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2011-03-04(Fri)

ジャンルが変われば…(3)

剣殺陣において、刀剣で命を落とさなくなるとどうなるか。

距離感がおかしくなります。

素手の殺陣と剣(刀や槍も)殺陣は間合いが違うのです。

考えてみて下さい。

あなたが素手で相手を殴ろうとした場合と、日本刀で斬ろうとした場合、より相手に近いのはどちらでしょう?

考えるまでもなかったですね。

素手なら近いし日本刀を持てば遠い。

当たり前の話です。

素手で遠ければ空振りするし、日本刀で近ければ刃ではなく鍔や柄が当たってしまいます。

それぞれ相手にダメージを与える為の適切な距離があるんです。

もちろん演出的な嘘をつく事もありますが、基本はその距離を守らなければなりません。

リアリティがなくなるからです。

『しょせんはエンターテイメントじゃん!そんなにリアリティばかり気にせんでも…』

とおっしゃるなかれ。

しょせんは作り事なのです。

しかし、リアリティという下敷きのない作り事などただのご都合主義の予定調和です。

出来ない事、やりたくない事に目をつむり、『しょせん作り事』という言葉に逃げているだけです。

しょせん作り事だからこそ根本をしっかりさせなくちゃいけないんじゃないでしょうか。

まぁ僕個人の意見ですけど。

※じゃあオマエはそんなに出来てるのか!…と思った方…出来てるワケないじゃないですかぁ(笑)
でも目指しているか目指してないかの違いは大きいと思います。

距離感の話に戻りますね。

例えば素手vs日本刀の殺陣の場合、日本刀は相手を斬れる(または刺せる)間合いでかかろうとします。

そうなると素手は圧倒的に不利ですよね。

自分の手足が届く前に斬られちゃうんですから。

じゃあどうするか?

日本刀の攻撃をかいくぐり、自分の手足が届く距離まで詰め寄らなくてはいけません。

接近戦では日本刀が圧倒的に不利になります。

なので相手を近付けないようにして日本刀の間合いを保たなければなりません。

本当はここまで表現しなくちゃいけないんです。

しかし『斬られても死なない』世界で育った(僕を含めた)キャラクターショー出身者はその緊迫感を表現するスキルがありません。

いや、発想自体がないんです。

これに気づいた事は僕の中で大きな収穫でした。

新しい事に触れると引き出しが増えます。

たまには違うジャンルを経験するのも大事ですよね!!
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プロフィール

武装代表・内野

Author:武装代表・内野
福岡・久留米を中心に、九州全域で活動している『アトラクションチーム武装』の代表です。

1972年生まれ。
1990年にキャラクターショーの世界に入り現在に至る。

2007年に武装を設立。

武装の活動内容は殺陣教室、殺陣指導、オリジナルキャラクターショー等。

現在は関西コレクションエンターテイメント福岡校さんでのアクションレッスン講師もやらせてもらってます。

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