2011-05-18(Wed)
アクションへの道(191)
キャラクターの役割を知る事、
それは自分達が演じるキャラクターが、イベント全体の中でどの位置にいるのかを把握する事だ。
前回書いた撮影におけるキャラクターの状況(打ち合わせもほとんどなく、進行中も何が起きているか分からない等)は、キャラクターショーの現場ではあってはならないだろう。
キャラクターショーではキャラクターが主役だからだ。
メインのキャラクターがあやふやな演技をしていては成り立たないからだ。
しかし別のイベントではどうだろうか。
タレントが、子供達が、選手達が、偉い人達が主役で、キャラクターはほんの彩りなんてイベントがほとんどじゃないだろうか。
僕らキャラクターは『賑かし』と表現される事もあれば、クライアントさんから露骨に『客寄せパンダ』と呼ばれた事もある。
これはいじけて皮肉を言ってるワケではなく、また開き直ってるワケでもないが、『賑かし』には『賑かし』の、『客寄せパンダ』には『客寄せパンダ』の仕事がある。
完璧を求められない、
プロの仕事を求められない、
ハッキリ言って、誰が入ってもかまわない、
ただ着ぐるみがそこに立っていればいい、
クライアントさんがそういうつもりで我々を呼ぶ事だって実際にあるのだ。
ならばそこに打ち合わせは必要ないだろう。
細かい進行を知る必要もないだろう。
ただ言われた場所に立って賑かせばいい。
『そんなんじゃプロの俺達が入る意味ないじゃん!』
というアクターがいるかもしれない。
しかし、果たしてそうだろうか?
僕は思う。
『プロの仕事とは、クライアントさんやお客さんに求められるものではない』
と。
『求められずともプロの仕事をする、それがプロというものだ』
と。
『俺達はプロなんだ!』
と声高に主張する必要なんてない。
客寄せパンダとして、出来る限りのプロの技術でお客様を楽しませればいい。
その結果、『誰が入っても変わらん!』と言っていたクライアントさんが
『やっぱりプロは違うな!』
と思ってくれたらそれが最高じゃないか。
『プロ』という言葉は他人に語る肩書きじゃない。
自身の努力、知識、経験、そして責任を背負った矜持こそを『プロ』と呼ぶべきだ。
…まぁ人によって考え方は違うだろうけど、僕にとっての『プロ』ってそういうものだな、と気付いた事が、番組に関わって一番勉強になった事かな、と思う。
…あ、僕が参加した番組のスタッフさんからは、
『着ぐるみなんて誰が入っても同じだ!』
『いてもいなくても変わらないんだから、その辺に立ってりゃいいんだ!』
みたいな扱いを受けた事は一切ありません。
スタッフさんもタレントさんも、びっくりするぐらいキャラクターを大切にして下さいました。
撮影は巻きでバタバタしながらも、キャラクター(アクター)の体調を気遣って下さり、時には見せ場さえ作っていただいた事も。
おそらく(僕の勝手な想像ですが)この撮影で僕らに求められていたのは、
『撮影がバタバタで、正直キャラクターにかまってる余裕がない、だからプロの技術で上手く合わせてもらえないだろうか』
という事なんだと思う。
キャラクターを軽視して放置したのではなく、プロとして信頼して任せてくれたのだ。
そういった環境だったからこそ僕は
『各現場において、キャラクターはどうするのがベストか』
を深く考えるようになったのだ(※)。
(※)深くは考えるが行き着く先は浅い
それは自分達が演じるキャラクターが、イベント全体の中でどの位置にいるのかを把握する事だ。
前回書いた撮影におけるキャラクターの状況(打ち合わせもほとんどなく、進行中も何が起きているか分からない等)は、キャラクターショーの現場ではあってはならないだろう。
キャラクターショーではキャラクターが主役だからだ。
メインのキャラクターがあやふやな演技をしていては成り立たないからだ。
しかし別のイベントではどうだろうか。
タレントが、子供達が、選手達が、偉い人達が主役で、キャラクターはほんの彩りなんてイベントがほとんどじゃないだろうか。
僕らキャラクターは『賑かし』と表現される事もあれば、クライアントさんから露骨に『客寄せパンダ』と呼ばれた事もある。
これはいじけて皮肉を言ってるワケではなく、また開き直ってるワケでもないが、『賑かし』には『賑かし』の、『客寄せパンダ』には『客寄せパンダ』の仕事がある。
完璧を求められない、
プロの仕事を求められない、
ハッキリ言って、誰が入ってもかまわない、
ただ着ぐるみがそこに立っていればいい、
クライアントさんがそういうつもりで我々を呼ぶ事だって実際にあるのだ。
ならばそこに打ち合わせは必要ないだろう。
細かい進行を知る必要もないだろう。
ただ言われた場所に立って賑かせばいい。
『そんなんじゃプロの俺達が入る意味ないじゃん!』
というアクターがいるかもしれない。
しかし、果たしてそうだろうか?
僕は思う。
『プロの仕事とは、クライアントさんやお客さんに求められるものではない』
と。
『求められずともプロの仕事をする、それがプロというものだ』
と。
『俺達はプロなんだ!』
と声高に主張する必要なんてない。
客寄せパンダとして、出来る限りのプロの技術でお客様を楽しませればいい。
その結果、『誰が入っても変わらん!』と言っていたクライアントさんが
『やっぱりプロは違うな!』
と思ってくれたらそれが最高じゃないか。
『プロ』という言葉は他人に語る肩書きじゃない。
自身の努力、知識、経験、そして責任を背負った矜持こそを『プロ』と呼ぶべきだ。
…まぁ人によって考え方は違うだろうけど、僕にとっての『プロ』ってそういうものだな、と気付いた事が、番組に関わって一番勉強になった事かな、と思う。
…あ、僕が参加した番組のスタッフさんからは、
『着ぐるみなんて誰が入っても同じだ!』
『いてもいなくても変わらないんだから、その辺に立ってりゃいいんだ!』
みたいな扱いを受けた事は一切ありません。
スタッフさんもタレントさんも、びっくりするぐらいキャラクターを大切にして下さいました。
撮影は巻きでバタバタしながらも、キャラクター(アクター)の体調を気遣って下さり、時には見せ場さえ作っていただいた事も。
おそらく(僕の勝手な想像ですが)この撮影で僕らに求められていたのは、
『撮影がバタバタで、正直キャラクターにかまってる余裕がない、だからプロの技術で上手く合わせてもらえないだろうか』
という事なんだと思う。
キャラクターを軽視して放置したのではなく、プロとして信頼して任せてくれたのだ。
そういった環境だったからこそ僕は
『各現場において、キャラクターはどうするのがベストか』
を深く考えるようになったのだ(※)。
(※)深くは考えるが行き着く先は浅い
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