2023-06-02(Fri)
安全性
先日5月30日(火)は久留米での殺陣教室でした。

今回「安全性」について考えながら練習メニューを組み立ててみました。
殺陣・アクションは大前提として安全でなければいけません。
「怪我をしない、させない」なんてのは気をつける以前の当たり前であるべきなんですよね。
特に立ち回りをする場合は。
素振りや型などの基本はそれぞれが安全な距離を保ってさえいれば怪我に繋がりませんが、複数人が動きながら接近して攻防する立ち回りは当然怪我のリスクも高まります。
安全に立ち回りをする為に必要な要素って何だろうって改めて考えてみたんですが、
「正しい動き」
「間合い」
「タイミング」
「スピード」
の4つに思い至りました。
殺陣やアクションの基本動作は当然「安全」を基準に考えられています。
その基本動作が正しくなければ安全さを欠いてしまうのは当然ですね。
パンチやキックにしろ刀にしろ他の武器にしろ、立ち回りでの間合いが遠ければ戦っているように見えないし、近過ぎると攻撃が当たってしまい怪我に繋がります。
安全に立ち回りをする為には正しい間合いで正しい動作をしなければいけないんですね。
正しい間合いで正しく動いていても、相手とのタイミングがズレていたら怪我に繋がります。
安全に、そして芝居を成立させる為に、攻撃と防御のタイミングを合わせられるようにならきゃいけません。
タイミングを合わせる為に、という事も含めて、スピードというのは非常に大切です。
速く動ければそれだけ余裕を持てるので、正しい間合いで、正しいタイミングで、正しく動く事が出来ます。
動きが遅いといっぱいいっぱいになっちゃって何も上手くいかないんですよ。
それに、みんなが速く動いてる立ち回りの中に一人だけ遅い人が入ってたらやっぱり危ないんですよね。
スピード出してる車がビュンビュン行き交ってる中にのろのろ運転の車が入り込んだら急激に減速しなくちゃいけなくなったり急ブレーキかけたりしなくちゃいけなくなったりで危険だし迷惑だし、それを考えたら周りのみんなと同じスピードで動く(動ける)ってのは必要だと思いますね。
そんな4つの要素をクリアしてもらえる練習メニューを、きちんと説明しながらこれからもやっていきます。
もちろん基本だけじゃなく応用メニュー・実践用メニューも練習しますよ!

※今回は「○○しなきゃいけない」って断定が多かったですね。
安全に関しては「○○した方がいい」ではなく「○○しなきゃいけない」になるんです。
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