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2011-03-20(Sun)

アクションへの道(164)

クライマックスを盛り上げる為に『山場の前を落とす』という話を書きました。

僕は『ショーのメリハリ』は『引き算』で作ると思っています。

盛り上げて!
更に盛り上げて!
クライマックスで最高に盛り上げて!!

なんて事は不可能だと思うからです。

音楽のライブでもノリのいい曲ばかりではいずれ麻痺してしまうでしょう。

一旦しっとりしたバラードなんかを挟んで落ち着かせないと次の盛り上がりは作りにくいのです。

『土を盛って山を作る』のではなく、『周りの土を削って山を作る』のです。


そしてもう1つ、

山場とは『遡って』作るものです。

クライマックスの

『最後の戦いだ!』

を盛り上げる為に、直前にヒーロー達がピンチになるシーンを作る。

そのピンチを引き立てる為に、直前に軽快なシーンを入れたり、ピンチになる為の伏線を忍ばせたりする。

それを…

といった具合いに、山場から前へ、さらに前へと構成を作らねばなりません。


ぶっつけでストーリーのイントロダクションから作り始め、ただ盛り上がりそうなシチュエーションを詰め込めばいいというものではないのです。

ストーリー構成を作る時はキチンと計算する事。

それが出来たら今度は観客を飽きさせない工夫や構成を考えます。

まずはダラダラした長台詞を使わない事。

特に必ずしも必要でない設定や作戦を延々としゃべらないようにする事。

これは執筆する者にとっては重要な台詞かもしれませんが、観客が望んでいる台詞ではないのです。

省ける所はどんどん省く。

省けなければ簡潔にする。

出来ればテンポの良い会話形式が良いでしょうね。

例えば、『忍者ライブショーさやか見参!』にこんな台詞があったとしましょう。

イバラキ『拙者は悪の忍者、幻龍組頭領、幻龍イバラキだ。
我々がこの地に来た理由はただ一つ。
それは、我が宿敵、山吹流の後継者、山吹さやかを倒す事。
今日こそあの娘を倒し、山吹流に伝わる巻き物を奪い取るのだ!』

ダラダラしてます。

こんな台詞が必要な場合どうするか。

幸いショーには色んなキャラクターがいるのです。

下忍A『あの娘、どこにいるんだ』

下忍B『今日こそあの娘を倒さねば』

イバラキ 『おまえ達、見つかったか?』

下忍AB『幻龍組頭領、幻龍イバラキ様!…実はまだ…』

イバラキ 『早く探し出せ!そして奴を倒し、あの巻き物を奪い取るのだ!』

さやか『私ならここにいるわ!山吹流忍術正統後継者、山吹さやか!ただいま見参!!』


…いかがでしょうか。

尺は長くなってますが、こちらの方が自然に頭に入らないでしょうか。

同じ内容でも台詞の組立て方でずいぶん変わるのです。
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プロフィール

武装代表・内野

Author:武装代表・内野
福岡・久留米を中心に、九州全域で活動している『アトラクションチーム武装』の代表です。

1972年生まれ。
1990年にキャラクターショーの世界に入り現在に至る。

2007年に武装を設立。

武装の活動内容は殺陣教室、殺陣指導、オリジナルキャラクターショー等。

現在は関西コレクションエンターテイメント福岡校さんでのアクションレッスン講師もやらせてもらってます。

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