2010-08-30(Mon)
アクションへの道(80)
現在この『アクションへの道』は1994年のエピソードをベースに書いていますが、ちょっと早送りして2005年…
中堅メンバーが初めてヒーロー役に入った時のハナシ。
僕はそのショーに怪人で入っていて、彼と1対1の立ち回りをする事になりました。
初めてのヒーロー役に彼は燃えていて、やる気が満ち溢れていて…
その光景はかつての自分(…ってゆーかアクターはみんなだよね)を彷彿させるものがありました。
しかし、こーゆー時は得てして、意気込みと緊張が噛み合わずに不本意な結果に終わったりするんだよねぇ
『ホントはこーするハズだったのに失敗した!』
とか、
『立ち回りを間違えた!周りに迷惑をかけてしまった!』
とか、
そんな事でドヨ~ンとしたまま初ヒーローが終わってしまったり…
でも、そんなん僕らから見たら、
『初めてのヒーロー役で全部が上手くいくワケないやろ!
失敗して当然くさ!』
『失敗しても迷惑かけてもいいけん、とにかく思いっきりやれっ!』
って思うんですよ。
なので僕はリハーサルでこんな演出をつけました。
ステージ上手(かみて)からヒーロー登場、
同時に下手(しもて)から怪人登場。
セリフのやり取りをしながらお互いセンターへ向かって、ゆっくりと進んでいく。
お互い、
『こいつは必ず倒す』
という闘志を燃やしてステージ中央で対峙する2人、互いの額が触れんばかりの近距離で沈黙のまま睨み合う。
正義の瞳で睨みつけるヒーロー、
それをあざ笑いながら睨み返す怪人、
沈黙を破り、瞬間的に激しい戦いが始まる!!
…こんな演出です。
まぁ実際よくある演出です。
僕は彼に言いました。
『俺は自分が主役やと思っとるけんな。
ペーペーのヒーローぐらい軽く食って俺が目立つぜ。
子供達にカッコいい所を見せたかったら、本気で、死ぬ気でかかって来んと知らんぜ~。』
そして本気度100%で追い詰めていったのでした。
本番当日、
ショーの最中のステージ裏で
『俺は絶対手加減せんけんな。
オマエも手加減すんなよ。』
と駄目押し。
かくして本番では、マスク越しにお互いの表情が見えるぐらいのテンションで、
(実際に見えるワケではないのですが、マスクの中の表情が、まるで透視のように見える事があるのです。)
魂のこもった立ち回りが出来ました。
その日の夜、
同じ班だった後輩が僕に言いました。
『あの睨み合うシーンは要らんでしょ。』
『せっかくアイツが初ヒーローだからさ、テンション上げてやりたかったんよ。』
『そんな事はステージの上じゃなくて裏でやりゃいいじゃないですか。』
…おそらくこの例も身内ネタの1つです。
僕はストーリーに沿ったカタチでそれをプレゼントしたつもりでしたが、それを許せない者もいたって事でしょう。
中堅メンバーが初めてヒーロー役に入った時のハナシ。
僕はそのショーに怪人で入っていて、彼と1対1の立ち回りをする事になりました。
初めてのヒーロー役に彼は燃えていて、やる気が満ち溢れていて…
その光景はかつての自分(…ってゆーかアクターはみんなだよね)を彷彿させるものがありました。
しかし、こーゆー時は得てして、意気込みと緊張が噛み合わずに不本意な結果に終わったりするんだよねぇ

『ホントはこーするハズだったのに失敗した!』
とか、
『立ち回りを間違えた!周りに迷惑をかけてしまった!』
とか、
そんな事でドヨ~ンとしたまま初ヒーローが終わってしまったり…
でも、そんなん僕らから見たら、
『初めてのヒーロー役で全部が上手くいくワケないやろ!
失敗して当然くさ!』
『失敗しても迷惑かけてもいいけん、とにかく思いっきりやれっ!』
って思うんですよ。
なので僕はリハーサルでこんな演出をつけました。
ステージ上手(かみて)からヒーロー登場、
同時に下手(しもて)から怪人登場。
セリフのやり取りをしながらお互いセンターへ向かって、ゆっくりと進んでいく。
お互い、
『こいつは必ず倒す』
という闘志を燃やしてステージ中央で対峙する2人、互いの額が触れんばかりの近距離で沈黙のまま睨み合う。
正義の瞳で睨みつけるヒーロー、
それをあざ笑いながら睨み返す怪人、
沈黙を破り、瞬間的に激しい戦いが始まる!!
…こんな演出です。
まぁ実際よくある演出です。
僕は彼に言いました。
『俺は自分が主役やと思っとるけんな。
ペーペーのヒーローぐらい軽く食って俺が目立つぜ。
子供達にカッコいい所を見せたかったら、本気で、死ぬ気でかかって来んと知らんぜ~。』
そして本気度100%で追い詰めていったのでした。
本番当日、
ショーの最中のステージ裏で
『俺は絶対手加減せんけんな。
オマエも手加減すんなよ。』
と駄目押し。
かくして本番では、マスク越しにお互いの表情が見えるぐらいのテンションで、
(実際に見えるワケではないのですが、マスクの中の表情が、まるで透視のように見える事があるのです。)
魂のこもった立ち回りが出来ました。
その日の夜、
同じ班だった後輩が僕に言いました。
『あの睨み合うシーンは要らんでしょ。』
『せっかくアイツが初ヒーローだからさ、テンション上げてやりたかったんよ。』
『そんな事はステージの上じゃなくて裏でやりゃいいじゃないですか。』
…おそらくこの例も身内ネタの1つです。
僕はストーリーに沿ったカタチでそれをプレゼントしたつもりでしたが、それを許せない者もいたって事でしょう。
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