アクションへの道(80)
現在この『アクションへの道』は1994年のエピソードをベースに書いていますが、ちょっと早送りして2005年…
中堅メンバーが初めてヒーロー役に入った時のハナシ。
僕はそのショーに怪人で入っていて、彼と1対1の立ち回りをする事になりました。
初めてのヒーロー役に彼は燃えていて、やる気が満ち溢れていて…
その光景はかつての自分(…ってゆーかアクターはみんなだよね)を彷彿させるものがありました。
しかし、こーゆー時は得てして、意気込みと緊張が噛み合わずに不本意な結果に終わったりするんだよねぇ
『ホントはこーするハズだったのに失敗した!』
とか、
『立ち回りを間違えた!周りに迷惑をかけてしまった!』
とか、
そんな事でドヨ〜ンとしたまま初ヒーローが終わってしまったり…
でも、そんなん僕らから見たら、
『初めてのヒーロー役で全部が上手くいくワケないやろ!
失敗して当然くさ!』
『失敗しても迷惑かけてもいいけん、とにかく思いっきりやれっ!』
って思うんですよ。
なので僕はリハーサルでこんな演出をつけました。
ステージ上手(かみて)からヒーロー登場、
同時に下手(しもて)から怪人登場。
セリフのやり取りをしながらお互いセンターへ向かって、ゆっくりと進んでいく。
お互い、
『こいつは必ず倒す』
という闘志を燃やしてステージ中央で対峙する2人、互いの額が触れんばかりの近距離で沈黙のまま睨み合う。
正義の瞳で睨みつけるヒーロー、
それをあざ笑いながら睨み返す怪人、
沈黙を破り、瞬間的に激しい戦いが始まる!!
…こんな演出です。
まぁ実際よくある演出です。
僕は彼に言いました。
『俺は自分が主役やと思っとるけんな。
ペーペーのヒーローぐらい軽く食って俺が目立つぜ。
子供達にカッコいい所を見せたかったら、本気で、死ぬ気でかかって来んと知らんぜ〜。』
そして本気度100%で追い詰めていったのでした。
本番当日、
ショーの最中のステージ裏で
『俺は絶対手加減せんけんな。
オマエも手加減すんなよ。』
と駄目押し。
かくして本番では、マスク越しにお互いの表情が見えるぐらいのテンションで、
(実際に見えるワケではないのですが、マスクの中の表情が、まるで透視のように見える事があるのです。)
魂のこもった立ち回りが出来ました。
その日の夜、
同じ班だった後輩が僕に言いました。
『あの睨み合うシーンは要らんでしょ。』
『せっかくアイツが初ヒーローだからさ、テンション上げてやりたかったんよ。』
『そんな事はステージの上じゃなくて裏でやりゃいいじゃないですか。』
…おそらくこの例も身内ネタの1つです。
僕はストーリーに沿ったカタチでそれをプレゼントしたつもりでしたが、それを許せない者もいたって事でしょう。
中堅メンバーが初めてヒーロー役に入った時のハナシ。
僕はそのショーに怪人で入っていて、彼と1対1の立ち回りをする事になりました。
初めてのヒーロー役に彼は燃えていて、やる気が満ち溢れていて…
その光景はかつての自分(…ってゆーかアクターはみんなだよね)を彷彿させるものがありました。
しかし、こーゆー時は得てして、意気込みと緊張が噛み合わずに不本意な結果に終わったりするんだよねぇ
『ホントはこーするハズだったのに失敗した!』
とか、
『立ち回りを間違えた!周りに迷惑をかけてしまった!』
とか、
そんな事でドヨ〜ンとしたまま初ヒーローが終わってしまったり…
でも、そんなん僕らから見たら、
『初めてのヒーロー役で全部が上手くいくワケないやろ!
失敗して当然くさ!』
『失敗しても迷惑かけてもいいけん、とにかく思いっきりやれっ!』
って思うんですよ。
なので僕はリハーサルでこんな演出をつけました。
ステージ上手(かみて)からヒーロー登場、
同時に下手(しもて)から怪人登場。
セリフのやり取りをしながらお互いセンターへ向かって、ゆっくりと進んでいく。
お互い、
『こいつは必ず倒す』
という闘志を燃やしてステージ中央で対峙する2人、互いの額が触れんばかりの近距離で沈黙のまま睨み合う。
正義の瞳で睨みつけるヒーロー、
それをあざ笑いながら睨み返す怪人、
沈黙を破り、瞬間的に激しい戦いが始まる!!
…こんな演出です。
まぁ実際よくある演出です。
僕は彼に言いました。
『俺は自分が主役やと思っとるけんな。
ペーペーのヒーローぐらい軽く食って俺が目立つぜ。
子供達にカッコいい所を見せたかったら、本気で、死ぬ気でかかって来んと知らんぜ〜。』
そして本気度100%で追い詰めていったのでした。
本番当日、
ショーの最中のステージ裏で
『俺は絶対手加減せんけんな。
オマエも手加減すんなよ。』
と駄目押し。
かくして本番では、マスク越しにお互いの表情が見えるぐらいのテンションで、
(実際に見えるワケではないのですが、マスクの中の表情が、まるで透視のように見える事があるのです。)
魂のこもった立ち回りが出来ました。
その日の夜、
同じ班だった後輩が僕に言いました。
『あの睨み合うシーンは要らんでしょ。』
『せっかくアイツが初ヒーローだからさ、テンション上げてやりたかったんよ。』
『そんな事はステージの上じゃなくて裏でやりゃいいじゃないですか。』
…おそらくこの例も身内ネタの1つです。
僕はストーリーに沿ったカタチでそれをプレゼントしたつもりでしたが、それを許せない者もいたって事でしょう。
アクションへの道(79)
どんな形であれ身内ネタなんて要らないんじゃないの?
…とお考えの方もいらっしゃると思います。
当然ですよね。
分かります。
しっかりした台詞があって、
破綻のない構成があって、
起承転結があって、
ストーリーが成立して観客が喜んでいれば、身内ネタなんか入れる必要はないのです。
では、なぜ僕はそれを敢えて入れるのか?
それは、演者のモチベーションを高める為です。
…いや、分かりますよ。
プロなら身内ネタなんか無くても高いモチベーションでショーに挑むべきだって事は。
それは僕も同じ意見です。
でも…
何もないよりは、少しでも楽しめる部分があった方がいいじゃない!
…って思うのです。
過酷なショーの中で1ヶ所でも楽しめる部分があれば、キツくても乗り切れるじゃない!
…って。
作り手から演者へのサービス、と言うか、ちょっとしたオマケなんです。
…とお考えの方もいらっしゃると思います。
当然ですよね。
分かります。
しっかりした台詞があって、
破綻のない構成があって、
起承転結があって、
ストーリーが成立して観客が喜んでいれば、身内ネタなんか入れる必要はないのです。
では、なぜ僕はそれを敢えて入れるのか?
それは、演者のモチベーションを高める為です。
…いや、分かりますよ。
プロなら身内ネタなんか無くても高いモチベーションでショーに挑むべきだって事は。
それは僕も同じ意見です。
でも…
何もないよりは、少しでも楽しめる部分があった方がいいじゃない!
…って思うのです。
過酷なショーの中で1ヶ所でも楽しめる部分があれば、キツくても乗り切れるじゃない!
…って。
作り手から演者へのサービス、と言うか、ちょっとしたオマケなんです。
アクションへの道(78)
自分の世界を構築出来る『しゃべりショー』で、僕は本当に好き勝手やっていました。
今までの固定概念を覆したくて色々な挑戦をしていたのです(クォリティはさておいて…)。
アクションにしろギャグにしろ、
『それやって大丈夫なの!?』
『いやいや、それはダメやろ!』
ってレベルまで踏み込んでいました(クォリティはさておいて…)。
当時の僕のしゃべりを指して、
『内野(のしゃべり)は身内ネタが多い』
なんて批判をされたもんですが、とんでもない。
以前も書いたと思いますが、僕は身内ネタは使いません。
嫌いだからです。
…いや、厳密に言えば僕も身内ネタは使ってたんですが、それは周りが批判していた身内ネタとは全く違うものなんです。
批判されがちな身内ネタというのは
『身内だけが盛り上がって、観客が「はぁっ??」ってなっちゃうネタ』
だと思うんです。
でも、本当の身内ネタって、
『身内は盛り上がるけど、観客はそれがネタだと気付かない』
もしくは、
『観客が盛り上がる。でも身内は別の意味で盛り上がってる』
ってゆー事だと思うんです。
つまり、観客に『??』を抱かせる身内ネタは駄目だという事です。
今までの固定概念を覆したくて色々な挑戦をしていたのです(クォリティはさておいて…)。
アクションにしろギャグにしろ、
『それやって大丈夫なの!?』
『いやいや、それはダメやろ!』
ってレベルまで踏み込んでいました(クォリティはさておいて…)。
当時の僕のしゃべりを指して、
『内野(のしゃべり)は身内ネタが多い』
なんて批判をされたもんですが、とんでもない。
以前も書いたと思いますが、僕は身内ネタは使いません。
嫌いだからです。
…いや、厳密に言えば僕も身内ネタは使ってたんですが、それは周りが批判していた身内ネタとは全く違うものなんです。
批判されがちな身内ネタというのは
『身内だけが盛り上がって、観客が「はぁっ??」ってなっちゃうネタ』
だと思うんです。
でも、本当の身内ネタって、
『身内は盛り上がるけど、観客はそれがネタだと気付かない』
もしくは、
『観客が盛り上がる。でも身内は別の意味で盛り上がってる』
ってゆー事だと思うんです。
つまり、観客に『??』を抱かせる身内ネタは駄目だという事です。
アクションへの道(77)
1994年は色々あり過ぎて…
上の人達への不満が爆発したり…
自分の待遇に不満が爆発したり…
なので、ナマイキにも現場を選ぶようになったんです。
現場の依頼が来ても、
『あ〜、そのメンバーなら辞めとくわ〜』
って断ってバイトしてたり。
でもその中で、『しゃべりショー』だけは引き受けていたワケです。
『しゃべりショー』については今まで散々書いてきたから説明を省きます。
『しゃべりショー』はもちろんヒーローショーなワケですが、
『しゃべる悪役が主役』
といった側面があります。
ストーリーから構成、ショーの雰囲気までをシャベラー(しゃべり怪人の事を僕らはこう呼んでました)が作る事が出来るからです。
ここなら上の人達に邪魔されずに自分のショーが出来る。
そんな思いからか僕はしゃべりに執着していました。
それともう1つ…
これは当時気付かなかった感情ですが…(気付かないフリをしていたのかもですが…)
僕は『しゃべり』をやる事で周りに認められたかったんだと思います。
以前書きましたが、僕の同期や同年代は本当に凄い連中ばっかりで、人並み以下にしか動けない僕はずっとコンプレックスを抱えていたのです。
なので、動きで追いつけない分、
台本を書く事で、
小道具を作る事で、
そしてしゃべる事で、
みんなと同等の位置に立ちたかったのだと思います。
上の人達への不満が爆発したり…
自分の待遇に不満が爆発したり…
なので、ナマイキにも現場を選ぶようになったんです。
現場の依頼が来ても、
『あ〜、そのメンバーなら辞めとくわ〜』
って断ってバイトしてたり。
でもその中で、『しゃべりショー』だけは引き受けていたワケです。
『しゃべりショー』については今まで散々書いてきたから説明を省きます。
『しゃべりショー』はもちろんヒーローショーなワケですが、
『しゃべる悪役が主役』
といった側面があります。
ストーリーから構成、ショーの雰囲気までをシャベラー(しゃべり怪人の事を僕らはこう呼んでました)が作る事が出来るからです。
ここなら上の人達に邪魔されずに自分のショーが出来る。
そんな思いからか僕はしゃべりに執着していました。
それともう1つ…
これは当時気付かなかった感情ですが…(気付かないフリをしていたのかもですが…)
僕は『しゃべり』をやる事で周りに認められたかったんだと思います。
以前書きましたが、僕の同期や同年代は本当に凄い連中ばっかりで、人並み以下にしか動けない僕はずっとコンプレックスを抱えていたのです。
なので、動きで追いつけない分、
台本を書く事で、
小道具を作る事で、
そしてしゃべる事で、
みんなと同等の位置に立ちたかったのだと思います。
アクションへの道(76)
いやぁ〜、
めんどくさいったらめんどくさい。
ブログを書くのがめんどくさい。
…あ、
嫌々書いてるってワケじゃないですよ。
実は先日パソコンが臨終なさいまして。
買い換える余裕も修理する余裕もない我が身としましては、このブログを携帯で更新するしかないのです。
ところが…
我が家は何故か携帯が圏外になってしまうのです。
福岡県久留米市といえばそれなりの都市ですよ!
我が家はその中でも割と中心地にあるのに…
そんな場所にすら電波が届かないなんて、一体何をやってるの!?
SoftBank!!
問い合わせたら
『ホームアンテナを付けて下さい』
って言われたので、今度ショップで詳細を聞かなきゃ…
…そんなワケで僕は、
自分のブログを開く為に、
電波を求めて家の中、
あっち行ったりこっち行ったり、
立ってみたり座ってみたり。
つまり、ブログを更新するのがめんどくさいのではなく、『ブログを開く』事がめんどくさいのです。
正直なところ。
SoftBank!!
CMばっかり大仰にせんと、現実的な所をしっかりやってや!!
…ったく…
でもこれで終わったら全然『アクションへの道』じゃないので、なんかショーにまつわる事を書いておきましょう。
1994年…
うーん…
あ、
ショーの最中に手の爪が割れて血まみれになった事がありましたよ。
前回のハナシにも出てきた『戦闘のプロ』キャラに入ってる時に。
普通のヒーローって手袋してますよね。
指先からすっぽり覆うやつ。
でもこの『戦闘のプロ』キャラの手袋は、いわゆる『指ぬき』、
指先が5本とも剥き出しになってたんです。
なので、おそらくアクションの最中、ステージに手をついた時、不用意に爪をぶつけてしまって割ってしまったんだと思います。
気がついたらけっこうな出血で手が真っ赤になっていました。
とりあえずはそれでショーを最後までやって…
あ、
爪を割ったまま頑張った
とか、そんな話ではないです。
そんな事を言い出したら、
風邪をひいて40度を超える熱を出しながらもショーをやり通した者や、
骨折したまま頑張った者、
マスクの中に蜂が入ってきてもやり通した者等、猛者達のエピソードは枚挙に暇がありません。
爪が割れたなんてのは怪我の内に入らないのです。
では何か?
それはショーの後の、子供達との握手会…
えっ?
割れた爪を?
握手でギュッと握られてギャーッってなった話じゃないかって?
ノンノン!
違いますよ!
前回書きましたが、この『戦闘のプロ』キャラ、実はエイリアンなんです。
地球人に乗り移ってる宇宙人なのです。
彼は負傷すると…
緑色の血を流すのです…
となると、僕の血を見た子供達は、
『血が赤い!こいつ偽物だ!』
と思う可能性があるって事です。
僕は割れた爪が見えないような角度で握手をし、負傷していない方の手で患部を覆い隠しながら握手をしたのでした。
え?
オチ??
ないよ、そんなもん。
こんなに引っ張っておいてオチもないのかって!?
俺だってそんな劇的な現場ばかりこなしてきたワケじゃないさ!
ショーのほとんどは何事もなく普通に終わってるんだぜ!
時にはこんな!
…時にはこんな、何事もないエピソードも書かせてくれよ…
ぐすん…
めんどくさいったらめんどくさい。
ブログを書くのがめんどくさい。
…あ、
嫌々書いてるってワケじゃないですよ。
実は先日パソコンが臨終なさいまして。
買い換える余裕も修理する余裕もない我が身としましては、このブログを携帯で更新するしかないのです。
ところが…
我が家は何故か携帯が圏外になってしまうのです。
福岡県久留米市といえばそれなりの都市ですよ!
我が家はその中でも割と中心地にあるのに…
そんな場所にすら電波が届かないなんて、一体何をやってるの!?
SoftBank!!
問い合わせたら
『ホームアンテナを付けて下さい』
って言われたので、今度ショップで詳細を聞かなきゃ…
…そんなワケで僕は、
自分のブログを開く為に、
電波を求めて家の中、
あっち行ったりこっち行ったり、
立ってみたり座ってみたり。
つまり、ブログを更新するのがめんどくさいのではなく、『ブログを開く』事がめんどくさいのです。
正直なところ。
SoftBank!!
CMばっかり大仰にせんと、現実的な所をしっかりやってや!!
…ったく…
でもこれで終わったら全然『アクションへの道』じゃないので、なんかショーにまつわる事を書いておきましょう。
1994年…
うーん…
あ、
ショーの最中に手の爪が割れて血まみれになった事がありましたよ。
前回のハナシにも出てきた『戦闘のプロ』キャラに入ってる時に。
普通のヒーローって手袋してますよね。
指先からすっぽり覆うやつ。
でもこの『戦闘のプロ』キャラの手袋は、いわゆる『指ぬき』、
指先が5本とも剥き出しになってたんです。
なので、おそらくアクションの最中、ステージに手をついた時、不用意に爪をぶつけてしまって割ってしまったんだと思います。
気がついたらけっこうな出血で手が真っ赤になっていました。
とりあえずはそれでショーを最後までやって…
あ、
爪を割ったまま頑張った
とか、そんな話ではないです。
そんな事を言い出したら、
風邪をひいて40度を超える熱を出しながらもショーをやり通した者や、
骨折したまま頑張った者、
マスクの中に蜂が入ってきてもやり通した者等、猛者達のエピソードは枚挙に暇がありません。
爪が割れたなんてのは怪我の内に入らないのです。
では何か?
それはショーの後の、子供達との握手会…
えっ?
割れた爪を?
握手でギュッと握られてギャーッってなった話じゃないかって?
ノンノン!
違いますよ!
前回書きましたが、この『戦闘のプロ』キャラ、実はエイリアンなんです。
地球人に乗り移ってる宇宙人なのです。
彼は負傷すると…
緑色の血を流すのです…
となると、僕の血を見た子供達は、
『血が赤い!こいつ偽物だ!』
と思う可能性があるって事です。
僕は割れた爪が見えないような角度で握手をし、負傷していない方の手で患部を覆い隠しながら握手をしたのでした。
え?
オチ??
ないよ、そんなもん。
こんなに引っ張っておいてオチもないのかって!?
俺だってそんな劇的な現場ばかりこなしてきたワケじゃないさ!
ショーのほとんどは何事もなく普通に終わってるんだぜ!
時にはこんな!
…時にはこんな、何事もないエピソードも書かせてくれよ…
ぐすん…




