2014-04-30(Wed)

小説・さやか見参!(231)

音駒の命を救い、生きる標を与えた男、

もう既にお分かりであろう。

音駒の師・だつらこそ、一角衆粛清隊・剣のダチュラだったのである。

ダチュラは恩師として音駒に

『大切な人が望まぬ死を遂げたならば、残された者は死んだ者の分まで生きねばならぬ』

と言い続けてきた。

それが音駒の信念となるように。

その信念こそを生きる理由とするように。

その信念の為に生きるようになったなら、後は信念を剥ぎ取ってしまえばいい。

生きる理由がなくなれば今度こそ自らの命を絶つだろう。

それこそが一角衆の目的であった。

いや、

正確にはそうではない。

一角衆の目的は、音駒と山吹さやかを親しくさせた末に音駒を自死させる事であった。

山吹さやかは兄の死によって心に大きな傷を作っている。

生きる理由を見失い、ただ幻龍イバラキを倒して死ぬ事をこそ願っている。

そのさやかを更に追い込むにはどうすれば良いか。

一度希望を与えるのだ。

さやかが失った喜びや幸せ、生きる希望を与えて、改めてそれを奪えばいい。

二度目の傷は深い。

少女の心をえぐるにはうってつけの作戦と言えた。

そこで音駒とさやかを接触させた。

血讐はまず、幻龍組の忍び達が潜む人里離れた林を見つけ出し、そこに天狗が出るという噂を流した。

いずれ山吹は噂を聞きつけて探りに来る。

イバラキの動向に敏感になっている時期だけに、十中八九さやかが出向いて来る。

後はいつ山吹が来ても良いように、その林の先に病人役の手下を住まわせ、その道を毎日音駒に通わせれば良い。

二人が出会ったならばそこを幻龍に襲わせる。

幻龍が襲わねば血飛沫鬼達に襲わせても構わない。

とにかくさやかに手傷を負わせ痛めつけるのだ。

医者である音駒は必ずさやかを助けるだろう。

そして、生きる糧を与えるだろう。

ダチュラによって刷り込まれた

『大切な人が望まぬ死を遂げたならば、残された者は死んだ者の分まで生きねばならぬ』

という言葉を。
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2014-04-30(Wed)

またまた『実から虚』

4月28日(月)は久留米で殺陣教室でした♪

この時期は皆さんお忙しいのでしょう、久しぶりにライトさんとマンツーマンでした。

何を隠そう武装の殺陣教室、ライトさんとマンツーマンの時が

一番厳しい

のです♪
20140428

今回は筋トレからスタートして、腕がプルプルしてきた所で木刀での素振り300回。

プラス、真っ向の素振りをゆっくり30回。

プラス、左腕のみで天々地々を20回。

最後に蹲踞で移動しながらの素振り。

けっこうハードにやったつもりでしたが今のライトさんにとっては楽々です。

…いや、決して楽々ではないんでしょうけど普通にこなせるんですよね。

多分筋肉痛にもなってないと思います。

どれだけハードなメニューでも文句を言わず真摯に取り組んでいるので確実に成長してますよね。

ここからは型の練習。

最近は応用練習に力を入れています。

以前は『キャラクターの違いを出す』というのをやってもらいましたが(ライトさんはまだ完成していない)、少し趣向を変えて

『疲労度を表現する』

という課題に挑戦していただきました。

動画→コチラ

だんだん技を演技に変換出来るようになってきたと思います。

ここまで身体を動かしたので後半は頭を使うメニュー。

『立ち回りの作り方』

について考えてもらいました。

立ち回りには実戦らしさが必要です。

が、実戦らしさだけではいけません。

実戦らしさゼロでも成り立ちません。

『実から虚を作る』というのが大切なんです(詳しくは→コチラ)。

そういった事を動きを交えながら説明しました。

そして『実』の話から実戦的な技の練習へ。

武装ではお馴染み、衝捶(中国武術の突き)。

代表は中国武術をろくにやった事もないのでナンチャッテですが、それでも力の出し方や足捌きなどで大変役に立っています。

ライトさんには宿題を2つ出しました。

来週は久留米教室が休みなので、再来週に宿題を発表してもらおうと思います♪


4月30日(水)はBijouさんの殺陣レッスンでした。

一番気になっていた『刀の振り方』を練習してもらいましたよ♪
20140430
2014-04-29(Tue)

基本はチュ-ニング

今日は朝から

『人を感動させるのは結果よりもプロセスやバックボーンだ!』

なんて考えていた僕です。

ショーの台本を書く時にはそれを失念しないように気をつけよう…

まぁそれはともかく、4月26日(土)は、お昼から殺陣教室でした♪

参加者はみやぢーさん&もりさん。
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基本重視の練習メニューでした♪
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基本や型はいわばチューニングで、そこがしっかり出来ていないと良い演奏(殺陣・アクション)は上手くいきませんよ~、
という話をしました。
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終了後の記念撮影。
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見学の方にも入っていただきました♪
2014-04-28(Mon)

小説・さやか見参!(230)

『まったくよ、相変わらず気の長ぇじじいだぜ』

一角衆の砦にある血讐の屋敷、その座敷の片隅で断は聞こえよがしに呟いた。

だが、聞こえているはずの血讐は、まるで聞こえていないかのように酒を飲んでいる。

女達をはべらせた血讐と向かい合って酒を酌み交わしているのは白衣の男だ。

断は以前この男と会っている。

その時の第一印象は

『楽しみながら殺しが出来る男』

だった。

一角衆にいる者なら『平気で殺しが出来る』のは当たり前だ。

だが、平気で出来るのと楽しみながら出来るのとは大きく違う、と断は思う。

手段として殺すのか、殺す事が目的なのか…

『これでこの役ともおさらば出来るな』

男は白衣を脱ぎ捨てて断の方に放った。

ふわりと落ちた白衣から漂う薬臭さに断は舌打ちした。

血讐が男の杯に酒を注ぐ。

『そうだな、ご苦労だった、ダチュラよ』

ダチュラと呼ばれた男は、ふん、と鼻で笑って一気に杯を空ける。

『七年、いや、八年か。まぁ長いような短いような。もっとも血讐様の策にしては短い方だろうけどよ』

血讐がもう一度酒を注ぐ。

『皮肉か?』

『いいや、なかなか楽しめたからな。文句はねぇよ』

今度は血讐がふんと笑って酒を飲んだ。

女達が競うように徳利を差し出した。

そんな光景をぼんやりと眺めながら断が聞いた話によると…

このダチュラという男、本来は一角衆の統率を担う『粛清隊』の一員で、通り名を『剣のダチュラ』というらしい。

元々は毒を使う事に長けた忍びなのだそうだ。

毒を使うという事は薬に関しても造詣が深くなければならない。

ある種の医者のような役割も担っているようだ。

このダチュラ、八年前に血讐の命を受けて町へ入り、小さな薬屋を始めた。

毒ではなく薬を売る、普通の薬屋である。

ふらりと現れた余所者ゆえ最初は客も少なかったが、薬の効き目と主人の人柄が評判となり、ふた月ほどで繁盛するようになった。

それからは弟子を取り、店を広げ、簡単な治療なら施すようになり、わずか三年で医者として町の人々の尊敬を集めるに至った。

その頃である。

ダチュラは一人の青年を弟子にした。

許婚を病気で失い、傷心のあまり自らの命を絶とうとした男である。

ダチュラは諭した。

『死にたくなくても命を落とす人がいる。それがお前の大切な人ならば、その人はお前の死を願ってはいないだろう。だからお前は死んだ者の分まで精一杯生きねばならないのだ』

と。

青年はその言葉を受け入れた。

血讐の狙い通りだった。
2014-04-27(Sun)

刀なのに剣殺陣

4月24日(木)は福岡で殺陣教室でした~♪
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最近は剣殺陣メニューがメインになってます。

摺り足や素振り、型、そして型の応用など…

しかしいつも不思議に思うんですけど何で『刀』を使うのに『剣』殺陣っていうんでしょうね?

木刀の事を『木剣』と呼んだりもしますし。

本来は刀と剣は別物のハズなので、『剣殺陣』という言葉に違和感を感じているワタクシです…

今回は型の応用スローモーションバージョンを練習してみましたよ♪

ラストは素手の立ち回り。

1対7です。
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敵が大勢いると燃えますよね!!

そんなこんなで盛り上がった福岡教室の報告でした♪
20140424C


※告知
明日4月28日(月)は18時から久留米教室です♪

福岡教室(大橋)は毎週木曜19時~22時30分
久留米教室は毎週火曜18時~21時(練習室の休館日は変動あり)

未経験者大歓迎で参加者募集中です♪

アトラクションチーム武装
busou_00@hotmail.co.jp
2014-04-27(Sun)

小説・さやか見参!(229)

さやかと心太郎が長屋に飛び込んだ時、すでに音駒は仰向けに倒れていた。

心太郎が飛びついて呼吸と鼓動と脈を診る。

が、その顔はみるみる青ざめて、さやかを見て首を横に振った。

音駒の手元には薬皿が転がっている。

おそらく帰り着いてすぐに即効性の毒を服用したのだろう。

さやかは声にならぬ悲鳴をあげながら音駒の遺体にすがりつこうとした。

心太郎がそれを止める。

(離してよ!音駒さんが!!)

忍び同士にしか聞こえぬ発声法だ。
ここで騒ぎを起こすわけにはいかない。

(さやか殿!落ち着くっシュ!!)

心太郎は全力でさやかにしがみついていた。

(まだ分からないわよ!山吹に連れて帰って解毒すれば!)

(もう無理っシュよ!いくら山吹の医術でも、死んだ者を蘇生させる事は出来ないっシュ!!)

さやかは心太郎の胸倉を掴んで怒りの形相で睨みつけた。

(心太郎、それじゃ諦めろって言うの?何の罪もない、一生懸命に、病人を救う為に頑張って生きてた音駒さんが死んだのよ!?それをあんたは平気で諦められるって言うの!?)

そう言われて心太郎は、さやかの手を払いのけ胸倉を掴み返した。

(…平気?そんなわけないじゃないっシュか!!さやか殿、音駒さんの事を大切に思ってるのは自分だけだと思ってるっシュか?雷牙殿だって燕殿だって、頭領だってみんな音駒さんの事を大切に思ってるっシュ!もちろんおいらだって!!…でも…)

怒りの表情のまま心太郎がぽろぽろと涙を流す。

(おいらは音駒さんを守れなかったっシュ!自ら命を絶ったのは間違いないけど、どこかで必ずさっきの連中が絡んでるっシュ!)

確かにさっき白い羽織りの男は「そろそろだからな」と言って去った。

つまりは時間稼ぎだったのだ。

(でも…)

疑問を呈そうとするさやかの襟から心太郎が手を離す。

(そうっシュ。もし連中が音駒さんを殺害しようとしたんなら、その気配はおいらにも、後から来たさやか殿にだって感じ取れたはずっシュ。その気配がなかったから敵が他にいないと踏んでおいら達は戦ってた。何があったのか、今はおいらにも分からないっシュ。ただ、おいらは音駒さんを守れなかったっシュ…)

心太郎はがくりと膝を落とすと声をあげずに泣いた。

さやかは、涙はとめどなく流れるのに、まだどこか夢を見ているような気持ちだった。

さやかの命を救ってくれた音駒。

さやかが命を救った音駒。

一度は死を決意しながらも亡き許婚の為に生きる事を選んだ音駒。

兄の死で生きる意味を見失っていたさやかに、

『残された者は死んだ者の分まで生きねばならない』

と教えてくれた音駒。

その音駒が、

自ら死を選ぶなんて。

ならば私は、

兄を失って死を望んだ私は、

兄の為にも生きようと決めた私は、

これからどう進めばいいのか。

さやかの鼻腔を薬の匂いが通り過ぎた。

入り口の脇に置いてある行李には治療で使うたくさんの薬が入っているのだ。

この香りは、音駒が生きている証しだったはずなのに。

涙でぼやけるさやかの視界の隅に何か白い物が動いた。

それは隙間風で飛んだ和紙のようだった。

おそらくは音駒が飲んだ毒が包んであったのだろう。

その紙を見てさやかははっとした。

小さな字で何か書き付けてあったからだ。

急いで拾い上げてその文字を読む。

読んで、さやかは完全に力を失った。

それは音駒の遺書といって良かった。

そこには殴り書きのように

『失った者の為に生きるなど、傲慢であり過ちであった。我、その過ちを償う』

と書かれていたのだ。

死んだ兄の為に、大好きだった山吹たけるの為にこれからは生きる。

音駒と会ってそう思えるようになっていたさやかは、その思考の後ろ盾を完全に失ってしまったのだ。

さやかは再び、己の心に暗く重い死の影が張り付くのを感じていた。
2014-04-27(Sun)

殺陣教室で基本と応用

4月22日(火)の久留米教室は…

久しぶりにこの3人…
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さっそくふざけてます。

でもふざけてるのは最初だけで、そこからは真面目に(←当たり前)。
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型を応用した剣殺陣や、中国武術風に棍を回す練習をやってみました。
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ライトさんも徐々に応用練習に入ってきています。

でも基本も忘れないようにしなくちゃですね♪
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4月23日(水)はBijouさんの殺陣レッスン。

ナカスサクラマツリのパフォーマンスは、基礎が身に付けば更に良くなると確信しましたので地味な基本練習ばっかりやってみました。

諸々のレッスンやお仕事でお疲れモードだったBijouの皆さん。

練習後はぐったりでした。
20140223

アトラクションチーム武装の殺陣教室、
福岡は毎週木曜19時~22時30分
久留米は毎週火曜18時~21時
未経験者大歓迎で開催しております。
お問い合わせは busou_00@hotmail.co.jp までメール下さい♪
2014-04-25(Fri)

ナカスサクラマツリ

4月19日(土)は『ナカスサクラマツリ』でBijouさんの初パフォーマンス!!

という事で、当日の最終チェックにお邪魔してきました。
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ダンスも殺陣もなかなかの出来栄え♪

最初の頃はどうなる事かと心配しましたが流石プロフェッショナル!
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動画を厳しくチェックして本番に臨みます。
20140419Bijou3

で、中洲。

Bijouさんの出演は夕方でした。

今にも雨が降りそうで、ってか、少し降ってきてたぐらいの天気だったんですけど何とか持ちこたえてくれました。

Bijouさん登場!!
20140419Bijou5
見事にパフォーマンスを終えたBijouさん。
お揃いの黒い木刀がカッコいいですね!!

『Bijouさ~ん、一緒に写真撮ってもらえますか~?』

みたいな感じのこの写真。
20140419Bijou4

浮いてる感がハンパなくて恥ずかしい代表です。

次はさらにパワーアップしたパフォーマンスを披露したいですね♪

Bijouさん、お疲れ様でした!!
2014-04-23(Wed)

小説・さやか見参!(228)

さやかの加勢によって形勢が逆転、というわけにはいかなかった。

さやかと心太郎の力を持ってしても血飛沫鬼と血塗呂は手ごわい。

そして底の見えぬ不気味さがある。

さやかを前にしてなお二人の本気が見えぬのだ。

まるで遊ぶように、じゃれるように兄弟は襲い掛かってくる。

その表情は常に楽しそうなのだ。

おそらくは、敵に勝つ事が楽しく、また負けて命を落としたとしてもそれすら楽しいと思っているのだろう。

つまりは戦う事自体が楽しくて仕方がないのだ。

こういう手合いが一番やっかいだとさやかは思う。

「絶対に勝ちたい」とか「死にたくない」とか、そういう心に囚われる敵ならば隙を見つける事が出来るのだが、それがなければ技術でねじふせるしかない。

そして、敵ながら彼らの戦闘術は一流だ。

さぁ、どうやって倒す?

さやかが血塗呂の鈎爪を弾き返しながらそう考えた時、飛び掛ってきた血飛沫鬼が奇声をあげた。

『会いたかったぜ!山吹の娘!!おまえ、全然変わらねぇなぁ!!』

目にも留まらぬ速さで血飛沫鬼の攻撃が繰り出される。

『私は会いたくなんてなかったわよ!ってか、あんた達になんか会った事ないけど!?』

どうにか捌きながら答えたさやかの腹部に血飛沫鬼の蹴りがねじ込まれる。

『ぐっ!!』

『さやか殿!』

助けに行こうとした心太郎を血塗呂が阻んだ。

血飛沫鬼が追い討ちをかけながら続ける。

『なんだよ寂しい事言ってくれるじゃねぇか。俺達ゃあれからずっと考えてたんだぜ?お前をどうやってびびらせてやろうかって。なぁ血塗呂』

心太郎の肩を斬りつけた血塗呂がにやにやとうなずく。

『あれっていつよ!?』

さやかは思い出せなかった。もういい。今はそんな事関係ない。

さやかが構え直した。

心太郎が体勢を整えた。

だが、血飛沫鬼と血塗呂は攻撃を仕掛けてはこなかった。

『!?』

気付くと下忍達もいなくなっている。

『ちょっと!もうやんないの』

さやかがじりじりと攻撃態勢に入りながら声を荒げた。

だが赤と白の兄弟は跳ねるように距離を取り、

『まぁそろそろだからな』

と言った。

『そろそろ?』

さやかが問う間もなく

『じゃ、そういう事で』

とだけ言葉を残し、血飛沫鬼が消えた。

血塗呂も一瞬だけ遅れて、

さやかと心太郎に意味ありげな薄気味の悪い笑みを見せて、やはり消えた。

さやかはそれを見てざわざわと胸騒ぎを覚え、思わず

『音駒さん…!』

と呟いた。

さやかと心太郎は顔を見合わせてお互いに小さくうなずくと、音駒の所へ走り出した。
2014-04-23(Wed)

殺陣教室です。ニンニン。

4月16日(水)、Bijouさんのレッスン。

全員集合とはいきませんでしたが、19日の本番に向けて最後のレッスンでした。
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『ナカスサクラマツリ』では完璧なパフォーマンスを見せられるか!?Bijou!!


こちらは4月17日(木)の殺陣教室。
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前半は型を中心に、後半はキャラクターの演技(と立ち回り)を練習しました♪
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型は慣れてくると自己流になりやすいので、時々基本に立ち返らなくちゃいけません。

で、基本を守りつつ、色んな局面で応用出来るような練習をしないといけないと思います。

基本って応用の為にあるハズなので、基本だけで終わらないようにしたいですね!

キャラクターの演技は人間のお芝居とは色々違うのですが、身体を使って表現するという点で殺陣に良い効果があると思います。
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今回も、参加して下さった皆さんに感謝!!
ニンニン!!
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2014-04-22(Tue)

小説・さやか見参!(227)

『どうやら図星みてぇだな』

血飛沫鬼がにやりと笑った。

『あの術を使ったおまえとやり合ってみたかったんだが』

一角衆が心太郎を取り囲む。

『無理なのかねぇ』

輪が少しずつ小さくなる。

傷ついた心太郎が追い詰められていく。

その時、

『心太郎!!』

上空から声が響いた。

下忍どもが一斉に天を仰ぐ。

手裏剣を飛ばし、刀を振りかざして降ってくる桜色の忍び装束。

心太郎を取り囲む輪が散った。

『来たか』

血飛沫鬼が呟く。

血塗呂が楽しそうに笑う。

心太郎の前には刀を振りかざした少女が立っていた。

『山吹流忍術正統後継者、山吹さやか!ただいま見参!!』

心太郎が笑顔を見せる。

『さやか殿!!』

『心太郎、大丈夫!?遅くなってごめんね!!』

肩越しに詫びる。

『全然平気っシュ!』

心太郎が血のりと刃こぼれでぼろぼろの刀を構えなおす。

さやかがいると力が湧いてくる。

やはり自分はさやかを守る為に存在しているのだと心太郎は思った。

『心太郎!こんな奴ら蹴散らしてやるわよ!』

心太郎の傷だらけの身体にぎゅっと力が満ちた。

『はいっシュ!!』


『…え?』

音駒はとまどっている。

まさかそんな言葉を聞くとは想像もしていなかった。

おみつの声は、その言葉をもう一度繰り返す。

『ねぇ、どうして生きてるの?』

『どうして、って…?』

『音駒さん、私の病気が治らないと分かった時に言ったじゃない。おみつが死んだら生きていけないって』

確かに言った。だが、

『音駒さん、一緒になろうって決めた時に言ったじゃない。生きるも死ぬもおみつと一緒だって』

確かに言った。だが、

『それなのに、どうして、どうして』

おみつの優しい声に徐々に恨みがこもっていく。

『どうして私が死んだ後も平気で生きてるの!!』

おみつが叫んだ。

音駒はするどい刃で心臓を貫かれたような衝撃を受けた。

『そ、それは、死んだお前の分まで生きるのが、わ、私の役目だと、』

これまで揺るぎなかった音駒の信念が一気に揺らいだ。

そして信念はただの弁解に姿を変えた。

だつらは言った。

『世の中には死にたくなくても死んでいく者がいるのだぞ。残された者が命を捨ててどうする?』

と。

『お前の許婚はお前の死を願うような女だったのか?そうではなかろう。ならば許婚の分までしっかり生きよ』

と。

それが、

おみつは動揺する音駒を嘲り笑った。

『死んだ私の分まで生きるですって?私は!あなたにそんな事を望んじゃいなかった!!』

この言葉で、許婚を失ってから現在までの音駒の人生は完全に否定された。

『私は、苦しんで!苦しんで!あなたの事だけを考えて!あの世でなら音駒さんと一緒になれると信じて死んだのに!あなたは!私が死んでも平気だったんだ!私が!たった独りで暗く寂しい場所であなたを待っていても平気で生きていたんだ!』

この声は、死にたくないと取り乱した時のおみつの声だった。

おみつはずっと、平気で生きている私を恨んでいたのか。

『おみつ、私は、私は…』

間違っていたのか。

おみつは最後に脱力した声で

『死者の為に生きるなんて、言い訳でしかないじゃないの』

と呟いて、それきり喋らなくなった。

老人も声を発しなかった。

老人がまだそこにいるのか、それとももういないのか分からなかったが、すでに音駒にはどうでもいい事になっていた。

これまで、おみつの事を考えて生きてきた。

おみつの為に生きるのだと思って。

だがそれは、

音駒はうつろな表情でふらふらと家路についた。

自ら毒を飲んで死んだ音駒が長屋の隣人に発見されたのは翌日の昼過ぎの事だった。
2014-04-22(Tue)

おにぎりで雇われた殺し屋

こちらは4月15日(火)の久留米教室の様子。
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久しぶりにスズカさんが来てくれました♪
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基本動作をしっかり練習して、後半はお芝居風の殺陣をやってみました。
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単独の殺陣ではなく、物語の中にある殺陣、って感じで。
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気功法ではありません。この手は『おにぎり』を表しています。
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お芝居のキーアイテムが『おにぎり』だったからです。

教室終了後。
若者2人と保護者のような織田先生。
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2014-04-20(Sun)

しばらくサボってた

そういや近況を全然書いてませんでした。

今更ですけど4月10日(木)の殺陣教室の画像。

前半終了時に地底人のチカさんを囲んで撮影しました♪
20140410A

後半は織田先生もやって来てこんな雰囲気に。
20140410B

織田先生の存在は大きいなぁ。

こちらは4月12日(土)の臨時教室。
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人数は少ないけど楽しそうな雰囲気が良いですね♪
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13日~14日は私用で宮崎に行って来ました。
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米倉利紀のライブで盛り上がって、ラーメン食べてきました♪
20140413宮崎1

練習の報告など、まだまだ溜まってます!!

頑張って書きます!!
2014-04-20(Sun)

小説・さやか見参!(226)

心太郎は身体中の痛みに耐えていた。

下忍とはいえ一角衆の手練れを数十人も相手にしているのだ。

おまけに血飛沫鬼・血塗呂の兄弟も隙をついて攻撃してくる。

無傷でいられるはずがない。

内側に着込んだ皮の胴衣もぼろぼろになっているようだ。

だが、

身体を動かすのは心だ。

心が止まらなければ戦う事は出来る。

心太郎は絶叫のような気合いを上げると血飛沫鬼に斬りかかった。


『音駒さん』

老人はもう一度、少女の声で音駒を呼んだ。

音駒はがたがたと震えながら

『ま、まさかお前、』

とだけ呟いた。

そこから先を確認する勇気が出せなかったのだ。

老人は、いや、暗闇から聞こえる声は、音駒の戸惑いを察したかのようにはっきりと

『私、おみつよ』

と言った。

その名前を聞いた途端、音駒の目からとめどなく涙が流れた。

死者の声を聞いた恐怖からか、

常識という土台を失った混乱からか、

それは音駒本人にも分かりはしなかったが、それでも

やはり音駒は嬉しかった。

もう一度この声で、この名前が聞けたのだ。

『おみつ…おみつ!!』

音駒は叫んだ。


血飛沫鬼に向けられた心太郎の攻撃をはじいたのは血塗呂の鈎爪だった。

この兄弟の連携はすさまじい。

わずかに体勢を崩した心太郎を血飛沫鬼の刀が襲う。

刀と鈎爪が怒涛のように、縦横無尽に繰り出されてくる。

心太郎は、かわしながら、弾き返しながら、背後から飛び掛ってきた下忍を突き殺した。

絶命した下忍を飛び越えて盾にすると、心太郎は白と赤の兄弟から距離を取った。

『だいぶ疲れてきたみてえじゃねぇか』

足を止めて血飛沫鬼が挑発してくる。

『全然。これじゃ準備運動にもならないっシュね』

心太郎が強がった。

強がりながら、

(あ、今の何だかさやか殿っぽいっシュ)

などと考えていた。

『強がるなよ』

血飛沫鬼が笑う。隣で血塗呂も笑っている。

『早くこないだの術を見せろよ。もっと追い詰めなきゃ見せてくれねぇのか?それとも』

血飛沫鬼はわざと一瞬黙ってから

『まだ自分の意思じゃ術を使えない、とか?』

と言った。

その言葉に心太郎の中の何かがざわりと動いた。


『おみつ!おみつ!!私は、私は、』

音駒は何か言いたかった。

しかし何を言いたいのか、何を言えばいいのか分からずただ嗚咽した。

『音駒さん、しっかり生きているのね。そして、たくさんの人を助けているのね』

おみつの声は優しかった。

老人の姿はすでに闇に溶けて見えないので、音駒はおみつ本人と向き合っているような気持ちだった。

『あぁ、そうだよ。私はお前の後を追って死のうとした。だが死ねなかった。そんな時ある人に言われたんだ。死にたくなくても命を落としてしまう人がいるのに自分から命を捨てようとするとは何事だ、って。生きてる者は、死んでしまった者の為にも一生懸命生きなくちゃいけないんだって。だから私は…』

音駒は思いを一気に吐き出した。

その音駒におみつは

『音駒さん。…どうして生きてるの?』

と問いかけた。

音駒の心がざわりと騒いだ。
2014-04-19(Sat)

型とか基本とか


練習メニューの中に『基本』とか『型』があるんですが、

そのスタート地点で満足しちゃってる人が多くて『もったいないなぁ』と思ってしまいます。

形を覚えて、
順番を覚えて、
ひととおり動けるようになって、

そこで『出来るようになった』と勘違いしちゃう人がいるワケです。

本当はそこがスタート地点で、そこから練習を重ねて自由自在に使えるようにならなきゃいけないんですね。

キャラクターを表現したり、
感情を表現したり、
色んな演出に対応したり、

それが出来てようやく『殺陣』になるんだと思います。

スタート地点レベルの動きをオーディション等で披露すると

『ふふん(笑)』

と思われかねないのでお気をつけ下さい。
2014-04-19(Sat)

ちょっと先だけど告知

今月の頭にテレビの撮影が来たんですけど、オンエアの日程が決まったので告知しておきますね♪

5月1日(木)26時08分~。
RKBテレビ 『チャギハ!』
20140401チャギハ!


美BODYを求める美しい女性レポーター達が、美BODYどころか猿飛肉丸みたいな僕の所へ…

どうなったのやら…

肉丸
猿飛肉丸▲
2014-04-18(Fri)

小説・さやか見参!(225)

音駒は動揺して立ちすくんでいる。

この老人には、かむろの少女が見えているのか。

『珍しいのう、そのような歳でもあるまいに』

確かに十五、六で髪を切り揃えているのは珍しい。

とうに結っている年齢だ。

だが、

おみつは最期の数ヶ月、まるで少女のような頭をしていた!

音駒の脳裏には死んだ許婚の姿だけが投影されていた。

この老人が死者を降ろせるというのは真実だったのか。

衝撃を受けながらも、音駒はどこかでそれを否定しようとしていた。

否定しながらも、

(もう一度おみつと話す事が出来るかもしれない)

という期待も抱えていた。

『そ、そのかむろの少女は、なにゆえに私を呼んだのでしょう』

『おや、信じぬのではなかったかな』

『あ、いえ…やはり気になりまして…』

音駒はしどろもどろに答えた。

『ならば降ろしてやろう。自身の口から訊くがいい』

『えっ、』

音駒が驚くのと同時に老人は黙り込んだ。

おそらく瞑想に入ったのだろう。

それから長い時が流れた。

音駒は、再びこの老人が口を開くのを待った。

待ちながら、おみつの事を考えていた。

おみつは病床で長い髪を切った。

病気が治らぬのなら寝たきりに長い髪は邪魔であると思ったのか、はたまた元気だった頃の姿に戻りたかったのかは分からない。

音駒はおかっぱに揃えたおみつの髪を見る度に、童だった頃の記憶を思い出して、もうあの頃のように元気に笑い合える日は来ないのだと思いつめて何度も泣いた。

おみつはその姿のままで死の世界をさまよっていたのだろうか。

辺りはすでに闇に閉ざされている。

老人の姿もほとんど見えない。

だが、

老人がいた辺りでかすかに

ひゅう

と音がした。

大きく息を吸うような音だ。

そしてその直後、

高く澄んだ声が、

かつて音駒が大好きだった声が、

『音駒さん』

と自分を呼んだ。


心太郎と一角衆の戦いは続いている。

何も見えぬ暗闇の中で金属と金属がぶつかり合う音だけが響く。

斬り結んだ際の一瞬の火花以外は存在せぬ戦いだった。

だが、忍者達には暗いも明るいも関係ない。

敵のわずかな動きさえ見逃さぬ能力を身に付けているのだ。

心太郎が下忍を斬った。

白装束がどさりと倒れる。

すでにそこかしこに下忍の屍が転がっている。

心太郎は全てを一撃で倒していた。

多勢を相手にしているので敵一人に二手も三手も使う余裕はない。

刀だって使い物にならなくなってくる。

心臓に一突き、そうやって少しずつ敵の数を減らしていった。

だが最初の数が違いすぎる。

まだまだ多勢に無勢は変わらぬし、なにより血飛沫鬼と血塗呂にはまだ手傷を負わせてすらいないのだ。
2014-04-17(Thu)

ただの個人的な意見

これは門外漢の勝手かつ個人的な考えなので、

『そんな考えの人も世の中にはいるのか~』

ぐらいに思ってほしいのですが。

僕の中には

『ローカルヒーロー』

というものが2種類あります(あくまでも個人的なものです)。

1つは、

『地域に根付いて、地域の方々に喜んでもらう』

というスタンスのヒーロー。

もう1つは、

『外部に対して地域の情報を発信し、魅力を知ってもらい、観光客を増やしたり物産の売り上げに貢献したりする』

というスタンスのヒーロー。

それ以外はローカルヒーローというよりオリジナルヒーローという括りの方がしっくり来るかなぁ。


何度も言いますが、僕が勝手に考える定義です。

地域に根付いたヒーローはその地域で一生懸命活動するべきで、やたらと他の地域に出張
しなくてもいいんじゃないかと思うし、

外部に向かってのアピールが目的のヒーローなら、ショーやイベントで地域情報とその魅力を必ず伝えなければならないと思う。

ショーを見終わった後に観客が

『さっきの●●●●って、どこのローカルヒーロー?』

なんて言ってたら完全に失敗じゃないかと思ってしまう。

『へぇ~、そんな場所があるんだ』

で終わるのもどうかと。

アピール型のヒーローは『行ってみたい』『買ってみたい』と思わせなければ意味がないのでは…というのは極端ですかね?


ローカルヒーローには色んな形があると思うので、上記に当てはまらないキャラクターを非難するつもりはないのです。

ただ、僕の理想がさっきの2つなので、それを実践してらっしゃるローカルヒーローを見ると純粋に感動してしまう。

そして『難しすぎて僕には無理だ!』と諦めてしまう。


なのでアトラクションチーム武装はローカルヒーローの活動はやってないし、おそらく今後もやりません(やれません)、ってお話しでした。
2014-04-16(Wed)

小説・さやか見参!(224)

心太郎の視界が一面白くなる。

一角衆の下忍どもが壁のように立ちはだかり一斉に刀を突き出して来るのだ。

心太郎が攻撃を繰り出すと壁は瞬時に四散し、その陰から血飛沫鬼や血塗呂が刃を繰り出してくる。

『こざかしいっシュね!!』

眼前で血飛沫鬼の刀を受け止めた心太郎が毒を吐いた。

『よぉ、ちびっこい三流忍者さんよ、今日はあの術は使わねぇのかい』

挑発的に血飛沫鬼がささやく。

『あの術!?』

刀を弾き返した心太郎を今度は血塗呂の鈎爪が襲った。

飛び退いた所へ下忍達が次々と襲いかかる。

一角衆の下忍は手ごわい。

山吹の下忍もなかなかのものだが、戦闘力では一角衆の方が上だろう。

だが心太郎は負けるわけにはいかないのだ。

絶対に。

音駒を守らなければ。


音駒は、声をかけてきた老人を見て少し固まっていた。

自分が固まっているのは驚いているからだと気付いて少しおかしくなった。

以前の自分なら、このような宵の口に突然声をかけられたら驚いて腰を抜かしていただろうと思う。

さやかや心太郎と出会って何度も危険な目に遭って肝が据わってきたのだろう。

『驚きました。私はしがない医者の卵ですが、何か御用ですか?』

老人はにこにこと笑っている。

『あいや突然声をかけて申し訳ない。わしは根無し草の辻占のじじいでな』

『辻占をなさっておいででしたか。確か辻占とは辻を通る人の声から吉凶を占うものでしょう。このような人気の無い場所では占いにならぬのではありませんか?』

音駒は早く帰りたかったのだが、他人をぞんざいに扱う事など出来やしない。

本当に優しい男なのだ。

老人は乾いた声で笑った。

『確かに、どれだけ待っても誰も通らぬゆえ何も占う事は出来んかったわ。で、あきらめかけた時にお前さんが通った』

音駒は怪訝な顔をした。

辻占は声を聞くものである。

だが自分は言葉を発していない。

たった一人の道中では口を開く事もなかった。

『はて、しかし私は何も喋ってはおりません。知らぬ内に独り言でも出しておりましたか』

老人は更に笑って

『いやいやそうではない、心配せずともおぬしは何も喋っておらんよ』

音駒は困惑している。

『それでは一体…』

『まぁまぁ、じじいの胡散臭い話をちょっとだけ聞いておくれ。わしは辻占だが生まれ付いて不思議な力を持っておってな、信じられぬだろうが、死んだ者の言葉を預かる事が出来るのじゃ』

『死んだ者の言葉を?それは口寄せのような?』

老人は嬉しそうに頷いた。

『おお、そうじゃそうじゃ』

そこでようやく音駒は、この老人が巷で噂になっている辻占だと気が付いた。

『あ、ご老人はまさか』

『最近はわしの事を妖怪のように噂する者もおるようじゃがな。まぁ実際はこのようなみすぼらしいじじいに過ぎん』

そう自嘲してかっかっかと笑う。

『実体のない風聞だとばかり思っておりました。申し訳ない』

音駒が頭を下げる。

謝るような事ではないのだが、勝手にいないと決め付けていた事を悪いと思ったのだろう。

『しかし、口寄せというのはどうも…』

『信じられぬか』

『にわかには。極楽も地獄も証明出来ぬ事ですので…』

音駒は愛想笑いをした。

老人の戯言に付き合っているという感じだ。

だが、

老人はひどく真剣な表情をして音駒の顔を覗きこんだ。

日が暮れた中で老人の顔はほとんど見えない。

音駒は一瞬、この老人は本当に妖怪なのではないかと思い鳥肌が立った。

『信じられずとも仕方がない。だがな、現実に死者の世界は、ある』

その迫力に押されて音駒は声が出せない。

『わしがおぬしに声をかけたのもそれ故じゃ。死者がおぬしを見つけて』

闇の中、老人が目を見開いたのが分かった。

『呼んでおったのじゃ』

『死者が、私を?』

『そう。まだ若い、そうじゃな、十五、六といったところか。まるでかむろのような頭をした、少女じゃ』

そう言われて、音駒は全身が総毛立つような緊張を覚えた。
2014-04-15(Tue)

みんな頑張ってる

僕はよく

『ブログにネガティブな事を書くな』

と注意されるんですが、

それでも書いてしまう。

僕自身が他の人の愚痴やネガティブな話を読みたいし聞きたいから。


自分が大変な時、ツラい時、

とてもとても苦しいんだけど、決して

『自分だけが苦しい』

とか

『自分が一番苦しい』

なんて思う事はない。

周りにはもっと大変で、もっと苦しんでいて、もっと努力していて、

そしてそれを表に出さない人がたくさんいる。

分かってる。

分かってるけど、自分の心が折れそうになってる時はなかなか実感が持てない。

そんな時に、そんな人達が書いたネガティブなブログを読むと

『この人だって、いつもあんなに笑顔で楽しそうにしてるけど色々我慢して頑張ってるんだ!!』

と思えるんです。

それは身近な人でも芸能人でも同じ。

そこでようやく

『みんな大変』
『他の人はもっと頑張ってる』

という実感を取り戻す事が出来て、

『自分も頑張らなければ!!』

と力が湧く。

僕の場合はね。

だから、ネガティブは全否定される事が多いけど(人によっては)必要なんだと思う。

とりあえず、

昨日から色んな所で愚痴を吐きまくりましたが、一旦落ち着きました。

また頑張ります♪
2014-04-13(Sun)

理想


『キャラクターショーはこうであってほしい』

とか

『ヒーローはこうあるべきだ』

ってこだわりがあるから活動の枠が狭くなる。

損してるのかもしれないけど、そう思っちゃうものは仕方がないんだよなぁ。
2014-04-13(Sun)

小説・さやか見参!(223)

だつら庵を後にした音駒は一旦自宅の長屋に戻る事にした。

仕事を再開する準備をして、それから改めて山吹の里に向かう事にしたのである。

さやかや心太郎や燕や雷牙に礼を言って、だつら庵に来てもらう日程を話し合って、そしてまた仕事に励もうと決めたのだ。

だつらのような薬師になる事がさやか達への一番の恩返しになる気がしたし、そうする事で許婚のおみつにも顔向け出来ると音駒は思った。

おみつは自分の幸せを一番に願って愛してくれた。

自分と一緒に生きたいと言ってくれた。

もしあの時おみつの後を追っていたら、おみつは「そんな事は望んでいなかった」と浄土で自分を責めたに違いない。

おみつの為に、いや、おみつを愛した自分の為に精一杯生きよう。

そう考えながら音駒は歩いた。

その遥か遠くから心太郎がついて歩く。

秘かに音駒を警護する為だ。

気付かれるような距離ではないが顔を隠して変装している。

心太郎はさやかの事を考えていた。

音駒はさやかにとっての光だ。

兄を殺され闇に閉ざされていたさやかの心に今は音駒という光が差している。

『死した者を思えばこそ、残された者は必死に生きねばならない』

そう諭してくれたのが音駒なのだ。

彼と出会ってから、さやかに重々しくこびりついていた死への憧憬が薄らいでいる事を心太郎は感じ取っていた。

一角衆が音駒を狙ったのも、その影響力を察知したからに違いない。

さやかの為に、いや、さやかを守りたい自分自身の為に音駒を守る。

心太郎はそう決意して空を仰いだ。

日が傾こうとしている。

前方を歩く音駒は寺町に入っていった。

寺院が立ち並ぶこの区画を抜けると音駒の住む町が見えてくる。

音駒が少し足を早めた。

その時、

心太郎は背後に気配を感じた。

紛う事なき忍びの気配である。

意識を集中するまでもなく、あちこちから敵意や殺気が漂っている。

五や十ではない、おそらく三十から四十はいるのだろう。

間違いなく一角衆だ。

音駒一人にこれだけの数を要するはずもなく、警護の心太郎を視野に入れた部隊である事は疑いようもない。

心太郎の背中の小さな葛籠から伝令の鳩が飛び出した。

音駒の窮地をさやかに知らせる為だ。

鳩が無事に飛び去ったのを見届けて、心太郎が葛籠を放り捨てる。

風が吹いた。

土埃が舞った。

その中から忍び装束の心太郎が姿を現した。

その心太郎を一角衆が取り囲む。

にやにやと正面に立つのは血飛沫鬼、その傍らで座り込んでいるのは腕に鉄の鈎爪を着けた血塗呂だ。

血塗呂以外の全員が一斉に刀を抜いた。

心太郎も抜刀する。

鍔に彫られた山吹紋がぎらりと光る。

『ここから先は通さないっシュ!』

心太郎が構えるのと一角衆が動き出すのはほぼ同時であった。



音駒はすでに寺町を抜けようとしている。

日が暮れる前に住まいに戻りたかったので殊の外早足になっていたらしい。

もうすぐだ。

久しぶりの見慣れた眺めに音駒が安堵したその時、

『もし』

と声をかけてくる者があった。

驚いて振り向くとそこには、

辻占の姿をした老人が立っていた。
2014-04-11(Fri)

みんなの力を合わせよう!クリック募金

香川県が生んだヒーロー、ドラゴンマンさんの呼びかけで末尾に1が付く日に紹介させていただくようになったクリック募金。

僕はコスモ石油さんの『東日本大震災復興支援 森は海の恋人』を中心にクリックさせてもらってます。

世界の子供達にワクチンを届ける募金や盲導犬支援など色々なものがありますので一度見ていただけたら嬉しいなぁと思います♪


『みんなの力を合わせよう!クリック募金』!!


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2014-04-10(Thu)

八方美人

4月8日(火)は久留米での殺陣教室。

ライトさん、久しぶりのソウシ、先月来て下さったTさん(2回目)、先月の臨時教室に参加して下さったナマタメさん、そして代表の5名でした。
20140408

今回は色々と詰め込みすぎて、逆に内容が広く浅くになりすぎた気がします。

武装の殺陣教室には色んな目的の方がいらっしゃるので、出来るだけ皆さんの要望にお応えしたいと思っているのですが、僕が八方美人になりすぎると逆に良くない方向に向かいそうですね。

今週はAさんのリクエストを、来週はBさんの…みたいな感じが良いのかも。

生徒さんに多少の我慢をさせてしまうかもしれませんが、キチンと身になる練習をしていこうと思います。


4月9日(水)はモデルユニット・Bijouさんの殺陣レッスン。

皆さんお忙しいので5人が揃う事はなかなか難しいらしく、今回はMillyさんLUMさんのお2人。

でも本番まで時間がないのでどんどんブラッシュアップしていきます。
20140409

皆さんの努力を信じて見守ってます!!
2014-04-09(Wed)

クオリティの落とし方

例えばオムライスを作るつもりでいて、

『時間が足りなくて、チキンライスの予定がただのケチャップライスになっちゃった!』

ってのと、

『時間が足りないから目玉焼きにしちゃった!』

ってのとでは方向性が全然違いますよね。

後者で『良し』としちゃう人は成長しないよなぁ、なんて、

バタバタと教室の準備をしながら考えてました。
2014-04-07(Mon)

最初から自分流に逃げない

最近は更新をサボりがち…

『小説・さやか見参!』の続きも書かないかんのに…

とか言いながら今回も殺陣教室の報告です。

4月2日(水)はモデルユニット・Bijouさんの殺陣レッスンでした。

内容はシークレットなので練習中の後ろ姿だけお見せしますね♪
20140402

4月3日(木)は福岡教室♪
20140403D

モザイクかかってるのは久しぶりに来て下さったAさん。

お久しぶりの方も、いつも来て下さってる方も、お忙しい中で時間を割いて来て下さる事に感謝しています。

今回は、前半が刀の型、後半が素手のアクションでした。

ちなみに、次の画像2枚をご覧下さい。
20140403B

20140403A
シンもカラミも、姿勢がほとんど同じでしょ?

『基本』というのは、このようにみんな同じように出来て初めて基本足り得るのです。

最初から癖や自分流に逃げたら絶対上手くなりません。

さて、最近はカラミの練習に力を入れているのですが、来週は『カラミに必要なスキル』を身に付ける練習をしましょう。
20140403C

皆さんお疲れ様でした!!
2014-04-04(Fri)

久留米教室、動画もあるよ♪

4月1日(火)は久留米での殺陣教室でした♪

この時期は練習室から見える桜がキレイなんです~♪
20140401A

桜をバックに待機中の織田先生。
20140401B

桜をバックに織田先生とリョウタロウ。
20140401C
年齢は20も離れてますが仲良しです♪

刀を振ったり蹴りをやったりといった基本練習はもちろんですが、この日は立ち回りに力を入れてみました。

まずは9歳になったばかりのリョウタロウに立ち回りを考えてもらいました。

僕や織田先生が付けた立ち回りをやる事は多々ありましたが、自分で考えるのは初めて。

悩みながら、でもしっかりとした立ち回りを作りましたよ♪

動画はコチラ→http://video.fc2.com/content/20140404pS1YYb6y

続いてライトさんが付けた立ち回り。

ライトさんはこれまで何度も考えてきているのでそこまで難しくなかったようですが、やはり慣れてくると自分の好みや美意識が入ってくるのでそれを上手く形に出来るかどうかが1つの課題かもしれませんね♪

動画はコチラ→http://video.fc2.com/content/20140404qGLp1DPb

織田先生には出来るだけ短い時間で立ち回りを考えてもらいました。

深い設定やテーマの無い立ち回りなら流れで付ける事が出来るからです。

無理のない流れで無理なく出来る技を出す、そういう付け方も必要なんです。

動画はコチラ→http://video.fc2.com/content/20140404w3TS4eYe

最後はウチの練習でよくやる『玉座の魔王との戦い』です。

リョウタロウの顔を見てたらドS心に火がついて、こんなラストになってしまいました(笑)

動画はコチラ→http://video.fc2.com/content/20140404K9ckEBuP
20140401D

仲良く楽しく、ユルいけどキツく、しっかりした練習をしている久留米教室でした♪
20140401E
2014-04-03(Thu)

名乗りからのラス殺陣


『名乗り』っていうのはただポーズを決める事じゃなくて、そこまで積み上げた物語の最後の一線を突き抜けさせるシーンなんだなぁ、と改めて思います。

そこからラストの殺陣が始まると、観客も自然に『いよいよ最後の戦いだ!!』と盛り上がりますよね。

お約束や予定調和で名乗りをやってるヒーローショーにカタルシスはない。

僕も気を引き締めて作品を作らなければ、と思いました。
2014-04-01(Tue)

みんなの力を合わせよう!クリック募金

信じられません…

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140331-00000002-khks-soci&fb_action_ids=296521940498155&fb_action_types=og.recommends&fb_source=other_multiline&action_object_map=%5B704816322894396%5D&action_type_map=%5B%22og.recommends%22%5D&action_ref_map=%5B%5D

エイプリルフールのネタだと思いたい…


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プロフィール

武装代表・内野

Author:武装代表・内野
福岡・久留米を中心に、九州全域で活動している『アトラクションチーム武装』の代表です。

1972年生まれ。
1990年にキャラクターショーの世界に入り現在に至る。

2007年に武装を設立。

武装の活動内容は殺陣教室、殺陣指導、オリジナルキャラクターショー等。

2017年11月26日は10周年記念『ギルティー!!』を公演します!
福岡市南区大橋にて19:30開演!

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