昨日4月4日(火)は久留米での殺陣教室でした。

今回は受け身を中心に練習しました。

そのあと、大振りな殴りとコンパクトな突きで
「相手の攻撃を待たない」
「相手にリアクションを待たせない」
という練習をしましたが、こちらはこれからの課題ですね。
立ち回りはいつもより時間をかけて、ちょっと難しめの手に取り組んでもらいました。

二人ともお疲れ様でした!
僕はヒーローショーを始めて1年目ぐらいからショーの台本を書かせてもらってました。
マニアだった高校生の頃に観に行っていたキャラクターショーへの不満や、自分がアクターとして入ってたショーの内容への不満があったので
「書かせてください!」って会社にお願いしたんです。
最初の頃は手直しされまくって不満の残る作品になる事もあって悔しい思いもしましたけどね。
それでもペーペーの自分に台本を書く機会を与えてくださった事には感謝しかありませんでしたが。
僕が台本を書く際に意識していたのは「テレビ番組の世界観を再現」する事と「ドラマとして面白く」する事。
こんなん当たり前のような気がしますが、当時は僕が納得出来るショーになかなか出会えなかったんですよ。
先輩達は
「ストーリーとかどうでもいい!子供達はヒーローが出てきて戦っとけば喜ぶんだ!」
みたいに言ってましたから僕の好みとは合わなかったんですね。
「ストーリーがしっかりしてる」と「ヒーローが出てきて戦う」は両立出来るものだし、本来は両立してなきゃいけないものなので。
まぁそれはともかく。
子供向けのショーにおいて
「どのぐらい子供達に分かりやすくするか」
って大事だと思うんです。
僕が書いてたのは戦隊とかライダーとかアクション物の台本だったんですけど、そこには少なからずSF要素があるので全てを分かりやすくってワケにもいきません。
おまけに僕は、対象年齢の子供達にはまだちょっと分かりにくいかな?ってストーリーとか台詞回しを入れちゃうんですよね。
会社や先輩から「これちょっと子供には難しいだろ、もっと分かりやすくしろ」って言われるような。
でもそれこそ僕が狙ってるところなので変更は出来ません。
生意気にも押し通してました。
特撮ヒーロー番組でもアニメでも何でもいいんですけど、
子供の頃に観て、大人になっても心に残ってるものって、決して分かりやすいものばかりじゃなかったと思うんです。
子供にはまだ理解出来ない、
でも
理解出来ないけどなんか悲しい、
理解出来ないけどなんかワクワクする、
みたいな、
理解出来ないからこその心の動きってあったハズなんですよ。
大人になったら言葉や理屈で処理してしまうような事も、まだそれが出来ない子供達は素直に心で感じてるんですから。
それに、理解出来ない世界、大人の世界を背伸びして覗き見るようなワクワクドキドキした気持ちなんかもありますからね。
僕は、自分がが子供の頃にヒーロー番組を観て抱いた感情を忘れないようにして台本を書いていました。
僕が書いたショーを観た子供が大人になって
「子供の頃、どこかで何かのヒーローショーを観て、何か分からないけど悲しくて泣いたんだよな」
なんて話ててくれたら嬉しいですね。
※とはいえヒーローショーでは、ストーリーとか関係なくヒーローの存在感だけで心震えて泣ける事もあるのでそれもまた素晴らしい!
