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2009-12-24(Thu)

アクションへの道(27)

僕の初しゃべりショー、いよいよ当日です。

現場は長崎。
まだまだ暑い日でした。
控え室のテントにいるだけで汗がダラダラ流れてきます。

このショーもですね・・・
正直細かい所まで覚えてないんです・・・
緊張してたから・・・

でも、現場を「痛々しい空気」にしてしまった事はハッキリ覚えています。

僕は元来目立ちたがり屋で自信過剰です。
おまけに古い因習(←大袈裟。要するに惰性)みたいなものが嫌いです。

僕が当時考えていた古いネタ・・・
例えば、

怪『オース!!』
客「オース・・・」
怪『お前ら声が小さいよ!もっと大きな声で!オース!!』
客「オース!」
怪『オーッス!!』
客「オーッス!!」
怪『うるせぇよ静かにしろ!!』

みたいな・・・

良く言えば『テッパン』なんですが(ドリフネタは基本テッパンです)、当時の僕には
「ありきたり」
「何の工夫もなく昔のネタを繰り返している」

と見えていたのです。
なので、今まで観た事のないオリジナルのネタで勝負しようと思っていました。
それが失敗の始まり・・・

何のこっちゃ分からんネタで静まり返る客席・・・
その状況を上手く収める事も出来ずパニクる僕・・・


ここ近年の、しゃべりに関する僕の持論ですが、

1・弱音を吐いて客に媚びない。
2・失敗を認め、失敗した時こそあっさりと進行する。


というのがあります。
この2つを意識しないと何かあったら大変な事になります。

どういう事かと言うと、まず1つ目。
ネタがすべって客席が静まり返った時、
「おいおい、ここ笑うトコだよ」
とか、
「少しは笑ってくれよ!一生懸命やってるんだよ!」
等と言う事ですね。
ハズした事で同情を買って笑いに変えたい気持ちは分かりますが、これは良くない。
哀れで不憫になるけど、面白くなる事はない発言です。

そして2は、
ネタがスベる
↓ ↓ ↓
シ~ン・・・
↓ ↓ ↓
さらにかぶせてみる
↓ ↓ ↓
シ~ン・・・
↓ ↓ ↓
あきらめ切れず引っ張る
↓ ↓ ↓
シ~ン・・・
↓ ↓ ↓
『オマエら何で笑わないんだ!』
↓ ↓ ↓
シ~ン・・・
↓ ↓ ↓
『少しは笑ってくれよ~』
↓ ↓ ↓
ドツボにハマる

といった感じです。

こんな時は最初にスベった段階で、せめて2回目にスベった時に、何事もなかったように本題に戻るのが正解です。
ネタがスベる
↓ ↓ ↓
シ~ン・・・
↓ ↓ ↓
不敵に笑う
ってやったら大丈夫です。
試してみて下さい。


当時の未熟な僕はこの2つの禁忌を完全に犯してしまいました。

スベリの無限連鎖、負のスパイラル…

見兼ねたスタッフが戦闘員の影マイクで
『ボス~、そろそろ本題に戻りましょうよ~、子供達、完全に飽きちゃってますよ~』
と助け舟を出しても、すでに引っ込みがつかなくなっている僕は
『うるさい!俺はまだまだしゃべるんだ!!』
と逆ギレするのでした。

そんな感じだったので、本来30分で終わるハズのショーは、静まり返ったまま50分近く続いたのでした…


生まれてゴメンナサイ…(泣)
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プロフィール

武装代表・内野

Author:武装代表・内野
福岡・久留米を中心に、九州全域で活動している『アトラクションチーム武装』の代表です。

1972年生まれ。
1990年にキャラクターショーの世界に入り現在に至る。

2007年に武装を設立。

武装の活動内容は殺陣教室、殺陣指導、オリジナルキャラクターショー等。

現在は関西コレクションエンターテイメント福岡校さんでのアクションレッスン講師もやらせてもらってます。

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