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2010-01-14(Thu)

アクションへの道(39)

結論から言えば、1992年のゴールデンウィークはとても楽しかったワケです。

レッド役は他のチームからこの時期だけ参加されてたベテランさんで、この方が上手いのはもちろん、とてもいい人だったんです。

レッド以下は同世代のメンバーが揃っていて、変に緊張する事もなく、常に

『楽しんでいいショーしよう!!』

って雰囲気でした。

いいメンバーの時は移動の車内やショーの合間も盛り上がります。

レッド役の先輩は本職の方が忙しく、
朝まで働いてそのままショーに出発、
現場から帰ったらすぐ仕事…
の繰り返しだったので車内ではほとんど寝ていましたが、たまに目を覚ますと気を遣ってオヤジギャグなんかを口走ってくれて、それで僕らも和むのでした。

他チームから来たという事で遠慮して下さってた部分はあるのでしょうが、決して偉ぶらず周りに目を配っていて、
『こんな先輩になりたい!』
と思わせる方でした。

ショーはと言えば、盛り上がり過ぎて悪ふざけ演出もありましたが(若気の至り…かな)、全員が本当に気持ち良く、そして熱く演じる事が出来て、最終日の最後のショーで客席に拍手が起きた時には達成感に包まれたものでした。


正直言って、こんな気持ちになれるショーは貴重です。
後悔や不満や、『なんだかなぁ…』という漠然としたモヤモヤを抱えて現場を後にする事がほとんどなんです。

これは技術やメンバーだけじゃなく、ステージの状況や現場の状況、お客さんの状況や天候や運といった諸々の事情が関わってくるので仕方がない事ですが、出来ればいつも気持ち良くショーをしたいものです。


このゴールデンウィーク中に発見がありました。

僕が演じるイエローと同期が演じるブラックが立ち回りの中で怪人に同時に投げられる手があったのですが、ある日のステージが狭かったので、

『2人は投げられてステージから客席側に落ちる』

という演出になりました。

僕は身体を張った『痛い』演技が好きだったので、ステージからクルッと回りながら落ちる…いわゆる背落ちで投げられたのですが、ブラック役は
『痛いのは嫌い』(※)
という理由で、カッコ良く側転で降りたのです。

(※)本心かは分かりません。

偶然の産物ですが、後でビデオを観返してそれぞれの特色が出ていて感動しました。
イエローは運動が苦手な設定で、かたやブラックはクールに戦う設定だったからです。


『今回は偶然だったけど、本来は故意に演出するべきじゃないか?
そこまで考えて殺陣を付ける事が出来たらもっといいものが出来るぞ!』


という発見です。


『立ち回り』は技の無意味な羅列では成り立たない

という大切な事を知った1992年ゴールデンウィークの僕でした。
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プロフィール

武装代表・内野

Author:武装代表・内野
福岡・久留米を中心に、九州全域で活動している『アトラクションチーム武装』の代表です。

1972年生まれ。
1990年にキャラクターショーの世界に入り現在に至る。

2007年に武装を設立。

武装の活動内容は殺陣教室、殺陣指導、オリジナルキャラクターショー等。

現在は関西コレクションエンターテイメント福岡校さんでのアクションレッスン講師もやらせてもらってます。

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