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2010-02-07(Sun)

キャラクターアクションの話(3)

やっぱり歌舞伎にさかのぼってしまいました。

とは言え、僕も歌舞伎の殺陣の知識はないんですよねぇ・・・

本来、殺陣(立ち回り)というのは歌舞伎や能からきた言葉だそうです。

なので、いかにジャンルの違うヒーローショーとはいえ、殺陣(立ち回り)と称してアクションをする以上はその原点を忘れないようにしたいものです。


『殺陣』『立ち回り』というのは、現在では格闘シーンのアクションを指す言葉として混同されていますが、本来は
格闘シーンのアクション『立ち回り』と言い、
立ち回りを構成する型『タテ』と呼んだそうです。

ここから分かるように、アクションというのは本来決められた型『タテ』を組み合わせて作るものなのです。

タテの種類は48手と言われているらしいですが、殺陣師さんによって色々と派生したものを合わせると200手にも及ぶとの事。
しかしこれは、同じ動きで名称が違うものも含めての数ではないでしょうか。

タテにはどんなものがあるかというと、
『天地』『切り身』『文七』『柳』『山形』『千鳥』『空臼』『ギバ』
などなど・・・

僕らがショーで使っていたものや、全く聞き覚えのないものまで数え切れないぐらいです。


前回、1971年の『仮面ライダー』の話をしたので例を上げると・・・

『大回り』・・・主役を中心に置き、大勢の敵が外側を回る。

『竹田返し』・・向かい合って相手の両手を持ち、その手を頭上からもぐらせて背中合わせになり、それをかついで投げる。

この2つなどは僕の中では初期仮面ライダーの殺陣のイメージですね。


最近はリアルなアクションが主流になったのと、伝統を受け継いでいないアクションチームが増えた事で、型に囚われない立ち回りがほとんどになっているようです。
これは時代の流れなので良い悪いではないのでしょうけど、伝統の型を知っていれば、それだけ立ち回りの幅は広がるハズ・・・

なので僕は今、200とは言わなくても、タテ48手の全貌が知りたい・・・

ちなみに、型に囚われない立ち回りを歌舞伎の世界では『むく犬の喧嘩』と呼んで蔑んだとか。


まぁ何のかんの言いながら、僕も書籍などで読み齧ったわずかな知識しかないもので偉そうな事は言えません。

ってか、いつも偉そうに言ってゴメンナサイ。

お詫びに、僕が参考にしているビデオを2本紹介。

『殺陣師段平』
殺陣師段平
沢田正二郎が創立した『新国劇』の殺陣師・市川段平の生涯を描いた作品。

歌舞伎の世界で殺陣師を務めていた市川段平は、沢田正二郎の提唱する従来の歌舞伎から脱却した『リアリティのある殺陣』を作り出す為に人生をかけてこれに挑むのだった・・・

現在につながる殺陣の流れが分かる上に、新しい殺陣を生み出す大変さ、それを行なってきた先人達の血のにじむような苦労・努力を知る事が出来る名作。

これを観たら軽々しく殺陣は語れまへん!!

・・・僕は軽々しく語ってますが・・・(呆)

ちなみに、従来の『タテ』『殺陣』としたのは沢田正二郎だと言われております。

次は

『歌舞伎の魅力 立廻り』
立廻り

こちらは舞台上での立廻りを紹介するだけでなく、タテ師、坂東八重之助による指導風景・稽古風景・演出風景などまで観る事が出来る奇跡の1本!!


伝統を知らない僕は、せめてこういった作品で勉強する事を忘れないようにしたいと思っています。
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プロフィール

武装代表・内野

Author:武装代表・内野
福岡・久留米を中心に、九州全域で活動している『アトラクションチーム武装』の代表です。

1972年生まれ。
1990年にキャラクターショーの世界に入り現在に至る。

2007年に武装を設立。

武装の活動内容は殺陣教室、殺陣指導、オリジナルキャラクターショー等。

現在は関西コレクションエンターテイメント福岡校さんでのアクションレッスン講師もやらせてもらってます。

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