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2023-07-31(Mon)

右殴り


明日8月1日(火)はアトラクションチーム武装の殺陣教室。
20230725久留米

福岡県久留米市にて18時〜21時。

未経験者歓迎、参加者募集中です。

要予約なので参加希望の方はご連絡ください。

8月の予定は
1日・8日・15日・22日・29日(いずれも火曜)…久留米教室
3日・17日・24日(いずれも木曜)…福岡殺陣練習
の予定となっております。
木曜日は変更があるかもしれないのでその場合は告知させていただきます。


昨日のブログで紹介した『殴り』、

僕が教えてるように説明しますね。

右のパンチを出す「右殴り」です。


立ち位置はシンから見て左ななめ前。

距離は2mぐらい。

構えは体勢を低く、シンよりも低くなるように。

シンの構えに合わせて声を出し、左足で踏み込んで反復横とびの要領でシンに近付く。
着地は右足→左足。

その時も低さをキープしたまま。

足を着く位置は、シンの足と平行に、右に半分ズレる。

距離は前傾にならずに右の拳がシンの顔に届くぐらい。

足を広めに開き上半身はまっすぐ。

両足着地したら右の拳が右耳の横にくるぐらいに振り上げます。
拳より肘が高くなるように。
肘から拳の延長線上にシンの顔がくるように。
手首を曲げず、前腕から拳がまっすぐになるよう気をつけます。

腰を左にひねってから右の拳を一直線に打ち込む。
打ち込む場所はシンの左耳辺り。
一直線に、というのがポイント。フック気味にならないように。

右でパンチを打ち込むのと同時に左も拳を握り腰に引く。

上半身はまっすぐ立てて腰をしっかり左にひねり胸を張る。

パンチを受け止められお腹を殴られるのでシンのパンチが入った瞬間にリアクションする。
リアクションは胸を張った状態から瞬間的に猫背になるイメージ。
お腹を突き出すようにしてから猫背になるとやりやすい。
右手はパンチを出したまま、左手は腰に引いたまま。

次は顔を殴られるリアクション。
パンチを出した状態のままの右手はシンがはじくなり落とすなりするのでその動作に合わせる。

シンが右の拳を振り上げるのでその拳をしっかり見る。
シンのパンチが顔の前を通過。自分から見て左から右に向かって通過するので、通過してから首を右に振る。
肩を動かさず首だけで瞬間的に大きく振り向く感じ。
力を抜いて首が傾かないよう真横に振る。
振るタイミングはパンチの通過から一拍遅れるのがベスト。
これ以上振り向けないという位置まで振り向いて、反動を使って正面に戻す。

顔のリアクションをしている間、身体はバランスを崩さないようにまっすぐ保つ。
リアクションが全部終わってからふらついたり倒れたりする。
移動や転倒はリアクションと同時に行わない。
あくまでリアクションが全部終わってから。


やってみたら一瞬で終わってしまう基本の動作ですが、気をつけるべき所が山程ありますね。

これを無意識に出来るようになれば立ち回りの上達への第一歩です。


やっぱり基本の練習は大切ですね。

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2023-07-30(Sun)

ヒーローアクション


最近は殺陣教室や殺陣練習で素手のアクションをやる事が増えました。
20230725久留米練習

別に剣殺陣をメインでやろうとか考えてるワケでもないんですけど、まぁ普段は剣殺陣中心の練習の方が多いですよね。

昔、武装を立ち上げてすぐの頃、

某ローカルヒーローショーチームの練習を見学させてもらい、そこで求められてアドバイスをした時に

横から部外者に口を出されて納得出来なかったんでしょうね、一人のメンバーさんから

「あぁ、武装さんは剣殺陣だからそうなるんですかね、でもウチはヒーローアクションですから」

って言われましたけど、

僕も元々はヒーローアクション出身です。

テレビのヒーロー達のショーをやってました。

剣殺陣をしっかり練習し始めたのは武装を立ち上げてからで、それまで16年ぐらいはヒーローアクションばっかりだったんですよ。
(ヒーローアクションの中にも剣殺陣はあるんですが僕がいたチームではあまりやってなかったし、やってもやはりヒーローアクションの範疇内でしたね)

僕がいたチームでは僕が入った頃、火曜日に空手、水曜木曜にアクションの練習をしていました。

その他は、
金曜にリハーサルをして土曜日曜ショーとか、
土曜リハーサルの日曜ショーとか、
金曜リハーサルで土曜ショーの後に次のリハーサルをして日曜に別のショーとか、
そんな感じで練習三昧でした。

早く上手くなりたかったからとにかく練習してたなぁ当時は。

練習日以外は同期と自主練したりね。


チームに入って最初の2、3ヶ月は「殴り」という技ばかりを練習しました。

戦闘員(悪役の手下)を演じる際に絶対必要な技で、基本中の基本です。

「殴り」という名称ですが殴るワケではなく、

「殴りかかるけど受けられて殴り返される」

という動作です。

パンチ単発の動作も練習しますが、ここに移動のステップ、お腹を殴られるリアクション、顔を殴られるリアクション、その後の芝居も込みで練習する事が多いです。

この中で、敵との距離、構え、声、ステップ、立ち位置、パンチ、リアクションと様々な事を覚えられるので、

基本と呼ぶにふさわしい

と、後になって思いました。

一見簡単に見えるアクションにも、我流では分からないぐらいたくさんのプロの知恵が詰まっています。

そういうのを殺陣教室や殺陣練習で教えていかなくちゃいけないなぁ。

2023-07-29(Sat)

ただ個人のこだわり


僕は「ヒーロー」というものにものすごくこだわりがあって、

とくにオリジナルヒーローに関しては実に面倒臭い考え方を持っているんだけど、

このこだわりは周りの方に話しても理解してもらえない事がほとんど。

なので語るたびにドン引きされたりケンカになりそうになったり。

まぁ別にこれは自分個人の考え方でしかないので、他の方がどんな考え方だろうと全然問題ないワケで。

でも語り合えばケンカになりかねないので、僕はオリジナルヒーロー界隈からは距離を置くようにしています。

もちろんこれまでに出会って、そして現在もお付き合いさせていだいてるオリジナルヒーローの方々に対しては強くリスペクトさせていただいてます。

とはいえ

忍者ライブショー さやか見参!に登場する「ヤイバ」を説明する時、便宜上「忍者ヒーロー」なんて説明してる事があるから自分で自分を裏切ってるんですけどね。
小説用ヤイバ

2023-07-28(Fri)

ビギナーさん達


昨日7月27日(木)は不定期殺陣練習の日でした。

今回は初参加の方が2人も!

2回目の方もいらしてくださって。

こーゆーの、なんだか久しぶりだったなぁ。
20230727福岡

ビギナーさん率が高かったから練習は基本中心。

みなさん熱心で、しかも上手かった!

最後は全員で立ち回りまで出来ましたよ。


火曜日は久留米教室にも初参加の方が来てくださいましたし、

2023年下半期は少しずつ盛り上がっていけばいいなぁ。

2023-07-27(Thu)

楽な仕事


今日は福岡での不定期殺陣練習。
20230713福岡

暑いけど、福岡の練習室だとエアコンが使えるからいいですよね。

久留米は使用料が高くてエアコン使えないんです!

まぁ実際にアクションのお仕事をするとしたら暑さの中で動く訓練をしておいた方がいいんですけどね。


キャラクターショーや着ぐるみの仕事をしていると、

「夏は暑いでしょう〜」

なんて労いのお言葉をかけていただく事が多いです。

そうなんですよ。

なんたって、夏じゃなくても暑かったりしますからね。

夏場は未経験者の方が想像する5倍ぐらい暑いです(個人の感想です)。

暑いというか熱いというか。

よくあんな状況でショー出来るなぁと思うし、自分もよくやってたなぁと思います。

キャラクターショーって始まってしまえば30分ぐらい休憩ナシですからね。

ショーが終わっても撮影会とか握手会とかあるし。

でも暑くてぶっ倒れそうでもアクションや芝居やダンスのクォリティーは落としたくないという矜持があるんですよね。

高いクォリティーを求めれば求めるほどキツく暑い思いをする事になるんですが、アクターとしての矜持が身体と心を突き動かすんです。

ショーを観に行ってキャラクターからその気概が感じられると僕は「おぉっ!!」っと見入ってしまいます。


ショーの世界に入ったばかりの高校生の頃、同級生から

「いいね、楽して金もらえて 」
「そのぐらいの仕事なら俺の方が上手くやれるよ」

なんて言われてましたけど、

反論するのも馬鹿馬鹿しかったので無視してました。

「だったらやってみろよ」なんて反論も無粋ですしね。


ショーを離れて随分経ちますが、この時期になるとやはり同業者への尊敬と応援が思い浮かびます。

2023-07-25(Tue)

練習か、体験レッスンか、


本日はアトラクションチーム武装の殺陣教室。

福岡県久留米市で18時からです。


こちら先週の動画。


KCE(関西コレクションエンターテイメント)福岡校でのアクションレッスンでの立ち回りです。


土曜日はマンツーマン、日曜日は二人が参加してくれました。

武装での殺陣教室とKCEのアクションレッスンでは指導のスタイルが大きく違います。

殺陣教室の参加者さんは「殺陣やアクションがやりたい、上手くなりたい」という目的で来ていると判断しているので、「とにかく頑張れ何で頑張らねぇんだ上手くなりてぇんだろ」って追い込む事も出来ますが、

KCEでは「役者はやらないかもだけど、上手くなりたいワケではないけど、まぁこういうレッスンがあるなら体験してみるかな」って方がけっこういるので『体験レッスン』に近くなります。

それはレッスンの受講回数に関わらずで、何回も来てくれてる方でも同じで、やはり将来的な目標や目的がなければ本気で取り組むのは難しいんですよね。

なので僕の役目は

体験してもらう事→楽しんでもらう事。

その中で将来の選択肢のひとつとして考えてもらえるようになったら嬉しいな。


役者をやるとかやらないとか抜きにして頑張ってくれてる方もいますから、とにかく真摯に全力で指導していかなければと思います。
20230723KCE練習風景

2023-07-24(Mon)

38年前に生まれたもの


明日7月25日(火)はアトラクションチーム武装の殺陣教室。
20230718久留米

福岡県久留米市にて18時〜21時。

未経験者歓迎、参加者募集中です。

要予約なので参加希望の方はご連絡ください。

今月の予定は
25日(火)久留米教室
27日(木)福岡殺陣練習
となっております。


殺陣・アクションとは直接関係のない話。

週末は中学時代からの友人達と会ったんですよ。

出会ってから38年。

かけがえのない友です。

彼らは現在アクションやお芝居とは関係のないお仕事をしています。

でも彼らがいなければ僕は殺陣・アクションの道には進んでいなかったかもしれない。

一緒に色んなキャラクターや設定を考えてくれて、

ヒーローマスクの作り方を教えてくれて、

一緒に劇や自主映画を作ってくれて。


昨年10月に上演した「オクトーバープロジェクト」
20221002オクトーバープロジェクト集合A

この元となった劇も、中学3年生の時に彼らと一緒に作ったものです。

思えば38年お世話になりっぱなしの迷惑かけっぱなし。

何の恩返しも出来ない僕は、あの時に生み出したもの達を育てていくぐらいしか出来ないのです。
20230722久留米で乾杯
2023-07-23(Sun)

今日もアクションレッスン


昨日に引き続き、本日もKCE(関西コレクションエンターテイメント)福岡校でのアクションレッスンでした。

今回は参加者2名。

蹴りを少しだけ練習して、

刀の構えも少しだけ練習して、

素振りも少し。

そして立ち回り。

お二人にはカラミとしてのタイミングやリアクションを練習してほしかったので僕がシンをやりました。

いつも来てくれてるあいねちゃんはこちらのリクエスト通りに動けるようになってきて、練習していても嬉しいですね。
20230723KCE1

カッコ良く動ける人がいてくれたら今後の参加者も増えていくかもね♪
20230723KCE2

2023-07-22(Sat)

見て盗む


今日はKCE(関西コレクションエンターテイメント)福岡校でのアクションレッスンでした。

今日はおなじみの方とマンツーマン。

最近は刀もやったし素手もやったんで、久しぶりに短刀の殺陣をやってきました。
20230722KCE


技術に関して、「見て盗め」っていう指導方法は好きじゃないです。

技術はある程度のレベルまではきちんと説明して教える事が出来ますからね。

それをやらずに「見て盗め」というのは指導してないのと同じだと思います。


とはいえ教えてもらう側には「教えてもらえなくても見て盗んで覚えるぞ」という気概が必要だとも思ってます。

「分かんないから教えてくださいよ〜」「出来ないから教えてくださいよ〜」なんて、完全に受け身の姿勢で教えてもらって上手くなるハズなんてないですから。

たまにいるんですよ。

そもそも説明も聞いてないしお手本も見てない人。

で、説明とお手本が終わって「じゃあやってみて」って言ったら「これはどうするんですか?」「これってこうでしたっけ?」って。

分からなかったら後で聞けばいいやって思ってるんでしょうね。

そんな姿勢で上手くなるハズがないんです。

見て全てを盗むのは無理なんですけど、

出来ればイメージだけは盗んでほしい。

そして説明を聞いてイメージを具体的なものにしてほしい。


教える側の「見て盗め」は最終的な段階になってから。

学ぶ側は最初から「見て盗む」つもりで。

指導者の発するものをひとつたりとも取りこぼさない心意気で学んでゆけば上達も早いと思いますよ。

2023-07-21(Fri)

演出


先日、某劇団の主宰と話していて

「みんな演出したがらないんだよねぇ」

みたいな話を聞いたんです。

まぁ役者として人前で芝居がしたいって劇団に入ったんなら演出よりも役者がしたいだろうから気持ちは分かるんですけどね。

でも、

僕は演劇は分からないので殺陣・アクションの視点から言いますけど、

役者をやる為にも演出は経験しておいた方がいいと思うんですよ。

演出って全体を見て、ここのセリフはこんな風がいいとか、そこの動きはこうしないと不自然だとか考えないといけないじゃないですか。

それって役者として芝居をする時の自分にフィードバックされるハズなんですよね。

台本を読んで「ここのセリフはこんな風がいい」って考えられたり、立ち稽古で「ここの動きはこうしないと不自然だな」って気付いたり、

それはもちろん演出さんの意図と違ったら変更しなくちゃいけないだろうけど、演出さんに言われなくても考えられる役者と言われなきゃ分からない役者の差って大きいと思うんですよ。


これって殺陣教室でいうと、

「じゃあ今から立ち回りやるよー。誰か立ち回り付けたい人〜」

って言った時に誰も手を挙げないのと似ていて。

自分で手を付けるようになれば立ち回りのシステムが分かってくるので、シンをやる時もカラミをやる時もお芝居を考えられるようになるんです。

僕は手を付けさせてあーでもないこーでもないって言うので嫌がられるのかもしれませんが(笑)

でも変な手を付けたり不自然な手を付けたりしたら教えてあげないと勉強になりませんから。


昔ショーの後輩が1対1の立ち回りを付けた時、

「じゃあ内野さんは刀を持ってください。えーとまず…最初に二段蹴りください」

って言われて。

「おいおい、なんで刀持ってる奴がわざわざ蹴りでかかっていくんだよ!」

とツッコんだ事がありましたが(こーゆーのけっこうあった)。

武装で指導してる方には、そういう不自然さに自分で気付くスキルを身に付けてほしいと思っています。
20230706福岡 練習風景

2023-07-20(Thu)

練習メニューの引き出し


先日の殺陣教室では

敵が視線を外した瞬間に斬りかかるという練習をしました。

どんな立ち回りでもそうなんですが、敵に攻撃を仕掛けるタイミングって大切だと思うんですよ。

敵が自分をジッと見ていて完璧に構えてるところに飛び込んではいけないですよね。

だから牽制したりフェイントをかけたりして隙を作ろうとするワケですが、

つまりは隙があるところにかかっていくのが自然に見えるという事だと思います。

ところが立ち回りになると、リズムやテンポやスピードに惑わされて考えがそこまで至らない場合があるんですね。

なので今回のような練習で「隙を作る」「隙を狙う」という癖をつけてほしいな、と。
20230718久留米



そういう練習ってどこかで習ったとかじゃなく、自分で勝手に考えて勝手にやってるんですよ。

武装の練習では代表が考えたオリジナルメニューがたくさんあります。

そういうメニューはこれまでのステージでの経験と殺陣教室での指導経験から導き出されたもので、他の団体さんでは「なんじゃそりゃ!?」と言われるかもしれないけど、決しておかしな事はやってないと思います。

試行錯誤しながらなのでたまに自分で「なんじゃこりゃ!?」って言ってしまうメニューもありますが。


武装を立ち上げてチームでの練習を始めた頃は練習メニューの引き出しが少なすぎて、2〜3時間の練習でももて余す事が多かったんですよ。

知ってるメニューを全部やっても時間が全然余っちゃって、寒空の下で「これから何をしようか…」なんて悩んだりして。

「え!?なんで!?」と驚きましたよね。

ヒーローショーの事務所にいた頃の練習では2時間ぐらいあっという間だったのに。

事務所での練習を15年近く経験していて自分が指導する事もあったので、武装の練習でも同じように出来る自信があったんです。

慢心でしたね。

それから毎週練習メニューを考え指導していく中で少しずつ教えるべき事が分かってきてオリジナルの練習メニューが増えてきました。

今なら5〜6時間ぐらいは軽く練習出来ますね。

まぁ一度に色んなものを詰め込み過ぎるとパンクする事があるので、やっぱり3時間ぐらいがベストかな。

2023-07-19(Wed)

IQ下がりまくった日


気付いたら二日もブログ書いてなかった。

まぁ毎日書くと決めてる訳じゃないからいいけど。


先日、偽物科学の主宰ご夫妻のおうちに遊びに行かせてもらったんですよ。

あ、偽物科学というのは福岡県久留米市の劇団さんです。

主宰との出会いは10年以上前。

大学生だった主宰のオリジナル作品を観劇して「すげ!おもしろ!」と感動して以来尊敬してるんです。
世界が止まる時の音

で、その主宰ご夫妻の娘ちゃんに会いたくて、初めてお宅を訪問させていただいたワケです。

んまー、娘ちゃんの可愛い事!

可愛い〜可愛い〜と両親と一緒にIQ下げまくってましたが、

娘ちゃんを見てたら色んな作品のアイデアが浮かぶんですな。

もうクリエイティブのかけらも残ってないすっからかんだと思ってたけど、まだ小さなかけらが残ってたみたいです。

娘ちゃん、気付かせてくれてありがとう!


長々とお邪魔してから殺陣教室へ。

今回はこんな立ち回りをしてもらいました。


練習についてはまた次の投稿で。


主宰ご夫妻、いや、主宰一家、

今後ともよろしくね♪

2023-07-16(Sun)

反復練習


今日はKCE(関西コレクションエンターテイメント)福岡校でのアクションレッスン。

電車で福岡に向かってます。

今回は何を練習しようかな?


KCEでの練習メニューは大きく分けて、
「刀を使った殺陣」
「素手のアクション」
のふたつ。

それを基本中心にやるか立ち回り中心にやるか、みたいな感じで決めています。

基本中心の時も、基本だけだと達成感がないかもだから少し立ち回りをやらせたり。

殺陣教室での練習とあんまり変わらないなぁって感じですが、ほぼほぼ同じですね。


ヒーローショー時代の練習も同じような感じでした。

僕が現役の頃は剣殺陣はほとんどなくてボディアクションばっかりでしたけど。

準備運動して、受け身とかやって、基本の殴りとか蹴りとかリアクションとかやって、最後に立ち回り、で2時間、みたいな。

だいたい流れは決まってましたね。

理屈うんぬんよりもとにかく反復して身体に覚えさせる系の練習でした。

僕の練習は理屈や説明が多いけど、本当はこの「ひたすら反復」というやり方がいいなと思ってます。

もちろん理屈を説明して理解してもらう事が必要なんですけど、その後に繰り返し繰り返し身体を動かして身につけるってのが一番大切。

理屈こねてるだけじゃ上手くはならないんです。


理屈はある程度でいいのでさっさと理解して、そこからはとにかく身体を動かしましょう。
20230713福岡練習中

2023-07-15(Sat)

ただの思い出


高校3年生の終わり頃に福岡のヒーローショーの事務所に入って、

色んな所にショーをしに行きました。

九州のあちこち。

山口の方にも。

なのでどこに行っても何かしら思い出があります。


一泊二日で熊本に行ってきました。

目的は好きなアーティストさんのライブだったのですが、

時間があったので熊本動物園へ。

ここでもショーをしたなぁ。

そうそう、このステージ!
20230714熊本動物園
「特警ウインスペクター」とかやったんじゃないかしら、新人の頃。


宿泊は百貨店の近くのホテル。

熊本の百貨店といえば鶴屋!
20230715熊本鶴屋

ここでも色々ショーしましたね。

自分が最後に行ったのは「特捜ロボジャンパーソン」だったかな?

ショーの前には裏にある公園で立ち回りの確認とかしてね。

公園も見たけど懐かしかったな。


今回は自分の青春時代を振り返っただけの内容でした。

2023-07-14(Fri)

どの瞬間もヒーローとして


昨日は福岡での殺陣練習でした。
20230713福岡

ちょっとした筋トレからスタートして、

摺り足しながらの素振り、

かけ声と動作のタイミングの調整、

攻撃しながら斬られる、という練習などをしました。

攻撃している時に斬られたらどんな反応になるか、ちょっと実験しながら説明したりして、

上手く伝わってたら嬉しいし、上手く出来るようになってくれたら更に嬉しく思います。


立ち回りは先日の久留米で矢野くんにやってもらったヒーローアクション風。
202307立ち回り

今回説明したのは

「ヒーローは全ての瞬間にヒーローじゃなきゃ駄目なんだよ!」

って事。

例えば構えたり攻撃をかわしたりパンチやキックを繰り出したり、

そういうキメやすい所でヒーローらしく動くのは簡単なんです。

でも構えから攻撃を交わすまでの「間」、攻撃をかわして反撃を繰り出すまでの「間」、
そういう「間(ま)」の部分で素に戻ってしまう事があるんですね。

間のお芝居は大事です。

それはヒーローアクションだけじゃなくて一般的なアクションでも同じ。

通常のアクションでは物語の中の役柄として動かなくてはいけません。

人間のアクションなので普段の自分のままで動けばいいのかというとそうではなくて、

劇中の人物としてアクションをしなくちゃいけないんですね。

ヒーローアクションと同じです。

なので、キメやすい所では劇中の人物として動けても、間の部分で素が出てしまったりするんです。

そうなっては台無しですね。


どの瞬間も役として動く、という事を体感する為に、ヒーローアクションの練習はすごく良いのではいかと思っています。

2023-07-13(Thu)

立ち回りの限界


今日は福岡での殺陣練習。

電車に乗って向かいます。
20230706


庵野監督がシン・仮面ライダーのドキュメントで

「アクション(立ち回り)には限界があるからロケーションでどうにかするしかない」

みたいな事を言われていて、

あぁ、それはホントそうだよなぁ、って思ったんですよね。

たまにアクション物の作品で立ち回りの多さを売りにしてるものがあったりするけど、

どれだけ立ち回りが多くても似たような印象の手ばかりでは意味がないと思うんです。

単純に手が多いとか尺が長いだけだと「ずっと同じような事をやってんなー」って印象になってしまい物語で感動させる事が出来なくなってしまうんですよね。

「あんなに動けるなんてすごい!」「あんなにたくさんの段取りを覚えられるなんてすごい!」なんて褒め言葉は失敗の証明にしかならない。

なので立ち回りが多ければ多いほど、それぞれ違う印象になるように、しかもその差別化がナチュラルに見えるように手を付けなくちゃいけなくなります。

むかし後輩にそういうアドバイスをしたところ、

「ラストの後ろ回し蹴りを旋風脚に変えました!」

とか言われた事があるけど、

一般の観客や視聴者にはそんなの大した違いには映らんのですよ。

後ろ回し蹴りを旋風脚に変えようがパンチをキックに変更しようが右の二段蹴りを左足にしようが、

ほとんど同じにしか見えないと思います。

だからこそ素手の立ち回りがあり刀の立ち回りがあり槍やら棒やら銃やらトンファーやら色んな武器の立ち回りがあり、
1対1があり1対複数人があり複数人対複数人があり、
実戦的な立ち回り、芝居的な立ち回り、アクロバティックな立ち回りがあり、
シーンごとの役の感情に沿った立ち回りがあるワケです。

それも使い切った時、ロケーションを変える事は有効だと庵野監督は言ったんじゃないかなー、と、僕は勝手に納得しました。

屋外の立ち回り、屋内の立ち回り、
広い場所での立ち回り、狭い場所での立ち回り、天井が低い場所での立ち回り、
青空の下の立ち回り、雨の中での立ち回り、明るい場所、暗い場所、段差がある場所、山の中、街の中、海や川での立ち回り。

確かにロケーションが変わればそれだけで違う印象になりそうです。
極端な事を言えば立ち回りの手はあまり変わらなくても印象が変わって見えそうというか。


とはいえ殺陣を付ける人間としては、出来るだけ立ち回りでの差別化を考えたい。

僕みたいにアクションの引き出しが少ないとすぐに限界を迎えてしまうので、皆さんは「いかに印象の違う手を付けるか」を考えてみてください。

2023-07-12(Wed)

斬られるまでは斬られてない


明日7月13日(木)は福岡での殺陣練習日です。
20230706
前回はこの3人でしたね。
センターの小学生が珍しく木刀忘れてきやがりましたね(笑)
まぁ最近は刀を振るよりも歩いたり走ったりの練習が多いので問題ありませんでしたが。

明日はどんな練習をしようかな?


昨日は久留米での殺陣教室でした。

「いいか、斬られるまでは斬られてないんだからな!」

と言って

(あれ、俺もしかして名言みたいな事言った?)

と思っちゃう恥ずかしいオジサンがいました。

俺です。

まぁ何の事かというと、カラミは斬られに行っちゃ駄目って事です。

斬りに行って不本意ながら斬られるのが本来の形であって、最初から斬られる前提で向かって行っては駄目、

そんな芝居をしては駄目って話です。
(斬られに行ってる時点で芝居が出来てないんですが)

斬られれば当然斬られるリアクションをしなくちゃいけないんですけど、斬りかかってる時にリアクションの予備動作が見えちゃう事があるんです。

そうすると観ている人に

「あぁ、この人はここでこうして斬られる段取りだったんだな」

ってバレちゃう。

カラミは斬られる瞬間まで攻撃してなくちゃいけないんです。


「斬られ役はいない」とおっしゃる方がいてなるほどなぁと思ったんですけど、

確かに最初からシンを「斬る役」、カラミを「斬られる役」って分けて考えてるとカラミは斬られに行っちゃいそううです。

実際には「斬る役」「斬られる役」が決まってたとしても、全員が敵を斬ろうとしている、その中で勝敗が喫してしまう、という表現にならなきゃいけないんですね。

2023-07-11(Tue)

殺陣・アクションを始めてみたい方へ


本日7月11日(火)は久留米での殺陣教室。
20230704久留米

昨日の大雨の影響とかあるかもしれないから、参加をお考えの方は安全最優先で!


殺陣・アクションをやってみたい!という未経験者の方、

最近は教えてくれる所も増えましたし、思い切って始めてみるのも良いかもですよ。

「運動に自信がないから躊躇しちゃって…」っていう方、

プロとして活躍する為の本格的な団体じゃなければ大丈夫だと思います。

初心者歓迎、未経験者歓迎と広く門戸を開いてる所なら個人のペースに合わせて指導してくださるはずです。

どのぐらい動けるかとか上達のスピードとかは個人差があるので周りと自分を比べる必要はありませんからね。

自分のペースで一生懸命頑張ればいいんです。

正直なところ、プロを目指してる方じゃなければそこまで上手くなる必要はありませんし。

ただ、自分が怪我をしないレベル、周りの人に怪我をさせないレベルまでは上手くならないといけないかな。

それと、周りの方々と上達度合いの差が開き過ぎると練習も別メニューになったりすると思うので、そこは理解しててほしいですね。


気をつけてほしいのは、たまにあるんですけど練習以外の事、例えばおしゃべりとかで練習を長時間中断させたりをしないようにって事かな。

やっぱり好きなジャンルの話とか近況報告でテンション上がってしまう事があるんです(僕も)。

練習仲間とのおしゃべりも大切だから絶対にダメってわけじゃないですが、その場の空気を見て早めに切り上げたりも必要ですよ。


つまるところ、「真面目に」「楽しく」「一生懸命」頑張れば運動が苦手でも未経験者でも大丈夫って事です。


ちょっと話は変わりますが、

声優さんの学校って「せっかく入学しても辞めちゃう人が多い」って話を聞いた事がありまして。

そういう人達はおそらく、学校に入ったらすぐにアフレコとかさせてもらえると思ってたんだろう、と知り合いが言ってました。

僕は声優さんの事は何も知りませんが、やっぱり最初は基礎的なトレーニングとか筋トレとかから始めるのではないでしょうか。

知識も必要だろうから座学もあるのかな?

もしそうならアニメにアフレコしたかっただけって人にはツラい授業なのかもしれません。

「自分がやりたかったのは声優(アフレコ)であって、基礎トレや筋トレじゃない!」と思って辞めていく人がいるのかも、と想像してしまいます。

※再度言いますが、これは声優さんやその学校の知識がない僕の想像です。

で何が言いたいかというと、

殺陣やアクションも同じですよ、って事です。

一般の方が目にする殺陣・アクションは「立ち回り」と呼ばれる「戦闘シーン(のお芝居)」がほとんどだと思います。

なので、殺陣やアクションを習いに行けば最初から立ち回りが出来ると思ってる人もいるんですよ。

いや、それは仕方ないですよ。
どんな練習をするかなんて一般の方は知らなくて当然ですもん。

殺陣・アクションも基礎的なトレーニングからスタートします。

この基礎が時間かかるんですよ。

やらなくちゃいけない事がたくさんあるんです。


なので、「最初から立ち回りが出来る」という勘違いをするのは仕方ないとして、そうじゃなかった時に簡単に辞めてほしくないのでここで説明しておきます。


最初は基礎!しばらく基礎!基礎が出来なきゃ立ち回りは出来ない!

という事をご理解のうえ、いざ殺陣・アクションの世界へ!

2023-07-10(Mon)

言葉にしないと分からない事


明日7月11日(火)はアトラクションチーム武装の殺陣教室。
20230704久留米

福岡県久留米市にて18時〜21時。

未経験者歓迎、参加者募集中です。

要予約なので参加希望の方はご連絡ください。

今月の予定は
11日(火)久留米教室
13日(木)福岡殺陣練習
18日(火)久留米教室
25日(火)久留米教室
27日(木)福岡殺陣練習
となっております。


ちょっと前にテレビで、

「チコちゃん」だったかな?

人間だけがなぜ絵を描けるのかって話をしてて、

それは言葉を使えるからって結論だったんですよ。

対象物の特徴を言葉に出来るから具体的に描ける、みたいな。


これ、殺陣やアクションも同じかもって思ったんですよ。

身体の使い方全般かもしれませんけど。

自分の身体を思い通りにコントロールする為には、どこがどうなってるかを言葉に出来た方がいいと思うんですよ。

いつまでも上手くならない人、成長しない人ってそれが出来てない事が多いんじゃないかな。

なんとなく出来なくて、
なんとなく出来るようになりたくて、
なんとなく頑張らなきゃって思ってて、
なんとなく練習して、
でも出来ないから「才能が」なんて言っちゃって、

この「なんとなく」をハッキリと具体的な言葉にするところから始めてみてはどうでしょう。

2023-07-09(Sun)

不定期殺陣練習


7月6日(木)は福岡での不定期殺陣練習でした。
20230706

見ての通り人数少なかった!

人数少ないと、

正直凹みますね。

それでも参加してくださる方がいるだけでありがたいし、

練習中はそんな感情も忘れるぐらい集中してますけどね。


今回のメインメニューは摺り足したり歩いたり走ったり。

歩いたり走ったりがカッコ悪かったら立ち回りがカッコ良くなるハズがないですもんね。

歩いたり走ったりを見ているとその人の身体の使い方が分かるような気がします。

やっぱり癖が出るんですよね。

練習では癖を矯正する事も必要なので、自身や他人の癖を見抜けるようになると良いかも。

殺陣経験者の小学生には

「理屈を理解しておけよ、自分が立ち回りをする時に周りに上手く出来ない人がいたらその人の癖を見抜いて修整してやれ」

って話をしました。


立ち回りは小学生シンの1対1。

小学生に立ち回りを考えさせたんですが、

「カラミはそこまで強くない。でも絶対にシンを倒そうとしている。シンは圧倒的に強くて戦いを回避したいけど、カラミがやめてくれないなら斬っても仕方ないかと考えてる」

って設定だったので難しかったんでしょうね。

前半を付けた時点でタイムアップになり後半は代表が付けました。

「シンは納刀した状態でスタートして。どこでどんな感情で抜刀するかを考えて」

みたいな条件も付けてたから余計に大変だったと思います。

彼は取り組み方が真摯だし上手いので、手を付ける際の芝居も考えられるようになってほしいんですよね。


2023-07-05(Wed)

立ち止まりさえしなければ


明日7月6日(木)は福岡での不定期殺陣練習です。
20230622福岡

今月の予定は
6日(木)福岡殺陣練習
11日(火)久留米教室
13日(木)福岡殺陣練習
18日(火)久留米教室
25日(火)久留米教室
27日(木)福岡殺陣練習
となっております。


昨日7月4日(火)は久留米での殺陣教室でした。
20230704久留米

練習メニューはまず受け身から。
みんな少しずつ慣れてきました。
今後は何の心構えをせずともいきなり転がれるようになってもらいたいと思います。

そこから蹴り。
今回は移動足刀と飛び前蹴りをやってみました。
飛び前蹴りは筋トレ的な要素もあるのでみんな苦労してましたね。
移動足刀のステップで苦戦してる人もいましたが。

最後に1対2の立ち回りを付けて参加者さん達にやってもらいました。

立ち回りでは基本練習以上に気を付けるポイントが出てきます。

実際に相手がいて呼吸を合わせなきゃいけないのが立ち回りなので当然ですよね。

声のタイミング、かかりのタイミング、距離、角度、リアクション等々。

そこにはもちろん基本の形やお芝居なども含まれるので大変です。

僕も立ち回りを見ながら「違う!」「違う!」「違う!!」とダメ出し、もとい、調整しました。

今回は完成しなかったので次回に持ち越しですが、今回の反省を活かせたら次はもっと良くなるでしょう。


参加者の皆さんに望むのは、まずカラミを上手くなってほしい。

カラミが出来るようになったらその技術をフィードバックしてシンをやってほしい。

そして次はシンで培ったものをカラミに反映させて、と、シン⇄カラミのループを作ってほしいんです。

その為には、ゆっくりでもいいので絶えず一歩を踏み出し前進する努力を。
拳児 侠太郎

2023-07-04(Tue)

久留米殺陣教室


今日はこれから久留米での殺陣教室。
20230627久留米

久留米教室は福岡教室から遅れる事1年、2012年にスタートしました。

元々は地元の劇団や演劇部の殺陣指導から始まって、その流れで開講したのですが、

途中にコロナを挟みながら、参加者の増減もありながら(基本少ないですけど)今でもコンスタントに続けられている事にただただ感謝です。
20120227

福岡もそうですけど、色んな目的を持った方が来てくださるおかげで僕も色々考えられるし指導者として鍛えられています。

いま参加してくださってる方々の課題も見えてきたので今日も楽しく厳しく練習します。

2023-07-03(Mon)

「自分なり」では足りない


明日7月4日(火)はアトラクションチーム武装の殺陣教室。
20230627久留米

福岡県久留米市にて18時〜21時。

未経験者歓迎、参加者募集中です。

要予約なので参加希望の方はご連絡ください。

今月の予定は
4日(火)久留米教室
6日(木)福岡殺陣練習
11日(火)久留米教室
13日(木)福岡殺陣練習
18日(火)久留米教室
25日(火)久留米教室
27日(木)福岡殺陣練習
となっております。


最近はけっこうドラマ観てたんですよ。

「どうする家康」、「ラストマン」、「教場0」とか。

「だが、情熱はある」も好きで欠かさず観てたんですよ。

その中で南海キャンディーズのしずちゃん(演・富田望生さん)が

「これまで本気でお笑いに取り組んでると思ってた。たけど一生懸命必死でボクシングに取り組んでみて、お笑いに対しての一生懸命さが足りてなかった事に気付いた」

みたいな事を話すシーンがあったんですよ。

これすごく分かるなーって納得しちゃって。


殺陣教室でも同じような事があるんです。

こちらから見てると「まだ一生懸命さが足りないなー」って思うけど、本人は一生懸命やってるって事があって、

そういう時は「一生懸命さが足りてないよ」って言っても「いや一生懸命やってるし」って納得してもらえなかったりするんですけど、

それって手を抜いてるワケでも頑張ってないワケでもなくて、こちらの考える一生懸命と相手が考える一生懸命との間に齟齬があるんですね。

日常生活での一生懸命と、何かを本当に成し遂げようとする時の一生懸命とでは絶対的な違いがあるんです。

でもそれはしずちゃんみたいに必死で何かに取り組んでみないと分からなくて。


平穏な生活の中だと「友達との待ち合わせに遅刻しそう〜」って待ち合わせ場所に小走りで向かって「急いで来たよ!」って言えるけど、陸上部の練習では小走りして「急いでます!」は通じないですもんね。

陸上部で何十メートルダッシュ○本とかシャトルランとかやってた人から見たら小走りは本気に見えない。

例えるならそんな感じなのかも。

もし「1年後にフルマラソンで4時間半を切りたいです!」って言ってる素人さんが練習で小走りしかしてなかったら「一生懸命さが足りないよ、それじゃ1年後に間に合わないよ」ってアドバイスするワケです。

指導者から見たら、1年後にフルマラソンで4時間半を切る為には、このぐらいの期間で42.195km走れるようになって、何ヶ月でこのぐらいのタイム、何ヶ月前にはこのタイムって目標が分かるんですよ。

でもたまに小走りしてる素人さんは「一生懸命やってますよ!たまにこうやって練習してるんですから!」って反発しちゃうんです。

それで結局は目標タイムに届かないどころか完走も出来なかったりして。


殺陣教室でいうと数ヶ月先の舞台までに殺陣が出来るようにならなくちゃいけないとか来月のオーディションまでに上手くならなくちゃとかになると思いますが、

指導者の一生懸命と自分の一生懸命がズレてると、そういう目標に間に合わなくてチャンスを逃してしまう事があるんです。


夢を叶える為の一生懸命は「自分なり」ではいけないって事ですね。

2023-07-02(Sun)

地獄の炎の申し子


殺陣教室で小学生や中学生と話していると、

「この子達が大人になる頃は今よりもっと優しい世界になるだろう」

って気持ちになる。

今の子供達は多様性というものを理解し大切にしているから、とにかく他人に対する思いやりがあるように感じるのです。

世の中には色んな人がいるんだよ、それは否定したり面白がったりしてはいけないんだよ、みたいな事を彼らによく言われます。

僕が子供の頃も「差別はダメ!」という教育はありましたが、今に比べるとその範囲がすごく狭かった気がします。

なので、というと言い訳になってしまいますが、僕なんかは無自覚に差別的な発言をしてしまってる事があるんですね。


アトラクションチーム武装のオリジナルキャラクターショー「忍者ライブショー さやか見参!」には『紅蓮丸』というキャラクターが登場します。
20131012草ヶ江紅蓮丸2

この紅蓮丸、普段は慇懃無礼な言動なのですが、感情が高ぶるといわゆるオネエ言葉になってしまうという設定です。

そこから個性が生まれて最終的にめっちゃカッコいいキャラクターになった紅蓮丸ですが、今だと「ネタ的にオネエ言葉になる」というのは許されないかもしれない、と考えてしまいますね。

イジられキャラでもあるので、不快に思う人もいると思います。

とはいえ、その個性で魅力的なキャラクターになった紅蓮丸なので、もし今後ショーに出演させる事があるなら改変させたくないなぁと考える自分もいます。
もちろんただのネタとして扱うのではなく、きちんと考えた上で、の話ですけど。

オリジナルキャラクターの設定も、自分がどう考えているのか、観ている人にどう受け止められるのか、世の中の流れを認識して作っていかなくちゃですね。


とはいえ作中で主人公の山吹さやかが紅蓮丸に言い放つ
「気持ち悪いオカマのオジサン」
は完全NGなのでカットしなきゃですけど。
さやか見参!

プロフィール

武装代表・内野

Author:武装代表・内野
福岡・久留米を中心に、九州全域で活動している『アトラクションチーム武装』の代表です。

1972年生まれ。
1990年にキャラクターショーの世界に入り現在に至る。

2007年に武装を設立。

武装の活動内容は殺陣教室、殺陣指導、オリジナルキャラクターショー等。

現在は関西コレクションエンターテイメント福岡校さんでのアクションレッスン講師もやらせてもらってます。

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