2009-12-05(Sat)
幻龍イバラキ ロングインタビュー
武装代表です。
前回の山吹さやか嬢のインタビューに引き続き、今回はその宿敵と言いますかライバルと言いますか、とにかく『忍者ライブショー さやか見参!』には欠かせない、幻龍イバラキさんをお招きして色々な事をお聞きしたいと思います。
初めまして、よろしくお願いします。
『…良いのか?』
…はっ?
『良いのかと聞いておる』
…な、何がでしょう…?
『おぬし…忍者ライブショー さやか見参!のメインキャラクターは拙者とさやかの2人しかおらんのだぞ?拙者にインタビューしてしまえば、後は雑魚しかおらんではないか。次回のインタビューは間違いなく盛り上がらんぞ。』
た…確かに…。
…順番間違えましたかね…
『まぁここまで来たら開き直るより仕方あるまい。で、拙者は何をしゃべれば良いのだ?』
あ、そうですね、まずは自己紹介を…
『良かろう。拙者は幻龍組頭領・幻龍イバラキ。山吹に伝わる忍術の奥義を手に入れ、この天下を我が物とするが目的よ』

ありがとうございます。え…っと…本名ですか?
『いや、これは幻龍組を興した時につけた新しき名よ。元は荊木(いばらき)流に属しておったからな。そのままイバラキを名乗っておる。鬼神の力を得るべく荊鬼と変えてはおるが。』
本名は何とおっしゃるんでしょうか?
『一流の忍びは名前や年齢などの素性は簡単に明かさぬもの。さやかのように全てさらけ出すのは未熟な証しよ。拙者はかつての名は捨てた。この命果てるまで幻龍イバラキ以外の何者でもないのだ。』
分かりました。それでは忍者になったきっかけを教えて下さい。
『生れ落ちたのが忍びの家系であった。それだけだ。ほとんどの忍びがそうだと思うが…物心ついた時にはすでに蛇組、荊木の一員であった。』
荊木流もかつては12組の1つ蛇組として、山吹流と志を同じくされていたとうかがいましたが…』
『それは先代までの話だ。かつて荊木流は龍組の位置に座し、12組を束ねる立場にあったのだ。それがまさか蛇組として長年泥をすする事になろうとは…』
蛇組は医療医学に秀でた流派が務めるものだとうかがいましたが…
もしかしてイバラキさんの左腕も蛇組の医学で?

『さよう。わが流派に伝わる医術がなければ拙者、生涯隻腕を貫くところであった。…おのれ、にっくきは山吹の頭領なり!』
イバラキさんの顔に火傷を負わせたのはさやか嬢の兄・たける氏で、腕を斬り落としたのが頭領という事らしいですね。さやか嬢は、こうなった原因はイバラキ氏の逆恨みにある、とおっしゃってました。イバラキさんサイドの意見としては?
『ふん。あの小娘は何も分かっておらん。良いか、先ほど話したように、我ら荊木はかつて12組の頂点・龍組を務めておった。しかしここ数十年は山吹がその位置についておった。』
はい。10年に一度の会合で役職が決められるとか。
『さよう。あの時も…数年前のあの会合でも…。
…拙者は山吹の上を行く自信がある!山吹に劣らぬ、いや、それ以上の修行とて欠かした事はない!それも全て龍組に返り咲く為…!それなのに…』
例年通り山吹流が龍組に選ばれてしまったんですね。
『いかにも。結局は山吹が龍組に選ばれおった。しかも、たけるのような青二才を時期頭領に据えると宣言しおったのだ。そうなれば拙者はあの小僧に指図される事になる。己よりも優れた忍びならば従う事もやぶさかではない。しかし相手はあのたけるだぞ!?素直に聞けた話ではなかろう。』
さやか嬢の話では、たける氏はかなり優れた忍びであったという事でしたが…
『なに?たけるが優れた忍びだと!?はっはっはっは!!たわけた事を!あやつほどの腰抜けを拙者は知らぬわ!争いのない平和な天下を作りたい、その為なら忍びが滅んでもかまわない等と平気でぬかす気骨の足りない男であったわ!』
とすると、忍びの術も大した腕ではなかったと?
『無論。』
となると…
『なんだ?』
たける氏はたった1人で幻龍の屋敷に乗り込んだと聞いていますが…イバラキさんはそんな腰抜けのたける氏に大火傷を負わされた事になりますよね?
『む…』
忍術の腕もあなたに遠く及ばなかったたける氏にどうしてそこまで傷を負わされてしまったんですか?一体屋敷で何があったんですか?
『ぐ…、そんな事は、すでに拙者の記憶にはないわ…』
あれ?何だか苦しい言い訳みたいに聞こえますが。知りたいなー知りたいなー、教えて下さいよ~♪
『…そんなに知りたければ、ちょっとこっちに来てごらん…』
はい?
ぎゃああぁぁぁ~ッ!!!

しばらくお待ち下さい

う…うぅっ!…え、えっと…、インタビュー再開したいと思います…ゲホッ!!…何の話してましたっけ?
あ、幻龍の名前の由来でしたよね!??
『うむ。それでいい。あれは山吹が龍に就く事が決まってから数日後…拙者は悔しさを胸に秘め、7日ばかり山に籠もり飲まず食わずの修行をしておった。そして7日目の晩、滝に打たれていた拙者は見たのだ!』
な、何をです!?
『龍だ!金色に輝く龍が滝から姿をあらわしたのだ!そして拙者にこう言った…
今は報われぬくちなわ(蛇)の身なれど、行く手阻む者悉く打ち倒しのちには我が姿を得る事必定
…と…。つまり、蛇が龍となるには目の前の敵を倒し続け、進んでいくしかない、という啓示を得たのだ。』
7日間も飲まず食わずで修行してらっしゃったんですよね?それって幻覚だったんじゃ…
『間違いなく幻覚であろうな。拙者もそれくらいは理解しておる。だからこそ幻龍と名乗ったのだ。
啓示というものはな、自分の中にあるものなのだ。
神に言われたから、魔性に言われたから従う、そういうものではない。
あの時の拙者は慣習や組織というものに縛られ、己の中にある炎を見ないようにしておった。
だが本来の生き様というのはそういう事ではあるまい?
誰の為に耐える?何の為に我慢をする?
今生きておるのは自分自身だ。自分というものは自分が生きる為に生まれてきたのだ。
拙者の願いを、拙者の心の炎を他人の為にくすぶらせる必要など断じてない!
あの龍の啓示は、それを知るきっかけになったに過ぎん。』

それがきっかけで山吹に反旗を翻した、と。
『うむ。そして、自らの意志を貫くには自らの国を作るしかないと思い天下を…』
なるほどなるほどなるほど!!ではお便りのコーナーを…
『待て待て!まだ話の最中であろうが!ここからが拙者の…』
いやぁ、私も続きをうかがいたいんですが、あまりに強烈な自己主張は読者の反感を買うおそれがあるという事でディレクターの方から進行の指示が出まして…ホントすみません。
『ディレクターって、この部屋には拙者とおぬしの2人きりではないか!おぬし確か1人でタクシーに乗ってここに来たハズ…さては…さっき暴力に訴えた事を恨んで…』
ホント申し訳ないですねぇ!ではさっそく質問!
趣味はありますか?
『えぇい、勝手に進めおって!趣味は…料理…かな?』
料理!意外です!ちなみに得意なメニューは?
『煮込みは好きだな。牛スジを甘辛くトロットロになるまで煮たり。』
もっと豪快なものを作るのかと思ってました。
尊敬する人物はいますか?
『おらん。人は常に1人。他人を信用するなど愚かな事よ。』
ここで突然ですが、読者からの暴露メールが届いてます。
『な、なに!?』
えーと…、え~っ!?そうだったんですか!?
『何が書いてあんだよ!こえ~っ!』
では読みますね。
『読まなくていいって!!』
幻龍イバラキは、実はバツイチである。
『わ~~~っ!!』
これ、ホントですか!?
『うるせぇな!ホントだよ!!』
そうなんですか!!不躾ながら別れた理由をうかがっても…
『つまらん話だ』
そこを是非!
『妻は、荊木を狙う流派が放った刺客、くのいちだったのだ。何年も連れ添ったが拙者には見抜けなかった…愛などという幻想にたぶらかされて目が曇っておったのであろう…拙者があの女を信じたせいで何人もの同胞が命を落とした…』
そんな重い話だったとは…
ちなみにその奥さんは…
『斬った。拙者が。』
えっ!
『当然であろう。敵ならば斬る。』
う~ん、イバラキさんが人を信用しないってのはこれも原因だったりするんですかねぇ?バツイチってのとは違うみたいですが…重いんであまり触れずに進みましょう!
得意な忍術は?
『針を使って他人を操る術は他の流派には真似出来んと自負しておる。生かすも殺すも思いのままよ。』
好きな言葉などはありますか?
『生きる事とは自らの足で立つ事』
それはどなたの言葉ですか?
『拙者が考えた名言シリーズよ。』
あぁ…この人自分大好きなんだぁ…。
それでは最後に、宿敵山吹さやかについて一言。
『小娘の分際で拙者の天下統一を邪魔するとは、全く持って目障りな事極まりない!拙者の手で身の程を思い知らせてくれるわ!』

本日はありがとうございました。
前回の山吹さやか嬢のインタビューに引き続き、今回はその宿敵と言いますかライバルと言いますか、とにかく『忍者ライブショー さやか見参!』には欠かせない、幻龍イバラキさんをお招きして色々な事をお聞きしたいと思います。
初めまして、よろしくお願いします。
『…良いのか?』
…はっ?
『良いのかと聞いておる』
…な、何がでしょう…?
『おぬし…忍者ライブショー さやか見参!のメインキャラクターは拙者とさやかの2人しかおらんのだぞ?拙者にインタビューしてしまえば、後は雑魚しかおらんではないか。次回のインタビューは間違いなく盛り上がらんぞ。』
た…確かに…。
…順番間違えましたかね…
『まぁここまで来たら開き直るより仕方あるまい。で、拙者は何をしゃべれば良いのだ?』
あ、そうですね、まずは自己紹介を…
『良かろう。拙者は幻龍組頭領・幻龍イバラキ。山吹に伝わる忍術の奥義を手に入れ、この天下を我が物とするが目的よ』

ありがとうございます。え…っと…本名ですか?
『いや、これは幻龍組を興した時につけた新しき名よ。元は荊木(いばらき)流に属しておったからな。そのままイバラキを名乗っておる。鬼神の力を得るべく荊鬼と変えてはおるが。』
本名は何とおっしゃるんでしょうか?
『一流の忍びは名前や年齢などの素性は簡単に明かさぬもの。さやかのように全てさらけ出すのは未熟な証しよ。拙者はかつての名は捨てた。この命果てるまで幻龍イバラキ以外の何者でもないのだ。』
分かりました。それでは忍者になったきっかけを教えて下さい。
『生れ落ちたのが忍びの家系であった。それだけだ。ほとんどの忍びがそうだと思うが…物心ついた時にはすでに蛇組、荊木の一員であった。』
荊木流もかつては12組の1つ蛇組として、山吹流と志を同じくされていたとうかがいましたが…』
『それは先代までの話だ。かつて荊木流は龍組の位置に座し、12組を束ねる立場にあったのだ。それがまさか蛇組として長年泥をすする事になろうとは…』
蛇組は医療医学に秀でた流派が務めるものだとうかがいましたが…
もしかしてイバラキさんの左腕も蛇組の医学で?

『さよう。わが流派に伝わる医術がなければ拙者、生涯隻腕を貫くところであった。…おのれ、にっくきは山吹の頭領なり!』
イバラキさんの顔に火傷を負わせたのはさやか嬢の兄・たける氏で、腕を斬り落としたのが頭領という事らしいですね。さやか嬢は、こうなった原因はイバラキ氏の逆恨みにある、とおっしゃってました。イバラキさんサイドの意見としては?
『ふん。あの小娘は何も分かっておらん。良いか、先ほど話したように、我ら荊木はかつて12組の頂点・龍組を務めておった。しかしここ数十年は山吹がその位置についておった。』
はい。10年に一度の会合で役職が決められるとか。
『さよう。あの時も…数年前のあの会合でも…。
…拙者は山吹の上を行く自信がある!山吹に劣らぬ、いや、それ以上の修行とて欠かした事はない!それも全て龍組に返り咲く為…!それなのに…』
例年通り山吹流が龍組に選ばれてしまったんですね。
『いかにも。結局は山吹が龍組に選ばれおった。しかも、たけるのような青二才を時期頭領に据えると宣言しおったのだ。そうなれば拙者はあの小僧に指図される事になる。己よりも優れた忍びならば従う事もやぶさかではない。しかし相手はあのたけるだぞ!?素直に聞けた話ではなかろう。』
さやか嬢の話では、たける氏はかなり優れた忍びであったという事でしたが…
『なに?たけるが優れた忍びだと!?はっはっはっは!!たわけた事を!あやつほどの腰抜けを拙者は知らぬわ!争いのない平和な天下を作りたい、その為なら忍びが滅んでもかまわない等と平気でぬかす気骨の足りない男であったわ!』
とすると、忍びの術も大した腕ではなかったと?
『無論。』
となると…
『なんだ?』
たける氏はたった1人で幻龍の屋敷に乗り込んだと聞いていますが…イバラキさんはそんな腰抜けのたける氏に大火傷を負わされた事になりますよね?
『む…』
忍術の腕もあなたに遠く及ばなかったたける氏にどうしてそこまで傷を負わされてしまったんですか?一体屋敷で何があったんですか?
『ぐ…、そんな事は、すでに拙者の記憶にはないわ…』
あれ?何だか苦しい言い訳みたいに聞こえますが。知りたいなー知りたいなー、教えて下さいよ~♪
『…そんなに知りたければ、ちょっとこっちに来てごらん…』
はい?
ぎゃああぁぁぁ~ッ!!!

しばらくお待ち下さい

う…うぅっ!…え、えっと…、インタビュー再開したいと思います…ゲホッ!!…何の話してましたっけ?
あ、幻龍の名前の由来でしたよね!??
『うむ。それでいい。あれは山吹が龍に就く事が決まってから数日後…拙者は悔しさを胸に秘め、7日ばかり山に籠もり飲まず食わずの修行をしておった。そして7日目の晩、滝に打たれていた拙者は見たのだ!』
な、何をです!?
『龍だ!金色に輝く龍が滝から姿をあらわしたのだ!そして拙者にこう言った…
今は報われぬくちなわ(蛇)の身なれど、行く手阻む者悉く打ち倒しのちには我が姿を得る事必定
…と…。つまり、蛇が龍となるには目の前の敵を倒し続け、進んでいくしかない、という啓示を得たのだ。』
7日間も飲まず食わずで修行してらっしゃったんですよね?それって幻覚だったんじゃ…
『間違いなく幻覚であろうな。拙者もそれくらいは理解しておる。だからこそ幻龍と名乗ったのだ。
啓示というものはな、自分の中にあるものなのだ。
神に言われたから、魔性に言われたから従う、そういうものではない。
あの時の拙者は慣習や組織というものに縛られ、己の中にある炎を見ないようにしておった。
だが本来の生き様というのはそういう事ではあるまい?
誰の為に耐える?何の為に我慢をする?
今生きておるのは自分自身だ。自分というものは自分が生きる為に生まれてきたのだ。
拙者の願いを、拙者の心の炎を他人の為にくすぶらせる必要など断じてない!
あの龍の啓示は、それを知るきっかけになったに過ぎん。』

それがきっかけで山吹に反旗を翻した、と。
『うむ。そして、自らの意志を貫くには自らの国を作るしかないと思い天下を…』
なるほどなるほどなるほど!!ではお便りのコーナーを…
『待て待て!まだ話の最中であろうが!ここからが拙者の…』
いやぁ、私も続きをうかがいたいんですが、あまりに強烈な自己主張は読者の反感を買うおそれがあるという事でディレクターの方から進行の指示が出まして…ホントすみません。
『ディレクターって、この部屋には拙者とおぬしの2人きりではないか!おぬし確か1人でタクシーに乗ってここに来たハズ…さては…さっき暴力に訴えた事を恨んで…』
ホント申し訳ないですねぇ!ではさっそく質問!
趣味はありますか?
『えぇい、勝手に進めおって!趣味は…料理…かな?』
料理!意外です!ちなみに得意なメニューは?
『煮込みは好きだな。牛スジを甘辛くトロットロになるまで煮たり。』
もっと豪快なものを作るのかと思ってました。
尊敬する人物はいますか?
『おらん。人は常に1人。他人を信用するなど愚かな事よ。』
ここで突然ですが、読者からの暴露メールが届いてます。
『な、なに!?』
えーと…、え~っ!?そうだったんですか!?
『何が書いてあんだよ!こえ~っ!』
では読みますね。
『読まなくていいって!!』
幻龍イバラキは、実はバツイチである。
『わ~~~っ!!』
これ、ホントですか!?
『うるせぇな!ホントだよ!!』
そうなんですか!!不躾ながら別れた理由をうかがっても…
『つまらん話だ』
そこを是非!
『妻は、荊木を狙う流派が放った刺客、くのいちだったのだ。何年も連れ添ったが拙者には見抜けなかった…愛などという幻想にたぶらかされて目が曇っておったのであろう…拙者があの女を信じたせいで何人もの同胞が命を落とした…』
そんな重い話だったとは…
ちなみにその奥さんは…
『斬った。拙者が。』
えっ!
『当然であろう。敵ならば斬る。』
う~ん、イバラキさんが人を信用しないってのはこれも原因だったりするんですかねぇ?バツイチってのとは違うみたいですが…重いんであまり触れずに進みましょう!
得意な忍術は?
『針を使って他人を操る術は他の流派には真似出来んと自負しておる。生かすも殺すも思いのままよ。』
好きな言葉などはありますか?
『生きる事とは自らの足で立つ事』
それはどなたの言葉ですか?
『拙者が考えた名言シリーズよ。』
あぁ…この人自分大好きなんだぁ…。
それでは最後に、宿敵山吹さやかについて一言。
『小娘の分際で拙者の天下統一を邪魔するとは、全く持って目障りな事極まりない!拙者の手で身の程を思い知らせてくれるわ!』

本日はありがとうございました。
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