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2010-02-02(Tue)

アクションへの道(49)

何だか難しい事を書き始めてしまって、確実に迷走している代表です・・・



前回の書き方だとまるで

『カンフー殺陣が速くて日本殺陣は遅い』

みたいに感じた方もいらっしゃると思いますが、僕の真意はさにあらずです。

カンフー殺陣は『全ての攻防』が速いのですが、日本殺陣は
『ここぞという時』
に速いのです。

常にハイテンポ・ハイスピードな戦いを魅せるカンフー殺陣に対して、日本殺陣はじっくりと形や表情、感情を魅せる事に重きを置いている…

これはあくまでも僕の印象であり考えなのですが。

そのじっくりと魅せている時間がいわゆる『間(ま)と呼ばれるもので、これが上手く入ると立ち回りに『メリハリ』が生まれます。

このメリハリが非常に日本的なテンポを作っているのです。

余談ですが、『ただ止まっている』のと『間を取っている』のとは意味合いが全く違います。

『間』というのは歌舞伎の『見得』から派生したものだと思いますが、見得はキャラクターの感情を表す為の演出。
つまり、そこから生まれた『間』も、感情を魅せるものでなければいけないという事ですね。
ただの休憩になってしまってはせっかくの殺陣が台無しになってしまいます。


話を戻しますね。


日本殺陣はカンフー殺陣に比べるとテンポが遅く感じるかもしれませんが、それは攻防に込めた感情の表現を盛り込んでいるから、なのです。

怒りを込めて蹴るのか、
悲しみを堪えて殴るのか、
追い詰められて必死で斬るのか、


『間』はそういったものを表現する為に必要な演出(であり技術)なんですね。


そういえば、京劇にも見得・・・と呼ぶのか分かりませんが、それらしきものがあって、型と様式美で構成された殺陣には歌舞伎との類似を感じます。

もしも日本殺陣の源流が歌舞伎で、カンフー殺陣の源流が京劇だとしたら、この違いを作ってしまったのは何だったんでしょう?


・・・考えた事がなかったので、今から布団に入って考えてみます。
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プロフィール

武装代表・内野

Author:武装代表・内野
福岡・久留米を中心に、九州全域で活動している『アトラクションチーム武装』の代表です。

1972年生まれ。
1990年にキャラクターショーの世界に入り現在に至る。

2007年に武装を設立。

武装の活動内容は殺陣教室、殺陣指導、オリジナルキャラクターショー等。

現在は関西コレクションエンターテイメント福岡校さんでのアクションレッスン講師もやらせてもらってます。

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