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2012-11-18(Sun)

アクションへの道(344)


前回は

『メンバーと代表の意見が食い違ってしまった』

という話を書きました。

で、何度も言いますが、これは『あって当然』の事なんです。

立場が違えば考え方も違うし、メンバーにだって意見を言う権利があるんですから。

武装ではメンバーにギャランティを支払いますが、それでも生活を保障してあげているワケではありません。

そんなんで

『仕事はキチンとやれ、しかし俺に意見はするな』

なんて、とてもじゃないけど言えません。

ただ代表なので、その意見を採用するかどうかの決定権があるというだけの話です。

そして、どうしても意見の摺り合わせが出来ない場合、そのメンバーに強制的に団体を去ってもらう事も代表権限だと思います。
(逆に、自分の都合で団体を辞める事はメンバーの権限だと思います)

まぁ、いわゆる『クビ』というのは、あくまでも最終手段ですが…。

2009年~2010年は色々な理由でメンバーの入れ替わりがあった年でした。

そう考えると、2009年後半から2010年の前半までの約半年が、武装が一番安定していた時期だと言えるでしょう。
2012-10-24(Wed)

アクションへの道(343)

2009年10月、
3回目の『まつり草ヶ江』。

『さやか見参!』に登場したキャラクター、紅蓮丸。

この紅蓮丸の登場は、後々『さやか見参!』に大きな影響を及ぼす事になります。

それまでシリアスキャラしかいなかった『さやか見参!』の世界に、初めてギャグ担当が生まれたのです。

彼なくして今のストーリーはなかったと言っても過言ではないですね。

まぁ、それはともかく。

この時期、武装では新しいショーの企画が動き始めていました。

アクション無し、ダンスメインのキャラクターショーです。

これは当時の新メンバーを中心に運営する事を想定した作品で、メンバーと話しながら台本を書き、キャラクターを作りました。

メインキャストをダンススクールに通わせるべく、体験レッスンに連れて行ったりもしました。

準備は着々と進み、僕は衣裳の造型に取りかかったのですが、そこで企画が止まってしまいました。

メンバーと僕の間で意見が食い違ってしまったのです。

僕としては、

『メンバーの意見を参考にして、メンバーが楽しめる作品を作る』

というつもりでいたのですが、メンバーは

『自分達がやりたいものを作ってもらう』

という考えだったようです。

おそらく本人達は『作ってもらう』なんて傲慢な気持ちはなく『自分達で作る』という意気込みだったんだと思いますが、ここに代表とメンバーの根本的な発想の違いが見て取れます。

メンバーが、自分達でアイデアを出して、一生懸命練習して、キツい思いをしてショーをしても、団体の資本の中で、団体の名前で、団体が責任を負う中でやっている以上、『作ってもらっている』から抜け出す事は出来ないのです。

でもこれをメンバーに理解しろと言うのは無理な話。

立場が違えば考え方だって変わって然るべきなのですから。

メンバーはこう言いました。

『内野さんが作ったキャラクターもストーリーも納得いかないので、自分達で作り直しました』

つまりコンセプト以外の僕のアイデアを却下するという事です。

僕は、

『チームが責任を負う以上、最終決定権は代表にしかない。なのでそれは認められない』

と伝えました。

もしやるのならば、自分達で台本を書き、自分達で衣裳を作り、自分達でパッケージを作り、自分達でメンバーを集めて練習して、その上でプレゼンしてみろと言いました。

『これなら自信を持って売れる』と僕が判断したなら武装として営業し、準備にかかった費用はキチンと還元して利益が出るようにする、とも言いました。

しかしメンバーはそれをやりませんでした。

これは山吹さやかグッズ製作の話が出た時と同じ流れですね。

あの時もメンバーから
『代表が作っているグッズは納得いかない』
という意見が出て、
『自分ならこういうグッズを作ります』
って言われて、
『じゃあ自腹で作ってこい。売れたら全部還元するから』
って言ったけど結局やらずに終わりました。

これは仕方ない事なんで責めるつもりは毛頭ないですけど、メンバーって
『自分がリスクを背負う』
って考えにはなかなか至らないんですよ。

個人のアイデアを団体が汲み上げてくれるのが当然、みたいな考えになっちゃうんですよね。

代表として責任を負っている以上、迂闊に動けない事は多々あるし、正直、メンバーが考え付くアイデアなんて代表は既に通りすぎてるんですよ。

考え付いてやらなかったって事は、デメリットが大きかったって事なんです。


でもメンバーはそんな事知らないから

『せっかくの新しいアイデアを代表が採用してくれない!』

と憤慨しちゃうんですね。

噛み合うハズがない。

でもここで『代表の気持ちも理解しろよ!』とキレてはいけないのが代表ってもんです。

代表じゃないメンバーが代表の気持ちを理解出来るハズがない。

親の心、子知らず
代表の心、メンバー知らず

って事ですね。

なので、『メンバーの意見はメンバーとして非常に真っ当なものである』と考えなければ団体運営は成り立たないんじゃないでしょうか。

まぁそう言いつつ、おそらくこの一件が引き金となって僕とメンバーの関係も悪くなったりしたんですけどね。
2012-08-07(Tue)

アクションへの道(342)

2009年10月。

『まつり草ヶ江』で、3年目の『さやか見参!』を公演させていただける事になりました。

この年には、今でこそ『さやか見参!』に欠かせないキャラクター、紅蓮丸が初登場しました。

本当は前の年に『炎丸』というキャラクターを出す予定で台詞も録音していたのですが、結局今でも未使用のまま…

その炎丸の設定を発展させて生まれたのが炎丸の兄、紅蓮丸なのです。

この兄弟はトレジャーハンターでして、私利私欲の為にお宝を探しています。

炎丸は『タオの鏡』を探していました。

紅蓮丸は巨大な『伝説の魔剣』を手に入れます。

この巨大な魔剣が生まれるきっかけは、ある日の練習でした。

当時のメンバーと1対1の剣殺陣を練習している中で、

『もし片方が剛剣でグイグイ押してくるタイプだったら?』

なんてパターンの殺陣を考えたり、

『その剛剣を柔剣でいなしながら勝つ』

なんて殺陣を考えたりしまして、

それをショーで使ってみたくて台本を書いてみたのです。
2012-07-17(Tue)

アクションへの道(341)

体調不良で皆さんに迷惑をかけてから1ヶ月後の9月には、ワンダーシティ南熊本さんでの九州ヒーローネットのイベントに出演。
集合2

グランパワーヒノクニを中心にヒーローヒロインが集合し、我々も『さやか見参!第1話』を公演させていただきました。
殺陣5

とても楽しいイベントでしたが、やはり夏場から感じていた違和感が拭えず、

『来年のフェスタで九州ヒーローネット脱退』

という事を決意しました。

アクションへの道(334)で書いた金銭的な理由も大きい(1回のショーで、僕の給料1ヶ月分が飛んじゃうので…)のですが、他の団体さんとのスタンスのズレを感じたと言うか…

何が良いとか何が悪いとかって事じゃないですよ。

単に、僕がいると他のチームの皆さんに迷惑をかけてしまうだろうなと思ったからです。

という事で、武装メンバーにも、

『もし来年もフェスタがあったなら、それを最後に脱退するから』

と伝えたのでした。
プロフィール

武装代表・内野

Author:武装代表・内野
福岡・久留米を中心に、九州全域で活動している『アトラクションチーム武装』の代表です。

1972年生まれ。
1990年にキャラクターショーの世界に入り現在に至る。

2007年に武装を設立。

武装の活動内容は殺陣教室、殺陣指導、オリジナルキャラクターショー等。

現在は関西コレクションエンターテイメント福岡校さんでのアクションレッスン講師もやらせてもらってます。

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