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2011-03-26(Sat)

3/24の練習(2)

武装 『さぁ後半戦。ねぇ、ちょっと疑問なんですけど』

代表 『なに?』

武装 『代表はよく、足から力を発するって話をしますよね』

代表 『するね。ほとんどの技は足から力を伝達しなきゃいけないと思ってるから』

武装 『でもですよ、格闘技の技なら威力が必要だからそうしなくちゃいけないかもですけど』

代表 『あぁ、たまに言われるんだ。立ち回りは形が決まってればいいんだから威力は要らないんじゃないの?って』

武装 『つまり、足先から力を発する練習なんか必要ないんじゃないの?って事ですか』

代表 『そう』

武装 『恥ずかしながら僕もそう思っちゃいますが』

代表 『これはね、力の伝達がキチンと出来てる動きと出来てない動きを見比べたら一目瞭然。つまり立ち回りの上手い下手に関わる重要な所よ』

武装 『そうなんですか!?』

代表 『もちろん立ち回りの攻撃に威力なんて必要ないし、力を込める必要もない。でも“力が込もってるフリ”は必要なんだよ。ここがポイント』

武装 『はぁ』

代表 『大事なポイントだからもう一度言っておきます。実際に力を入れる事よりも、力が入っているように見せる事が必要なんです』

武装 『そうなんですか?』

代表 『そらそうだよ。立ち回りの技術ってのは嘘を本物に変換する芝居の技術だよ』

武装 『あぁ、なるほど。つまり、段取りとしての格闘、芝居としての立ち回りをリアルに見せる手法の1つとして“力の伝達”は有効だと』

代表 『そういう事!実際に威力があるかどうかは別にして、動きが理に適った技は威力がありそうに見えるんだよ。それがなかったらカラミがどれだけ派手に吹っ飛んでもすごく見えない』

武装 『じゃあ実際に格闘技をやってる人は立ち回りも上手く見えるって事ですか』

代表 『あ、それはちょっとちがうね。格闘技ってのは実際に威力のある攻撃を出す練習をするでしょ。でも立ち回りは、威力がありそうに見える攻撃の練習をするの。この差は大きい』

武装 『まぁ確かに。立ち回りで強そうに見える人が実際にリングに上がったからって勝てるワケじゃないでしょうね』

代表 『それと同じで、実際に強い人が立ち回りで強そうに見えるかと言うとそれは分からない』

武装 『あくまでも立ち回りは表現なんだ、って事なんですね』

代表 『そう。足から力を発するのは技の練習じゃなくて表現の為の練習なんだよ』

武装 『よく分かりました。…あ、代表、今回もかなり長くなってますよ!』

代表 『いかんいかん!こーゆー話し始めたら止まらないんだよね、俺。…反省…』

武装 『と言う事は?』

代表 『…つづく』
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プロフィール

武装代表・内野

Author:武装代表・内野
福岡・久留米を中心に、九州全域で活動している『アトラクションチーム武装』の代表です。

1972年生まれ。
1990年にキャラクターショーの世界に入り現在に至る。

2007年に武装を設立。

武装の活動内容は殺陣教室、殺陣指導、オリジナルキャラクターショー等。

現在は関西コレクションエンターテイメント福岡校さんでのアクションレッスン講師もやらせてもらってます。

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