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2010-01-31(Sun)

アクションへの道(47)

今までと違う流れに翻弄されながらも練習を重ねる我々も、その状況に少しずつ適応しつつあった…


新しい戦隊の使う中国武術。
それを今までの殺陣に組み込むのは難しくはないがコツが必要です。

ヒーロー殺陣というのは、旋風脚や掃腿といったカンフー技が単品で入っているものの、ベースになっているのは剣殺陣と空手。
当然日本的な動きになっています。

おまけにステージ上での殺陣の見せ方も歌舞伎や能の流れから来ており非常に日本的なので、我々がカンフー殺陣をやろうとした場合、
『日本的カンフー』
を作らなければならないのです。


『そんな事考えずにさ、まんま中国風カンフーをやっちゃえばいいじゃん?』

って思う方もいらっしゃるでしょうが、おそらくそれをやると『京劇』に近くなると思います。

京劇は素晴らしいものですが、キャラクターショーとは趣が違いますよね。


先ほど、殺陣をカンフー寄りにするにはコツが必要だと書きました。

技術的な事を言ってみると、パンチを出す時に、正拳ではなく縦拳にしたり掌にしたり背手にしてみたり。

脚を弓歩にしたり座盤ぽくしたり、腕をグルグル回してみたり馬歩でズッシリかまえてみたり。

武術の種類にもよりますが、こういった変化が有効です。

しかし、カンフー殺陣で最も大事なのはテンポと形でしょう。

カンフー映画のアクションシーンのテンポって、何をやってるか分からないぐらい速かったりしますよね。
簡単に言うと、あの速さがカンフー殺陣のテンポって事になるのですが、じゃあ速く動けばカンフーになるかと言えばそうではありません。

試しに、普段やってる立ち回りをカンフー映画のスピードでやってみて下さい。
果たしてカンフーっぽくなるでしょうか?

おそらくただの『早送り再生』になったのではないでしょうか?
もしくはチャップリン映画のような喜劇風になったかもしれません。

それは何故でしょう??

日本の殺陣とカンフー殺陣は、『速さの種類』が違うからです。
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コメント

なるほど

非常に興味深いジャンルに入ってきましたね!
ちょっと長めに、詳細に取り上げて頂きたい項目です!!

よっちぃ~さん

ありがとうございます!
頑張ってみます!!

・・・ただ・・・

書いてたらワケ分からんくなったりするので、
急激に失速して終わったらゴメンなさいv-356
プロフィール

武装代表・内野

Author:武装代表・内野
福岡・久留米を中心に、九州全域で活動している『アトラクションチーム武装』の代表です。

1972年生まれ。
1990年にキャラクターショーの世界に入り現在に至る。

2007年に武装を設立。

武装の活動内容は殺陣教室、殺陣指導、オリジナルキャラクターショー等。

現在は関西コレクションエンターテイメント福岡校さんでのアクションレッスン講師もやらせてもらってます。

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