2009-12-09(Wed)
アクションへの道(18)
ゴールデンウィーク前に倒れてしまい、2日間現場に入れなかった僕。
それは口惜しかったけれど、自らの失態が招いた結果なので諦めざるを得ませんでした。
むしろ、僕の代わりに急遽イエローに入ってくれた先輩に申し訳ない。
さて、5月に入って現場に復帰した僕。
戦闘員のリーダーからイエローに着替えるといういつもの役です。
従えている戦闘員2人は3月に入った新人さん。
僕もまだまだ新人みたいなもんだったので、せっかくなら新人3人、色々アイデアを出して面白い事をしよう!という事になりました。
この時の経験が後々の僕に大きく影響してるのは間違いないでしょう。
登場してすべってコケるってのはどうだろう?
コケた奴を後から来た奴が踏んで行くってのはどうだろう?
いっそ3人ともコケたらどうなるだろう??
毎回新人3人でコッソリ打ち合わせです。
怒られるかもしれないので先輩やスタッフには内緒♪
上記を読んで
「別に大した事してねぇじゃ~ん」
とお思いの方も大勢いらっしゃるでしょう。
でも、新人がそれを気軽にやれる雰囲気ではなかったのですよ当時は。
この時の班も大ベテランの大御所が入ってらっしゃったし、なによりショーの内容に遊びがなかった。
ちょっと批判っぽくなりますが、この頃のショーは旧態依然とした内容が多かったです。
パッケージ製作に手間をかける余裕がなかったのでしょうが、おそらくは十年も前に確立されたスタイルをそのまま継続していたのではないでしょうか。
作り手によるのかもしれませんが、テンポは悪く、物語の整合性もめちゃめちゃ、時代に取り残されたギャグが虚しく響き、ヒーローが登場するカタルシスもない・・・
僕は新人ながらに
「エンターテイメントが無いなぁ~」
とボヤいてました。
それを何とかエンターテイメントに近づけたくて出た暴挙だったのです。
最後まで真顔で観覧されるよりは馬鹿馬鹿しくてもウケを取りたかったのです。
果たして結果は・・・
正直、お客さんの反応は分かりません。
だってショーの最中はいっぱいいっぱいで、客席を見る余裕なんてないんですもの。
でも、多分、どちらかと言うといい反応だった・・・気がします。
でも意外な事に、スタッフさんや大先輩達が喜んでくれたのです。
ショーの後、
「オマエ達、面白いなぁ」
と言ってもらえて嬉しかった記憶があります。
今は当時の先輩達の気持ちが分かります。
やってる事はしょーもなくて笑えもしないけど、新人達がショーを盛り上げようと自分達で考え、話し合い、努力した事を評価して下さったのでしょう。
リスクを背負いたくなければ人の言う通りに動いてればいいワケですが、自分のスタイルを確立したかったらどんどんアイデアを出して試してみるべきです。
100のアイデアを出せば99は失敗しても、1つは成功すると思います。
むしろ失敗もせずにたった1つの成功を生み出す可能性は著しく低いと思います。
ここで僕ら新人は、自分達のアイデアを以って演技に当たるスタイルを身に着けたのです。
~つづく~
それは口惜しかったけれど、自らの失態が招いた結果なので諦めざるを得ませんでした。
むしろ、僕の代わりに急遽イエローに入ってくれた先輩に申し訳ない。
さて、5月に入って現場に復帰した僕。
戦闘員のリーダーからイエローに着替えるといういつもの役です。
従えている戦闘員2人は3月に入った新人さん。
僕もまだまだ新人みたいなもんだったので、せっかくなら新人3人、色々アイデアを出して面白い事をしよう!という事になりました。
この時の経験が後々の僕に大きく影響してるのは間違いないでしょう。
登場してすべってコケるってのはどうだろう?
コケた奴を後から来た奴が踏んで行くってのはどうだろう?
いっそ3人ともコケたらどうなるだろう??
毎回新人3人でコッソリ打ち合わせです。
怒られるかもしれないので先輩やスタッフには内緒♪
上記を読んで
「別に大した事してねぇじゃ~ん」
とお思いの方も大勢いらっしゃるでしょう。
でも、新人がそれを気軽にやれる雰囲気ではなかったのですよ当時は。
この時の班も大ベテランの大御所が入ってらっしゃったし、なによりショーの内容に遊びがなかった。
ちょっと批判っぽくなりますが、この頃のショーは旧態依然とした内容が多かったです。
パッケージ製作に手間をかける余裕がなかったのでしょうが、おそらくは十年も前に確立されたスタイルをそのまま継続していたのではないでしょうか。
作り手によるのかもしれませんが、テンポは悪く、物語の整合性もめちゃめちゃ、時代に取り残されたギャグが虚しく響き、ヒーローが登場するカタルシスもない・・・
僕は新人ながらに
「エンターテイメントが無いなぁ~」
とボヤいてました。
それを何とかエンターテイメントに近づけたくて出た暴挙だったのです。
最後まで真顔で観覧されるよりは馬鹿馬鹿しくてもウケを取りたかったのです。
果たして結果は・・・
正直、お客さんの反応は分かりません。
だってショーの最中はいっぱいいっぱいで、客席を見る余裕なんてないんですもの。
でも、多分、どちらかと言うといい反応だった・・・気がします。
でも意外な事に、スタッフさんや大先輩達が喜んでくれたのです。
ショーの後、
「オマエ達、面白いなぁ」
と言ってもらえて嬉しかった記憶があります。
今は当時の先輩達の気持ちが分かります。
やってる事はしょーもなくて笑えもしないけど、新人達がショーを盛り上げようと自分達で考え、話し合い、努力した事を評価して下さったのでしょう。
リスクを背負いたくなければ人の言う通りに動いてればいいワケですが、自分のスタイルを確立したかったらどんどんアイデアを出して試してみるべきです。
100のアイデアを出せば99は失敗しても、1つは成功すると思います。
むしろ失敗もせずにたった1つの成功を生み出す可能性は著しく低いと思います。
ここで僕ら新人は、自分達のアイデアを以って演技に当たるスタイルを身に着けたのです。
~つづく~
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