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2009-12-25(Fri)

今日も偉そうに

最近周りの色んな方が
「ブログ読んでますよ~」
って言って下さいます。

本当にありがたいですねぇ。

基本的に駄文ですが、それでも自分の意見を書いておくと
「いいや、そうじゃない」
とか
「自分もそう思う」
とか言ってもらえるので勉強になります。

「自分の意見が絶対正しい」

という勘違いをしない為にもディスカッションは必要ですよね。

なのでまた自分の意見を書いておこうと思います。

「いつもいつも偉そうな事ばっかり書きやがって!自分の技量を棚に上げて!!」

とお怒りの諸兄、ごもっともです。
本人も自覚しておりますので大目に見て下さい。


先ほど話しに出た
勘違いしない為の「ディスカッション」
これはキャラクターショーにおいては、「自分達の動きをビデオで観る事」であると思います。

自分の動きは自分では見えません。
着ぐるみを被っていたらなおさらです。

人間というのは意外に自分自身の動きを把握していないものです。
「目をつぶって、両腕を肩の高さまで水平に上げる」
という実験でも上手く出来ない人がけっこういたりします。
着ぐるみに入ってる時というのは目を閉じてるようなものです。
という事は、両腕を水平に上げているつもりで上がっていない(もしくは上がりすぎている)アクターさんもいるかもしれない、という事です。

両腕を水平、だと抽象的過ぎますね。
具体的に。

正面を向いて立っている・・・つもりだったのに半身だった。
相手の目を見ている・・・つもりだったのにうつむいていた(またはアゴが上がっていた)。
ハイキック!・・・だと思ってたらローキックだった。
ハイジャンプ!・・・だと思ったら超低空だった。
ハイスピードアクション!・・・がスロー再生になっていた。
元気に歩いてる・・・つもりだったのにゾンビのようだった。


まだまだありますが、こんな事は珍しくありません。

何故こんな事が起きるのか。
さっき書いた、「自分の動きを把握していない」に加えて、着ぐるみ(衣裳)に負けてしまっているから起きるのです。

着ぐるみに負けるとは??

経験者には当然分かる事ですが、着ぐるみや衣裳は普通の服に比べて動きにくくなってます(それがたとえ戦隊のスーツでも)。
筋肉や関節にかかる負担も大きければ、視界も悪く呼吸もままならないものがほとんどです。

そんなものを身に着けて普段と同じ力で動いたらどうなるか?

動きは遅く、そして小さくなり、なおかついつもより疲れるでしょう。

では逆に、普段と同じスピード、同じ大きさの動きをするにはどうすればいいか??


答えは簡単ですね。
視界の悪さを乗り越え、呼吸の苦しさを我慢し、普段の数倍の体力を消費し、数倍のスピードで、数倍大きく動けばいいのです。
いわゆるスーツアクターと呼ばれる人達は、それが出来るように訓練しているワケです。
しかし、着ぐるみで人並みに動ければいいのかというとそんな事はありません。
それは単なるスタート地点です。

では他に何が必要なのか?
僕が考えるのは、
①センス
②イメージ
③再現性

の3つです。
簡単に説明してみましょう。


まず①のセンスですが、これは、「いい動き」「悪い動き」を見極める力だと思って下さい。
こう動いた方がカッコいい、とか、この動きの方が面白い、とかを的確に判断するのに必要なのがセンスです。
先天的なセンスじゃなくても、勉強して身に付ける事も出来ます。
その為には、「本当にいいもの」をたくさん見て頭に焼き付けていく必要があります。

妙にカッコつけてるけど1つも決まってない人や、やけにテンション高くドタバタ動いているのに1つもウケない人なんかはこのセンスがないのかもしれません。

②のイメージは、その時の状況に応じた「いい動き」を頭の中に描き出す力です。
単純に「いい動き」という事ではありません。
ステージの状況(ステージの高さ、お客さんとの距離、客席からの角度)、客層なども考慮した上で、演出から外れないようなベストの動きを考えなければいけません。
ここでは人間体(衣裳を着けてない状態)のイメージでかまいませんが、これが出来るようになるには①のセンスを磨く必要があります。

③の再現性
これは②でイメージした動きを身体で表現する力です。
冒頭に説明したように、着ぐるみや衣裳を身に着けていては思ったような動きが出来ません。
脳内イメージを再現する為には、変換作業をしなくてはなりません。曰く、
「この衣裳は厚いからこのぐらい大きく動かないとイメージよりも小さいな」
とか
「この面は目の位置が低いから首の角度を調節してみよう」
とか
「この着ぐるみは腕が上がらないから、ジャンプを加えて大きく見せてみよう」
とか。
先ほど人間体で想像した動きを着ぐるみの動きに変換して再現するのです。

ここまで来るとかなりの経験が必要です。
そして最初に話したように、ビデオ等で自分の動きを見て知る事が大事になってきます。

「あれ?真後ろを振り返ったハズなのに中途半端になってるぞ?」
「泣いてる芝居なのに笑ってるように見える!!肩の震わせ方がおかしかったかな?」
「動きが超遅いんですけど!!マックスで動いたのに!!」

等々、ビデオを観て自分のイメージと照らし合わせて修正していくワケです。
その為には??
自分はどのシーンでどう動いたかを覚えておかなくちゃいけませんね。
どんなつもりで動いたかを覚えておけば容易い事です。
キチンとストーリーの流れを汲んで動いている人は自分の動きの意味を考えて芝居をしているから大丈夫なハズです。
逆に勢いで行き当たりバッタリに動いている人は進歩は望めません。

以上が僕の考える大切な3点です。



~番外編~ 再現能力のないオジサン達

時々イベント会場やお祭りで、着ぐるみに入ってにぎやかしをしているお父さんやおじちゃん達を見かけます。
素人さんが着ぐるみに入る大変さというのはもちろん理解していますが、正直なところ、プロの動きと素人さんの動きは完全にレベルが違います(当たり前)。
ところが自分の動きを把握していない素人さんは、自分がプロと同じように動いていると勘違いをしています。
苦しい思いをして汗だくで頑張っているんだから勘違いしてしまうのも分からなくはありません。
分からなくはありませんが、勘違いでプロと同じ土俵に上がって来られるとちょっと困ってしまいます。

「俺も着ぐるみ入った事あるけんアンタ達の苦労は分かる」
みたいな事を言われたり、挙句の果てには、
「俺が入った着ぐるみはもっと大変だった」
とか苦労話を聞かされたり・・・

これは再現能力もなければそれを会得する為の努力もしていない素人さんだからこそやってしまう勘違いです。
僕はそれを否定したり怒ったりするつもりはありません。
しかし、プロと素人の間に厳然としてある壁は大事にしていきたいと思います。

そしてプロを名乗る以上は
「やっぱり素人さんとは全然違うね!」
と言われる仕事をしなければ、と気持ちを引き締めようと思うのです。



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プロフィール

武装代表・内野

Author:武装代表・内野
福岡・久留米を中心に、九州全域で活動している『アトラクションチーム武装』の代表です。

1972年生まれ。
1990年にキャラクターショーの世界に入り現在に至る。

2007年に武装を設立。

武装の活動内容は殺陣教室、殺陣指導、オリジナルキャラクターショー等。

現在は関西コレクションエンターテイメント福岡校さんでのアクションレッスン講師もやらせてもらってます。

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