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2011-03-27(Sun)

アクションへの道(167)

僕の書く台本に台詞が多い事は認めましょう。

子供向けにしては内容が若干複雑な事も分かっています(どちらも確信犯です)。

でも『ごちゃごちゃ』と言われると少し反論したくなります。

僕は『分かり易さ』を最優先で作ってるつもりですし、それはある程度成功している自信があったからです。

おおよそのストーリーとキャラクターの感情の起伏がストレートに子供に伝わっていればそれは成功なのです。

複雑すぎて

『今のは何?』
『これは何のシーン?』
『結局何が言いたいの?』
『2、3回観たら意味が分かったよ』

ってなるようなものを『ごちゃごちゃ』と言うのです。


僕の台本は分かりやすいと思う。

しかしながら偉い人から『ごちゃごちゃ』と評されるからには何か理由があるのでしょう。

もしかしたら僕の考える『ごちゃごちゃ』と周りが考える『ごちゃごちゃ』には齟齬があるのかもしれません。

『ごちゃごちゃ』という評価を受け入れるにしろ反論するにしろ、まずは『何がそう言われているのか』を突き止めなくてはなりません。

その為に最も手っ取り早いのは、偉い人が『シンプルで良い』というショーと自分のショーを比較してみる事です。

僕はそれまでに撮りためたショーのビデオを全て引っ張り出しました。

自社他社問わず、県内県外問わず、たくさんのショーを観に行って録画しておいた事が役に立ちそうです。
さて、引っ張り出したビデオを観て何をするかというと、タイムテーブル(というのか定かではありませんが)を作るのです。

00:00…怪人・戦闘員登場
自己紹介と作戦の説明

02:45…戦闘員に作戦を任せて怪人退出

03:00…戦闘員の会場攻撃をきっかけにヒーロー登場

03:20…アクション
ヒーローvs戦闘員×3名
ヒーロー圧勝

04:00…戦闘員やられて退散
ヒーローから子供達にお願いや注意など

04:30…ヒーロー、敵を追って退出

04:40…戦闘員、ヒーローがいないかを確認しながらコソコソと登場


…こんな感じで、何分ぐらいに何があったかをノートに書いてみました。

キャストが何人なのか。

アクションがいくつあるのか。

アクションシーンはトータルで何分あるのか。

キャラクターの登場・退出は何回ぐらいあるのか。

そういった事も全部ノートに書いてみました。

これで分かったのは、僕のショーにおける

『アクションシーンとその他のシーンの割合』

は、他社のシンプルなショーとさほど違いがなかったという事です。

つまりそれは、

『お芝居のシーンが多いからセリフが多いと感じるのではなく、短いお芝居のシーンにセリフを詰め込んでいるから余計に多く感じる』

という事です。

まぁ僕はテンポの早いやり取り(早口って事ではないですよ)が好きなのでこうなるのですが。

しかしこれではまだ『ごちゃごちゃ』の真相に至っていません。

僕はあらゆるショービデオをタイムテーブルに変換して分析しました。

そしてついに『ごちゃごちゃ』と言われる原因を発見したのです。
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プロフィール

武装代表・内野

Author:武装代表・内野
福岡・久留米を中心に、九州全域で活動している『アトラクションチーム武装』の代表です。

1972年生まれ。
1990年にキャラクターショーの世界に入り現在に至る。

2007年に武装を設立。

武装の活動内容は殺陣教室、殺陣指導、オリジナルキャラクターショー等。

現在は関西コレクションエンターテイメント福岡校さんでのアクションレッスン講師もやらせてもらってます。

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