2023-03-04(Sat)
角度
大好きな小説「カンフーガール」の中で、

武式太極拳のラーメン師匠が修行について説明する中にこういう言葉があります。
「最初は、とにかく正確に形をおぼえる。一ミリだって、角度一度だって狂わさないように気をつける」
これ、大袈裟に思えるかもしれないけど本当にそうだと思うんです。
出発地点で一ミリ、一度ズレてしまったら、進む距離の分だけどんどんゴールから離れていってしまうから。
短期間でちょっとやるだけなら別にいいですけど、長期間本格的に続けていくなら、そのズレは致命的になります。
こんな偉そうに言いながら自分がそこまでやってるかというと全然出来てなくて、五センチズレてなければOK、出来れば三センチぐらいに抑えようぐらいのレベルです。
でも殺陣教室で練習してる方を見てると、下手すると二十センチ三十センチズレてる事もあるんですよ。
一ミリ、一度は難しいとしても、それを目指して基本練習する事が大切なんですね。
もしかしたら人間関係も同じかもしれません。
思いやりや親切心などの相手への善意も、方向性の角度が少しズレていると全く別の受け取られ方をしたり。
技術的なズレは分かりやすいですけど、気持ちのズレは目に見えないので難しいですね。
10年前。
2013年3月の殺陣教室▼

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