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2011-10-29(Sat)

アクションへの道(286)

2007年10月1日、

ジャスティン坂本、
片山亜沙美、
やっちゅん、
そして僕の4人が初めて集合しました。

場所は福岡市南区大橋。

そう、
武装の活動拠点は最初から大橋だったのです。

(※現在、武装の練習は大橋で開催されてますし、現場の集合・解散も大橋がほとんどです)

これは、

ジャスティン→博多在住
片山亜沙美→春日在住
やっちゅん→二日市在住

という事で、なんとなく中間地点で都合の良い場所を探した結果でした。

(※代表は久留米在住ですが、それは最初から勘定に入っていません)

大橋駅に集まった4人は、ぞろぞろとリハーサル場所に歩きます。

当時はまだ『ゆめアール』(現在利用している演劇練習場)の存在を知らなかったので、リハーサルは公園で行なっていました。

僕は3人と顔合わせしていましたが、3人は各々が初対面。

それぞれ自己紹介なんかしながら歩いています。

どうなるかと不安でしたが和やかないい雰囲気です。

これはジャスティンの人柄や片山亜沙美の社交性のおかげでしょうね。

…さて…

公園に着く前に、僕にはやらなければいけない事が1つありました。

それは…
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2011-10-28(Fri)

殺陣教室…未遂事件


昨日27日は殺陣教室だったんですが…

某テレビ番組の取材が入りまして、ほとんど練習は出来ませんでした。

マルヤマさん、
シライシさん、
イマニシさん、

初参加のフクナガさんに、
無理を言って来ていただいたnassyさん、

本当にスミマセン…

せめてオンエアされる事を祈りましょう。



放送の詳細など分かったら告知しますね。

福岡近郊の方しか観られませんが。

オンエアが見送られる可能性もありますんで、その際は

『残念だったね』

と温かく励ましてやって下さい。
2011-10-27(Thu)

アクションへの道(285)

ジャスティン坂本、片山亜沙美という実力派2名の参加が決まりました。

実力派とはどういう事かと言うと…

ジャスティン坂本は格闘技に精通し、アメリカで某ハリウッドスターに師事してアクションを学んだ男、

片山亜沙美は日舞を学び、劇団で殺陣を仕込まれた女性、

だったのです。

ここに、

3人目が加わりました。

mixiで知り合った彼は、

大学のサークルでキックボクシングにいそしむ…

その名は『やっちゅん』!

殺陣や芝居は未経験者ですが興味を持ってくれて、

『是非やりたい!』

と言ってくれたのです。

これで!

ショーが出来る最低限の人数が揃いました!

リハーサルは10月1日を皮切りに、本番当日まで3回行なう予定です。

リハ初日の10月1日が全員での初顔合わせになります。

どうなるっ!?


…なんて…

当時は『4人揃った!』と喜んでましたが…

今考えたらホントにギリギリの人数ですね…

ちなみに現在はアクター5名、スタッフ(兼MC)が1名の6人体制ですから、4人じゃ到底喜べません。

年数と共にハードルが上がっちゃったんですね。

そしていよいよ、初リハーサルの10月1日になりました…
2011-10-26(Wed)

アクションへの道(284)

もうそろそろゴール地点を決めなきゃ、と思いながら書いてる『アクションへの道』。

初期メンバーが揃った所で最終回にするか、

現在に追いついたら終わりにするか…

悩みます…



忍者ショーの主人公・山吹さやかを演じてくれる女優を探していた僕。

顔出しキャラである山吹さやかは、若くて、可愛くて、演技が出来て、立ち回りも出来る女の子じゃないと務まりません。

『そんな都合のいい人材はいねぇよ!』

なんて諦めかけてた(自分で作ったくせに!)僕に、友人が連絡をくれました。

友人の名は次賀慎一朗。

キャラクターショー出身で、後に某時代村で本格的な殺陣を学び、以降、舞台を中心に活躍している俳優です。

彼は僕の事情を聞いて

『紹介したい後輩がいる』

と連絡をくれたのです。

程なく次賀氏は、僕にその後輩を引き合わせてくれました。

彼女は片山亜沙美、

次賀氏と同じ劇団で殺陣を学んでいたそうです。

殺陣が好きで、
それなりに技術もあって、
でもそれを発揮する場所がなかなかなくて、

僕が求める人材にぴったりなんじゃないかと紹介してくれたのです。

僕は片山さんを見ました。

可愛いし、キャラクター映えしそうな顔です。

殺陣の腕前は分かりませんが、次賀慎一朗の推薦なら疑う余地もありません。

『片山さんさえ良ければ、是非お願いします』

僕は『山吹さやか』という一番高いハードルをクリアする事が出来たのです。
2011-10-26(Wed)

小説・さやか見参!2(104)

さやかが件の林に辿り着いたのは、もう陽も落ちようという時刻になってからだった。

先ほどの村からこの林まで、忍びとして走ればほんのわずかな距離だが、百姓の態をしている以上ゆっくりと歩くしかない。

さやかは少し顔を上げた。

思ったよりも大きな林だ。

夕暮れの赤い空を背負った樹々の群れは、巨大な黒い塊にも見える。

この塊自体が妖怪のようだ。

そう思いながら、さやかはゆっくりと妖怪の口に飲み込まれていった。

ひやり。

一歩足を踏み入れただけで冷気を感じる。

おそらくここは、一日中陽の光が入らぬのだろう。

頭上を仰ぐと、やはり夕焼けは樹々に遮られ、もはや夜の様相を呈していた。

これなら天狗が出てもおかしくはないわね。

さやかは足元から一尺ほどの木の枝を拾い、細かい枝葉を引きちぎると、それを片手に歩き始めた。

この薄暗い林を、

しかも日が暮れる間際の時刻に歩けば、おそらく前方は見えはすまい。

いや、
忍びには何という事もないのだ。

忍びならば真の暗闇ですらもはや闇ではない。

しかし、そうでない者にとっては…

先の見えぬ夜行の場合、このような枝で前方を払いながら進むのが普通なのだという。

こうすれば障害物や段差も察知出来るし蛇除けにもなる。

これを初めて知った時、さやかは

(忍びの術を持たぬ者は、何と合理的な工夫を編み出すのだ)

と感心したものだ。
2011-10-25(Tue)

アクションへの道(283)

初の忍者ショーが終わってからしばらくが経ちました。

しばらくは武装の活動もお休みかなぁ、なんて思ってると、おやっさんから…

あ、
この年の春に忍者ショーを売り込んでくれていた立花藤兵衛さん(仮名)の事ですが、

そのおやっさんから連絡がありました。

『おう!10月なんやけどスケジュール空いてるかな!?ウチの地元の祭りで忍者ショーやってほしいんやけど!!』

えっ!?マジすか!?

『安いけど、とりあえずギャラは出るから!』

安いのは全然OKですよ!
今は実績を作る時期なんで!

…という事で、初めて『ミニショーではない』通常のショーを公演する事になったのです。

これが現在まで5年間呼んでいただいてる『まつり草ヶ江』です。

『さやか見参!』はここから正式にスタートしました。

毎回新作1発目をまつり草ヶ江で公演するのはそういう理由です。

さて…

ショーは決まったけど…

アクターがいないぞ!?

足りないとかじゃない、

1人もいないぞ!?

わーーーーっ!!

探せ~~~っ!!

僕は知り合いに当たってみたり、懲りずにmixiで募集してみたり、とにかくあちこちに声をかけてみました。

まずは数年前から

『一緒に何かしたいですねー』

と話していた『ジャスティン坂本』氏!!

声をかけたら忙しい合間を縫ってスケジュールを調整してくれるとの事!

ありがとうございます!

彼がいればアクション面での心配はありません。

しかし…

主役…

これを探すのが本当に難しい…

我々の忍者ショーの主役はくのいち、

しかも若くて可愛くて動けるくのいち…

そんな人材いねぇよ!

僕は自分で作った設定に、首をぐいぐい絞められていました…
2011-10-24(Mon)

アクションへの道(282)

そういえば…

あれは何年だったんだろう…

いつの事か忘れてしまったんですが…

お正月の話です。

女の子ばかりのメルヘンショーでした。

1回目のステージが終わって、2回目までかなりの空き時間があって…

各々くつろいで…

というよりは、やる事なくて放心状態に近かったんですけど…

まぁぐてーーっとしていて…

そしたら新人の女の子が

『頭が痛い…』

と言い出したんですね。

僕らの仕事は、
酸欠になったり、
お面で頭が圧迫されたり、
慣れない新人さんが頭痛を起こす要因がいっぱいあるんです。

なのでしばらく休ませてたんですが…

どうもそんなもんじゃなくて、

頭痛が酷くて、歩けない、立てない、何度も吐く、とにかく生命の危機を感じさせる状態だったんです。

しかし気付いたのは2回目開始の1時間前、

もうどうする事も出来ません。

『頼む!衣裳を着てくれ!』

『一瞬でもいい、衣裳を着てステージに立ってくれ!』

『無理だと思ったらすぐにハケていい!後はどうにかする!!』

我々のキャリアを持ってしても…

登場キャラクターが途中でいなくなったらどうにも出来ないんですが…

でも、とりあえず登場してもらわなければショーが始まりません。

するとその女の子は…

真面目で責任感の強い子だったのでしょう。

立つ事もままならないまま、

激痛に涙を流しながら、

『やります!やらせて下さい!』

と着替え始めたのです。

そして、

最後までショーをやり切ったのです。

僕らはショーの最中も彼女に何かあったら全力でフォロー出来るよう気を配りましたが、

ほぼリハーサル通りに演技をやり通したのです。

初めてショーに入るような、
高校生のド新人の女の子が、です!

彼女の場合、プロ意識とは違うのでしょうけど、

我々はこの姿勢を持たねばならないんじゃないか!?

と思ったのでした。

ショー終了後、我々は車を飛ばして彼女を家に送り届けました。

それからその子とは会っていません。

ツラくてショーを辞めてしまったのか、

ご家族からストップがかかったのか、

何にしても残念ですが、あのスピリットは僕の中に刻み込まれたのでした。
2011-10-23(Sun)

保育園でのミニショー


ここしばらく告知してましたように、22日(土)は、福岡市東区の『みゆき保育園』さんにて

『さやか見参!~ミニショー~』

を公演してまいりました。

普段の『さやか見参!』は対象年齢が高めなんですが、今回は園児を対象にした内容で、怖さ、悪さ、暴力描写が9割減となっております。

代わりに先生方との絡みなどの『園内感』を盛り込んでみました。

ミニショーなのでキャストは少なめの3人。

山吹さやか…マルヤマさん、
幻龍イバラキ…代表、
下忍…シライシさん、

スタッフとして吉田にいやん、
MCはこの保育園にゆかりのあるSちゃん(本職のMC)にお願いしました。

子供達も大きな声で応援してくれて、先生方もノリノリで参加してくれて、非常に盛り上がったショーになったと思います。

アトラクションチーム武装では、各種イベントに合わせた内容のショーを制作・実演しております。

興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせ下さい♪

アトラクションチーム武装
代表 ・ 内野 武
busou_00@hotmail.co.jp
2011-10-21(Fri)

アクションへの道(281)

まぁAちゃんのドタキャンの話はさておいて…

山吹さやか役に後輩のYちゃんを迎えての、初めての忍者ショーが終了しました。

手応えを感じた僕は、

『次のショーが決まったら、またお願いしてもいいかなぁ?』

と、Yちゃんに打診してみました。

すると

『いや…ちょっと…』

と、明らかな拒否の姿勢。

『えぇーっ、なんでーっ!?』

Yちゃんの山吹さやかは僕のイメージにピッタリだったので、この返事はショックでした。

話を聞くと、一番の原因は

『素面(すめん)である事』

のようでした。

『素面』とは何ぞや?

素面とは、自分の顔を晒して演技をする事です。

一般的な俳優業を基準に考えれば極々当たり前なんですけどね。

しかし、僕やYちゃんのいるキャラクターショーの世界ではほとんど経験しないものなんです(キャラクターはお面を被っているから)。

Yちゃんは慣れない素面に戸惑ったようでした。


キャラクターを演じていると、心ない子供が

『オマエ人間だろ!』
『ニセモノだろ!』

なんて言ってくる事があります。

こんなのはキャラクターのアクターなら慣れてるし、当然Yちゃんだって慣れっこです。

しかし…

山吹さやかで、

素面の状態で同じ様な事を言われたら、

『キャラクターではなく自分(Yちゃん本人)が野次られてる』

気持ちになった、のだそうです。

キャラクターの時なら何を言われてもキャラクターとして受け止められるけど…

それはコスチュームというバリヤーの力なんですけど…

バリヤーがない素面の状態では、子供達の悪意が自分に直接ぶつかってくる感じがしたのだそうです。

だから

『素面のキャラクターはちょっと…』

という返事になったようでした。

『Yちゃん、役者志望じゃなかったの!?』

そもそも僕が、さやか役をYちゃんにお願いしたのは、Yちゃんが役者志望だったからなのです。

役者を目指しているなら顔を出しての演技にも熱心に取り組んでくれるかも、と思ったからなのです。

でも結局は素面であるプレッシャーに、

キャラクターの威を借りず自分の力で演じるプレッシャーに負けてしまった。

もしかしたら

『それは山吹さやかという無名のマイナーキャラを演じているからであって、テレビで普通の役を演じるならプレッシャーにも負けない!』

と思っていたかもしれませんが…

もしそうだとしたら、

甘い!

『役によっては』
『状況によっては』

なんて条件付きでしか演じる自信がないなら役者なんて無理ちゃうん?

僕は役者をやった事がないんで偉そうな事は言えないけど、

『甘いんじゃないかなー』

と思ったのです。

キャラクターから役者への転身は、僕らが思うよりずっと難しいんでしょうね。

だから僕は、役者の道へ進み活躍している仲間や後輩達を尊敬して止まないのです。
2011-10-20(Thu)

アクションへの道(280)

前回からの流れで…

mixiで知り合った女の子、Aちゃんにキャラクターのアテンドを依頼した事があります。

某キャラクターショーチームのOBとの事だったので、仕事面に関しては心配していませんでした。

Aちゃんはその仕事を難なくこなし、僕は『また機会があったらお願いしますねー』なんて言って、その日の仕事は終わりました。

それからしばらくして、『また次の機会』が訪れたので再び彼女にお願いし、快く許諾していただきました。

ところが仕事の前日…

『体調が悪くて明日行けません。動く事も出来ないぐらいキツいです』

という連絡が。

なぁ~~にぃ~~!?

この業界に関わってるなら前日のキャンセルなんか有り得んって分かってるだろうがぁ~~っ!!

めっちゃ腹が立ちましたが、女性に『体調悪い』と言われれば無理を言えないのが男ってもんです(だって女性の身体の事は分からないもの)。

『体調が悪いなら仕方ないね。こっちはどうにかするからゆっくり休んでね』

そう言ってバタバタと代役を探し、無理を言って友達に入ってもらいました。

ふぅ~~、

友達には迷惑かけたけど、何とかなって良かった~~。

そう安堵したその日の夜…

とある知り合いとメールしていると…

『今日は事務所の飲み会なんですよ』

そこはAちゃんも所属している事務所です。

あ、今日は飲み会なんだ…

嫌な予感…

もしかして…

『Aちゃんも来てますよ~』

やっぱりかぁ~~!!

僕は後日、Aちゃんにその事を訊きました。

飲み会行ってたんだよね!?
具合い悪くて動けないって現場ドタキャンしといてそれはないよね!?

『事務所の飲み会なんだから行かなきゃしょうがないじゃないですか!』

動けないって言ってたじゃん!?

『だから飲み会では動かずに座ってましたよ!』

現場ドタキャンしといて飲み会に行くのがおかしいよね!?

『彼氏が現場に行くなって言ったんですよ!?
私と彼氏の間の事をいちいち内野さんに報告しなきゃいけないんですか!?』


こんな事を平気で言う(やる)奴もいるんですね。

キャラクターショーに関わる者として、だけじゃなく、社会人としてダメだろうよ。

女もアホだが彼氏もアホじゃ。

なんと言うか、

この業界に変わった奴が多いのは仕方ないが、

仕事の自覚は持っててほしいなぁ~、

と思ったのでした。
2011-10-19(Wed)

アクションへの道(279)

結局それから体操の彼とは連絡がつかず、翌日のショーは僕とYちゃんの2人で行ないました。

最初に立ち回りを見せて、後は子供達とのお遊びコーナーという内容で、

おまけに体操の彼は元々アクションには絡まない予定だったので、
特に問題なく進める事が出来ました。

しかし怖いもんですね。

僕らの業界では…

まぁ、どの業界でも…ですけど…

ドタキャンは御法度です。

キャラクターショーは

『キャラクターが何人登場する』

と決まっていて、

そのつもりで金銭が動いていて、

その予定でリハーサルが組まれていたりするからです。

キャスティングが決定した後で

『やっぱり入れませ~ん』

は有り得ないのです。

例えばこの時のケースで言えば、体操の彼が連絡してきたのは前日でした。

これは普通ドタキャンにならないのかもしれません。

しかし、
スケジュールが合う人を探して、
リハーサルをして、
という事を考えると、前日にキャンセルされたらどうしようもないのです。

例えば、

大きなイベントのショーがあるとして、

テレビCMが流れてたりチラシやポスターが貼られていたりして、

リハーサルまで済ませた状況で、

本番前日の夜、メンバーから

『スミマセ~ン、熱が出て~、明日は行けませ~ん』

なんて言われたとしたら。

それで代役が見つからなかったとしたら。

ショーが出来なくなったとしたら。

そのイベントのプログラムは目茶苦茶になってしまいます。

イベントは失敗、

金銭的に莫大な損害が発生するでしょう。

お客様からのクレーム殺到、

主催者からのクレーム殺到、

各方面が迷惑を被り被害を被ります。

1人がドタキャンしたせいで。

この際、関係者やお客様の精神的な被害は置いておくとして、

ドタキャンした奴は、自分のせいで発生した金銭的損失の責任を取れるのか?
って話になってきます。

数百万、もしかしたら数千万の損失かもしれません。

それを埋める用意があって

『熱あるんで行けませ~ん』
と言ってるんなら文句は言いますまい(人間的には最低ですが)。

無理でしょ?

無理ですよね?

まぁこの時の体操の彼は業界の人間ではないので分からなくて当たり前、

むしろ責任は彼にお願いした僕にあるのですが、

少なくともこの業界に足を突っ込んでる以上は、

親が死のうが熱が出ようが、

『受けた仕事はキャンセルしない』

という覚悟が必要だと思います。


ただし!

僕は不誠実なクライアントの仕事はキャンセルする事があります!

※参照『アクションへの道(246)』

周囲に迷惑をかけたとしても、いいかげんな仕事に関わるつもりはありません!!
2011-10-18(Tue)

アクションへの道(278)

忍者ショーを手伝ってもらう為に、mixiで体操関係者を探して何人か当たってみました。

そこで分かったのは、

『体操をやってる人は練習や試合で忙しい』

という事でした。

現役選手はほぼアウト。

ではOBを中心に探してみよう、と方針転換してみたのですが、すでに社会人として働いている人がほとんどで、やはり見つかりません。

『初めてのショーだから、アクロバットとか派手な要素が欲しいんだよな~』

そんな思いにつき動かされながら探していると、ギリギリで1人の男性がOKしてくれました!!

やった!

僕の指示でバク転をするだけなのでリハをするほどの事もありません。

当日の打ち合わせだけで大丈夫なハズです。

僕は彼の登場を含めた台本を書きました。

そしてショー前日…

『スミマセ~ン、やっぱり明日行けなくなりました~、ホントにスミマセ~ン』

というメールが。

えぇっ!?

前日にNG出されても困りますよ!

このタイミングでキャンセルはナシですよ!

『ホントスミマセ~ン』

どうしても無理だったら代役を見つけるとかしてもらわないと困りますよ!!

『・・・・・・』

彼のメールはここで途切れました。
2011-10-17(Mon)

まつり草ヶ江、終了しました!!

台本製作、声入れ、編集、衣裳製作と、2ヶ月に渡って準備してきたショーが終わりました。

今年で5回目の出演となる『まつり草ヶ江』。

『忍者ライブショー さやか見参!』の新作は、ほとんどこのお祭りで初お披露目となります。

今回のストーリー、『炎のファイター』も10月15日のまつり草ヶ江で初公演となりました。

今回は新作で、なおかつメンバーが特殊だった事もあり、リハーサルを3日間行ないました。

最終リハーサルは当日の朝。

諸々の都合で、かなり広い(そして料金の高い)練習室でのリハーサルとなりました。
草ヶ江リハーサル・当日2

こうして見ると、キャラクターショーではなく、演劇の舞台のようにも見えますね♪
草ヶ江リハーサル・当日1

さて、先ほどメンバーが特殊だと書きましたが、今回のキャストについて説明しましょう。

まずは主人公の『山吹さやか』。

今回初めて山吹さやか役に挑戦するのは、武装殺陣練習のメンバー、マルヤマさんです。

マルヤマさん初さやか

彼女は格闘技経験アリ、お芝居の経験アリ、殺陣も勉強した事アリという女の子ですが、主役として本格的な殺陣に取り組むのは初めて。

かなり緊張したようです。

そして今回の悪役、『剣(つるぎ)のダチュラ』を演じるのは、このブログの読者さんにはお馴染みの『徳永潤』さん。
さやかvsダチュラ

マルヤマさんと徳永さんに共通するのは、お芝居の経験はあるけどキャラクターショーには馴染みがないという事。

人間のお芝居とキャラクターのお芝居は殺陣も含めて若干違うのでマルヤマさんも徳永さんも戸惑われたかもしれません。

そういった『良い意味での違和感』を求めてのキャスティングでもあるんですが、そこに馴染んでいただく為に、リハーサルを3日間行なったワケです。

しかしお2人とも、これまでの経験を活かして見事に対応されてました。

さすが!

ちなみに、これが今回の悪役、剣のダチュラです。
ダチュラ正面

強いくせに卑怯で、リハーサル中にイラッとくるぐらい嫌な奴なんです(笑)
ダチュラ背面

ちなみにパッケージの声も徳永さん自身が吹き込んでいます。
剣のダチュラ

主役と悪役がキャラクター慣れしていないという事で、脇は信頼出来るキャラクターメンバーにお願いしました。

『ヤイバ』を演じるのは代表の先輩・あべっち。
あべっちヤイバ

画像はありませんが(撮り忘れたの)、今回のストーリーの真の主人公『紅蓮丸』は織田先生に演じてもらいました。

織田先生は紅蓮丸の声も担当しています。

MC(司会のお姉さん)はナンシー。

MCだけじゃなく、サンプラー(効果音)も担当してくれて、おまけにスタッフとしても現場をまとめてくれる才女です。

そんなメンバーでお送りした『炎のファイター』inまつり草ヶ江。

ショーのテーマは

『偽りの運命に立ち向かうにはどう生きるべきか?』

観てくれた方々がどう感じたかは分かりませんが、とりあえず無事に終了いたしました。

キャスト、スタッフ、関係者各位、応援して下さった皆さん、そして観客の皆様、

本当にありがとうございました。
お疲れ様でした!
まつり草ヶ江2011
2011-10-15(Sat)

今年は眠れる


やりたかった事が全て出来たワケではないけど、

とりあえず、最低限の衣裳と小道具が完成しました。

明日は『まつり草ヶ江』。

武装は5年目の出演です。

1年目…『第1話』

2年目…『決斗!さやか対イバラキ』

3年目…『紅蓮丸と伝説の魔剣』

4年目…『さやか対ニセさやか』

そして5年目、

『炎のファイター』



何か最後だけ作風が違うくない!?

でも、僕の中ではかなり大好きな作品です。

本当は、

『ダチュラ ~偽りの運命~』

ってタイトル案もあったんですが、やめました(笑)

さて、去年は衣裳製作に追われて徹夜で迎えた『まつり草ヶ江』。

今年は寝る事が出来そうです♪

明日は10時からリハーサル。

ショーは17:55~。

場所は、草ヶ江小学校(福岡市中央区草香江)の体育館です。

お近くの方は是非遊びに来て下さいね!

※画像はマルヤマさんと徳永潤さん。
2011-10-12(Wed)

アクションへの道(277)

何だか、すっごく久しぶりの『アクションへの道』!

2007年、慌てて資料を作ったものの企画が流れてしまった『忍者ショー』。

無名のチームが無名のキャラクターショーを売っていく為には実績が必要です。

まずは1回!

どんな形でもいい!

どこかでショーをやらなければ!

焦る僕にお友達のSちゃんが言いました。

『地域の夏祭りに提案してみましょうか?ギャラは出ないと思いますけど…』

是非是非!

ギャラなんか要らん!

頼む!!

…かくしてアトラクションチーム武装、初めてのショーが決定したのです。

今回はパッケージを使用せず、お遊びメインのミニショーをする事に。

よし!さっそくメンバーを集めなければ!

主人公・山吹さやか役は、動けて可愛い女の子じゃないといけません。

そこでキャラクターショーの後輩、Yちゃんにお願いしました。

Yちゃんも快く(多分)承諾してくれました。

僕は山吹さやかのお兄さん、山吹たける役です。

最初に修業のシーンで立ち回りを見せて、後半は子供達とのお遊び、という構成です。

しかし…

2人きりじゃ見た目が寂しいな…

もう1人キャラクターが欲しい…

出来ればバク転とか出来るキャラが…

そこで僕は、mixiで福岡在住の体操関係者を探してみる事にしました。
2011-10-11(Tue)

リハ初日、終了


10月10日は『さやか見参!』のリハーサルでした。

初日は7割ぐらいまで進める事が出来ました。

次回は9割5分まで完成させたいと思います。
2011-10-10(Mon)

小説・さやか見参!2(103)

あやかしの噂が流れる時、そこには何らかの理由がある。

人死にが出た、耳慣れぬ物音や鳴き声を聴いた、薄気味悪い雰囲気を感じた…

それがやがて『何かがいた』となり、
『何かを見た』となり、
『何かがいたらしい』『誰それも見たらしい』となって話が広がっていく。

『あやかし』の正体は『まやかし』であったりもするのだ。

だが、

時としてその目撃談が真実の場合もある。

空中高く飛翔する天狗、

水面を歩く仙人、

一瞬に姿を隠す亡霊、

そんなものが実際に姿を現す事もあるのだ。

あやかしは存在するのだろうか?

いや、

さやかはそれらの正体を知っている。

これまでの任務の中で、幾度も妖物達を探った事があるからだ。

その結果、

調査したあやかしの正体は例外なく全て『忍者』だった。

山岳修験者の場合もあったのだが、修験者と忍びとの境界は曖昧であり、彼らを忍びと呼ぶに差し支えはない。

考えてみれば、『空中高く飛翔する』、『水面を歩く』、『一瞬に姿を隠す』などは忍びの十八番だ。

それら人知を越えた忍術を目の当たりにした者達が、仙人だ亡霊だと噂しても不思議はない。

(この先に忍者がいるかもしれない)

少しだけ昂揚する。

(何者がどんな任を負うているのか)

確認せずにはいられない。

さやかは肩越しに老人を見て三度頭を下げ、再び歩き出した。

天狗が待つ林へと向かって。
2011-10-09(Sun)

小説・さやか見参!2(102)

山吹の里を出て三日目、

人気の少ない集落を通り過ぎようとしたさやかは、人の良さそうな老人に声をかけられた。

『見慣れん顔じゃがどこから来たんかね』

視界の隅に入った老人は、皺だらけでにこにこと笑っている。

さやかは通り過ぎながら少し頭を下げた。

『無理はせんようにな』

背後からの柔和な声に対し、さやかはもう一度わずかに会釈し、歩き始めた。

頭上には青空が広がっている。

全体に霞がかったような空は、太陽のぎらぎらした光を散らして心地いい。

(この空みたいに、のどかに旅が終わればいいな)

さやかは安泰を願いながら、浅く長い息を吐いた。

そこへ、

先ほどの老人の声が聞こえた。

『もし、この先の林を抜けられるなら気をつけなされ!
時々山の天狗様が降りて来られるという噂じゃ!

日が暮れたら林には入らんようにな!』

天狗?

さやかは足を止めた。

旅をしていると、その手の噂は珍しくない。

天狗、鬼、神、霊、狐狸妖怪…

寒村にも街中にも必ずその手の話は流布している。

しかし、そんなものは実在しないとさやかは確信している。

夜の闇に紛れて行動する事十数年。

良からぬ噂が流れる場所も数え切れぬほど訪れた。

あやかしが存在するならどこかで逢っていてもおかしくない。

しかしさやかはまだ一度も不可思議に遭遇した事がない。

周りの忍び達にも見た者はいないという。

ならばあやかしとは、見る者の心にこそ存在するのではないか。

恐怖心や恨みつらみや、そういった負の感情が心に魔物を映し出すのかもしれない。
2011-10-09(Sun)

声のお仕事

僕がしゃべったワケではありません。


昨日は衣裳製作の合間を縫って、ナナコねぇさんのナレーションのお仕事を見学してきました。

ナナコねぇさんとは?

『忍者ライブショー さやか見参!』で、主人公・山吹さやかの声を担当して下さってる声優さんです。

今回はとあるDVDのナレーション録りを見学させていただいたんですが…



やっぱりねぇさんの声は癒されるねぇ~♪

あ、ねぇさんとか呼んでますが、僕よりもか~な~り若いです。

出会いは10年ほど前、とあるテレビ番組でした。

ねぇさんは声の出演で、
僕は着ぐるみのアクターで、
仕事中にお会いする事はなかったけど

(※ねぇさんはスタジオ、僕はロケだったから)

忘年会とかで挨拶だけはしてたんです。

で、オンエアで聴くナナコねぇさんの声に惚れ込んでしまって、山吹さやかの声をお願いしました。

初めての声入れは6年も前になります。

それから今まで協力していただいて、本当に感謝ですね!

ナナコねぇさんあっての山吹さやかだと痛感します。

これからも色んなお仕事で活躍してほしいなぁ。
2011-10-08(Sat)

よく思う事

プロが最も重視しているポイントは、

素人さんが最も軽視しているポイントだったりする…

気がする…
2011-10-08(Sat)

小説・さやか見参!2(101)

男をたぶらかすに、くのいちの術は覿面である。

くのいちの術とは単なる色仕掛けではなく、牡の本能をゆさぶるものなのだ。

愛であれ欲であれ、突き詰めれば己の遺伝子を残そうと牝を求める牡の本能に行き着く。

人間というものは、理性や建前になら抗えるが、本能には滅法弱い。

特に男は。

そこに付け込むのが『くのいちの術』なのだ。

もし旅の途中で男衆に絡まれたとしても、術を用いて状況を脱するのは容易い。

しかし、

忍びの術というのは、

とりわけ一流の忍びであるなら、

『術を使わぬ事』

こそが最高の術なのである。

忍ぶべき者は簡単に手の内を晒すものではない。

出来得る限り術を使わず、面倒を起こさぬようにするのが本来の忍びなのである。

若い腕自慢や見栄っ張りの老忍者が得意気に術をひけらかし、結果失敗した例の数々も知っている。

『私なら絶対にそんな失敗はしない』

さやかには確信があった。

故に、術を使うような場面に陥らぬよう、

出来るだけ他人と関わらずに済むよう、

これといった特徴のない百姓の男に身形を装ったのだ。

変装は功を奏した。

さやかは丸二日、誰とも言葉を交わす事なく旅程を進める事が出来た。

ただ一人、野宿しながら黙って数日を歩き続けるは並の胆力では出来ない。

華奢な小娘に見えても、やはりさやかは鍛えぬかれた忍びなのだ。
2011-10-07(Fri)

殺陣教室の報告♪

昨日、10月6日は殺陣教室でした。

今回の参加は、

マルヤマさん↓


(武装シャツが似合いますね!)

イマニシさん↓


(寝てるワケではありません!)

そして少し遅れて到着のハヤシさん…

の画像も撮ったんですが、モザイク希望との事で…

シャイですね!

もう少し後にシライシさんもいらっしゃいました。

メニューはストレッチから始めて摺り足や素振り、型…



合わせたり受けたり、とにかく木刀を振りました。

武装の殺陣教室では剣殺陣とボディアクションを教えるんですけど、剣殺陣を希望される方が多くて、なかなかボディアクションに進めません。

ぼちぼちメニューに組み込んでいきたいと思います。

後半戦では千鳥の練習。

その後で2班に分かれました。

代表とイマニシさん、ハヤシさんは簡単な殺陣、

シライシさんとマルヤマさんは1対1の殺陣。



今回もシライシさんに手を付けてもらったのですが、途中の1手がハードルを上げる事に(笑)

それは『立ち回りとはなんぞや』という根本を問い掛けるような手で、おかげで『立ち回りのなんたるか』をしっかりと説明する事が出来ました♪



動画で自分達の演技をチェックするシライシさんとマルヤマさん↓



この動画はYouTubeにUPされてますので、気になる方は探し出してみて下さい。

そんなこんなで今回も内容みっしりの殺陣教室でした。

参加して下さった皆さん、ありがとうございました!

お疲れ様でした!
2011-10-05(Wed)

衣裳製作

先月29日にパッケージを完成させてから、今は衣裳製作に取り掛かりっきりです。

15日のショーに登場する悪役キャラの衣裳ですね。

『忍者ライブショー さやか見参!』は普通のキャラクターショーと違い、FRP(プラスチックですね)を使う事がほとんどないので少しは楽なのかもしれません。

あ、
FRPって、ヒーロー物のマスクとかの材料なんですが、これを使うと手間がかかるんですよねぇ。



ちなみに『さやか見参!』では、もヤイバというキャラクターのマスクがFRPで造られています。



まぁそれはともかく、

普段は布の生地と発泡ポリエチレン(硬質ウレタン)を扱う事がほとんどで、型紙作って、切って、ミシンかけたり、ボンドで貼ったりしてるワケです。



せめてスタッフがもう1人いれば…

なんて思っちゃいますが、スタッフを雇える余裕が出来るまで我慢だ!


まだ特撮ヒーローマニアだった中学時代、
衣裳を造りたい僕にとって、造形材料は憧れと言っても過言ではありませんでした。

FRP、ウレタン、ラテックス、シリコン、油土、石膏、スタッフ…

専門誌で見るこれらの単語に胸踊らせる中学生だったのです。

『粘土原型』なんて、今でもちょっとドキドキしちゃいます♪

…で、中学時代に造形に手を出すんですが、いかんせん造り方が分からない。

そもそも材料の使い方が分からない。

石膏に水を入れすぎたり、シリコンに硬化剤を入れすぎたり…

結局、一度も上手くいかないまま。

その失敗がようやく最近花開いた、と言うか、どうにか衣裳製作が出来るまでにこぎつけました。

当時の情熱を忘れずに衣裳製作に励まねば。

新キャラ登場の『忍者ライブショー さやか見参!』は、10月15日(土)、まつり草ヶ江にて17:55から!
2011-10-04(Tue)

小説・さやか見参!2(100)

山吹の里を出立したさやかは途中の山間で野良着に着替えた。

特別に拵えた厚手の襦袢や、肌に塗った泥や炭が少女の正体を隠していく。

汚れた手甲や脚半、ほっかむりを着けた姿は性別を曖昧にし、一見すれば農夫か樵夫か、ともかく作業を終えた少年にしか見えなくなっていた。

さやかはぼろぼろの風呂敷包みを背負って山を下り始める。

目的地である山吹の分家まで、忍び歩きを使わなければ四、五日はかかる算段である。

少女が一人でそれだけの距離を旅していれば必ず面倒が起こる。

最も多いのは、色目を使う男衆に絡まれる事だ。

身分の上下に関わらず、
職業や年齢に関わらず、
男とは常に色を好むのだと、さやかは飽きるほど聞かされてきた。

たけるや武双、それに雷牙を見ているとそのような実感は全く湧かない。

だが、里の外ではそのような男達を度々目にしたし、中には幼い頃のさやかにさえふしだらな視線を向ける者もいたのである。

美しさと可憐さを併せ持つ現在のさやかならば一層男達の目を惹き付けるだろう。

さやかは昔、たけるに言った事がある。

『男の人って、なんだか気持ち悪いね』

と。

内偵先の大店で、ぎらぎらとした若隠居にべたべたと手を握られた後の素直な感想であった。

まだ五つばかりの幼子を舐め回すように見る若隠居に正直ぞっとしたのだ。

たけるはそれを聞いて、

『男としては恥ずかしい限りだけど』

と言いにくそうにして、

『だからくのいちの術が成り立つのさ』

と答えた。
2011-10-03(Mon)

テーマ曲

『忍者ライブショー さやか見参!』には色んなグッズがあるんですよ!

例えば山吹さやかのサイン色紙(残りわずか)
色紙


こちらのサイン色紙は山吹さやかが歌う『戦場(いくさば)の花 ~さやかのテーマ~』のシングルCDとセットで販売しております。
シングルCD

シングルにはドラマ仕立てのセリフなんかも収録されてますよ。

色紙の裏に歌詞が載ってますので、見ながら歌っていただけたら、と思います。

シングルがあるって事はアルバムもあるって事で、

『忍者ライブショー さやか見参!』テーマ曲集
テーマ曲集

こちらには

1・戦場(いくさば)の花 ~さやかのテーマ~
2・孤高の頂 ~イバラキのテーマ~
3・光 ~忍者ライブショーのテーマ~

ボーナストラック
4・sa-ya-ka

カラオケ
5・戦場(いくさば)の花
6・孤高の頂 ~イバラキのテーマ~
7・光 ~忍者ライブショーのテーマ~

が収録されてまして、3枚組ステッカーとセットで販売しております。
ステッカー

さて…

先日ゲストトークに呼んでいただきました、徳永潤さんの番組

『GONかんぱに~ネット放送局 ごんてれ』

ですが、今月のパワープレイで

『光 ~忍者ライブショーのテーマ~』

を流して下さってます。

作詞作曲は僕、歌っているのは福岡で大人気のタレントさん…

体操服姿でお馴染みのお兄さんです。

興味がある方は是非聴いてみて下さいね!

『ごんてれ』はこちらから↓↓
http://junbow-gonntere.seesaa.net/

『光 ~忍者ライブショーのテーマ~』は

子供達に「頑張れ!」とか「夢を持て!」とか言う前に、まず大人が頑張ろうぜ!子供が夢を持てる社会を作ろうぜ!!

という内容の歌です。

せっかくなので紹介させていただきました。
2011-10-02(Sun)

アクションへの道(276)

1993年の事をふと思い出してしまったので書いておこうかと。

この年の事は以前もかなり書いていて、しかもあまり良い事は書いてないんですが…

今回も良い事は書きません(笑)


1993年は僕らにとって変革の年でした。

それまで僕が所属していたキャラクターショーチームは、ある意味『自由』というか、『好き勝手』というか、

う~ん…何て言うかな…

チームとしての枠を特に定めず、個人個人が自分の技量で勝負してる、みたいな…

そんな風潮だったんです。

なので、すごい人もそうでない人も、自分の引き出しだけでやっていけたんです。

ところがこの年、リーダーが改革を起こしました。

『チームとしての方向性』

という『枠』を作ったのです。

それはTVヒーローのクォリティを再現する為に必要な事だったし、プロのチームとしては本来『当たり前』の事でした。

しかしあまりに変化が急激だったので僕らはとまどってしまったのです。

『枠』というのは非常に厄介で、かつ重要なものです。

それまで自由にやってきた事がかなり制限されたりします。

苦手な事も求められたりします。

得意な事を封印されたりもします。

『自由にやればもっとすごい事がやれるのに!』

そんなジレンマに苦しみます。

でも、

『枠』がなければ成長しないんですよね。

やりたい事を、
やりたい分だけ、
やりたいようにやる、

これじゃ自分が鍛えられないんですよ。

この技を使ってくれ、

この技は使わないでくれ、

30秒の立ち回りに起承転結を入れてくれ、

戦闘員は新人だから簡単な立ち回りにしてやってくれ、

武器を使ってくれ、

等々…

色んな要望を突き付けられ、枠を作られる事で、自分の引き出しが広がるワケです。

立ち回りだけじゃないですね。

『台本書いたらショーが50分になっちゃいましたよ~(笑)』

なんて笑って済ませてる人は、削って削って30分の作品を作るべきだし(子供の集中力は30分も保たない)、

『ホントは5人編成30分のショーなのに、メンバーが集まらないから2人でミニショーしてきましたよ~』

なんて人は、どうにか3人集めて30分のショーをするべきなんです。

『そんなん各チームの自由だろ!』

って言われたらその通りなんで何の文句もありません。

1993年の僕らもリーダーに対してそう思ってました。

でも、数年後にようやく、

『それを乗り越えなきゃ成長しないんだな』

って気付きました。

細野不二彦先生の

『あどりぶシネ倶楽部』

ってマンガの中にこんなエピソードがあります。

自主映画サークルの監督が、3時間の作品を2時間に削るようにプロデューサーに命じられて悩むんです。

プロデューサーは

『プロの作品なら映画館の回転率も考えて2時間前後に押さえなければいけない』

って言うんですけど、監督は

『どのカットも苦労して撮ったから思い入れがあって切れない』

『プロの作品ならともかく、自主映画にそんな足枷は要らないんじゃないのか』

って反論するんです。

これ、

『枠なんて作らず自由にやった方が良いショーが出来るじゃん!』

って僕らの主張と同じですよね。

それに対しプロデューサーはこう言います。

『私たちが作ってるのは「映画」であって「映画の記録」じゃない。
そして1本の映画の中でワンカットのフィルムが生きて輝ける場所はおのずと限られていて・・・

その場所も与えられず、ただスクリーンにのせられただけのフィルムなんて不幸だと思わない?』

これは胸に響く台詞ですね。

自分がやりたい事が全て観客の中で輝くワケじゃない。

演者の主観ではそれをつい忘れがちになってしまう。

より良いショーを観客に提供する為に、リーダーは必要な『枠』を作ろうとしたのだと当時は気付きませんでした。

なので僕はよくリーダーに怒られていました。

リーダーといえども当時は20歳とか21歳ぐらいの若輩ですよ(先輩ですが僕とタメなんです)。

チームを率いてまとめていくのに苦労していた事は想像に難くなく、いつもピリピリと張り詰めた空気を漂わせていました。

後輩達はそのピリピリに萎縮してしまってます。

僕は場を和ませようと少しふざけてみたりしてリーダーの怒りを買っていたのです。

いま思えば、故意にピリピリを出してた部分もあるんでしょうね。

後輩達に緊張感を持たせる為に。

せっかくの緊張感を台無しにするもんだから僕は怒られてたんだと気付いたのはけっこう最近です(遅!)

無軌道だった我々に方向性を示そうと苦労していたリーダーの事を思うと、本当に申し訳なく思います。

しかし、ただ単にピリピリしてた部分もあったハズ。

ある日の練習でリーダーが

『武器を使った立ち回りをするからみんな武器を持て!』

と言いました。

みんなが剣を手に取りましたが本数が足りず、僕1人素手の状態に。

(あれ~っ、剣が足りないや!どうしよう!?)

僕は辺りを見回しました。

そこで目に入ったのは『キックミット』。

僕は閃きました。

(キックミットを腕に付ければ武器っぽいぞ!?)

ガントレットのイメージですね。

ヒーロー物の武器としてもよく使われるモチーフです。

(ガントレットなら剣を相手に防御が出来るしパンチが強そうだし、これはいける!)

僕は確信しました。

(そもそもリーダーは『武器』と言ったのであって『剣』とは言ってないし、みんなが剣殺陣してる中で1人だけガントレット殺陣をやったらインパクトあるぞ!)

僕は両腕にキックミットを装着しました。

(剣がなくても対応出来る!どうよ?俺の発想力!!)

ドヤ顔の僕にリーダーが言いました。

『内野ッ!それは何やぁッ!?ふざけとんかッ!!オマエは練習せんでいいッ!!』

僕の発想力はリーダーには通じなかったようです。

余裕がなかったリーダーが悪いのか、

普段ふざけてばっかりの僕が悪かったのか、

『若さゆえ』って事なのか…

18年前の想い出でした。
2011-10-01(Sat)

小説・さやか見参!2(99)

当たり前だと思っていた幸せを喪失した時の絶望、

心の拠り所を失った虚無、

世の理不尽に対する憤慨、

無力な己に対する叱責…

たけるを亡くしたその苦しさに、さやかは何度命を絶とうと思ったか。

だが、亡霊に取り憑かれながらもさやかは一線を越えなかった

ぎりぎりの所で自らの生に見切りをつけずに済んだのは、ひとえに

『兄のかたき、イバラキへの復讐』

を誓ったお陰だった。

奴は絶対に殺す。

奴を倒すまでは死んでも死に切れない。

復讐を遂げるまでは生き続けてやる。

この想いこそがさやかにとって唯一の蜘蛛の糸だった。

しかし…

心太郎は、さやかの復讐心を不毛だと諭した。

『復讐を遂げるまで死ねない』という想いは、間違いなく『死』へと向かう想いなのだ。

『かたきを取ったら心置きなく死ねる』と考えつつ復讐を誓えば、願いが成就した暁には命を絶つしかないではないか。

兄が死に、かたきを殺し、己までも命を捨てるとなれば、さやかの復讐とは何と不毛な、何も生み出さない行為であろうか。

幼い心太郎はそれを看破したのである。

あれから心太郎とは会っていない。

気まずくて避けている内に、心太郎は別の任務に出てしまったのである。

さやかの心は揺れていた。

父に訊いてみようか。

山吹の頭領、武双はイバラキの事を、そしてそれを憎む自分をどう思っているのだろうか。

父が自分を正式な跡継ぎと決めたのは、兄の復讐を果たさせる為なのだと思っていた。

しかし最近、武双の思惑は別にあるのではないかと感じる事がある。

色々と訊いてみたかったが、父はそれを許さぬ威圧感を放ちながら、ただ、普段通りの修行をさやかに求めた。

修行はさやかにこう諭す。

『心を動かさぬのが忍び。もし心を動かすものあれば、その全てを断ち切るのが忍び』

さやかの心を動かす兄への愛、悲しみ、
イバラキへの憎しみ、怒り、
それらを真っ向から否定せねば忍びは立ち行かぬのだと、頭領、山吹武双は無言で語っているのだ。

唯一自らの命を現世に繋ぎ止めているもの、

感情、

それを捨てねば山吹流の後継者としては失格なのだろう。

横になったさやかは左半身に虎皮の温もりを感じながら、風に晒された腰の右側に手を当てる。

そこには父から託された巻き物が納められていた。

『奥義の一巻』

とだけ説明されたそれを、山吹の分家へ届けるよう命を受けたのである。
プロフィール

武装代表・内野

Author:武装代表・内野
福岡・久留米を中心に、九州全域で活動している『アトラクションチーム武装』の代表です。

1972年生まれ。
1990年にキャラクターショーの世界に入り現在に至る。

2007年に武装を設立。

武装の活動内容は殺陣教室、殺陣指導、オリジナルキャラクターショー等。

現在は関西コレクションエンターテイメント福岡校さんでのアクションレッスン講師もやらせてもらってます。

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