2020-03-09(Mon)
自分流
殺陣をやっていると、
「他の所ではこう教えているらしい」
とか
「居合いではこうするらしい」
とか
「実戦的な剣術ではこうらしい」
とか色んな情報と出会います。
時には
「○○流はこうで、○○流になるとこう動く」
と、流派ごとの知識を持ってらっしゃるすごい方々に出会ったりして、僕はただただ感嘆の声を洩らしたりしています。
武装は、というか、僕には学んだ流派がないので、これまでのステージ経験をベースに指導しています。
基礎的な技術は若手の頃に事務所で学びましたが、その技術自体がおそらく無流派だったし先輩方の我流に近いものだったと思うので(そしてその事務所すら今はないので)僕の原点は「無流派」なのです。
そこからの自分の経験と知識、それから出会ったたくさんの先輩方・仲間達に学んで咀嚼した技術から武装の基礎は成立しています。
武装は
「応用出来る基本」
を目指して指導しています。
どういう事かと言うと、普段の練習はあくまで武装流(無流派)。
だけど、実在の流派を使う剣士の役をやらなくちゃいけないってなった時に、普段練習している基本を応用してそれらしく動ける。
それが僕の理想です。
「それらしく」がポイントです。
剣術にしろ居合いにしろ殺陣にしろ、流派ごとの違いがあり、流派の種類も様々です。
いつでもこれらに対応出来るよう流派ごとの練習をしていてはきりがない、
それなら役が決まってから設定に寄せていけるようにしていた方が良いのではないか、と僕は考えています。
物語によっては架空の流派、架空の武器なんかも使うかもしれませんしね。
なので、深く専門的には出来ないけれど、一見それらしく見せられるよう応用出来ればいいかな、と。
そこに向けた基本練習をしておきたいなと思っているんです。
キャラクターショー(ヒーローショー)では1年ごとにキャラクターが変わります。
使う技や武器も変わります。
オーソドックスなヒーローアクションの翌年はいきなり中国武術だったりします。
どうにかそれっぽい動きが馴染んできた頃には次の忍者ヒーローが始まったりします。
そんな中でやっていたのが「ベースは基本のヒーローアクション、そこに応用として、キャラクターごとの味付けをする」というスタイルです。
もちろん「味付けをどれだけ本格的に出来るか」の追及もありますけどね。
※あくまでキャラクターの範囲内の本格的です。
やたら本格的にやってキャラクターらしさが失われては本末転倒なので。
応用の為、味付けの追及の為にはたくさんの知識があった方がいいですよね。
冒頭の
「他の所ではこう教えているらしい」
「居合いではこうするらしい」
「実戦的な剣術ではこうらしい」
「○○流はこうで、○○流になるとこう動く」
という情報は、普段の練習にどれだけ組み込むかはさておいて、とてもありがたい知識ですよね♪
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