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2023-07-13(Thu)

立ち回りの限界


今日は福岡での殺陣練習。

電車に乗って向かいます。
20230706


庵野監督がシン・仮面ライダーのドキュメントで

「アクション(立ち回り)には限界があるからロケーションでどうにかするしかない」

みたいな事を言われていて、

あぁ、それはホントそうだよなぁ、って思ったんですよね。

たまにアクション物の作品で立ち回りの多さを売りにしてるものがあったりするけど、

どれだけ立ち回りが多くても似たような印象の手ばかりでは意味がないと思うんです。

単純に手が多いとか尺が長いだけだと「ずっと同じような事をやってんなー」って印象になってしまい物語で感動させる事が出来なくなってしまうんですよね。

「あんなに動けるなんてすごい!」「あんなにたくさんの段取りを覚えられるなんてすごい!」なんて褒め言葉は失敗の証明にしかならない。

なので立ち回りが多ければ多いほど、それぞれ違う印象になるように、しかもその差別化がナチュラルに見えるように手を付けなくちゃいけなくなります。

むかし後輩にそういうアドバイスをしたところ、

「ラストの後ろ回し蹴りを旋風脚に変えました!」

とか言われた事があるけど、

一般の観客や視聴者にはそんなの大した違いには映らんのですよ。

後ろ回し蹴りを旋風脚に変えようがパンチをキックに変更しようが右の二段蹴りを左足にしようが、

ほとんど同じにしか見えないと思います。

だからこそ素手の立ち回りがあり刀の立ち回りがあり槍やら棒やら銃やらトンファーやら色んな武器の立ち回りがあり、
1対1があり1対複数人があり複数人対複数人があり、
実戦的な立ち回り、芝居的な立ち回り、アクロバティックな立ち回りがあり、
シーンごとの役の感情に沿った立ち回りがあるワケです。

それも使い切った時、ロケーションを変える事は有効だと庵野監督は言ったんじゃないかなー、と、僕は勝手に納得しました。

屋外の立ち回り、屋内の立ち回り、
広い場所での立ち回り、狭い場所での立ち回り、天井が低い場所での立ち回り、
青空の下の立ち回り、雨の中での立ち回り、明るい場所、暗い場所、段差がある場所、山の中、街の中、海や川での立ち回り。

確かにロケーションが変わればそれだけで違う印象になりそうです。
極端な事を言えば立ち回りの手はあまり変わらなくても印象が変わって見えそうというか。


とはいえ殺陣を付ける人間としては、出来るだけ立ち回りでの差別化を考えたい。

僕みたいにアクションの引き出しが少ないとすぐに限界を迎えてしまうので、皆さんは「いかに印象の違う手を付けるか」を考えてみてください。

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プロフィール

武装代表・内野

Author:武装代表・内野
福岡・久留米を中心に、九州全域で活動している『アトラクションチーム武装』の代表です。

1972年生まれ。
1990年にキャラクターショーの世界に入り現在に至る。

2007年に武装を設立。

武装の活動内容は殺陣教室、殺陣指導、オリジナルキャラクターショー等。

現在は関西コレクションエンターテイメント福岡校さんでのアクションレッスン講師もやらせてもらってます。

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