2010-09-29(Wed)
朝リハ終了。
僕はメンバーに経費を渡して言いました。
『俺は今からレンタカー借りてくるから、その間にみんなでコンビニ行って朝ご飯買っておいで!』
わーい♪とコンビニへ向かうメンバー達。
僕は
『代表は何がいいですか?って聞かれなかったなぁ…』
と思いながら車を借りて近くでみんなを待っていました。
そこで買い物組から着信が。
『もしもし~?内野くん何か食べたかった~?』
…これはどう聞いても僕の分を買い忘れたって電話ではないか!
しかも完全に買い物終わってる雰囲気だし!
さすがに今からは言えないよ…
『いや、僕は朝ご飯は要らないです』
『ホント!?良かった~!内野くんの分忘れてたんだ~!』
…ほらね。
結局運転しながら食べたのはみんみんの残り物。
それも、
『内野さんの分買い忘れてスミマセンでした…私ので良かったら食べて下さい!』
とかじゃなく
『買ってみたら予想以上に甘かったのでもう要りません。残り食べます?』
みたいな囓りかけでした。
あぁ…
代表って一体…
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2010-09-28(Tue)
『あかりとちゃっぽんぽん』ってな~んだ?
それは福岡県八女市のお祭りの名前!
変わった名前だけど、伝統あるお祭りです。
今年はそのお祭りで
『忍者ライブショー さやか見参!』
を公演させていただきました。
9月25日(土)
午前7時に集合した武装メンバーはゾロゾロと公園に移動。
そこでリハーサルを行いました。
◆キャスト◆
山吹さやか・・みんみん
下忍A・・・・Mちゃん
下忍B・・・・阿部さん
下忍C・・・・亮ちゃん
幻龍イバラキ・代表
MC兼スタッフ・・・T・Tさん
今回はメンバーのスケジュールの都合で、リハーサルが当日の朝になってしまいました。
当日リハというのは得てして充分な時間が取れないものですが、今回のメンバーなら短時間で充分!
ツーと言えばカーと答えるかのような、
阿と言えば吽と答えるかのような、
それぐらい息が合ったメンバーだからです。
『息が合った』
というのは正しくないかもしれません。
『息を合わせる技術を持っている』
が正解でしょうか。
立ち回りをする上で、
『相手と呼吸を合わせる』
というのは非常に重要な事です。
相手が経験者なら互いに擦り合わせる事も出来ますが、そうでない場合もあります。
そんな時は経験者が未経験者に合わせなければなりません。
不安定なリズムで、
不安定な形で動く相手に合わせて高度なパフォーマンスをしなければならないのです。
そんな事を経験してきたメンバーだからこそ短時間のリハーサルでもショーを完成させる事が出来るのです。
『そこはもっとテンポ良く!』
『ここはスピード落ちていいからメリハリつけて!』
『ここはやっぱり変えよう!』
ちょっと指示を出すと全員が的確に動いてくれます。
それだけのスキルを持ったメンバーに囲まれてるから僕は非常に助かってます♪
2010-09-25(Sat)
今日は福岡県八女市にてショーです。
しかしながら久留米市在住の代表は、八女とは反対方向の福岡市に向かっております。
大橋でリハーサルをして、レンタカーを借りてから出発なのです。
空が明るくなってきた♪
2010-09-23(Thu)
ハッキリ言って…
動きの再現しか出来てないキャラクターはただのモノマネです。
もし近所のイベントのポスターに
『水嶋ヒロのそっくりさんがやってくる!』
って書いてあったとしたら?
どの程度嬉しいものでしょうか。
またそれが
『顔が似てるだけで他には芸がない』
人だったらどうでしょうか。
そのイベントって楽しいんでしょうか。
モノマネで終わってるキャラクターショーも似たようなものです。
そこで僕が最終的に行き着いたのが
『再現+α』
という事です。
基本的にはテレビを再現する。
でも、テレビに追いつけない部分(例えばロボットが出ない、光線が出ない、爆発しない、変身前が出ない、ジャンプや飛び降りがない、新キャラが出ない、などなど…)には、それに代わるエンターテイメントを加える。
ショーでしか見せられないもので観客を引き込む。
それが+αだと思います。
モノマネ芸人さん。
顔が似てる、しゃべりが似てる、歌が似てる、そんな芸人さんはたくさんいらっしゃいますし、素人さんでも上手い方はいますよね。
でも、それだけで輝いてる人って少なくないですか?
コロッケさんだったり栗田貫一さんだったり、トップを走ってらっしゃる方の芸って、ただのモノマネで終わってないんですよね。
必ず+αが加えられてる。
『おぉ~っ!似てる~!』
だけで済まさず、印象に残る『芸』を加えてるんですよね。
この『芸』こそが一流を一流たらしめてるものだと思うし、テレビを再現しなくちゃいけない『キャラクターショー』に必要なものだと思います。
『+α』=『プロの芸』
それはキャラクターショーに関わる者のアイデンティティー。
~おわり~
2010-09-23(Thu)
最近はキャラクターショー業界でも本家(テレビの)スーツアクターさんの動きを重視する人が増えました。
テレビを観て動きを研究し、それをショーで再現する。
それは並々ならぬ努力ではないかと思います。
しかし…
それは本家スーツアクターさんの『ある一部分』だけを捉えた非常にもったいない努力だと思うのです。
つまり、
『再現のもう1つ先がある』
って事です。
もし、Mr.仮●ライダーこと高●成二さんが、テレビではなくキャラクターショーでライダーを演じたなら…
おそらく、テレビとは違う舞台用のアクションを見せてくれるのではないでしょうか?
普段テレビで伝えてるものを舞台用に変換してくれるハズ。
スーツアクターさんが視聴者や観客に伝えたいのは、
『自分の動き』
ではなくて
『キャラクター』
(外見とかじゃなくて、その人物の性格、人格など)
だと思います。
だとしたら、『動き』自体は『表現の為の手段』って事でしょう。
『テレビの再現』を目指してる人の多くは、この『動き』の再現がゴールになってるんじゃないかと。
つまり、手段たるべき『動き』を目的と履き違えてるんじゃないかと。
そんな風に思う事があるんです。
そーゆー『惜しい』アクターさんのショーを観ると、
『あぁ…この人はヒーロー番組が好きなんだなぁ。よく研究してるなぁ。』
という感想しか持てなかったりします。
2010-09-23(Thu)
テレビヒーローのキャラクターショーをやる上で、僕の前に常に立ちはだかっていた問題がある。
『テレビの再現はベストや否や?』
ってのがソレです。
これに関しては新人時代から考えも二転三転していて、
初期の頃は
『子供達はテレビと同じものを求めてショーに来るんだから、テレビと同じものを見せるのがベストだろ!』
と思ってました。
しばらくして、
『テレビで見れないものを見せるのもアリなんじゃないの~?』
と思うようになりました。
僕自身が観客だった頃(と言っても中高生の頃)、
『おぉーっ!テレビと違う!』
って部分に燃える人間だったからです。
そこから更に
『テレビとショーは全く違うものじゃないの?』
って考えに変わりました。
テレビと舞台では、見せれるものが、見せ方が全然違うからです。
2010-09-23(Thu)
『みんな、俺の事をもっと認めていいんじゃないの~!?』
みたいに図に乗ってた1995年。
なんと、ショーに入らなくなったワタクシの体重は95kg。
95年に95kg!
覚えやすくて良うございますな♪
基本的には『衣裳を着る』という理由さえなければ太ってても一向にかまわない人なので、それは全然問題なかったのですが…
ある日、後輩達から
『内野さ~ん、そろそろ現場入って下さいよ~。今度一緒にやりましょうよ~』
と声をかけられました。
『え~っ!?今の体型じゃ衣裳が入らないよ!かなり痩せなきゃ…』
…そんな風に答えながらも、
『俺を必要としてくれる奴らがいた!』
なんて勘違いでほくほくしてる僕がいました。
そうして久しぶりに入ったショーは、案の定衣裳が入らないわ身体が重いわ、予想通りの展開でした。
でも、
『何かやってやろう!』
って意欲は衰えてなかったし、何よりも、
『やっぱり楽しい!!』
と思ってしまったのでした。
『よォォ~し!俺は痩せる!!』
僕はそう誓いました。
2010-09-19(Sun)
就職しショーに一線引いていた僕。
この年はショーの台本も書きませんでした。
昨年の先輩とのゴタゴタで、関わるのが馬鹿らしくなっていたのです。
やがて僕が全く関わらなかったショーパッケージが完成し、それぞれのショーが始まりました。
この時の僕の気持ちは完全にひねくれまくっていて、
『俺抜きで作ったショー(パッケージ)なんてどうよ!?』
なんて思ってて、
『どうせしょーもない出来に決まってる!』
なんて思ってて…
間違いなく僕は、
『やっぱり内野がいなきゃいかんな!これからも頼む!』
って言われたがっていて、批判的な見方しか出来なかったようです。
正直なところ、この時のショーは仲間内でもあまり評判が良くなかった。
でも、だからと言って、
『な!?俺が作った方が面白いだろ!?』
みたいな態度を取っちゃうのは人間としてどうなのか、と。
1995年は自分がちょっと(かなり?)天狗になってた年のような気がします。
2010-09-18(Sat)
1995年…
この年も最初はショーから離れてました…
完全に…
なんたって就職しちゃいましたからね~
えっ?
23歳にもなって就職してるのは当たり前だろうって?
あなたはご存じない!
キャラクターショーにどっぷりハマってしまうと、
◆夕方からの練習やリハーサルに参加したい
◆もちろん土日の現場には入りたい
◆平日に現場があればそれにも入りたい
◆連休は全てショーに費やしたい
という欲求に囚われ、
『平日の朝~夕方の仕事でシフトの融通が利く職場』
を探すものなのです。
そんな選択肢、バイトしかありえない!
そうやってまっとうな道を踏み外していくのがキャラクターショーどっぷり人生なのです。
そんな中で就職を選ぶって事は、
『まぁ、ショーに入れない時は仕方ないや…』
という『一線引いたモード』になったって事なのです。
2010-09-14(Tue)
今回の練習参加者は
『武装代表』
『みちャき』
『テツ猫』さん
『きら☆』さん
『nassy』さん
の5名でした。
基本をみっちりやりました。
楽しかったなぁ♪
皆さんお疲れ様でした♪♪
2010-09-14(Tue)
今日は練習です♪
何をしようかなー♪
頑張ってきまーす♪
2010-09-14(Tue)
基本の基本たる『右殴り』ですから、身体が覚えるまでじっくりとやりました。
右殴りはそれ自体も大切なのですが、ほとんどの場合、足さばきがセットになっています。
『移動してから右殴り』
というのがセオリーなのです。
この移動にもたくさんの要点があって…
移動と右殴りを組み合わせた時に双方がおろそかにならないように、注意深く身に付けていかなければなりません。
おかしな癖がつくと矯正は難しいからです。
というワケで、移動を加えた右殴りを、まずはゆっくり…
それに慣れたら普通のスピードでやってみました。
これはけっこうキツかったですねぇ!
でもこうして基本を染み込ませるのが必要だと思いました。
右殴りの後は…
殴られるリアクションもやったかな?
顔を殴られるリアクションとお腹を殴られるリアクション。
…多分やった…と思うんですけど…
リアクションが稚拙だと立ち回りは成り立たないですからねぇ。
リアクションも馴染んだ所で、次なるメニューは
『右殴り』
これは先程基本でやった、単発技の右殴りではなくて、立ち回りとしての『右殴り』と呼ばれる手(段取り)です。
この日に練習した技術をいくつか組み合わせたものです。
主役…構えて『来い!』と声を出す。
悪役…構えてかけ声を出す。
主役…悪役を見る。
悪役…主役に向かって移動して右殴りを出す。
主役…悪役の殴りを左腕で外受け、右の正拳突きを悪役のお腹に入れる。
悪役…お腹を殴られたリアクション。
主役…悪役の顔を殴る。
悪役…顔のリアクションをして吹っ飛び倒れる。
主役…構える。
この一連の動きもやはり基本のキの字で習うものです。
先程の『移動して右殴り』が単発技の基本なら、こちらは立ち回りの基本です。
基本が身についていなければ後の技術も身につかないので、主役と悪役を入れ替えながら何度も何度も繰り返しました。
基本というのは、意識しなくても出来るようになってこその基本じゃないかと思います。
そのレベルを目指して、これからも繰り返していこう、と考える次第です。
練習のラストは時枝と僕で、1対1の立ち回り。
立ち回りはお互いの手(技の段取り)を考える所から始まりますが、手をつける時は………
長くなったので、それはまたいずれにしておきましょうか(笑)
今回のシリーズは珍しく長々と説明してしまいましたが、このブログで詳しい技術解説をするのはこれが最後です。
今までは練習に参加したメンバーが文章を読んで思い出しながら確認出来るように、と思い記していましたが、もうそれも必要ないレベルになったのでは、と思うからです。
練習で身体で覚える事、
覚えた事を忘れないよう復習する事、
それを大切にしてほしいと切に願います。
2010-09-13(Mon)
な、な、なんと!
9/9の武装練習の続き、
記憶があやふやですっ!
…思い出しながら…
左右の袈裟斬りの後は同じ要領で『剣合わせ』をやったハズ…
甲が斬りかかって、それを乙が受けるって練習なんですが、武装メンバー、『合わせ』の位置が高い事が多いんです。
武装練習の画像を見た友人からよく指摘を受けます。
意識が切っ先まで届いてないんでしょうね。
どうでもいい事ですが、こーゆー時、『刀』って書くか『剣』って書くか悩みますね。
反りがある片刃は『刀』、
真っ直ぐな両刃は『剣』、
つまり僕らが使っている『木刀』はまさしく『刀』なんですが、それで立ち回りをしたら『剣殺陣』って言われるんですよね。
『刀』なのに『剣殺陣』。
『刀殺陣』って言葉もあるのかなぁ?
ま、いいや。
この辺りから時枝が参加。
木刀を置いて徒手メニューにしたハズだけど…
俺、何をした?
基本とかやったのかな?
…分かんないから基本をやった事にして話を進めよう!
基本をやったなら、きっと『正拳突き』『手刀』はやったよね!
くどいようだけど、大切なのは下半身の力を上半身に…
もういい?
ホントにくどいって?
あ、
『右殴り』
はやりました!
『右殴り』は、大きくふりかぶって相手の顔めがけて突きを出す技です。
足の広げ方や腰の高さ、ふりかぶった時の右手の角度、肘の高さ、左手の引き手、胸の張り方…
たくさんの要点があります。
僕がかつて所属していたキャラクターショーのチームでは、これこそが基本でした。
新人が最初に身体に叩き込まれるのがこの『右殴り』だったのです。
~続く~
2010-09-11(Sat)
歩法の合間に一旦、刀の振り方の練習を挟みました。
僕は出来るだけ腕力を使わず、右の手の内を調節するように刀を振っています。
柄を軽~く握って手の内に遊び(隙間)を作り、振る瞬間にそれを握り込むのです。
まぁ我流なので詳しくは書きませんが、刀を振る時、僕はほとんど右手しか使ってません。
本来の刀の扱いでは左手をメインに、右手をサブにして振るという話も聞きますが、僕が今までショーをやってきた経験で言うと、
『右手メイン(ほとんどオンリー)』
がやり易かったのでそれで教えてます。
ショーの刀は軽いので日本刀みたいに両手で扱う必要がない事、
右手(もしくは左手)1本で刀を扱い、空いている手で別の事をしなければいけない状況が多々ある事、
等が理由かもしれません。
なんにせよ30分のショーでつつがなく刀を振る為には腕への負担を減らす事が必要です。
なのでこれからも、出来るだけ腕力を使わない方法を教えていきたい、と思ってます。
さぁ、ここで1つ前のメニューに戻って、摺り足で移動しながらの真っ向斬り。
ただし、刀を振る時は腕力ではなく『手の内の調整』で振る事。
下半身の力を腕まで伝達させる事。
この2つを覚えたら、刀の振りが楽になると思います。
続いては左右の袈裟斬り。
真っ向斬りは頭から縦にまっすぐ斬り降ろしますが、袈裟斬りは肩口から反対側の脇腹あたりに向けてナナメに斬ります。
これを左右交互にやるのですが、やはり僕流のやり方があって…
これは文章じゃ伝えにくいな…
とにかく動きが澱まないように、力の伝達がやり易いように、左右の動きを繰り返します。
上手くやればスピードが上がります。
スピードが上げられれば上手くやれてるという証拠なのです。
だから早く!
もっと早く!!
~つづく~
2010-09-10(Fri)
9月9日(木)、武装の練習を行いました。
19時過ぎ、きら☆さんと代表の2人で練習スタート。
きら☆さんは長崎のローカルヒーローチーム
『J project(劇団)Enz』
のメンバーさんです。
しばらくは各々ストレッチ等をして身体を温め…
蹴り上げやらなんやらかんやらで更に股関節周りのストレッチ。
蹴りの為の準備動作でもあります。
蹴りの準備動作をしたんだから、もちろん蹴りもやります。
今回はもっとも基本となる前蹴りのみ。
かまえ→蹴り→かまえ
という一連の流れをもっと細かく分割し、1つ1つの動きを身に付けてから一連に戻す、というめんどくさいやり方をしてみました。
左右の前蹴りの後は日本刀(竹光)を使って、『抜刀』『納刀』の練習です。
読んで字のごとく、
『鞘から刀を抜く』
『刀を鞘に納める』
という動作です。
次回は刀を使った『型』を覚えてもらうので、とりあえず型の最初と最後にあたるこの2つをやってもらったのです。
ここで阿部さんが合流。
3人並んで、摺り足の練習をしました。
摺り足で前進するのですが単なる移動ではなく、しっかりと重心を落として、後ろ足を蹴り込み、前足に体重を移します。
停止した際の形もきっちり決めなければいけません。
続いては同じ歩法に刀の振りを加えます。
これは歩法と刀の振りが別々になってはいけません。
先述した歩法の要点を守りながら、そこで生まれた力を刀に伝達しなければならないのです。
というよりも、摺り足での移動はその為のものなのです。
刀だけではありません。
何度も書いてきたように、ほとんどの動作は下半身からの力を上半身に上手く伝える事が必要なのです。
~つづく~
2010-09-09(Thu)
そうなんです。
今日は練習なんです。
でも参加人数は多分少ないです…
…ま、いっか。
頑張ってきま~す♪
2010-09-08(Wed)
1994年は本当に書く事がないなぁ…
当時はショーから離れて、漬け物屋と居酒屋を掛け持ちして働いてたし…
ショーの事を考えると…
先輩への不信…
パケ製作のゴタゴタ…
キャスティングへの不満…
いい想い出は少ない…
…あ、
あれは楽しかったかな?
メタルヒーローのショーに入った時…
このヒーローは主人公が3人組で、僕はその中の1人に入ってたんですが…
現場はとある遊園地。
その遊園地ではショーの後、キャラクターが子供達と一緒に遊具に乗るのが恒例でした。
で、その時もいくつかの遊具をハシゴして(笑)最後に3人で、すんごいグルグル回るヤツに乗ったんです。
グルグル回る遊具の先端に取り付けられたゴンドラは、上へ下へ移動しながら、縦にナナメに回転します
乗ってる我々は右も左も分からないぐらいグルングルングルン…
景色が視界を不規則に流れていきます。
おまけに…
その時の僕らはヒーローの姿。
顔はすっぽりとマスクに覆われていました。
マスクの目の部分にはポツポツと穴が開いていて、僕らはその小さなポツポツから外を見ています。
キャラクター経験のない方に想像出来るでしょうか?
眼前の無数のポツポツ越しに見える不規則回転光景。
あえて言葉にするなら、
『もう何が何だか分からないっ!!』
ってカンジでした。
遊具はスピードを落とし…
やがて停止…
遊具を降り大地を踏み締めたヒーロー3人は、ステージに向かってカッコ良く…
真っ直ぐ歩いて行ったのでした…
真っ直ぐ!?
本来の視界とマスクの視界、そして身体の感覚がバランスを崩した為に三半規管がおかしくなり、3人とも真っ直ぐ歩けなかったのです!
あぁっ!
その光景の楽しさは文章じゃ伝えきれない!
上半身はカッコつけて歩いているのに、下半身は意に反しての千鳥足。
ナナメに進む者あり。
真横に進む者あり。
よろけてコケる者あり。
とてもヒーローらしからぬ3人はいつまでもたどり着けぬステージに向かって、右へ左へ歩き続けるのでした…
2010-09-07(Tue)
練習をしていて思う事があります。
『技を教えるは易し
立ち回りを教えるは難し』
立ち回りというのは技の羅列で出来ています。
しかし技を羅列すれば立ち回りになるかといえばそうではありません。
では、覚えた技で立ち回りを作るにはどうしたらいいのか?
何が必要なのか?
それは…
このブログでも今までしつこいぐらい書いてきましたね。
なので今回は書きますまい。
ただ、
『基本なくして立ち回りなし』
ぐらいは言っておきましょう。
ってなワケで武装練習では基本を中心にやるワケですが、果たして教わる側は面白いのか否か。
立ち回りメインの練習というのはやってて楽しいし、なにより即戦力の育成になります。
なので緊急の場合などは僕も立ち回りメインの練習に切り替えたりするのですが、そうやって育てた即戦力はやはり地力がなく、放っておけばただの頭数で終わったりしてしまいます。
『即戦力』と『戦力』、それと『頭数』。
この3つは全く違う役割を担っています。
2010-09-03(Fri)
なるほど~!そこか~!
…なにが?って、今回のエピソード、スタート地点は
『僕はしゃべりで認められたかった』
って所だったんだなーって事です。
読み返して発覚しました。
話があっちに飛びこっちに飛び…
収拾がつかなくなってたもので再確認した次第です(笑)
…で、結局僕はしゃべりで認められたのか??
…狭い世界でではありますが、多少は認めていただいたのでは?…と、自分では思ってます。
ホントに狭い世界でですよ!
初めてしゃべり怪人をやったのが1991年、
1993年ぐらいに何となく掴んで…
自分のスタイルが完成してきたのが2000年、
2002年~2003年ぐらいにまた冒険して…
いまだにアドリブは苦手なんですがね、
困らない程度にしゃべれるようになったんじゃないかと…
昨年ぐらい、かつての事務所の社長にお会いした時、
『しがないバイトの僕の事なんか覚えてないだろうなー』
なんて思ってたんですが、
『お前のしゃべりは面白かったよな~』
って言っていただいて非常に嬉しかったです。
えっ!?
最後は自慢話!??
2010-09-02(Thu)
だんだん着地点が見えなくなってきた今回の話…
出発点はどこだった?
しゃべりショーが多かったって話だったっけ?
まぁ後で読み返してみるとしましょう。
どれだけテキトーに書いてるかって証明ですな

1994年に戻ります。
そんなこんなで色んな可能性を追求した結果、僕(しゃべり怪人)がネタを披露する事が多くなり、ヒーローショーの王道からはずれてしまった感は否めません。
先輩方からもよく、
『ヒーローショーじゃなくて内野武ショーになってる!!』
って注意されたもんです。
当時の僕ときたら、自分の未熟さを認めきれないクソガキで、なおかつ先輩方を
『過去のやり方に囚われてるだけの頭固い人達』
と思っていたので、
『内野武ショーでいいんだよ!あなた方が言ってる事はもう古いんだよ!』
なんて感じで聞く耳ナシでした。
なんて嫌な後輩!!
こんな奴はぶっとばしてしまえ!!
…ぶっとばされはしませんでしたが段々と嫌われていったのは自然の摂理でしょう。
今になって思えば、
『内野武ショー』
以外の方法論を持っていなかったのでしょうね。
引き出しがなかったって事です。
『もっとヒーローショーらしく!』
と言われてもどうしたらいいのか分からない。
『シリアスとギャグのメリハリをつけろ!』
と言われても分からない。
おウチを聞いても名前を聞いても分からない。
ニャンニャン、ニャニャン
ニャンニャン、ニャニャン
…まぁ泣いてばかりいるワケにもいかないので、自分なりのやり方で引き出しを増やしていった、のでしょうね。
2010-09-01(Wed)
僕は、
アクターとしてのテンションも、
キャラクターとしてのテンションも、
両方大事だと思ってるんです。
テンション低いよりは高い方がいいに決まってる(空回りする事もありますが)。
だったら、ステージ上だろうがステージ裏だろうが、テンションを上げる術があるならやった方がいい。
観客を惑わせない範囲で。
だからこそ僕はちょっとした身内ネタを挟むのです。
メンバーみんなが、楽しんで、一生懸命ショーが出来るように。
…まぁ、そんな気持ちを持ってしゃべりショーをやってたワケですが、正直『やり過ぎ』もいっぱいありました。
観客のみならず身内まで『ポカーン』としてしまう事も多々。
『それ、駄目な身内ネタですやん!あきまへんやん!』
と思うでしょ?
僕も思います。
でも…
観客が『ポカーン』とするネタとしないネタの違いってどこにあるでしょう!?
許容範囲ってどこからどこまでなんでしょう!?
…そんな事は誰も教えてくれないんです。
少なくとも僕の周りにはいなかった。
だったら自分で探すしかなくね?
自分の雰囲気を。
自分と観客の距離感を。
万人が使える『鉄板ネタ』なんてほとんどありません。
誰が言ってもウケるネタはおそらく存在しないのです。
例えば、毒舌が許される人とそうでない人っていますよね。
女性に優しい言葉をかけても、喜ばれる男性と喜ばれない男性がいるのです。
それと同じで、しゃべり怪人も自分の個性を知らなくちゃいけないのです。
この時期に僕が色んなネタをやって、ウケなかったりドン引きさせたりしてたのは、自分の個性を見極める期間だったから…
なんて言ったら自己弁護し過ぎかしら(笑)