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2011-11-27(Sun)

アクションへの道(300)

冬場の練習は本当に寒くて…

当時練習に使っていた公園は、住宅地の中の小さな丘の上にありました。

暗い公園でした。

周りはお墓でした。

その中で木刀を振ったり、パンチやキックを繰り出す男3人(2人の事もありましたが)。

この時の練習メンバー、
すなわち代表(僕)、やっちゅん、ぷーさんは、実は剣殺陣初心者。

僕とぷーさんはキャラクターショー出身なので『キャラクターの剣殺陣』は出来るのですが、時代物のような殺陣はやった事がなかったのです。

従って、僕が独学で覚えた基本を練習する事になります。

とは言っても、まだ練習メニューが定まってないので、すぐにやる事がなくなってしまいます。

今でこそ偉そうに殺陣教室なんかやってますが、この時はまだ指導者として何をしていいのか分からない、ただのぼんやりした男だったのです。

『素振りもやったし…型もやったし…殴りも蹴りもやったし…次は何しようか…』

みたいな練習だったので身体が温まる事もなく、毎週凍えていました(笑)

『なんでだろう?』

僕がキャラクターショーの若手だった頃、週に3回練習が行なわれていました。

1回の練習時間は2時間。

そのメニューをなぞるだけでも2時間は埋めれるだけなのに…

僕はかつての練習の記憶を辿りました。
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2011-11-26(Sat)

アクションへの道(299)

共通言語の話ですね。

言語とは言ってますが、これは『共通認識』の話です(ここまでは前回書きました)。

ショーで使う用語や動きって団体によって千差万別で、

動きは同じだけど名称が違ったり、

逆に名称は同じなのに動きが違ったり、

ほぼ同じなのに微妙に違ったり、または全然違ったり、

そんな事がけっこうあるんです。

これがリハーサルや練習で壁になったりするんですね。

僕が

『ここはAでやりましょう!』

と指示を出した時、

キャラクターショー出身の僕が考えている『A』と、

舞台出身のみんみんが考える『A』と、

ハリウッドのアクションを学んだジャスティンの『A』にズレがあったりするんです。

(※やっちゅんは演劇やショーの経験がなかったので『A』を知らない)

この3人のズレは小さなものかもしれませんが、その小さなズレに左右されてしまうのがエンターテイメントってもんです。

なので通常練習の中でそのズレを調整しておきたい。

全員の認識を、『内野流』、すなわち『武装流』に統一しておきたい。

そう思っていたのです。

実際はなかなか集まれず、僕とやっちゅん(そして阿部ぷーさん)での練習がほとんどだったのですが。
2011-11-23(Wed)

アクションへの道(298)

話が前後して分かりにくい『アクションへの道』、

今回は2007年の12月のお話し。

とりあえず初回公演を終えた『さやかショー』ですが、次の予定はありませんでした。

そこでこの期間を基本練習に費やす事にしたのです。

特に大学生のやっちゅん。

10月はショーに出演してもらいましたが、彼はアクション未経験者。

次の公演に向けて基本を身に付けていてほしかったのです。

当時の練習場所は、やっちゅんの寮の近くの公園。

お墓の隣りにある暗い公園でした。

メンバーは基本やっちゅんと僕の2人。

途中から先輩の阿部ぷーさんも来てくれるようになりました。

みんみんとジャスティンは仕事が忙しくてほとんど来れません。

本当はこの練習で、スタイルの違う4人(※)に共通言語を作っておきたかったのですが…

ここでいう『共通言語』とは、アクションに関する『共通認識』って事ですね。
武装メンバーは、

代表=ヒーローアクション

みんみん=殺陣

ジャスティン=ハリウッドアクション

やっちゅん=キックボクシング

と、全員専門のジャンルが違ったんです。


続く
2011-11-22(Tue)

アクションへの道(297)

斬っても死なない立ち回り、

その背景には『キャラクターショー』の存在がありました…

いやぁ、キャラクターショーの悪役って(主役もですけど)、斬られても刺されても死なないんですよ(笑)

途中で別キャラに着替えの人は死んだりしますけど。

その癖で『斬られても死なない立ち回り』を付けちゃったんですね。

キャラクターショーならごまかせると思うんですよ。

変身してたり強化服だったり、敵も人間じゃないんですから。

しかし忍者は人間ですからね。

やっぱり斬られたら大変な事になるワケです。

そこに気付いて初めて、

『いかんいかん!じゃあ斬られずにかわして!』

って事になったんです。

なので最初は苦労しました。

動きの流れで、

『うぅっ…斬ってしまいたい…』

って所が出てきちゃうんですね。

助っ人で何度か山吹さやかを演ってくれた後輩の『みちャき』、
彼女も立ち回りを付けると必ず敵を斬っていました。

みちャきもキャラクターショーの人間ですからね。

『斬らない立ち回りを付けて!相手は人間だから斬ると死んじゃうよ!』

こう言うと、

『えーっ!?』
『…やりにくい…』
『…斬りたい…』
『斬っちゃダメですか?』

なんてぼやきながら苦労してましたね(笑)
2011-11-21(Mon)

アクションへの道(296)

ちょっと話をさかのぼらせていいですか?

初さやかショーの、しかもリハーサル。

考え無しに書いてるもんで、行きつ戻りつでスミマセン。

で、リハーサルですよ。

今まで何回も書いたと思いますが改めて…


リハーサルでは僕が立ち回りを付けるんですが、ここに至ってつまずいた事がありました。

『ジャスティン、頭狙ってそっちから斬ってきて。
…で、みんみんはじいて。
はじいたらすぐ反対からやっちゅん頭斬りに行って。
それもはじいて、みんみんがやっちゅんに右袈裟斬り、すかさずジャスティンに左袈裟斬り』

ここまでは問題なし。

つまずいたのはこの後。

『袈裟袈裟が終わったら、みんみんゆっくり構え直して。
その間にジャスティンとやっちゅん、苦しみながら立ち上がって』

↑これ。

いつもなら何とも思わないこの立ち回り、僕は

『んっ??』

と思いました。

『普通、斬られたら死ぬよね!?』

思いっきり袈裟斬りされた奴が少し苦しんだぐらいで戦いに復帰出来るもんなのか!?

いや、とうてい無理だろう!

じゃあ、なぜ僕はそんな手を付けてしまったのか!?

正解が分かった方は、このブログをかなりじっくり読み込んでる方だと認定です。


続く!
プロフィール

武装代表・内野

Author:武装代表・内野
福岡・久留米を中心に、九州全域で活動している『アトラクションチーム武装』の代表です。

1972年生まれ。
1990年にキャラクターショーの世界に入り現在に至る。

2007年に武装を設立。

武装の活動内容は殺陣教室、殺陣指導、オリジナルキャラクターショー等。

現在は関西コレクションエンターテイメント福岡校さんでのアクションレッスン講師もやらせてもらってます。

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