2013-07-11(Thu)
小説・さやか見参!(190)
ん?
なぜこんなに暗いのです?
いつの間に夜に…
というより、なぜワタクシはこんな所で寝ているのです?
はくしゅん!
肌寒い…
こんな冷えた砂利の上で寝ていては風邪をひくではありませんか。
そうでした、
ワタクシは幻龍組の頭領、幻龍イバラキに倒されて…
はっ!剣は!?
おーっ、あった~、セーフ!!
ふっ、幻龍イバラキめ、愚かな奴です。
この剣をみすみす残して行くとは。
これは人の心を操る伝説の魔剣。
これを持つ者は他人を支配出来るというのに。
そういえばイバラキは他人の心を操るというワタクシを否定していましたね。
よろしい。
どちらが正しいか思い知らせてあげましょう。
ワタクシが幻龍組を潰して差し上げます。
そして名高い十二組の忍び達も支配してみせましょう。
確か十二組を束ねる山吹一族には可愛らしい娘がいるという話でしたね。
ふふふ、
ワタクシはくのいちを嬲るのが趣味なのでございます。
変態?
否定はしますまい。
喜びは人それぞれで違うもの。
幻龍イバラキ、山吹の小娘、覚悟していただきましょう。
炎一族の紅蓮丸があなた方の身も心も支配させていただきます。
ふふふ、はっはっはっは!!
城から離れた河川敷に紅蓮丸の高笑いが響いた。
騒動の後、気を失っていた紅蓮丸を幻龍の配下がこの場所に運び、放置していったのである。
『面白い奴ゆえ殺さずとも良い』というイバラキの一言で紅蓮丸は命を拾っていたのだ。
イバラキに救われた事も、さやかに完全に無視されていた事も知らず、紅き男は夜空に向かっていつまでも笑い続けていた。
なぜこんなに暗いのです?
いつの間に夜に…
というより、なぜワタクシはこんな所で寝ているのです?
はくしゅん!
肌寒い…
こんな冷えた砂利の上で寝ていては風邪をひくではありませんか。
そうでした、
ワタクシは幻龍組の頭領、幻龍イバラキに倒されて…
はっ!剣は!?
おーっ、あった~、セーフ!!
ふっ、幻龍イバラキめ、愚かな奴です。
この剣をみすみす残して行くとは。
これは人の心を操る伝説の魔剣。
これを持つ者は他人を支配出来るというのに。
そういえばイバラキは他人の心を操るというワタクシを否定していましたね。
よろしい。
どちらが正しいか思い知らせてあげましょう。
ワタクシが幻龍組を潰して差し上げます。
そして名高い十二組の忍び達も支配してみせましょう。
確か十二組を束ねる山吹一族には可愛らしい娘がいるという話でしたね。
ふふふ、
ワタクシはくのいちを嬲るのが趣味なのでございます。
変態?
否定はしますまい。
喜びは人それぞれで違うもの。
幻龍イバラキ、山吹の小娘、覚悟していただきましょう。
炎一族の紅蓮丸があなた方の身も心も支配させていただきます。
ふふふ、はっはっはっは!!
城から離れた河川敷に紅蓮丸の高笑いが響いた。
騒動の後、気を失っていた紅蓮丸を幻龍の配下がこの場所に運び、放置していったのである。
『面白い奴ゆえ殺さずとも良い』というイバラキの一言で紅蓮丸は命を拾っていたのだ。
イバラキに救われた事も、さやかに完全に無視されていた事も知らず、紅き男は夜空に向かっていつまでも笑い続けていた。
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