2009-12-28(Mon)
アクションへの道(29)
実家を追い出され、あてにしていた下宿も断られ、宿無しになってしまった僕であった・・・
傷心のまま、チームのメンバー達と花火大会に出かけた僕。
しかし気持ちは花火どころではありませんでした。
(俺は今日、どこで寝たらいいんだ・・・)
花火が終わって僕は先輩に事情を話しました。
「実は僕、7000円しか持ってないのに今後住む所がないんですよ・・・」
それを聞いた先輩は力強く言いました。
「おう!それなら俺がいい所を知っとる。ついて来い!!」
なんて頼もしい先輩でしょう!!
僕は先輩を追いかけました。
先輩について入ったのは、とあるカプセルホテル。
(へぇ~、こーゆー所でも安く長期滞在出来るのかぁ・・・)
僕はぬくぬくと実家で暮らしていた世間知らずだったのです。
フロントに行くと、
「一泊3500円です」
と言われました。
「えっ!?」
「えっ!?」
「えっ!?」
一泊3500円ですって!?
僕は頭がクラクラしました。
なぜ!?
なぜに!?
全財産7000円しか無い僕を、なぜこんな所に!?
僕は先輩をキッ!と見ました。
すると先輩は得意気に
「一泊3500円なんて安いやろ!?」
と言うのでした。
そうです。この先輩が言った「いい所」とは、僕の状況に対してではなく、世間一般の宿泊料金と比較して、だったのです。
僕は怒りがメラメラと燃え、失意がザパーンと波打ち、不安がドド~ンと押し寄せ、結局眠れませんでした・・・
全財産3500円、宿無しって・・・
ちなみにこの先輩の人柄を物語るエピソード。
僕が新人時代、毎週2000円ほどの赤字を出しながらショーをやってた事は以前書きました。
それでも連休に何日か続けてショーに入るとまとまったギャラをもらえる事があって、そんなギャラ日には
「よ~し、今日は贅沢してココイチでカレーをガッツリ食うぞ!!」
なんて事になるのですが、ある日僕がココイチに向かっていると
「俺も一緒に行こ~っ」
と、先輩がついて来ました。
店に入ってテーブルに着くと先輩は
「あ、しまった!財布忘れてきた!わりぃけど今日の分出しといて!」
と言いました。
確信犯かそうでないのかは分かりませんが、この状況で先輩に言われたら首を縦に振るしかありません。
贅沢する気まんまんだった僕は注文を取りに来た店員さんに
「●●カレーの甘口900gにトッピングで●●と●●と●●と●●を!!」
と言いました。
かなりの量、かなりの額になると思われます。
しかし先輩は、
「俺も同じの」
と言いました。
僕のギャラはあっという間にスッカラカンになりましたとさ・・・
そんな先輩です。
まぁ先輩への恨み節はさておいて、いよいよお金のない僕は結局、下宿を紹介してくれた社員さんにお願いして、彼の部屋を使わせてもらう事にしました。
一度断られた下宿なので気が引けましたが、社員さんが家賃を払って住んでいる部屋です。本人の許可をもらって僕が寝てても問題ないハズ!!
・・・しかし世の中そう甘くはなく、翌朝大家さんが部屋にやって来てこっぴどく怒られました。
社員さん個人を信用しているから部屋を貸してるのであって、どこの誰とも分からん人間が勝手に入っては困る!!
という事でした。
まぁ確かにそうですよね・・・
でも僕も背に腹は変えられません。
翌日からは大家さんが寝静まった深夜に部屋に入り、トイレも我慢して静かに寝て、人目を忍んで抜け出すというコソ泥のような生活を送っていました。
しかしそれも数日でバレてしまい、今度は本格的に追い出されました。
それからは公園や屋根のある駐車場が僕の寝床となったのです。
このホームレス生活は4~5ヶ月続きました。
初しゃべりショーはこの時期の話です。
傷心のまま、チームのメンバー達と花火大会に出かけた僕。
しかし気持ちは花火どころではありませんでした。
(俺は今日、どこで寝たらいいんだ・・・)
花火が終わって僕は先輩に事情を話しました。
「実は僕、7000円しか持ってないのに今後住む所がないんですよ・・・」
それを聞いた先輩は力強く言いました。
「おう!それなら俺がいい所を知っとる。ついて来い!!」
なんて頼もしい先輩でしょう!!
僕は先輩を追いかけました。
先輩について入ったのは、とあるカプセルホテル。
(へぇ~、こーゆー所でも安く長期滞在出来るのかぁ・・・)
僕はぬくぬくと実家で暮らしていた世間知らずだったのです。
フロントに行くと、
「一泊3500円です」
と言われました。
「えっ!?」
「えっ!?」
「えっ!?」
一泊3500円ですって!?
僕は頭がクラクラしました。
なぜ!?
なぜに!?
全財産7000円しか無い僕を、なぜこんな所に!?
僕は先輩をキッ!と見ました。
すると先輩は得意気に
「一泊3500円なんて安いやろ!?」
と言うのでした。
そうです。この先輩が言った「いい所」とは、僕の状況に対してではなく、世間一般の宿泊料金と比較して、だったのです。
僕は怒りがメラメラと燃え、失意がザパーンと波打ち、不安がドド~ンと押し寄せ、結局眠れませんでした・・・
全財産3500円、宿無しって・・・
ちなみにこの先輩の人柄を物語るエピソード。
僕が新人時代、毎週2000円ほどの赤字を出しながらショーをやってた事は以前書きました。
それでも連休に何日か続けてショーに入るとまとまったギャラをもらえる事があって、そんなギャラ日には
「よ~し、今日は贅沢してココイチでカレーをガッツリ食うぞ!!」
なんて事になるのですが、ある日僕がココイチに向かっていると
「俺も一緒に行こ~っ」
と、先輩がついて来ました。
店に入ってテーブルに着くと先輩は
「あ、しまった!財布忘れてきた!わりぃけど今日の分出しといて!」
と言いました。
確信犯かそうでないのかは分かりませんが、この状況で先輩に言われたら首を縦に振るしかありません。
贅沢する気まんまんだった僕は注文を取りに来た店員さんに
「●●カレーの甘口900gにトッピングで●●と●●と●●と●●を!!」
と言いました。
かなりの量、かなりの額になると思われます。
しかし先輩は、
「俺も同じの」
と言いました。
僕のギャラはあっという間にスッカラカンになりましたとさ・・・
そんな先輩です。
まぁ先輩への恨み節はさておいて、いよいよお金のない僕は結局、下宿を紹介してくれた社員さんにお願いして、彼の部屋を使わせてもらう事にしました。
一度断られた下宿なので気が引けましたが、社員さんが家賃を払って住んでいる部屋です。本人の許可をもらって僕が寝てても問題ないハズ!!
・・・しかし世の中そう甘くはなく、翌朝大家さんが部屋にやって来てこっぴどく怒られました。
社員さん個人を信用しているから部屋を貸してるのであって、どこの誰とも分からん人間が勝手に入っては困る!!
という事でした。
まぁ確かにそうですよね・・・
でも僕も背に腹は変えられません。
翌日からは大家さんが寝静まった深夜に部屋に入り、トイレも我慢して静かに寝て、人目を忍んで抜け出すというコソ泥のような生活を送っていました。
しかしそれも数日でバレてしまい、今度は本格的に追い出されました。
それからは公園や屋根のある駐車場が僕の寝床となったのです。
このホームレス生活は4~5ヶ月続きました。
初しゃべりショーはこの時期の話です。
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