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2019-08-18(Sun)

アンパンチ問題

アンパンマンはアンパンチという暴力で揉め事を解決させている。

だからアンパンマンを観ている子供は暴力的に育つ。

…みたいな意見があるそうな。

こーゆーのって昔からあるよね。

「わが子には特撮ヒーロー番組は観せない!なぜなら暴力的だから!」

って人もけっこう多いみたいだし、友達のお母さんは「トムとジェリーも駄目!」って言ってたもんな。


個人的な意見を言わせてもらうと、そういう事を言ってる人には読解力がないんだな、と思う。

アニメや特撮というのは比喩表現であって現実じゃないんです。

テレビの中でアンパンマンがバイキンマンにパンチする事と、現実世界で大知くんが武くんをぶん殴る事は全然違うんです。



アニメや特撮に出てくる敵キャラ(バイキンマンを敵キャラと呼ぶかは分からないけど)というのは理不尽の象徴なんです。

人生において理不尽な問題がふりかかってきた時にどうするのか。

相手は理不尽なので真っ当な理屈なんて通用しません。

見て見ぬふりをしたり逃げたり服従したりという選択肢もあります。

でもその結果、大切な人達が悲しんだり嫌な思いをするかもしれない。

もしそれが嫌なら理不尽にも立ち向かうべきじゃないか。

そういうメッセージが込められてるのがヒーローやヒロインが登場する作品なんです。

「相手が理不尽ならぶん殴ってもいいのか」

と思われるかもしれませんが、敵が理不尽の比喩である以上戦いもなにかの比喩と見るべきでしょう。

真っ当な理屈では立ち向かえないものにどう立ち向かうのか。

それを親子で話し合うきっかけをくれるのがそういった番組ではないでしょうか。



「アンパンマンはバイキンマンにパンチしてるのに、どうして僕が武くんを叩いたら怒られるの?」

それをきちんと説明してあげる事が大人の使命だと思います。
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プロフィール

武装代表・内野

Author:武装代表・内野
福岡・久留米を中心に、九州全域で活動している『アトラクションチーム武装』の代表です。

1972年生まれ。
1990年にキャラクターショーの世界に入り現在に至る。

2007年に武装を設立。

武装の活動内容は殺陣教室、殺陣指導、オリジナルキャラクターショー等。

現在は関西コレクションエンターテイメント福岡校さんでのアクションレッスン講師もやらせてもらってます。

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