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2020-01-18(Sat)

夢を見たので

生徒さんから

「カラミは少なくていいので5分ぐらいの立ち回りを付けてください」

と言われる夢を見ました。

夢で良かった!

正直、舞台で5分の立ち回りはツラいです。

色んな登場人物が入れ替わりながらだったらいけるでしょうけどシン(主役)一人では…

しかもよりによってカラミ少なめって(笑)

ツラいのは体力的な事もそうですが、どうしても見てる人が飽きちゃう。

舞台は映像と違ってアングルも変わりませんしね。

飽きないような手を付けるのがプロだろ!って言われたらそれはそうなのかもしれませんが…

長い尺の立ち回りをやろうと思ったら色々と飽きさせない為の工夫が必要だと思います。

移動したり武器を変えたり戦い方を変えたり派手な技を入れてみたり。

それでもやっぱり5分は厳しいかなぁ…

いや、登場人物の感情を描くのに必要だったら、それは必然的に5分の立ち回りになるかもしれないんですけどね。


殺陣を売りにしてる舞台だと延々と戦ってたりしますけど、あれって物語を見せたいわけじゃなく

「どう?こんな事出来る俺らすごくない??」

みたいに感じてしまうんですよね。

殺陣を見たい、または殺陣をやってる贔屓の役者さんを見たいってお客さんは喜ぶでしょうけど、僕は物語を見たい人なので、過剰な立ち回りは冷めちゃうんですよね。

そういう「カッコいい俺らを見て!」って作品に限って殺陣のレベルがイマイチだったりしますし。

新感線ぐらい一流の舞台だと安心して楽しめるんですけど。


今はなき後楽園ゆうえんち野外劇場のヒーローショーを観るたびに思ってたんですが、高い場所からヒーローが飛び降りると客席から

「おおおーーー!!」

ってすごい歓声が上がるんですね。

でも2回、3回とやるたびに歓声は小さくなって最後はそれでは喜ばなくなってる。

どんなにすごい事にでも観客はすぐ慣れちゃうんです。

飛び降りて当たり前、バク転して当たり前、爆発して当たり前。

その当たり前を前提にメリハリをつけて最後まで楽しませるテクニックがあるわけですが、

それを考えるとシン一人、カラミ少なめで5分の立ち回りの難しさが分かってもらえるかと思います。


僕の個人的な考えですが、立ち回りは観客が「歓声を上げる」or「息を呑む」ようなものであってほしいんです。

戦い始めて、最初は歓声を上げてた、息を呑んでたお客さんが時間の経過とともに段々冷静になっていくのは嬉しくない。

それならカッコ良さやほとばしる感情をギュっと詰め込んだ短い尺の立ち回りがいいなぁ、なんて、

個人的にはそう思います。
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プロフィール

武装代表・内野

Author:武装代表・内野
福岡・久留米を中心に、九州全域で活動している『アトラクションチーム武装』の代表です。

1972年生まれ。
1990年にキャラクターショーの世界に入り現在に至る。

2007年に武装を設立。

武装の活動内容は殺陣教室、殺陣指導、オリジナルキャラクターショー等。

現在は関西コレクションエンターテイメント福岡校さんでのアクションレッスン講師もやらせてもらってます。

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