2010-02-27(Sat)
アクションへの道(59)
1992年、社員さんから突然
『小道具作ってみるか?』
と言われて、ヒーローが使う銃を作る事になった僕でした・・・
社員さんの言葉はさらに続き、
『出来れば3つ』
との事。
僕はショーの小道具なんか作った事もなければ作り方も知りません。
どんな材料が必要なのかも分かりません。
その辺り、キチンと教えてくれるのかと思いきや、なんとほったらかし。
材料を用意してくれるワケでもありません。
さぁ、どうする俺!!
色々な小道具を見てみると、どうやらウレタンと呼ばれる物(発泡ポリエチレン)が
使われているようです。
ウレタンをGボンドで接着してあるっぽい・・・
なるほど!!
それではさっそくウレタンを・・・
と思いましたが、当時の僕は年収20万ぐらい。
家賃も滞納してるのに、ウレタンなんか買えるハズがありません。
ウレタンどころか作業に最低限必要なカッター、ボンドすらも買えません。
仕方ないので関連会社の造形工房に行き、要らなくなったクズウレタンを
いっぱいもらって帰りました。
クズウレタンは小さい切れっぱしなので、そのままでは銃の大きさになりません。
キレイに切って張り合わせて、ツギハギで大きさを確保しました。
ボンドは食費を当てて何とか買いました。
コンビニで売ってるような一番小さいチューブのヤツです。
ウレタンだけではクタクタになってしまうので芯を入れようと思いましたが手ごろな物がなく、
当然買うお金もありません。
仕方なくコンビニの割り箸と、それに付属している爪楊枝を使いました。
ある程度の形にはなりましたがヨレヨレのボロボロです。
表面処理でごまかしたいところではありましたが、処理をする材料はありません。
チューブのGボンドをもう1本買ってきて(この時点で生活費をあきらめた)、
全体にベタベタ塗りました。
表面がベコベコしたいびつなカタマリになったところで、
事務所にあった缶スプレーで着色・・・
ところが中身がほとんど入ってなかったので、黒と黄色(Gボンドの色)のまだらの銃が出来上がりました。
何日もかけて、最後は徹夜でようやく1つ。
先輩達が現場に持っていく事になっていたので、その日の早朝に小道具箱に入れておきました。
夕方になって先輩達が帰ってきました。
僕はずっと不安だったので
『あれ使えましたか??』
と聞きました。
使えましたか?
と言われても、ツギハギの、爪楊枝の、ベコベコの、まだらの、
そんなもんが使えるハズないですよね?
答えはもちろん
『見た瞬間に捨てた!!』
でした。
『あんなもん使うぐらいならウ●コを使ったがマシ!!』
との事でした。
これが僕が最初に作った小道具の顛末です。
ちなみに社員さんに
『材料費、一応領収切ってるんですけど、経費出ますかね・・・??』
と聞いたら、
『ま、それは無理やろうな』
と言われました。
何故この人が僕に「小道具を作れ」と言ったのか、
いまだにさっぱり分かりません。
『小道具作ってみるか?』
と言われて、ヒーローが使う銃を作る事になった僕でした・・・
社員さんの言葉はさらに続き、
『出来れば3つ』
との事。
僕はショーの小道具なんか作った事もなければ作り方も知りません。
どんな材料が必要なのかも分かりません。
その辺り、キチンと教えてくれるのかと思いきや、なんとほったらかし。
材料を用意してくれるワケでもありません。
さぁ、どうする俺!!
色々な小道具を見てみると、どうやらウレタンと呼ばれる物(発泡ポリエチレン)が
使われているようです。
ウレタンをGボンドで接着してあるっぽい・・・
なるほど!!
それではさっそくウレタンを・・・
と思いましたが、当時の僕は年収20万ぐらい。
家賃も滞納してるのに、ウレタンなんか買えるハズがありません。
ウレタンどころか作業に最低限必要なカッター、ボンドすらも買えません。
仕方ないので関連会社の造形工房に行き、要らなくなったクズウレタンを
いっぱいもらって帰りました。
クズウレタンは小さい切れっぱしなので、そのままでは銃の大きさになりません。
キレイに切って張り合わせて、ツギハギで大きさを確保しました。
ボンドは食費を当てて何とか買いました。
コンビニで売ってるような一番小さいチューブのヤツです。
ウレタンだけではクタクタになってしまうので芯を入れようと思いましたが手ごろな物がなく、
当然買うお金もありません。
仕方なくコンビニの割り箸と、それに付属している爪楊枝を使いました。
ある程度の形にはなりましたがヨレヨレのボロボロです。
表面処理でごまかしたいところではありましたが、処理をする材料はありません。
チューブのGボンドをもう1本買ってきて(この時点で生活費をあきらめた)、
全体にベタベタ塗りました。
表面がベコベコしたいびつなカタマリになったところで、
事務所にあった缶スプレーで着色・・・
ところが中身がほとんど入ってなかったので、黒と黄色(Gボンドの色)のまだらの銃が出来上がりました。
何日もかけて、最後は徹夜でようやく1つ。
先輩達が現場に持っていく事になっていたので、その日の早朝に小道具箱に入れておきました。
夕方になって先輩達が帰ってきました。
僕はずっと不安だったので
『あれ使えましたか??』
と聞きました。
使えましたか?
と言われても、ツギハギの、爪楊枝の、ベコベコの、まだらの、
そんなもんが使えるハズないですよね?
答えはもちろん
『見た瞬間に捨てた!!』
でした。
『あんなもん使うぐらいならウ●コを使ったがマシ!!』
との事でした。
これが僕が最初に作った小道具の顛末です。
ちなみに社員さんに
『材料費、一応領収切ってるんですけど、経費出ますかね・・・??』
と聞いたら、
『ま、それは無理やろうな』
と言われました。
何故この人が僕に「小道具を作れ」と言ったのか、
いまだにさっぱり分かりません。
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