヘン練習』とは、可愛い系キャラでのダンスやお芝居をメインにした練習でした。
基本的にアクション練習には男性参加者が多く、メルヘン練習には女性参加者が多いというのが日常的な光景でした。
僕は前年ぐらいからメルヘン練習にも参加するようになっていましたが、それは
『自身のメルヘンショーのスキルを高めたい』
『アクションとメルヘンの掛け橋になりたい』
という2つの理由からでした。
他のチームでは分かりませんが、僕がいたチームでは、アクションの人間がメルヘンの人間を下に見る傾向があったのです。
『アクションの技術はしっかり練習しなければ身につかない』
『だから自分達はキツい思いをして練習している』
『メルヘンなんてキツい練習をしないじゃないか』
『そもそも演技なんて練習しなくても出来るじゃないか』
『メルヘンの人間は楽な方に逃げてるだけだ。だからキツくても練習を頑張ってるアクションの方が上なんだ』
なんて考えてるメンバーが多かったんですよ。
実際は、演技だって練習しなくちゃ上手く出来るワケないし、メルヘンが楽なんて事もない。
特に90年代後半からのメルヘンショーはダンスのクォリティも上がり、立ち回りも増えてきていました。
元々アクションよりもメルヘンの衣裳の方が大きいワケですから、立ち回りとダンスが本格的になればキツさだってかなりのものです。
しかしそれはメルヘンを経験してみて分かる事。
頭から馬鹿にして練習にも現場にも関わらないアクションメンバーにその苦労が分かろうハズもありません。
実際、アクションしかやっていない男性メンバーがたまにメルヘンに入って演技力の無さを露呈する事が多々ありました。
傍から見れば全く動けていないのですが本人だけはご満悦、なんて事がほとんどでした。
思い上がっているアクションメンバーがけっこういたのです。
メルヘン練習にしか行かない女性メンバーはどう考えていたのでしょうか。
後輩達に話を聞くと、
『アクション練習は怖い』
という意見がほとんどでした。
女性にとってパンチやキックは本来縁遠いものです。
それが自分目掛けて飛んでくる。
当然怖いと思います。
それに加えて排他的な雰囲気、
『メルヘンの人間が、アクションを甘く見るなよ』
といった雰囲気も怖かったようです。
彼女達もプロならば、その怖さを乗り越えてアクションに挑戦してほしい、僕はそう思いました。
しかし、いかんせんアクションの門戸が狭められ過ぎです。
まずはアクションメンバーが受け入れ体制を作ってあげなければ先には進みません。
その為にはまず、アクションメンバーがメルヘンの技術の高さをしっかりと知る事、
偏見というフィルターを通さず、ありのままのメルヘンを見直す事が必要です。
『アクションメンバーが真剣にメルヘンに取り組んでくれたらいいのに…』
これは僕の数年来の願いでもありました。
1996年辺りの『アクションへの道』にも書かれてあると思います。
アクションとメルヘンが切磋琢磨すればチーム力の底上げになるのは間違いないんです。
しかしアクションの男性メンバーはメルヘン練習には参加しない…
それは、メルヘンを馬鹿にしているから、という理由の他に
『恥ずかしいから』
という理由もありました。
彼らは自分達の芝居を、ダンスを、人に見られる事が恥ずかしかったのです。
だからこそ何やかんやと理屈をこね、メルヘンに参加しなかったのです。
でもそれじゃ、『怖いからアクション練習に行けない』って言ってる女性メンバーと変わらないじゃないですか。
いや、その気持ちを隠す為にメルヘンをこき下ろしているアクションメンバーの方がよっぽど卑怯じゃないですか。
僕はそんな風潮を糾弾したかった。
糾弾する為には自分がメルヘンの世界に飛び込まなくては。
そう考えて毎週のメルヘン練習に参加するようになっていたのです。
『アクション練習』とはヒーローアクションの練習(そのまんまですね)、
『メルヘン練習』とは、可愛い系キャラでのダンスやお芝居をメインにした練習でした。
基本的にアクション練習には男性参加者が多く、メルヘン練習には女性参加者が多いというのが日常的な光景でした。
僕は前年ぐらいからメルヘン練習にも参加するようになっていましたが、それは
『自身のメルヘンショーのスキルを高めたい』
『アクションとメルヘンの掛け橋になりたい』
という2つの理由からでした。
他のチームでは分かりませんが、僕がいたチームでは、アクションの人間がメルヘンの人間を下に見る傾向があったのです。
『アクションの技術はしっかり練習しなければ身につかない』
『だから自分達はキツい思いをして練習している』
『メルヘンなんてキツい練習をしないじゃないか』
『そもそも演技なんて練習しなくても出来るじゃないか』
『メルヘンの人間は楽な方に逃げてるだけだ。だからキツくても練習を頑張ってるアクションの方が上なんだ』
なんて考えてるメンバーが多かったんですよ。
実際は、演技だって練習しなくちゃ上手く出来るワケないし、メルヘンが楽なんて事もない。
特に90年代後半からのメルヘンショーはダンスのクォリティも上がり、立ち回りも増えてきていました。
元々アクションよりもメルヘンの衣裳の方が大きいワケですから、立ち回りとダンスが本格的になればキツさだってかなりのものです。
しかしそれはメルヘンを経験してみて分かる事。
頭から馬鹿にして練習にも現場にも関わらないアクションメンバーにその苦労が分かろうハズもありません。
実際、アクションしかやっていない男性メンバーがたまにメルヘンに入って演技力の無さを露呈する事が多々ありました。
傍から見れば全く動けていないのですが本人だけはご満悦、なんて事がほとんどでした。
思い上がっているアクションメンバーがけっこういたのです。
メルヘン練習にしか行かない女性メンバーはどう考えていたのでしょうか。
後輩達に話を聞くと、
『アクション練習は怖い』
という意見がほとんどでした。
女性にとってパンチやキックは本来縁遠いものです。
それが自分目掛けて飛んでくる。
当然怖いと思います。
それに加えて排他的な雰囲気、
『メルヘンの人間が、アクションを甘く見るなよ』
といった雰囲気も怖かったようです。
彼女達もプロならば、その怖さを乗り越えてアクションに挑戦してほしい、僕はそう思いました。
しかし、いかんせんアクションの門戸が狭められ過ぎです。
まずはアクションメンバーが受け入れ体制を作ってあげなければ先には進みません。
その為にはまず、アクションメンバーがメルヘンの技術の高さをしっかりと知る事、
偏見というフィルターを通さず、ありのままのメルヘンを見直す事が必要です。
『アクションメンバーが真剣にメルヘンに取り組んでくれたらいいのに…』
これは僕の数年来の願いでもありました。
1996年辺りの『アクションへの道』にも書かれてあると思います。
アクションとメルヘンが切磋琢磨すればチーム力の底上げになるのは間違いないんです。
しかしアクションの男性メンバーはメルヘン練習には参加しない…
それは、メルヘンを馬鹿にしているから、という理由の他に
『恥ずかしいから』
という理由もありました。
彼らは自分達の芝居を、ダンスを、人に見られる事が恥ずかしかったのです。
だからこそ何やかんやと理屈をこね、メルヘンに参加しなかったのです。
でもそれじゃ、『怖いからアクション練習に行けない』って言ってる女性メンバーと変わらないじゃないですか。
いや、その気持ちを隠す為にメルヘンをこき下ろしているアクションメンバーの方がよっぽど卑怯じゃないですか。
僕はそんな風潮を糾弾したかった。
糾弾する為には自分がメルヘンの世界に飛び込まなくては。
そう考えて毎週のメルヘン練習に参加するようになっていたのです。
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