2009-12-30(Wed)
アクションへの道(31)
最近何を書いても説教臭い。
精神論ばかりでなく、何か楽しい事を書けないものだろうか。
そう、目指すはエンターテイメントだ!!
・・・そんなものを書ける能力はない。
皆さんスミマセン・・・
僕はキャラクターショーのチームに在籍している頃、ショーの台本を書いていました。
完全に自作の物から、後輩の作品を手直しした物、しゃべりショーの台本まで含めたら使用された物は30~40本は書いたと思います。
チームに入って10ヶ月ぐらい。
初めて台本を書いたのはその時期でした。
当時僕がいたチームは、台本から録音・編集まで社員さん達だけで行なっていて、我々バイトが関わる余地がありませんでした。
しかし初しゃべりで調子に乗っていた僕は、ちょっと台本を書いてみたい気持ちになったのです。
完パケ、完全パッケージのショーというのは、安定していますが融通が利かないものです。
完パケは、再生ボタンを押しさえすれば録音された物語(セリフやBGMや効果音)が流れます。
アクターはその音に合わせてお芝居をすればいいのでリハーサルがキッチリ出来るし本番でも毎回同じレベルのショーが出来るのです。
しかし、台本の執筆、録音、編集といった作業が必要になる為、テレビの展開には追いつきません。
その場合、対応は2つに分かれます。
1つは、追いつかなくても必死に追いかける。
年間に3、4回作り直すチームもあるようです(もっと多い所もありそうですが)。
そしてもう1つは、完全にあきらめてしまう。
番組開始時に作ったストーリーを年間通じて・・・下手すると、翌年のゴールデンウィークまで使うというチームもあります。
僕がいたチームでは後者になる事も度々ありました。
番組開始時に作ったパケを使い続けるとどうなるか??
テレビでは間もなく最終回を迎えようというのに、ショーではヒーロー同士がのんきに初対面の挨拶なんか交わしてたりする事になります。
仲間になるのならないのと揉めてたりします。
これって違和感ありありだと思うんです。
この年・・・1991年の戦隊は画期的な作品でした。
興味がある方は調べてみて下さいね。
おそらく子供達が混乱するぐらい人間関係は入り乱れ、展開も二転三転するような、そんな番組だったのです。
10月にもなると初期に作ったストーリーに違和感を感じるようになりました。
社員さんに聞くと、忙しいので新しいパケは作らないという事でした。
忙しくて作れないのなら、台本を僕が書けば手間が省けるんじゃないか、と思い、書く事にしたのです。
テレビの展開や人間関係を盛り込み、おそらくは、ややマニアックな内容だったと思いますが何とか完成。
社員さんに渡しました。
それから10分後、僕は誤字があった事に気付いたので書き直そうと思い、社員さんの所に行きました。
「すみません、さっきの台本ですが、誤字があったので書き直したいんですけど・・・」
「あぁ、あれな。あれは捨てた」
「えっ?」
「あれはな、つまらん」
台本は結局使われる事も返って来る事もありませんでした。
かといって他の誰かが新しい台本を書く事もなく、この話は終わってしまいました。
まぁ、マニアックすぎて使えなかったというのもあるでしょう。
テレビの展開を盛り込み過ぎれば、また展開が変わった時に作り直すハメにもなります。
ショーのパケはある程度の当たり障りの無さが必要なのです。
しかしそれは後々の自己分析に過ぎません。
この社員さんは何がつまらんかったのか、どうすれば良かったのか、一言のアドバイスもしないまま台本を捨てたのです。
今思えば・・・
もしかしたら読む事すらしなかったのかもしれません。
なにしろ最初から忙しくて作れないと言ってたのですから。
そして、
「バイトがパケ製作に関わってくるな」
という暗黙の忠告だったのかもしれません。
しかし実際問題、古いストーリーでは違和感が生じているのです。
「子供はヒーローが出てきて戦ってたら喜ぶんだから」とは当時の先輩の言ですが、それは観てくれる子供達を馬鹿にしていると思いました。
ありきたりな言い方ですが、子供の感受性というのはとても豊かです。
わずかな事でも意外に注目しているし、それを心にとどめてるものです。
悪い意味での子供だましは絶対に見抜かれます。
キャラクターショーのチームはショーをする事で成り立ってるんじゃないの?
ショーは子供達が観てくれる事で成り立ってるんじゃないの?
観てくれる子供達を喜ばせるのが最低限の義務じゃないの??
それなのに、仕事が忙しいからとショーの事を後回しにする姿勢に僕は疑問を感じました。
僕は中学・高校時代、ショーを観るのを楽しみにしてた人間です。
まだ、観る側の気持ちは忘れていません。
俺は子供達を喜ばせる為にショーをするんだ・・・
この時、そう心に誓ったのです。
・・・やべっ!元の事務所に対して批判がましい事いっぱい書いちゃった!
関係各位にお詫びします!ごめんなさ~い!!
次回はこの年のクリスマスに起きた事を書きましょう。
またもや批判がいっぱいだゾ!!
精神論ばかりでなく、何か楽しい事を書けないものだろうか。
そう、目指すはエンターテイメントだ!!
・・・そんなものを書ける能力はない。
皆さんスミマセン・・・
僕はキャラクターショーのチームに在籍している頃、ショーの台本を書いていました。
完全に自作の物から、後輩の作品を手直しした物、しゃべりショーの台本まで含めたら使用された物は30~40本は書いたと思います。
チームに入って10ヶ月ぐらい。
初めて台本を書いたのはその時期でした。
当時僕がいたチームは、台本から録音・編集まで社員さん達だけで行なっていて、我々バイトが関わる余地がありませんでした。
しかし初しゃべりで調子に乗っていた僕は、ちょっと台本を書いてみたい気持ちになったのです。
完パケ、完全パッケージのショーというのは、安定していますが融通が利かないものです。
完パケは、再生ボタンを押しさえすれば録音された物語(セリフやBGMや効果音)が流れます。
アクターはその音に合わせてお芝居をすればいいのでリハーサルがキッチリ出来るし本番でも毎回同じレベルのショーが出来るのです。
しかし、台本の執筆、録音、編集といった作業が必要になる為、テレビの展開には追いつきません。
その場合、対応は2つに分かれます。
1つは、追いつかなくても必死に追いかける。
年間に3、4回作り直すチームもあるようです(もっと多い所もありそうですが)。
そしてもう1つは、完全にあきらめてしまう。
番組開始時に作ったストーリーを年間通じて・・・下手すると、翌年のゴールデンウィークまで使うというチームもあります。
僕がいたチームでは後者になる事も度々ありました。
番組開始時に作ったパケを使い続けるとどうなるか??
テレビでは間もなく最終回を迎えようというのに、ショーではヒーロー同士がのんきに初対面の挨拶なんか交わしてたりする事になります。
仲間になるのならないのと揉めてたりします。
これって違和感ありありだと思うんです。
この年・・・1991年の戦隊は画期的な作品でした。
興味がある方は調べてみて下さいね。
おそらく子供達が混乱するぐらい人間関係は入り乱れ、展開も二転三転するような、そんな番組だったのです。
10月にもなると初期に作ったストーリーに違和感を感じるようになりました。
社員さんに聞くと、忙しいので新しいパケは作らないという事でした。
忙しくて作れないのなら、台本を僕が書けば手間が省けるんじゃないか、と思い、書く事にしたのです。
テレビの展開や人間関係を盛り込み、おそらくは、ややマニアックな内容だったと思いますが何とか完成。
社員さんに渡しました。
それから10分後、僕は誤字があった事に気付いたので書き直そうと思い、社員さんの所に行きました。
「すみません、さっきの台本ですが、誤字があったので書き直したいんですけど・・・」
「あぁ、あれな。あれは捨てた」
「えっ?」
「あれはな、つまらん」
台本は結局使われる事も返って来る事もありませんでした。
かといって他の誰かが新しい台本を書く事もなく、この話は終わってしまいました。
まぁ、マニアックすぎて使えなかったというのもあるでしょう。
テレビの展開を盛り込み過ぎれば、また展開が変わった時に作り直すハメにもなります。
ショーのパケはある程度の当たり障りの無さが必要なのです。
しかしそれは後々の自己分析に過ぎません。
この社員さんは何がつまらんかったのか、どうすれば良かったのか、一言のアドバイスもしないまま台本を捨てたのです。
今思えば・・・
もしかしたら読む事すらしなかったのかもしれません。
なにしろ最初から忙しくて作れないと言ってたのですから。
そして、
「バイトがパケ製作に関わってくるな」
という暗黙の忠告だったのかもしれません。
しかし実際問題、古いストーリーでは違和感が生じているのです。
「子供はヒーローが出てきて戦ってたら喜ぶんだから」とは当時の先輩の言ですが、それは観てくれる子供達を馬鹿にしていると思いました。
ありきたりな言い方ですが、子供の感受性というのはとても豊かです。
わずかな事でも意外に注目しているし、それを心にとどめてるものです。
悪い意味での子供だましは絶対に見抜かれます。
キャラクターショーのチームはショーをする事で成り立ってるんじゃないの?
ショーは子供達が観てくれる事で成り立ってるんじゃないの?
観てくれる子供達を喜ばせるのが最低限の義務じゃないの??
それなのに、仕事が忙しいからとショーの事を後回しにする姿勢に僕は疑問を感じました。
僕は中学・高校時代、ショーを観るのを楽しみにしてた人間です。
まだ、観る側の気持ちは忘れていません。
俺は子供達を喜ばせる為にショーをするんだ・・・
この時、そう心に誓ったのです。
・・・やべっ!元の事務所に対して批判がましい事いっぱい書いちゃった!
関係各位にお詫びします!ごめんなさ~い!!
次回はこの年のクリスマスに起きた事を書きましょう。
またもや批判がいっぱいだゾ!!
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