2022-12-05(Mon)
観劇の感想
明日の久留米教室は諸事情によりお休みとさせていただきます!
参加を考えてくださってた方、申し訳ありません!
観劇の感想って難しいなぁと思います。
本当なら「面白かった!」とか「笑えた!」とか「泣けた」とか「考えさせられた」とか「満足した!」とか「ひとつも面白くなかった」とか、それでいいはずなんですけど、
でもやっぱり関係者に聞かれたらそれなりの感想を言わなきゃな、とか考えちゃって、「あのシーンのあのセリフが」とか「あの役者さんのあのお芝居が」とか「あそこでのあの音楽が」とか言おうとしちゃったりして、
でもそれは本当に良い感想なのか?とか考えちゃうんです。
「あぁこの役者さんのこのお芝居!」
とか
「この音楽!」
とか観客が考えちゃった時点で実は失敗しちゃってるんじゃないの?って考えちゃう自分がいるんですよね。
全然物語に入り込めてないじゃん、って。
終わってから「良かった〜、面白かった〜」を経て、それは何故だろうを改めて考えた時に芝居や演出まで思い至るのは良いと思うんですけどね。
最初から技術的な感想が出るようだったら作品としてどうなんだろう?ってのが個人的な考えなんですよ。
舞台に関わってる人が勉強も兼ねて観ている場合はその限りじゃないでしょうけど。
以前観た舞台のアンケート用紙に「照明はどうでしたか?」みたいのがあったんですが、観劇中に照明の良し悪しが気になってる観客がいたらダメだろって思いました。
一般の観客には照明の良し悪しなんて分からんし。
そのアンケート用紙を見た時、あぁ、この舞台は関係者に評価されたい作品なんだなと思って冷めちゃったんですよね。
僕は芝居とか舞台とか何も分からないけど、芝居とか演出とかテクニカルな事とかは物語よりも前に出ない方がいいよな、って思ってます。
素人考えです。
観る側も観る側で、観客の目線と勉強の目線をきっちり分けられないと失敗するんじゃないかなぁ?って思ってて。
以前ヒーローショーを観に行った時に、前の席で観てたショー関係者数人が
「すごい!足刀が高い!」
って声を上げてたんです。
(※足刀=キックの一種)
子供達の中でそんな声を上げた事自体が関係者として失格だと思いますけど、見ているポイント、評価のポイントがそこだと、自分がやる時にもそれを重視してしまう気がするんですよ。
関係者が「おおっ!?」って言ってくれるような技を見せようとしてしまうんじゃないか、と。
素晴らしい技術を身につけているに越した事はないんですが、それは決して本質ではない、目的ではない。
そこを間違えないように、僕はキャラクターショーなら子供の目線、演劇なら素人の目線を忘れないように気をつけています。
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