2021-09-28(Tue)
スーツアクター
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僕は基本的に、自分の仕事を「スーツアクター」と言わないようにしています。
ここしばらくはそーゆーお仕事もしていないので特に。
昨今では、いわゆる特撮ヒーローの中に入る仕事、ローカルヒーローやヒーローっぽい衣裳を着ける人を差してスーツアクターと呼んだりします。
(動物やゆるキャラの着ぐるみを含む事も)
僕がスーツアクターを名乗らないのは、アクターの部分を満たしているか分からないから。
スーツアクターはスーツ(着ぐるみ)を着たアクター(俳優)なので、当然俳優を名乗れるだけの芝居が出来ないといけないんだと考えています。
テレビなどで活躍されてるプロフェッショナルの方々は本来が「アクションも出来る俳優さん」なので、敬称としてスーツアクターという呼び方が生まれたんじゃないでしょうか。
しかしその言葉が世間に広まると、誰もが気軽にその肩書きを名乗る事が出来るようになりました。
ヒーローっぽい衣裳を着てるからスーツアクター、みたいな。
確かに衣裳はヒーローっぽい。
ヒーローっぽいから見てる人は喜んでくれる。
でも芝居やアクション以前に立ち姿がカッコ悪い、歩き方がカッコ悪い、走り方も立ち止まり方もカッコ悪い、そんな事だってあります。
少なくとも僕は俳優としての芝居が出来ない限りスーツアクターとは名乗りたくないし名乗れないと考えてるんです。
プロなんだから自信持ってやれ!とも言われますけど。
もちろんスーツアクターと名乗らないだけで自信を持ってやってますよ!
アクロバットは昔から何ひとつ出来ないし最近は蹴り技も出なくなりましたけど。
僕がヒーローショーのキャラクターや着ぐるみに入る時に目指しているのは
「誰かが演じている」ではなく「そういう生物に見えるように演じる」って事。
違和感なく「そういう生物」に見せる為には、立ち方や歩き方、走り方、うなずき方、振り向き方、などなど、一挙手一投足に気を配らないといけません。
そこに「俺を見せたい!」なんて自己顕示欲を入れ込む隙間はありません。
キャラクターや着ぐるみに入ってる時は内野武の存在なんかどうでもいいんです。
もし仮に万が一、ヒーローショーの後に「内野さんが良かった」「内野さんが入ってるキャラクターが良かった」って褒めていただいたら、自分的には失敗したなって思ってしまいます。
観てる方には、まずショーの世界観に入ってもらって物語に心動かされてほしい。
その上で自分らしさを出さなくちゃいけないし、その上で褒められたらやっぱり嬉しいんですけどね。
「地球戦隊ファイブマン」ショーのバツラー(戦闘員)でデビューしてもうすぐ30年。
キャラクターに入る事はほとんどなくなりましたが、これからの武装の活動でも殺陣教室でもその気持ちを忘れずにいたいと思います。
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