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2011-03-21(Mon)

アクションへの道(165)

台詞の組み立て以外にも飽きさせない工夫は必要です。

まずは観客の心を掴む導入部。

ショー開始1分で、遅くとも3分以内に観客を引き込むべきだと僕は思います。

ついつい最初に説明を入れたくなって、ダラダラと長台詞を書いてしまったりするものですが、ここが一番重要なので、『どうなる!?』とか『おぉっ!!』と思わせるイントロを心がけましょう。

アクションショーなら何回か立ち回りのシーンが入ると思いますが、それぞれの立ち回りに変化を持たせた方がいいでしょう。

悪役が会場を襲おうとする→ヒーロー登場→立ち回り→ヒーロー勝利

こんなパターンばかりだとせっかくの立ち回りがルーティンに感じられ観てる側は盛り上がりません。

勝ち、負け、不意打ち、シリアス、コミカル、1対多数、複数対多数、などなど…

色んなパターンを作っておきたいものです。

「立ち回りの変化を作るのはアクターの仕事」

と思う方もいらっしゃるかもですが、ベースはシナリオの段階で決まってくるのです。

こうして色んなパターンの立ち回りを経験する事はアクターのレベルアップにも繋がります。

一番肝に銘じておかなければならないのは、

『子供の集中力は30分も保たない』

という事です。

それを30分観てもらう為には並々ならぬ工夫が必要なのです。


…あ、

シナリオについてウダウダと書いていますが、これはあくまで僕流です。

個人の意見であり勝手な法則なので「俺は違う!!」という方も怒らないで下さいね。


そんなワケで僕にはこの「自分ルール」があるのですが、これを全て意識して書けば、30分のシナリオに余分なものを入れるゆとりはありません。

やりたい事があった場合、いかに効率よく盛り込むかという勝負になります。

…ところが経験の少ない後輩がシナリオを書いた場合、『何となくありがちな』パターンのストーリーに『やりたい事』ばかりを押し込んでしまう事があります。

それではショーのシナリオとは言えません。

そこを指摘して訂正するのがこの時の僕の仕事だったのです。
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プロフィール

武装代表・内野

Author:武装代表・内野
福岡・久留米を中心に、九州全域で活動している『アトラクションチーム武装』の代表です。

1972年生まれ。
1990年にキャラクターショーの世界に入り現在に至る。

2007年に武装を設立。

武装の活動内容は殺陣教室、殺陣指導、オリジナルキャラクターショー等。

現在は関西コレクションエンターテイメント福岡校さんでのアクションレッスン講師もやらせてもらってます。

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