2010-12-30(Thu)
さて、カウントダウンのステージですが、主役はもちろんテーマパークのキャラクター達(とダンサーさん達)です。
僕らが演じるヒーローの出番は5分ぐらい。
突然悪役が乱入してステージ上は大混乱!
そこへ登場するヒーロー達。
颯爽と悪を倒し、風と共に去って行く…
そんな感じのゲスト出演でした。
…で、数日前に『ゲネプロ』があったんです。
『ゲネプロ』ってのは『本番通りのリハーサル』って感じでしょうか。
しかし僕らは『リハーサル』はやっても『ゲネプロ』なんかやった事なくて…
『ゲネプロ』の意味も分かってなくて…
本番通りの音響!
本番通りの照明!
本番通りのダンサーさんにキャラクター達!
…その中に、ジャージ姿の僕達…
恥ずかしいっ!
まるで素人みたいだっ!
でもとりあえずやるしかない。
『本番まで衣裳は着けない。それが俺達のやり方さ』
みたいな素振りでプロ感を演出。
ところが…
いきなりメンバーが腰骨をやっちまった!
ボキッ!
骨がボキッ!
プロ感もボキッと折れちゃった!
~つづく~
2010-12-29(Wed)
アクションへの道、1996年のエピソードを書いてましたが、ちょっと飛びます。
飛びます飛びます♪
…リアルタイムで知らない坂上二郎さんのネタを入れてしまいました。
1998年から1999年のカウントダウンの話です。
今、『1999』って携帯で打ってたら『アラララ』になってました。
『熱中時代』の北野先生(水谷豊)を思い出しますね。
アラララ、校長先生~
これはリアルタイムで知ってるネタです。
ってか脱線しすぎですか。
ダメですか。
年末にそれを許す度量はありませんか。
…そろそろ真面目に…
北九州的な所にですね、
テーマパーク的な施設がありまして、
そこでは大晦日に大掛かりなカウントダウン的なイベントがあるんですよ。
…『~的な』を付けたら話を曖昧に出来るかと思いましたが無理っぽいのでやめます…
そのテーマパークにはたくさんのキャラクターがいて、本来なら僕ら余所者が入る隙なんてないんですが…
その年はテーマパーク内のイベントに3ヶ月ほど関わっていた縁がありまして…
あの国民的ヒーロー、的な?
…バッタ…的な?
キックする…的な?
そんなキャラクターのイベントで3ヶ月ショーをやってたワケです。
この辺りの詳細はいずれ書きますが…
…で、
『せっかくだから、そのヒーローもカウントダウンに登場させよう!』
って事になったらしいのです。
~つづく~
2010-12-28(Tue)
僕と吉田にいやんは、
『まぁ生放送だし仕方ないよねぇ』
なんて話しながら、しばらく待機する事になりました。
しかし、どのタイミングで出番が来るか分からないので、うつぶせの怪獣に足だけは突っ込んでおく事にしました。
急に出番が来て、それから足を入れてたら間に合わないかもしれなかったからです。
足だけ入れておけば何とかなると思ったからです。
うつぶせ怪獣に足を突っ込んでうつぶせで待機する僕…
しかし完全にうつぶせになると着ぐるみに埋もれて苦しいので、微妙に上半身を起こしたキツい体勢です。
この状況で…
10分…
30分…
1時間…
『おいおい!俺達忘れられてるんじゃないの!?』
と心配になる待機時間です。
やがて撮影スタジオの方から
『5…!4…!3…!2…!1…!ゼロ…!!新年明けましておめでとうございま~す!!』
と賑々しい声が。
年が明けました。
テレビ局の倉庫で怪獣に足を突っ込んでうつぶせになったまま新年を迎えました。
『本当に俺の出番は来るのか!?』
でも怖くて怪獣から足を抜けません。
それから更に1時間近く経ってから…
駆けてくる撮影スタッフさん!
『お待たせしました!間もなく出番です!準備お願いします!』
駆け去っていくスタッフさん!
『おい!あんたが起こしてくれんと怪獣が立てんのやけど!』
しかし戻ってくる気配はありません。
仕方ないので渾身の力で怪獣を持ち上げるにいやん。
僕もどうにか頑張って立ちます。
何とか、何とか怪獣は立ち上がりました。
そしてスタジオへ…
出番は3分もなかったでしょうか。
全てが終わって僕とにいやんはテレビ局を出ました。
元旦の朝日が僕達を包んでいました。
2010-12-28(Tue)
不毛なドッヂボール対決も終わりました。
次はテレビ局のスタジオで僕の出番です。
司会のタレントさんが映画の告知をする間、ひな段の後ろに立って動くという簡単な仕事です。
吉田にいやんはドッヂボールで大変だったのに俺はこんなんで悪いなぁ…なんて言いながら準備。
この時の怪獣の着ぐるみは映画の撮影で使われた物で、中に入る為にかなり苦労しました。
まず着ぐるみをうつぶせに寝かせて、アクターもうつぶせになり両足を突っ込む。
この足を入れる作業がかなり大変でジタバタジタバタ…
何とか足が入ったら上半身を入れる。
上半身は割と楽に入ります。
スッポリ入ったら2人がかりで両腕を掴んで起こします。
着ぐるみが重いので、一人では起こせないのです。
吉田にいやんだけでは厳しいので、撮影スタッフに手伝いをお願いしていました。
さぁ、そろそろ僕の出番だ!
吉田にいやんとスタッフさんに起こしてもらって背中のファスナーを閉めます。
スタッフさんが
『直前になったら呼びに来ます!』
と言って控え室を出て行きました。
テンションを上げて待機する僕…
するとスタッフさんが戻ってきて言いました。
『スミマセン、段取りが押してて、怪獣の出番はまだ先みたいです…』
『どのぐらい押してますか?』
少しぐらいなら着ぐるみを脱がずに怪獣のまま待機した方が楽です。
『けっこう押してるので一旦脱いでてもらっていいです。出番が近付いたらまた呼びに来ます』
スタッフは去っていきました。
~つづく~
2010-12-27(Mon)
まずは吉田にいやんの出番です。
テレビ局の近くのホールで行われる
『お年玉を賭けたドッヂボール対決』
に、にぎやかしで怪獣が参加するのです。
いやいや、
怪獣の着ぐるみでドッヂボールってキツいですよ!?
フル出場は無理ですよ!?
僕らがそう言うと撮影スタッフさんは
『怪獣は素早く動けないし身体も大きいからすぐにボールをぶつけられて終わりますよ!』
と軽~く言います。
そしてドッヂボール対決が始まりました。
この対決で人数を減らして次の勝負へ、
また人数を減らして…と対決を続けて、最後の一人がお年玉を貰える、という企画なので参加者はみんな真剣です。
本気で投げる!
本気で受ける!
本気でよける!
そんな中で怪獣は…
完全に無視されています。
そりゃそうですよね。
怪獣はお年玉争奪戦には何も関係ないんですから。
怪獣にボールぶつけても何もメリットはないんですから。
怪獣はしばらく頑張って…
『もう無理』
の合図をして戻ってきました。
体力が限界を迎えた時の為に合図を決めていたのです。
僕は、戻ってきた怪獣の背中を開けて吉田にいやんに訊きました。
『大丈夫!?』
体力が限界を迎えていないか心配だったのです。
にいやんは
『体力は全然大丈夫やけどさぁ、あんなに無視されてたらやる事ないんだもん。
だから戻ってきたよ』
と言いました。
確かにその通り。
あの画面に怪獣がチョロチョロ映って盛り上がるとも思えんしね。
~つづく~