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2011-02-28(Mon)

うっぷ…

腹ごしらえし過ぎました…

今から練習でありんす。
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2011-02-28(Mon)

アクションへの道(159)

同じショーを何回もやれば慣れてくる。

でも、『慣れた』から『いいショー』になるとは限らない。

モチベーションというのは重要なものなんですね。


だからこそ現状に満足する事なく、度々振り返る行為が必要なワケです。

『悪い所はなかったか』
『どうすれば良くなるか』
『良い所はあったか』
『どうすればもっと良く出来るか』
『観客に伝わっているか』
『他の解釈はないか』
『他の方法はないか』

常に自分達のショーに向き合って改善していく努力。

これがモチベーションに繋がるんだと思います。

演劇などで、初日と最終日の公演を観るという方がいらっしゃいますが、そういう方はお芝居の進化や成長を楽しみにされてるんでしょうね。

その進化や成長を生む原動力が演者のモチベーションなのではないかと、
そんな風に思うワケです。


あ、

モチベーションを生むのは『変化を求める努力』だけではありません。

このシーンでは、
この芝居では、
必ず『想い』を伝える!

という信念。

それもまた原動力の1つです。

何回、何十回、何百回と同じ事を繰り返しても、その信念があれば単なるルーティンに陥る事はありません。

例えばヒーローショーにおいて、どこにそれを持ってくるかは演者次第です。

悪役に恐怖し、泣き叫ぶ子供達。
そこに颯爽と登場し子供達の前に立つヒーロー。

ここで『ヒーローがいる事の心強さ』を伝えたい人がいるかもしれません。

敵を倒したシーンで『ヒーローの強さ』を、

やられてもやられても立ち上がるシーンで『あきらめない心』を、

他にも様々なシーンで、色んな役のアクター達が、自分の芝居でメッセージを発信しているハズです。

それが演者のモチベーションとなりショーのクォリティを上げ、子供達の心に刻まれていくのです。

※『ヒーローの強さ』=『人を守れる強さ・優しさの大切さ』という解釈が望ましい。


ここで1つ、辛口なアドバイスを。

演者個人の

『俺ってこんな技が出来るんだぜ?すげぇだろ?』

とか

『俺レッド演ってんだぜ。カッコいいだろ?』

なんて自己顕示は何のメッセージ性もないから誰にも届きませんよ。

ご注意を。


さてさて、かなり話が逸れましたが、テーマパークでの我々のショーに戻ります。

僕がメッセージを込めたのはショーの一番最後、
敵を倒したヒーローが子供達に別れを告げ、走り去って行くシーンでした。
2011-02-28(Mon)

小説・さやか見参!2(76)

『こ、こいつが…』

心太郎がおののいている。

十二組を裏切った男、
山吹たけるのかたき、
さやかの宿敵、

幻龍イバラキ。

今まで何度もさやかからその名を聞かされてきた。

そして、幾度も繰り返し語られた過去は心太郎の中で物語と化し、イバラキという忍者はあたかも伝説上の怪物のように認識されていた。

それが―

実在していた。

当たり前なのだがそれでも不可思議な感覚だ。

これまで架空の悪役に過ぎなかった登場人物が現実に立っている。

まさか巷で噂されている高陵山の鬼がこの男だったとは―

『さやか、よく拙者だと気付いたな』

イバラキが口を開いた。

『そんなの、最初っから分かってたわよ』

さやかは斜めにあごを上げ、得意げな顔でイバラキを見下した。

見下されたイバラキは―

にやりと笑う。

さやかが強がる時の表情など熟知しているのだ。

さやかは虚勢を見抜かれて顔を赤くした。

取り繕うように声を張る。

『…と言いたい所だけど、気付いたのは今日よ』

『で、あろうな。昨夜は拙者と気付いた様子はなかった』

『嫌な奴』

心太郎は二人の会話を不思議な気持ちで聞いていた。

十年ぶりに出会った宿敵とこんなに普通に言葉を交わす事が出来るものなのか?

お互い、必ず殺すと誓った相手だというのに―

『なるほど~。この山に潜んでたのは、その腕を造る為だったのね』

『ほう。よく分かるな』

『この辺りには鉱床があるみたいだから。海のそばだし。いい鋼が採れるんでしょ?』

そう。

イバラキの左腕は、

山吹武双に斬り落とされた腕は鋼の義手になっていたのだ。

そして山吹たけるに大火傷を負わされた顔面にも鋼の仮面が着けられていた。

月明りを反射する仮面と義手だけが闇に浮かび、『暗闇の生首と左腕』という鬼神の噂になったのだろう。

噂になったという事は誰かに見られたという事だ。

イバラキともあろう忍びが人の気配に気付かず目撃を許すなどありえない。

あえて見せたのだ。

何故?

鬼が出るという噂が流れればこの山に近付く者はいなくなる。

高陵山を根城として活動する為の計略だったのだろう。

『この山に眠る鉱石は特殊でな。硬さと柔らかさを併せ持つ鋼を造る事が出来るのだ。それなくしてこの腕を完成させる事は出来なかった』

心太郎はそれを聞いて、はっと思い至る事があった。

『…あ、それじゃ山の麓にあった製鉄所は…』

『小僧、察しがいいな。さよう。この腕はそこで造った物だ』

イバラキは心太郎に腕を見せた。

なるほど、

蛇が絡み付いているように見えたのは金属製の管だったか。

それは金属でありながら。イバラキの動きに合わせて柔軟にうごめいている。

これを造る為に特殊な鋼が必要だったのだろう。

『製鉄に一年、製作に三年、繋ぐのに一年、そして自在に動かせるようになるのに五年もかかった…』

話しながらイバラキは自分の左手を見た。

握ったり開いたりを何度か繰り返して独り言のようにつぶやく。

『ここに至るまでの痛みたるや、何度も死ぬが楽と思うたわ…』

さしものイバラキと言えど、義手を使いこなす為には血の滲む努力が必要だったらしい。

『この腕を造り上げ、そして使いこなせるようになるまでは隠密裏に動かねばならなかった。あえて鬼の噂を流させたのは人を寄せ付けぬ為よ』

やはりそうだったか。

『陽のある内は地下に籠り腕と神経の接続を調整し、そして夜更け毎に動きの感覚を取り戻す為の修行を繰り返す、そんな五年間だった…』

心太郎にはよく見えぬが、おそらくイバラキは昔を懐かしむような遠い目をしている。

『そして…ようやく動きを取り戻した時、おぬしが来た』

イバラキはさやかをちらと見た。

『この十年、おぬしを…いや、おぬし達山吹への恨みを忘れた事はない』

呪詛を吐く悪の忍者は何故か、
嬉しそうに思えた。

そして

『私もよ。あなたの事を忘れた日はないわ』

そう答えるさやかもまた何故か

嬉しそうだった。

幼きゆえ、いまだ色恋を知らぬ心太郎ではあったが、子供ながらに

『これではまるで、恋人同士の邂逅ではないか』

という思いをぬぐえなかった。
2011-02-17(Thu)

ショーの告知です!


今年もやってきました!

『多良木えびす市』!!

山吹さやかも出演させてもらいますよ!

以下詳細!!

『多良木えびす市』

◆時間◆
10時~12時半

◆場所◆
熊本県球磨郡多良木町

◆出演◆
グランパワーヒノクニ
忍者ライブショーさやか見参!
急流戦隊JINクマレンジャー


JINクマレンジャーの皆さん!
今年もお世話になります!

ヒーローヒロイン大好きなあなた!

3月6日は多良木えびす市へ集合だぁっ!!
2011-02-17(Thu)

声入れしてきたよ

『忍者ライブショー さやか見参!』の新しい台詞を録音してきました♪

毎度お馴染み、音響屋さんのH先輩の事務所にお邪魔して、

『あーして下さい、こーして下さい』

とワガママばっかり言って…

H先輩、いつもスミマセン…
本当にありがとうございます!!

山吹さやかの声を担当してくれるのは、こちらも毎度お馴染みナナコねぇさん。



少しだけ『さやか見参!』の歴史を紐解いてみましょう。

企画が動き出したのは2005年。

この時に『第一部』と『第二部』の台本を書いたんですが、執筆の際、僕はナナコねぇさんの声をイメージしてさやかの台詞を書きました。

ナナコねぇさんとの出会いは某テレビ番組。

僕はマスコットキャラクターの着ぐるみで、

ナナコねぇさんはCGキャラクターの声で番組に関わっていました。

打ち上げの時に見かけるぐらいで直接の面識はありませんでしたが、

『山吹さやかの声はナナコねぇさん以外にありえへん!』

と思い、番組スタッフに紹介してもらったのです。

初めての声入れを今でも思い出します。

自分の頭にある山吹さやかのイメージ、

これをさほど親しくないナナコねぇさんにどう伝えようか…

そんな風に悩んでいた所…

ナナコねぇさんは最初から僕のイメージ通りに台詞を入れてくれたのです。

ここは強く、

ここは弱々しく、

ここは小悪魔っぽく、

何の説明もしていないのに、そんな僕のイメージをいきなり具現化してくれたのです。

すごい!

この人こそ本物の山吹さやかだ!!

それから5年以上、

山吹さやかがあるのはナナコねぇさんのおかげなのです。

ありがとうナナコねぇさん。


ちなみに…

『九州ローカルヒーローフェスタ2010』に初登場した『心太郎』『ヤイバ』というキャラクターや『刃破心戒斬』という技は、2005年に書かれた『第二部』の台本に出ていたものです。

つまり、文字になってから実際に登場するまで5年かかったという事です。

心太郎もヤイバも待ちくたびれたよね。

時間かかってゴメンね。


…まぁ脱線しましたが…


次のショーパッケージはどんなんかなぁ~♪

地味でオーソドックスな内容なので、期待せずに完成をお待ち下さい!
2011-02-16(Wed)

突然スーツアクターの話

ホントに何故か分からないんですが、mixiにこんな日記を書いてしまいました。

何がきっかけか分からないんですが、きっと何か引き金があったんでしょうね、気付かない内に。

以下、僕のmixi日記より↓↓

最近、『自称スーツアクター』って多い気がします。

テレビヒーローショー演ってる人でもオリジナルヒーローショー演ってる人でもマスコット的なキャラクター演ってる人でもそうなんだけど…

『スーツアクター』って、我々がそんなに軽々しく名乗っていい肩書きかなぁ?…と僕は思います。


近年、これまで陰の存在だったスーツアクターさんがクローズアップされてきました。

それは本当に素晴らしい事です。

しかし、それによって『スーツアクター』という呼び名が浸透した結果、

『ヒーローのスーツや着ぐるみを身に着ける人』

が簡単にスーツアクターを名乗るようになってしまいました。

僕は思います。

『あんた、本当にスーツアクターかい?』


スーツアクターとは『キャラクターの衣裳を着た俳優』を表す言葉であり、『俳優がキャラクターを演じている』という事なんです。

この『アクター(俳優)』ってところが軽視されてやしないでしょうか?

本物のプロのスーツアクターさんは、俳優として『演じる』修行を詰まれた方々です。

プロとして、確かな演技の技術を持っているからこそ、キャラクターを演じる際もそれを活かす事が出来るのです。

『スーツアクター』を名乗っている皆さんは、演技に関してそんなに高いスキルを持っているんでしょうか?

『スーツアクターです!』
と名乗れるのと同様に
『俳優です!』
と名乗る自信があるんでしょうか?

僕はとうてい名乗れません。
『俳優』とも『スーツアクター』とも。

プロの仕事を生半可な人間が汚してはいけない、と思っているからです。


僕はいつか胸を張って『スーツアクターです!』『俳優です!』と言えるように頑張りたい。

現在スーツアクターを名乗っている方々にも高い志を持って頑張ってほしい、と思います。
2011-02-16(Wed)

14日の練習!

14日はバレンタインでしたね!

男子の皆さんはチョコレート貰えましたか?

武装代表はと言えば…

母親と弟の嫁から貰いました!

・・・・・・


そんな寂しい思いを引きずりながら、

『あぁ…今日の練習も独りか…』

なんて落ち込んでいると、

『練習に参加させてもらっていいですか?』

と、徳永潤さんからのメールが!

夕方、徳永氏が車で迎えに来てくれて、一緒に福岡の練習場へ。

せっかく参加してくれるんだからメンバーがいてくれたら…
と思うんですけど、こんな時には僕1人しかいないんですよねぇ…

メンバーがいれば動きのある練習が出来るんですが、人数が少ないと基本しか出来ないので…

徳永さんに申し訳なかったです。

で、いつもと同じメニューをやる事に。

19時に練習室に入り、19時半までストレッチ。



それから筋トレを1セット。

武装の筋トレは『普段運動していない人』を対象にしているので、徳永さんには物足りないだろうなぁ、って思いながらやってました。

筋トレの途中でゲストが登場。

『akane』とその息子『威吹鬼』の2人です。

akaneはキャラクターショー時代の先輩で、もう20年の付き合いです。

実はakaneに頼まれてこんな物を作っていたのです。

威吹鬼のお腹に注目!



仮面ライダーオーズのベルトで~す♪

これを渡す為にわざわざ2人に来てもらったのでした。

何のギミックもないベルトだけど、威吹鬼が喜んでくれて良かった~♪

ここからはakane親子が見学する中での練習です。

筋トレの後は手技の基本。

正拳突きや手刀に裏拳。
受けに殴り等々…

膝上げで今一度ストレッチをしてから足技の基本。

蹴りを各種。

今は技の精度よりも『蹴りを出せる身体』を作る事を優先しています(今さら!?)。

蹴りに対応出来る身体の使い方を覚えている段階でもあります。

お恥ずかしいですが、今年は基本の基本からやり直しているんです。

次は木刀を持って素振りや型。

徳永さんには、我流の武装スタイルはやりにくかったのではないでしょうか。

僕がやってるのは本当に

『キャラクターショーの中で培ってきた動き』

なので…

木刀を振った後は今回の特別メニュー、徳永さんvs武装代表の立ち回りです。

この立ち回りがどこで披露されるか、それは後々明らかになるかも?ならないかも?

立ち回りがある程度固まった所で、

『これを本番までに煮詰めていきましょう』

と約束し、最後の筋トレに移行。

普段なら1セットやるところですが時間がなかったので3つ4つやって終了にしました。

akane親子とお別れし、徳永さんに家まで送っていただきました。

楽しい練習が出来て良かった!

徳永さん、練習に参加してくれてありがとう♪

是非また来て下さいね。

お疲れ様でした!
2011-02-15(Tue)

更新出来ず

ここしばらく台本の執筆に時間を取られて更新が滞ってます。

ごめんなさい。

すぐに再開しますので!
2011-02-14(Mon)

今から練習です


今日は『じゅんぼ~』さんと2人です♪
2011-02-13(Sun)

人はメリットにのみ向かう

僕には

『人間は自分にメリットがある事しか選ばない』

という持論があります。

結果的にデメリットで終わる事はありますが、何かを選択する段階では必ずメリットになる方を選んでいるんです。

仮に

『私財をなげうって飢えている子供達を助け、自分は誰にも感謝されずのたれ死んだ人』

がいたとしても、その人は

『自分が人を救う事が出来た』

あるいは

『子供達が救われた』

という事実に満足している事でしょう。

メリットとは相対的なものです。

この例えの場合、

『私財を守って子供達を助けない』

事よりも

『私財を投げうってでも、自分がのたれ死んだとしても、飢えた子供達を助ける』

事の方が当人の満足がいく行動だったワケです。


我々は日常生活の選択において、

『どっちも嫌だけどこっちの方がマシかな』

なんて判断をしたりします。

選択肢にワーストとバッドがあればバッドを選ぶ。

ワーストに比べればバッドの方がデメリットが少ない。

相対的にはメリットになる。

このように、人間は必ずメリットを選んで生きているのです。


…さて、
ここからどうでもいいハナシ。


キャラクターショーをしていると、不思議な親に出会います。

ショーが終わって着替えていると、親が子供を連れて来てテントの中を覗かせ、

『ほら、中身は人間やろ~』

なんて言うのです。

わざわざ抱きかかえてテントの上から覗きこませたりするんです。

何故そんな事をするのか?

今までは単に腹立たしいだけでしたが、先ほどの理屈で言うと、その行為は親にとって何かしらのメリットがあるハズです。

何のメリットがあるのか…

一番望ましいのは

『ショーを観て子供が怖がってパニクったので、それがフィクションである事を教えて落ち着けさせようとした』

でしょうか。

もしそれが理由なら我々ショーの運営に関わる者も何か打つ手を考えなければなりません。

かなり難しい問題なので答えは出ないかもしれませんが考え続ける義務があると思います。

他に思い付く理由は…

『大人としての知識を披露して威厳を保ちたかった』

とかでしょうか。

中途半端な業界人がやたらと人気芸能人の裏話をしたがるのに似た心境かもしれません。

『あんなに人気のあるアイドルの裏事情まで知ってるなんて凄いですね!』

と感心されたい業界人。

『ヒーローって、普通の人間がお仕事で衣裳を着てただけだったんだね!僕は本物だと思い込んでたよ!そんな事まで知ってるお父さんはすごいなぁ~!』

と尊敬されたい親。


前者はともかく、後者に関しては誰もすごいと思わないんですけどね。

おそらく子供本人も望んでない情報だし。


他に何かメリットあるかな…


あ、

『子供に見せるフリして、本当は親が覗きたかった』

ってのはあるかもしれませんね。

言語道断ですが。



う~ん…

もう他が思い付きません。

何か思い付いた方、教えて下さい。


~ワンポイントアドバイス~

僕が普段やってる事なんですが、

周りの人の理解不能な行動で爆発的に腹が立った時、

『自分には全く理解不能だけど、この人はどんなメリットがあると思って行動したんだろう!?』

って考えて、その人が望んだメリットを探ったりすると少しだけ冷静になれますよ。

お試しあれ。
2011-02-12(Sat)

九州ヒーローネット

『九州ヒーローネット』という団体があります。

九州各地のローカルヒーローチームによって2007年に結成された団体です。

我々アトラクションチーム武装は2008年に参加させてもらいました。

『山吹さやか』はローカルヒーローではないのですが、各理事の皆さんは快く受け入れて下さいました。

パワーシティオーイタ(大分)、
グランパワーヒノクニ(熊本大津)、
急流戦隊JINクマレンジャー(熊本人吉)、
ヒーロー連合ジャスター(長崎)、
甑戦士ヴェルター(鹿児島甑島)

山吹さやかはそうそうたるヒーロー達と同じステージに立つ事が出来ました。

大分、熊本、長崎と、他県のステージにも立つ事が出来ました。

たくさんの機会、たくさんの出会いをいただきました。


2月11日、

理事会にて承認をいただき、アトラクションチーム武装は九州ヒーローネットを脱退いたしました。

これからの武装の色々な事を考えると、脱退がベストだと思われたからです。

そして、これまでローカルヒーローの一員に数えてもらう事もあった『山吹さやか』は、ローカルヒーローの冠を完全に廃して活動していく事になります。

『オリジナルキャラクター』の『山吹さやか』です。

元々さやかをローカルヒーローの仲間に加えていただく事に申し訳なさもあったんです。

山吹さやかは地域性のないキャラクターで、地域(福岡)の為に何をするワケでもないからです。

地元を盛り上げ、地域に密着している他のキャラクターとは違う場所に立っていると思えたからです。

『山吹さやかはローカルヒーローではありません』

そう宣言しなければ他の団体やキャラクターに失礼になります。

そう思っての決断でもあります。

しかしながら、子供達に喜んでもらいたいという気持ちはローカルヒーロー団体の皆さんも我々も同じです。

なのでこれからも武装は九州ヒーローネットの活動を応援していきたいと思います。

KHN各団体の皆さん、3年間ありがとうございました!


※3月6日(日)は急流戦隊JINクマレンジャー、グランパワーヒノクニと同じイベントに出演する予定です。

詳細は後日!
2011-02-11(Fri)

練習日記

2月10日(木)は練習でした!

まずは『代表』『ジョー』『おいさん』の3人で筋トレからのスタート。

40分ぐらいかけて1セット行います。

おいさんグッタリ…



ジョーもグッタリ…



この後ジョーは体調を崩してしばらく休憩。

急にハードな筋トレをしたせいかもしれません。

代表とおいさんは筋トレメニューを終えて基本へ。


手技メニューも回数を増やして連続でやるのでハードです。

ここで、仕事を終えてやって来た阿部さんも参加。

手技の続きをやりました。

ジョーはまだどこかで休憩しています。

それから足技。

筋トレの後は蹴り足が重いです。

この辺りで21時になり、おいさんが帰宅。

翌日早くから予定が入っている為、この時間までしか参加出来ない予定だったのです。

忙しい中来てくれてありがとう♪

ここでジョーが休憩から戻ってきました。

しかしまだ体調が良くなさそうです。

正規のメニューに参加するのはツラそうなので、練習室の片隅で地道に筋トレしててもらいました。

代表と阿部さんは足技の続き。


それから木刀を持って、素振りや型をやりました。



最近は木刀を振る回数を増やして筋トレの要素も含ませています。



いい時間になったので筋トレをもう1セット。

前半にやったものと同じメニューです。

代表とジョーは2セット目です。

最後は1対2の簡単な立ち回り。

細かい所は気にせずに、とにかくキツさに耐えて頑張ろうという目論みです。

今回の練習はこれにて終了。

珍しく代表と阿部さんの2ショットなんか撮ってみました。



阿部さん、ジョー、おいさん、3人ともお疲れ様でした!

楽しかったぜっ!
2011-02-10(Thu)

今日もまた

練習に向かってまーす。

ジョーの車に乗せてもらってまーす♪
2011-02-09(Wed)

着ぐるみ師

僕の名刺には『代表』だけでなく、

『着ぐるみ師』

という肩書きが記してあります。

『スーツアクター』というのも考えたのですが、それは僕のガラじゃない気がして。

何となく『スーツアクター』=『アクション』なイメージを僕は勝手に持ってるんです。

『そんな言うほど激しいアクションはしないしなぁ~』

と思って『スーツアクター』の記載はやめました。

※(同じ理由で『アクションチーム武装』ではなく『アトラクションチーム武装』と名付けました。間違えないで下さいね♪)

そもそも僕はアクションショーと同じぐらい『着ぐるみ』が…

マスコットキャラクターとか動物とかの、いわゆる『着ぐるみ』の仕事が好きなんです。

会場をグリーティングして子供達と触れ合う『着ぐるみ』。

僕は『アクションショー』よりも『着ぐるみグリーティング』の方が難しいと思ってます。

こう言っちゃ身も蓋もありませんが、アクションショーは練習すれば出来るんです。

決められた事をやればいいんですから。

ところが着ぐるみグリーティングは状況に合わせてベストな選択、ベストな動きをしなければなりません。

アクション物のマスクに比べて着ぐるみのマスクは視界が悪い事が多いです。

その状態で周囲の状況を確認出来なければなりません。

死角に子供はいないか、
走ってきてる子供は、
怖がってる子供は、
握手したがってる子供は、
遠くで手を振ってる子供はいないかを確認するんです。

状況確認が出来て初めて動く事が出来ます。

見えない足元に子供がいるのに前進すればぶつかって怪我をさせてしまいます。

背後に人がいる時に振り返ってもぶつかってしまいます。

人だけではありません。

荷物や車なども同じです。

店の中なら陳列してある商品にも気をつけなければいけません。

着ぐるみの大きさを把握して、人にも物にもぶつからない事を確認してから『どういう風に動く』か、『早く動く』か『ゆっくり動く』か等を判断します。

怖がってる子供に近付く時、

悪ガキに囲まれた時、

周りに誰もいない時、

急いで移動しなくちゃいけないのに握手責めにあった時、

色んな事が突発的に起こりますが、それに即座にベストな対応を出来る事が大切なんです。

もちろん子供の反応だけでなくクライアントさんの要望(あるブースに人を集めてほしい、とか、あまり混雑しないように気をつけてほしい、とか)を重視しなければなりません。

そんな様々な事が出来るか否か。

そこがプロの技量だと思ってます(僕が出来てるかどうかは…ふふふ)。

だからこそ僕は着ぐるみの仕事にこだわりたいし、着ぐるみの仕事が好きなんです。

それが『着ぐるみ師』を名乗っている理由です。


補足:交通誘導警備の仕事は着ぐるみと似たものがあります。

かなり似ています。

どーゆー事か知りたい方は…


いないか(笑)
2011-02-08(Tue)

練習でした!

2月7日は個人練習してきました!

…結果的に個人練習になったんですが…

でも1人なら1人でやれる事があるので良し!

…練習にかかる費用はもったいない気がするんだけどね。


少し遅れて練習室にはいると、友人の『おいさん』が差し入れを持って遊びに来てくれました♪

筋トレとか素振りとかしながらしばらくおしゃべり。

おいさんはキャラクターショー時代の仲間で、もう20年近い付き合いになります。

たまに練習参加してくれたり、こうして遊びに来てくれたり、そしてショーに入ってくれたり。

素敵な男です♪

おいさんが帰ってから改めて筋トレ。

1人で練習する時は極力荷物を減らすようにしているので、筋トレのウエイト用ペットボトルも持っていきません。

ウエイトがなかったので負荷が軽すぎる気がしました。

これからはパワーリスト、パワーアンクルを着けていくか。

ちなみにどうでもいいけど普段の練習に持っていく荷物紹介。

ジャージ
武装ジャンパー
武装Tシャツ

木刀(人数分)
パンチミット
キックミット×2

後はメニューによって180cmの棒だったりショーで使うウレタンの刀だったりが加わります。


それを自転車&電車で持ってくるのは大変なんだよ!

たまにパトカーがゆっくり近付いてくるんだよ!

でも必要なんだから仕方ない…


筋トレの後はストレッチ。

そして基本。

手技、足技。

いつもよりキツめのメニューだったのか、いつもより体力がなかったのか、いつもより休憩が多かったです。

1人だから気が弛んでたのかな?

最後は剣殺陣の基本…

ってか、素振りと型だけやりました。

それでも腕がパンパンです。

1人練習は悲しくてもったいないけど、やりたい事をじっくりやれるメリットもあります。

しかし、出来ればやっぱり大勢で練習したい…

ので、練習場に『メンバー募集』のチラシを置いてきました。



製作してくれた阿部さん、ありがとうございます!

たくさんの人が見てくれたら嬉しいですね♪


最後は練習室を掃除して終了です。

それなりに楽しく充実した練習でした!!
2011-02-07(Mon)

アクションへの道(158)

前宙も成功し、これで現場もひと安心…

ここからが本格的なスタートと言えるでしょう。

怪我をした後輩の分まで頑張らなければ!!


そんな熱い意気込みで臨んだ我々でしたが…

3ヶ月間、毎週土日(+祝日)という長期の現場は…

ちょっとルーティンになってしまう部分があって…

テンションをキープするのが大変でした。


メンバーはアクター3人(ヒーロー・怪人・戦闘員)とスタッフ1人。

戦闘員役はちょくちょく変わったのですが、後の3人は通しです。

おまけにアクターは毎週金曜にリハーサルをしていたので、ヒーロー役と怪人役は少なくとも週に3日会ってる事になります

途中から会話のネタがなくなりました。

『もういいかげん話す事ねぇなぁ』

が唯一の会話になりました。

ショーの段取りや立ち回りも完全に頭に入っています。

ってゆーか身体が覚えています。

あんなに怖かった前宙もおしゃべりしながら出来るぐらいになりました。

正直、やっつけ仕事でもショーがやれそうなレベルです。

でもそれはプロとして許されない!

ってか自分達のプライドが許さない!!

じゃあどうする?

どうやってテンションを上げる!?


この時、『毎回同じ事を繰り返す』事の大変さを知りました。

同じ場所で何ヶ月も同じ公演をする苦労の一端を感じたのです。

それまでの僕の感覚としては…

例えばゴールデンウィーク。

ゴールデンウィークには、同じメンバーで5日間同じショーなんて事が多々ありまして。

で、当たり前ですけど初日と5日目では完成度が全然違うんです。

それはどういう違いかと言いますと、初日は

『頭で覚えて必死に演じてる』

5日目は

『身体が全てを覚えている』

という違いなんです。

『頭で覚えてる事』を実践しようとすると、

頭から記憶を引き出す↓↓

行動する↓↓

今の行動が正しかったか、記憶と照らし合わせて確認する↓↓

次の行動を引き出す↓↓

行動する

…ってな感じになるので、心の余裕が持てないんですよね。

必死なショーはいいんですけど、いっぱいいっぱいなショーは観客の心に沁みない気がします(個人的意見)。

では5日目はどうでしょう。

記憶と照らし合わせながら何度も実践し、確認し、また実践し、すでに考えずとも身体が動くレベルになってます。

身体が覚えれば心に余裕が出来る↓↓

余裕があるから動きのクォリティを高める事が出来る↓↓

余裕があるから周りを見れてアドリブやフォローが出来る↓↓

余裕があるからメンバー同士が互いを気遣う事が出来る↓↓

メンバー同士の一体感が生まれる

という結果になるのです(…まれにならない場合もありましたが…)。


だから僕としては、

『同じショーを何ヶ月も続けてりゃ、そりゃあ上手くなるだろうよ』

ぐらいに考えてたんです。
2011-02-06(Sun)

文章って難しい

ご存じの通り僕のブログはいつも長文です。

保存しながら何回にも分けて書いたりするので、文章がまとまらなくなったりします。

なので、一応UPする前に読み返して修正するんですが、前回の

『小説・さやか見参!』(75)

は全然まとまらなくて書き上げるのにすごく時間がかかりました。

文才欲しいなぁ。


そんなブログですけど皆さんこれからもよろしくお願いしますね!
2011-02-06(Sun)

アクションへの道(157)

『前宙してやるっ!』

と意気込んでのショー2日目。

現場に入った僕は場当たり(現地でのリハーサル)もそこそこに飛び降りの練習を始めました。

しかし、やはり4mは怖い…

もしかしたら今日も無理かも…

半ばあきらめた時です。

近くにあった脚立が目に入りました。

高さはおそらく3m弱ぐらい。

『4mは無理でも3mならいけるかも!?』

そう考えた僕は脚立から前宙で跳ぶ練習を始めました。

これが…

びっくりしたんですが…

3mだと全然平気なんです!

ようやく前宙の練習開始!

本来の前宙は立っている状態から360°回転して着地するものなんですが、僕がやってたのは270°の回転でマットに背中から落ちる、前宙というより『背落ち』に近いものでした。

足から落ちるより背中で着地した方が怪我しないだろうと思ったからです。

脚立からは簡単に出来るようになったので、今度はいよいよ本番の場所から跳んでみる事に…

う~ん…

怖い!!

ほんの1mちょっとで全然違うなぁ。

でもやらなきゃいけないし…

さっきまでの感覚でやれば失敗しても怪我はしないだろう!

えぇい!跳べ!跳ぶんだ!俺!!

ドスン!!

…とりあえずマットに落ちました。

どうやら上手くいったようです。

よし!大丈夫だ!いける!!

『いける』と思ってる間にもう1回!

ドスン!

余裕が出てきた!

ドスン!

最後は視界の悪いマスクを被ってドスン!

よし!いける!!


こうして二日目以降は無事に前宙で跳ぶ事が出来たのです。

客席から

『おぉ~っ!』

って声が聞こえた時は感動しましたねぇ。
2011-02-05(Sat)

小説・さやか見参!2(75)

さやかは地面を蹴って鬼に向かった。

瞬息の間に距離を詰める。

恐るべき速さだ。

(さやか殿が鬼を捕らえた)

心太郎がそう思うと同時に鬼の姿が消えた。

怪火と共に闇に溶ける。

またも取り逃がしてしまうのか?

いや、

さやかは速度を落とさず走り抜けている。

鬼が消える事など想定内だ。

二度も同じ手は喰わぬ。

強い意志が昨夜以上の速さを生んでいる。

突然さやかが止まった。

鬼の前方に回り込んだのだ。

『心太郎!』

さやかは叫びながら振り返ると、心太郎に向かって無数の手裏剣を打った。

『はいっシュ!』

答えた心太郎もさやかに向かって手裏剣を投げる。

二人の間に敵がいるのなら挟み撃ちだ。

しかし、回避不可能と思われるこの攻撃を鬼はかわした。

二人が放った無数の手裏剣は空を切りぶつかり合って地面に刺さった。

鬼の能力もさる事ながら、驚愕すべきは師弟の阿吽の呼吸ではなかろうか。

無数の手裏剣が全てぶつかり合ったと言う事は、瞬時に打った数と位置がぴたり同じだったという事になる。

一心同体、そう言っても過言ではない。

手裏剣を打ったさやかと心太郎はすかさず抜刀して跳び上がっていた。

鬼が先ほどの攻撃を躱すとしたら跳ぶしかない。

息つく間もなく空中に追い討ちをかける。

暗闇で、きん、という音が響く。

金属がぶつかる音だ。

目に見えぬ格闘が行われている。

小さな火花が弾ける。

さやかと心太郎は落下しながら互いの足裏を蹴り合い、数間離れて地面に降りた。

着地した二人の間には手裏剣が散らばっている。

地に刺さったそれは無数のマキビシとなっているのだ。

そこに鬼が落ちた。

ただでは済むまい。

音もなく落ちた左腕は地面に垂直に突き刺さっている。

やったか!?

心太郎は近付こうとした。

だが―

鬼の首は落ちてはいなかった。

四本の角を持つそれは自らの腕の隣りで逆さに浮いていた。

『ひっ』

心太郎がひるんだ。

生首が天地を逆にしたまま心太郎を見ていたからだ。

心太郎は刀を構えて半歩退く。

鬼の首はゆっくりと振り向いてさやかを見た。

さやかは動じない。

鬼がにやりと笑った。

そして、ようやく声を発した。

『速くなったな』

『…鬼が…しゃべったっシュ…』

心太郎が驚く。

しかしさやかは平然としたまま

『当たり前でしょ。成長してんのよ。若いんだから。老いてくばかりのあんたと違って』

まるで昔馴染と話すような口振りで話している。

『ふん。拙者が老体なら山吹の頭領など死に損ないではないか。拙者の腕はますます冴え渡っておるぞ』

鬼の首は楽しそうにそう言うと宙に飛んだ。

その瞬間、闇に包まれていた視界に光が焚かれた。

さやかは鬼を追って走る際、火薬を仕込んだクナイを十数本、沼の両側の岩壁に打ち込んでいたのである。
発火した火薬がその場を照らす。

一瞬目が眩んだ心太郎に何かが迫った。

たった今まで地面に刺さっていた無数の手裏剣がさやかと心太郎を襲ったのだ。

『ぅわっ!』

心太郎は必死に身を翻してそれをかわした。

さやかは最小限の動きで全てを避けた。

そのさやかの視線の先には鬼が―

鬼が全身を現し立っていた。

鈍色の顔、鈍色の左腕。

四本の角、赤く光る四つの眼。

黒い肩当ての付いた黒い羽織り。

そして、

鍔に山吹紋が刻まれた忍者刀。


さやかは不敵に立つ鬼、

鬼と呼ばれていた者から目をそらさずに大きな声を出した。

『ね、心太郎、言ったでしょ?鬼なんかいないって』

心太郎はその威圧感にかすかに震えている。

確かに鬼ではない。

これは、人だ。

しかし、ならば―

『こいつは…こいつは一体何者っシュ!?』

心太郎が叫んだ。

『心太郎、よぉく覚えておきなさい。こいつが』

さやかはまるで世間話でもするかのように

『かつてくちなわと呼ばれた忍び、幻龍組頭領、幻龍イバラキよ』

と言った。

十年ぶりの、
血塗られた邂逅であった。
2011-02-04(Fri)

ハイリスク・ハイリターン(9)

思いの他長くなったこのシリーズもいよいよラストです。

そもそも、何故こんな話を書こうとしたのか今ではさっぱり思い出せない事をお許し下さい。

今回はかなり極端な例を出しましたが、当然フィクションです。

身の回りでそんな揉め事が起きてるかどうかなんて分かりません。

ちなみに僕の周りには、僕の立場を尊重した上での助言やアドバイス、叱咤激励を下さる方がたくさんいます。

僕にとって彼ら彼女らは『第三者』などではなく『友人』であり『理解者』です。

僕が考える為の、
そして僕が前に進む為の力をくれる人達です。

本当に感謝すべき存在です。


…話がそれました。


リスクについては熱く語りましたがリターンにはほとんど触れてませんね。

リターンとは、

『自由に活動する権利』

もしくは

『自分の意志で活動を左右する権利』

とでも言いましょうか。


責任を負うからこそ決定権を持つ事が出来る、

責任を負わない者はわきまえなければならない、


って話でした。
2011-02-03(Thu)

2月3日の練習!

2月3日は練習でした!

参加メンバーは代表と阿部さん。

筋トレをみっちり。

手技の基本をみっちり。

足技の基本をそれなりに。

剣殺陣の基本をそこそこに。

最近は筋トレに時間を割いてるのでメニューの組み立てが難しいですね。

徒手も剣もみっちりやれたらいいんですけど。


最後は短い立ち回りをやって練習終了。

最近はあえて筋肉を疲れさせるメニューにしてるんですが、個人的にはそれが心地良いんですよね♪

参加メンバーがどう思ってるかは分かりませんが(笑)

兎にも角にも阿部さんお疲れ様でした!

今回も楽しかった!!
2011-02-03(Thu)

アクションへの道(156)

ようやくマットに向かって跳ぶ事が出来た僕…

いや、跳ぶなんてもんじゃない。

ただの落下です。

体育館で練習した前宙はおろか、ただカッコ良く跳ぶ事も出来ません。

悔しいけれど仕方ない。

その日のショーでは落下するにとどまりました。

しかし実際に衣裳を着てマスクを被ってみると、後輩が怪我をした理由が分かります。

ヒーローは階段の踊り場に設けられた台の上に登場してそこから飛び降りるのですが、マットの位置を把握するのが難しかったのです。

会場は以下のような感じです↓↓

[ 客席 ]

[ ステージ ][マット][台] 


右端の台に登場したヒーローは左ナナメの客席に向かってポーズを決めます。

その後さらに左のステージの怪人に向かって台詞を言ってから飛び降ります。

この、

正面→左ナナメ→左

という2段階の向き直りがネックだったんです。

角度がズレるとマットからはみ出してしまうんです。

普段こういったアクションをなさってる方からは

『そんな難しい事じゃないだろっ!』

と突っ込まれると思いますが、全く未経験の我々にとってはけっこうな脅威だったんです(笑)

マスクを被れば当然のように視界は悪く、おまけに照明を落とした会場では階下のマットなど見えるハズもありません。

骨折した後輩はステージに向き直る際に勢いがつき過ぎて、片足がマットからはみ出してしまったのだそうです。

そんなこんなでショー本番、とにかく恐る恐る落下するのが僕の精一杯だったのです。

初日が終わって事務所に帰るとメンバーの1人が言いました。

『内野さん!飛び降りどうでした!?』

『怖くてさぁ~、無様に飛び降りたよ。カッコ悪かったと思うよ~』

するとそのメンバーは

『え~っ、内野さんなら前宙ぐらいしてくれると思ったのに~』

と言いました。

そうだよね、そうだよね。

彼は冗談で言ったのかもしれませんが、やっぱりやるべきだったと思います。

本当はそのつもりだったのにビビっちゃったんですよね。

情けない。

でも、後輩からそんな風に言われたらやるしかない!

翌日のショーでは必ず!!
2011-02-03(Thu)

今日も電車に乗って

練習に行ってきます。

周りのみんなも頑張ってる。

俺も頑張るぞ~♪
2011-02-03(Thu)

ハイリスク・ハイリターン(8)

これまでの話でお分かりいただけたように、

責任者は決断を下す時、

『こうすればメリットがあるハズ』

だけではなく、

『予想されるメリットとデメリットのどちらが大きいか』

を考えているんです。

『サービスが向上しても運営を揺るがす赤字が出るからナシ!』

かもしれないし、

『赤字は出るけど取り戻せない額じゃないし、今はスタッフのモチベーション優先!』

でアリかもしれない。

責任者ってのはそうやって全体の事を考えてるワケです。

『結局カネかよ~』

そうです。

結局カネです。

どんなに高尚な活動もお金がなかったら出来ませんからね。

無償のボランティア活動というものもありますが、人が働くという事は金銭と等価なんです。

『今は赤字を出しても後々の為に人を雇った方がいい!』

と言うスタッフは、いつかまた黒字に転ずる『かもしれない』その日まで報酬カットされても納得出来るのでしょうか?

自分の報酬だけではありません。

赤字になっている活動資金を自腹で補填する覚悟はあるのでしょうか?

もちろん黒字が出ればそれらは全て返ってきます。

しかしそうならなければ、いつまでも赤字を補填し続けなければなりません。

一度の判断ミスが、一年後、五年後、十年後まで後を引く事があるんです。

そのまま活動中止に追い込まれる事もあるんです。

活動が終わってしまえばそれはすなわち、その活動で生活していくハズだった人の人生を狂わせる事にもなりかねないんです。

それでもそのスタッフは

『今は赤字を出しても…』

と言えるのでしょうか?


それを背負った上で言わなければならないのが『当事者』です。

言えない者は『第三者』なのです。
2011-02-03(Thu)

小説・さやか見参!2(74)

祠に辿り着いたさやかの目に、沼を前にして立つ心太郎の後ろ姿が映った。

鬼が現われる場所を見ているだけなのか、さやかに愛想を尽かして背を向けているのか、それは分からない。

さやかは複雑な想いでここまで来た。

今まで隠してきた心情を吐露してしまった事に動揺していたのだ。

正直な所、溜め込んだ気持ちを吐き出してほっとした部分もある。

しかし一方で、この気持ちは自分の中にとどめておくべきであった、という思いもある。

弱みをさらけ出すなど忍者にあるまじき行為だ。

ましてや相手は幼い弟子なのである。

言って良かった、という気持ちと、言わなきゃ良かった、という気持ちがさやかの中で入り交じっていた。

『心太郎…』

呼んでみる。

その後の言葉は思い浮かばない。

それでも申し訳ない気持ちやバツの悪さで呼びかけずにいられなかったのである。

しかし心太郎はすぐには振り向かなかった。

(あぁ…やっぱり怒ってるんだ…当たり前か。呆れられて当然だよね…)

さやかは少しだけ悲しげな顔をした。

しかし実は、心太郎も複雑な心境だったのである。

心太郎にとってさやかは師匠だ。

技だけでなく、その志まで尊敬に値する師なのだ。

そのさやかが内面にあんな闇を抱えていたなんて。

己の宿命や使命を誤るほど、精神も肉体も蝕まれていたなんて。

弟子にとってそれは落胆するに相応しい真実であった。

実際そんなさやかに激しい憤りを覚えた。

しかし一方で、

さやかが自分だけに弱味を見せてくれた

という感動があった事も否めないのである。

山吹の忍びで先ほどの話を聞いた者はいないだろう。

さやかの性格では、兄代わりの雷牙にも話してはいまい。

さやかは並々ならぬ強い自尊心を持っている。

心の深部は絶対に見せないはずだ。

それが、

自分には見せてくれた。

師匠としてではなく一人の人間として。

そうか…

心太郎は気付く。

たけるが死んでからの十年、さやかは強がる事でどうにか生き長らえてきたのだ。

山吹の次期後継者という重責を負い、復讐という炎を秘めて、兄との約束を杖にして必死に歩いていたのだ。

心太郎は改めて誓っていた。

自分がさやかを守る、と。

今のさやかは道を外しかけている。

ならば現在の過ちに気付き正しい道を歩き出すまで、命にかけてもさやかを守ろう。

自分に何が出来るか分からない。

しかし、さやかの心だけは自分が守り抜こう。

心太郎はそう思った。

さて、

そうと決まったならどう振り向くべきか、

何を話すべきかが難しい。

怒って飛び出した自分もバツが悪い。

弱音を吐いたさやかも気まずいだろう。

ここはもう、何もなかったように振る舞おう。

心太郎はくるりと振り返って、情けない表情で言った。

『…さやか殿~、暗くて怖いしお腹減ったし、早く帰りたいっシュ~』

予想外の反応にさやかは一瞬ぽかんとした。

しかし、その言葉に含まれた想いを、さやかはすぐに理解した。

さやかが少しだけ微笑んだように見えた。

『もう~!あんたってば本当に役立たずの駄目駄目三流忍者ね!』

怒った口調でそう言いながら心太郎に近付き、げんこつで軽く額を叩いた。

『痛いっシュ!』

本当は痛くない額を押さえて心太郎もかすかに笑った。

一瞬お互いの瞳を見合ってから、二人は同時に暗闇に視線を転じる。

さやかの表情に迷いはない。

心太郎の表情に恐れはない。

それはまさしく、任務に向かう忍びの顔であった。

『心太郎、さっさと鬼の正体を暴いて帰るわよ!』

『はいっシュ』


しばしの静寂。

やがて

二人の視線の先、沼の上にちろちろと炎が点った。

さやかと心太郎が身構える。

炎に照らされ、鈍色の異形がじわじわと姿を現す。

真っ赤に光る四つの眼、四本の角、宙に浮かぶ蛇の絡み付いた左腕。

だが、さやかと心太郎は動じなかった。

二人は互いに、昨夜にはなかった心強さを感じていた。

『心太郎!いくわよ!』

『はいっシュ!』

山吹の師弟は跳んだ。

今の我らにとって、鬼ごとき恐るるに足らず。
2011-02-02(Wed)

アクションへの道(155)

事件です!

アミューズメントパークのショーに数ヶ月入る予定だった後輩が怪我をしてしまいました!

そのショーでは4mほどの高さからの飛び降りがあったのですが、それで足を骨折してしまったのです。

僕らの事務所では飛び降りの練習などやった事はありませんでした。

やはり不慣れな事をすると怪我をしてしまうのでしょうか。

とにかく代役を立てなければなりません。

数ヶ月間、毎週土日を空けられるメンバーなどほとんどいません。

そこで現場から離れていた僕が入る事になりました。

正直、身体はなまりきってます。

体重は増加しまくってます。

ヒーロー役に入れる状態ではありませんでしたが背に腹は代えられません。

とりあえず走りました。


そして体育館で飛び降りを練習しようとしました、

しかし同行した社員の説明が下手で体育館のスタッフに警戒されてしまい何も出来ませんでした。

僕らがちょっと動くと監視カメラがウィーーン!と追いかけてくるのです。

仕方ないので6段の跳び箱からマットに前宙する練習だけやりました。

そんなこんなで本番当日。

現地に着いて、とりあえず跳んでみる事に。

しかし…

怖い!!

たかだか4m。

おまけに分厚いマットが敷いてあるのに…

飛び降りるのが怖い…

人生でこんな高さから飛び降りた事ないよ…

でも跳ばなきゃ…

本番は数時間後だし…
2011-02-02(Wed)

2月1日の練習!

2月1日は練習日でした。

当日のお昼まで誰からも連絡がなかったので

『あぁ、今回は独りか…』

と思いながら電車に乗って練習場に向かっておりました。

※武装では、練習参加希望者は当日のお昼までに連絡するように決まっているのです。

電車の中で後輩の『みちャき』からメールがありました。

急遽参加出来るようになったので行っていいですか?

との事。

何の準備もしてないけどOK~♪

と返事をしました。

※武装練習では木刀を使う事が多いのですが、これは代表が自宅から参加人数分を持っていってます。

つまり事前連絡がないと練習道具が準備出来ないのです。

かくして今回の練習は代表とみちャきの2人です。

寂しいけど独りよりは全然いい!

まずはストレッチ。

それから筋トレをしました。

筋トレはいつもの全身メニュー1セットです。

それから基本へ。

最近よく、

『基本は役に立つのか?
基本をやるより立ち回りをやった方がショーの役に立つんじゃないか?』

なんて意見をあちこちで聞きます。

色んな考え方がありますが、僕は基本にこだわりたいと思います。

僕の根幹を作ってるのは基本練習だと思っているので。

武装でやってる基本練習は、僕が新人時代に学んだものや、それを自分流にアレンジしたものです。

今回のメニューは

正拳突き…中段
正拳突き…上段
手刀…横打ち
手刀…縦打ち
裏拳…中段
裏拳…上段
捌きからの裏拳

殴り(止め)
殴り(抜き)
移動して殴り(止め)

外受け
内受け
上段受け
下段受け
突きを外受け
突きを内受け
突きを上段受け
突きを下段受け

ストレッチを挟んで

前蹴り
回し蹴り
足刀


以上で基本メニュー終わり。

筋トレの後の基本は効きます♪

いつもならここで剣殺陣の基本をやるところです。

しかし先ほど書いたように今回は家を出た時点で独りの予定だったので、みちャきの分の木刀を準備していませんでした。

なので剣殺陣はナシで!


その代わり『ナンチャッテ中国武術』コーナー!

キャラクターショーの立ち回りって、剣殺陣や空手がベースになってる事が多いんですが、中国武術は動きのジャンルが少し違うんですよね。

なのでナンチャッテでもやっておくと、動き(技ではない)の引き出しが増えると思います。

僕個人は動きのみならず、練習方法までけっこう参考にしています。

それからフェンシングの基本を少しだけやりました。

ナンチャッテ中国武術もフェンシングも、ある目的があってやるワケですが、それはここでは内緒です♪

いい時間になったので、腹筋とボックスをやってから練習を終了しました。


毎回言ってるけど、やっぱり練習は楽しいね!

みちャきありがとう!

お疲れ様!!
2011-02-02(Wed)

ハイリスク・ハイリターン(7)

運営責任者が考慮する『アイデアのデメリット』とはなんでしょう。

例えばスタッフ側が
『人材不足でサービスがままならない』
問題を解消するアイデアとして、
『新しいスタッフを募集・雇用する』
事を提案したとします。

確かにサービスの向上に繋がるでしょう。

それは間違いなくメリットです。

しかし募集にはお金がかかります。

雇用すれば更にお金がかかります。

運営責任者はそのデメリットを考えるのです。

『お客様(お得意様)あっての運営なんだから、お金よりサービスを優先させるべきだろ!』

と、スタッフは思うかもしれません。

しかし、もしそれで赤字になる事が見えていた場合、責任者はYESとは言えないのです。

赤字が出たら活動の存続自体が危うくなる場合もあるのです。

『いいサービスをしていたら仕事も増えるハズだから先行投資するべきだ』

と言われるかもしれません。

もちろん責任者はそれも考えています。

もし現状に資金の余裕があって、余裕がある間に回収出来る、そして黒字を出せると踏んだならそのアイデアを採用しているでしょう。

採用しなかったという事は、そのデメリットが活動にダメージを与える可能性が高いという事なんです。

しかし問題があるならば解決させなければなりません。

だから責任者は

『増員せずに解決する方法はないか』

『増員しても赤字を出さずに済む方法はないか』

『他の視点から改善案が浮かばないか』

など、あらゆる方法を模索しているのです。

スタッフが思い付くアイデアのほとんどは検討済みなのです。
2011-02-01(Tue)

今日も電車に乗って

練習に向かってまーす。

筋トレと基本を頑張ってこよーっと。
2011-02-01(Tue)

ハイリスク・ハイリターン(6)

スタッフ達が考えた数々の改善案を運営責任者が採用しないのは何故なんでしょう?

めんどくさいのでしょうか。
唯我独尊なのでしょうか。

違います。

運営責任者はスタッフのアイデアを一度通過しているからです。

改善案を考える中で、スタッフ達と同じアイデアに行き着いているのです。

だからスタッフの案を聞いて

『だよね~、そうすればメリットはあるよね~、分かるよ~』

と思ってはいるのです。

では何故実行しないのか?

それはそのアイデアが持つ
『デメリット』

を考えているからなんです。
プロフィール

武装代表・内野

Author:武装代表・内野
福岡・久留米を中心に、九州全域で活動している『アトラクションチーム武装』の代表です。

1972年生まれ。
1990年にキャラクターショーの世界に入り現在に至る。

2007年に武装を設立。

武装の活動内容は殺陣教室、殺陣指導、オリジナルキャラクターショー等。

現在は関西コレクションエンターテイメント福岡校さんでのアクションレッスン講師もやらせてもらってます。

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