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2011-02-28(Mon)

アクションへの道(159)

同じショーを何回もやれば慣れてくる。

でも、『慣れた』から『いいショー』になるとは限らない。

モチベーションというのは重要なものなんですね。


だからこそ現状に満足する事なく、度々振り返る行為が必要なワケです。

『悪い所はなかったか』
『どうすれば良くなるか』
『良い所はあったか』
『どうすればもっと良く出来るか』
『観客に伝わっているか』
『他の解釈はないか』
『他の方法はないか』

常に自分達のショーに向き合って改善していく努力。

これがモチベーションに繋がるんだと思います。

演劇などで、初日と最終日の公演を観るという方がいらっしゃいますが、そういう方はお芝居の進化や成長を楽しみにされてるんでしょうね。

その進化や成長を生む原動力が演者のモチベーションなのではないかと、
そんな風に思うワケです。


あ、

モチベーションを生むのは『変化を求める努力』だけではありません。

このシーンでは、
この芝居では、
必ず『想い』を伝える!

という信念。

それもまた原動力の1つです。

何回、何十回、何百回と同じ事を繰り返しても、その信念があれば単なるルーティンに陥る事はありません。

例えばヒーローショーにおいて、どこにそれを持ってくるかは演者次第です。

悪役に恐怖し、泣き叫ぶ子供達。
そこに颯爽と登場し子供達の前に立つヒーロー。

ここで『ヒーローがいる事の心強さ』を伝えたい人がいるかもしれません。

敵を倒したシーンで『ヒーローの強さ』を、

やられてもやられても立ち上がるシーンで『あきらめない心』を、

他にも様々なシーンで、色んな役のアクター達が、自分の芝居でメッセージを発信しているハズです。

それが演者のモチベーションとなりショーのクォリティを上げ、子供達の心に刻まれていくのです。

※『ヒーローの強さ』=『人を守れる強さ・優しさの大切さ』という解釈が望ましい。


ここで1つ、辛口なアドバイスを。

演者個人の

『俺ってこんな技が出来るんだぜ?すげぇだろ?』

とか

『俺レッド演ってんだぜ。カッコいいだろ?』

なんて自己顕示は何のメッセージ性もないから誰にも届きませんよ。

ご注意を。


さてさて、かなり話が逸れましたが、テーマパークでの我々のショーに戻ります。

僕がメッセージを込めたのはショーの一番最後、
敵を倒したヒーローが子供達に別れを告げ、走り去って行くシーンでした。
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プロフィール

武装代表・内野

Author:武装代表・内野
福岡・久留米を中心に、九州全域で活動している『アトラクションチーム武装』の代表です。

1972年生まれ。
1990年にキャラクターショーの世界に入り現在に至る。

2007年に武装を設立。

武装の活動内容は殺陣教室、殺陣指導、オリジナルキャラクターショー等。

現在は関西コレクションエンターテイメント福岡校さんでのアクションレッスン講師もやらせてもらってます。

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