2023-01-28(Sat)
越した事はない
たまに
「役者やるんならスキルのひとつとして殺陣を身につけておかないと!」
みたいな事も聞きますが、
個人的には
「もちろん身につけておくに越した事はないけど、『身につけておかないと!』とまでは思わないなぁ」
って感じです。
役者さんでも殺陣がある作品に関わるかどうかは分からないし、その作品内で殺陣をやるかどうかも分かりませんからね。
身につけておけばいざという時に困らないし(※)チャンスを掴めるかもしれませんが。
※いざという時になってから殺陣を学び始めても間に合わない事がほとんどだと思います。
それでも殺陣やアクションをやっておくと、普通のお芝居にも役に立つのではないかと考えてはいるんですけど。
殺陣やアクションは相手とのコミュニケーションやタイミングが目に見えて分かるので、そういう感覚を掴むのにはちょうどいいんじゃないかって気がするんですよ。
それに動きの合間の芝居なんかを考えなきゃいけない事も多いですからね。
コミュニケーションにしろタイミングにしろ合間の芝居にしろ、それは殺陣やアクションだけじゃなく通常のお芝居にも通じるもの。
殺陣やアクションの中でそれらを上手く使いこなせない人は、台詞のやり取りでも同じように上手く出来ないのではないでしょうか。
逆に通常のお芝居が上手い人は殺陣やアクションも上手い事が多いですね。
殺陣やアクションはあくまでもお芝居の中のひとつ。
笑ったり喜んだり、泣いたり悲しんだり、そんな感情の中で、
行動を伴うほどの怒りとか焦りとか恐怖とか誰かを守りたいという心とか、
そういう感情を表現するのが殺陣やアクションなんだと思います。
台詞での感情表現とは違う技術が必要なので専門の練習をしなくちゃいけないんですけど、
それでも「芝居は芝居、殺陣は殺陣」みたいには捉えてほしくないなぁ。
なんて、
また今回も、役者でもない僕が知った風な口を叩いてます。
申し訳ない。

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