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2011-02-07(Mon)

アクションへの道(158)

前宙も成功し、これで現場もひと安心…

ここからが本格的なスタートと言えるでしょう。

怪我をした後輩の分まで頑張らなければ!!


そんな熱い意気込みで臨んだ我々でしたが…

3ヶ月間、毎週土日(+祝日)という長期の現場は…

ちょっとルーティンになってしまう部分があって…

テンションをキープするのが大変でした。


メンバーはアクター3人(ヒーロー・怪人・戦闘員)とスタッフ1人。

戦闘員役はちょくちょく変わったのですが、後の3人は通しです。

おまけにアクターは毎週金曜にリハーサルをしていたので、ヒーロー役と怪人役は少なくとも週に3日会ってる事になります

途中から会話のネタがなくなりました。

『もういいかげん話す事ねぇなぁ』

が唯一の会話になりました。

ショーの段取りや立ち回りも完全に頭に入っています。

ってゆーか身体が覚えています。

あんなに怖かった前宙もおしゃべりしながら出来るぐらいになりました。

正直、やっつけ仕事でもショーがやれそうなレベルです。

でもそれはプロとして許されない!

ってか自分達のプライドが許さない!!

じゃあどうする?

どうやってテンションを上げる!?


この時、『毎回同じ事を繰り返す』事の大変さを知りました。

同じ場所で何ヶ月も同じ公演をする苦労の一端を感じたのです。

それまでの僕の感覚としては…

例えばゴールデンウィーク。

ゴールデンウィークには、同じメンバーで5日間同じショーなんて事が多々ありまして。

で、当たり前ですけど初日と5日目では完成度が全然違うんです。

それはどういう違いかと言いますと、初日は

『頭で覚えて必死に演じてる』

5日目は

『身体が全てを覚えている』

という違いなんです。

『頭で覚えてる事』を実践しようとすると、

頭から記憶を引き出す↓↓

行動する↓↓

今の行動が正しかったか、記憶と照らし合わせて確認する↓↓

次の行動を引き出す↓↓

行動する

…ってな感じになるので、心の余裕が持てないんですよね。

必死なショーはいいんですけど、いっぱいいっぱいなショーは観客の心に沁みない気がします(個人的意見)。

では5日目はどうでしょう。

記憶と照らし合わせながら何度も実践し、確認し、また実践し、すでに考えずとも身体が動くレベルになってます。

身体が覚えれば心に余裕が出来る↓↓

余裕があるから動きのクォリティを高める事が出来る↓↓

余裕があるから周りを見れてアドリブやフォローが出来る↓↓

余裕があるからメンバー同士が互いを気遣う事が出来る↓↓

メンバー同士の一体感が生まれる

という結果になるのです(…まれにならない場合もありましたが…)。


だから僕としては、

『同じショーを何ヶ月も続けてりゃ、そりゃあ上手くなるだろうよ』

ぐらいに考えてたんです。
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プロフィール

武装代表・内野

Author:武装代表・内野
福岡・久留米を中心に、九州全域で活動している『アトラクションチーム武装』の代表です。

1972年生まれ。
1990年にキャラクターショーの世界に入り現在に至る。

2007年に武装を設立。

武装の活動内容は殺陣教室、殺陣指導、オリジナルキャラクターショー等。

現在は関西コレクションエンターテイメント福岡校さんでのアクションレッスン講師もやらせてもらってます。

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