2010-04-01(Thu)
アクションへの道(62)
吉田にぃやんが考えた
BGMパケ
のお話の続き、でしたね。
キャラクターショーで普段使われているパッケージというのは、
ショーの流れに沿ってセリフやBGM、効果音が入っていて、
分かりやすく言えば『ラジオドラマ』みたいな感じになっています。
音だけでストーリーが完成していて、アクターがそれに合わせて演技をするワケです。
『BGMパケ』は、それからセリフや効果音を抜いたもの。
悪役登場の音楽が流れ、曲が盛り上がった所でヒーロー登場~アクションの曲。
しばらくしてその曲が終わるとまた悪役が暗躍する音楽になり、またヒーロー登場の曲、
アクションの曲、ヒーローピンチの曲・・・
こんな感じでBGMのみでストーリーが進むのがBGMパケなんです。
では、このBGMパケを使ってしゃべりショーをするとどうなるか・・・
・・・あ、『しゃべりショー』ってのは、
悪役がマイクを持って
ナマのしゃべりでショーを進行するスタイルの事ですね。
念の為。

(10年前の武装代表が演じたしゃべり怪人)
最初の『悪役登場』の曲が流れます。
時間は45秒。
その曲に乗って悪役登場。
自分達の紹介やここへ来た目的などを話して子供をビビらせます。
セリフの抑揚などでタイミングを計りながら、40秒ぐらいのところで、
「会場総攻撃だ!やれ~っ!!」
戦闘員が勢い良く客席に飛び込んでいった所でちょうど45秒。
音楽が止まります。
そのタイミングで悪役ボスが客席に背を向けたりして、子供達にバレないようにカッコいい声でしゃべります。
「待てぃ!」
ボス、客席の方を向き、
「誰だ!?」
と1人2役。
ここでヒーロー登場のBGMが流れます。
ボスはまたお客さんに背を向け、ヒーローの登場に合わせて
「トーーーーゥ!!」
・・・ホントは、こんな1人2役しなくてもいいんですよ!
出来るスタッフがいれば、スタッフがヒーローの声をアテればいいんですから。
でも今回はスタッフが使えない状況が前提なので・・・
悪役ボスの1人2役で続行します。
この曲は1分15秒。
その中で、ヒーロー登場からアクション、そして悪役が逃げてヒーローが追いかけるまでをタイミング良くやらなきゃいけません。
セリフで尺を取りすぎるとアクションもそこそこに捨て台詞を吐いて逃げなきゃいけません。
逆に尺が足りないと、アクションの後にあーだこーだしゃべらなきゃいけません。
アクションの段取りを誰かが忘れて時間がかかったりした日にゃ大慌てです。
こんな感じで、常にショーの段取りとBGMの進行とを考えながらやらにゃいかんワケです、このやり方は。

(17年前の武装代表。サングラスをかけてしゃべりの悪役に変身)
正直、準備段階から考えて悪役ボスの苦労はハンパなかったです。
僕も吉田にぃやんも録音機材とか持ってたワケじゃないので、製作はラジカセとかコンポとかそんなもん。
作業としては、編集・・・って言うよりダビングですよね。
まずは、ある程度の台本を作ってみる。
次にサントラから使えそうな曲を探して時間を計ってみる。
曲に合わせてセリフをしゃべってみて、セリフの長さを調節する。
・・・特撮のサントラに入ってる曲って短い曲が多いんですよね。
そしてショーで使えそうな曲も限られてます。
他に曲が見つからなかったら短い曲をムリヤリつないで長くしてみたり(ラジカセで!)、逆に長い曲を短くしてみたりという作業が必要になります。
ラジカセやコンポでのダビング作業で、フェードイン・フェードアウトが使えなかったんです・・・
・・・全てのシーンの曲を選んでつないだら、今度は何度も何度も曲を聴いてタイミングを覚えます。
「このメロディーが入るぐらいで会場を襲わないと間に合わない!」
とかがあるからです。
何度も何度も聴きながら台本を読み、セリフを覚え、ショーの段取りを頭に入れます。
「そんなに大変なら、普通のパッケージを作った方が良くね!?」
と思う方もいるかもしれませんが、普通のショーパッケージを作る方がはるかに大変なのです。
また長いな・・・
~続く~
BGMパケ
のお話の続き、でしたね。
キャラクターショーで普段使われているパッケージというのは、
ショーの流れに沿ってセリフやBGM、効果音が入っていて、
分かりやすく言えば『ラジオドラマ』みたいな感じになっています。
音だけでストーリーが完成していて、アクターがそれに合わせて演技をするワケです。
『BGMパケ』は、それからセリフや効果音を抜いたもの。
悪役登場の音楽が流れ、曲が盛り上がった所でヒーロー登場~アクションの曲。
しばらくしてその曲が終わるとまた悪役が暗躍する音楽になり、またヒーロー登場の曲、
アクションの曲、ヒーローピンチの曲・・・
こんな感じでBGMのみでストーリーが進むのがBGMパケなんです。
では、このBGMパケを使ってしゃべりショーをするとどうなるか・・・
・・・あ、『しゃべりショー』ってのは、
悪役がマイクを持って
ナマのしゃべりでショーを進行するスタイルの事ですね。
念の為。

(10年前の武装代表が演じたしゃべり怪人)
最初の『悪役登場』の曲が流れます。
時間は45秒。
その曲に乗って悪役登場。
自分達の紹介やここへ来た目的などを話して子供をビビらせます。
セリフの抑揚などでタイミングを計りながら、40秒ぐらいのところで、
「会場総攻撃だ!やれ~っ!!」
戦闘員が勢い良く客席に飛び込んでいった所でちょうど45秒。
音楽が止まります。
そのタイミングで悪役ボスが客席に背を向けたりして、子供達にバレないようにカッコいい声でしゃべります。
「待てぃ!」
ボス、客席の方を向き、
「誰だ!?」
と1人2役。
ここでヒーロー登場のBGMが流れます。
ボスはまたお客さんに背を向け、ヒーローの登場に合わせて
「トーーーーゥ!!」
・・・ホントは、こんな1人2役しなくてもいいんですよ!
出来るスタッフがいれば、スタッフがヒーローの声をアテればいいんですから。
でも今回はスタッフが使えない状況が前提なので・・・
悪役ボスの1人2役で続行します。
この曲は1分15秒。
その中で、ヒーロー登場からアクション、そして悪役が逃げてヒーローが追いかけるまでをタイミング良くやらなきゃいけません。
セリフで尺を取りすぎるとアクションもそこそこに捨て台詞を吐いて逃げなきゃいけません。
逆に尺が足りないと、アクションの後にあーだこーだしゃべらなきゃいけません。
アクションの段取りを誰かが忘れて時間がかかったりした日にゃ大慌てです。
こんな感じで、常にショーの段取りとBGMの進行とを考えながらやらにゃいかんワケです、このやり方は。

(17年前の武装代表。サングラスをかけてしゃべりの悪役に変身)
正直、準備段階から考えて悪役ボスの苦労はハンパなかったです。
僕も吉田にぃやんも録音機材とか持ってたワケじゃないので、製作はラジカセとかコンポとかそんなもん。
作業としては、編集・・・って言うよりダビングですよね。
まずは、ある程度の台本を作ってみる。
次にサントラから使えそうな曲を探して時間を計ってみる。
曲に合わせてセリフをしゃべってみて、セリフの長さを調節する。
・・・特撮のサントラに入ってる曲って短い曲が多いんですよね。
そしてショーで使えそうな曲も限られてます。
他に曲が見つからなかったら短い曲をムリヤリつないで長くしてみたり(ラジカセで!)、逆に長い曲を短くしてみたりという作業が必要になります。
ラジカセやコンポでのダビング作業で、フェードイン・フェードアウトが使えなかったんです・・・
・・・全てのシーンの曲を選んでつないだら、今度は何度も何度も曲を聴いてタイミングを覚えます。
「このメロディーが入るぐらいで会場を襲わないと間に合わない!」
とかがあるからです。
何度も何度も聴きながら台本を読み、セリフを覚え、ショーの段取りを頭に入れます。
「そんなに大変なら、普通のパッケージを作った方が良くね!?」
と思う方もいるかもしれませんが、普通のショーパッケージを作る方がはるかに大変なのです。
また長いな・・・
~続く~
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