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2009-12-06(Sun)

アクションへの道(15)

キャラクターショーの業界にいると、新番組の情報が若干早めに入ってきたりします(デマも多いが)。

1991年、社員さん達が僕にこう言いいました。

「次の戦隊のイエロー、どうやらドスコイキャラらしいぞ!オマエ入れるかもな!?」

僕は基本的に太めで、どんなに痩せてる時でもヒーロー体型とは言えない。
おまけに再三告白してきた通りの運動能力なので、ヒーロー役なんて考えた事もありませんでした。

もし僕がヒーロー役に入るとしたら・・・
「サイボーグ009ショー」ないけど)で、006役しかない!と思ってました。

果たして僕は、この年の戦隊のイエローに、実力ではなく体型重視で入れてもらう事になったのです!

しかし僕はヒーロー役の練習などした事がありません。
ってか、させてもらった事がありません。

当時の練習では、戦闘員の練習を重ねて、認められたらヒーロー役の練習を教えてもらえるスタイルでした。

僕はまだまだ戦闘員の練習中だったのです。

練習してないのにショーでヒーロー役が出来たのか?

出来たのです。

なぜなら僕は前半は戦闘員で、最後の最後だけイエローに着替えて登場。
5人全員が戦ってるので特に見せ場もなく、下手でもバレにくかったのです。

そんな状態でしたが3月に入ると新人さんが入ってきて、僕はもう新人ではなくなってしまいました。
形だけは先輩です。

生意気にも

今日の動き良かったよ

なんて言ったりしてみます。

センスいいよね

とか。

恥ずかしいっっ!!

しかしこの時の新人さん達がセンス良かったのは事実で、2009年現在でも
「あの人達はすごいよね!」
と言われてるほどの逸材だったのです。



俺が敵うワケないじゃ~ん!!



僕はそれまで「ヒーロー役はまだ早い!」と言われてたのに(イエローに入ってたのにね)、この新人さん達はセンスも良ければ運動能力も高いので、すぐにヒーロー役の練習を始めました。

新人さんが練習を始めると僕は戦闘員役ばかりをさせられていました。

屈辱・・・

後年社員さんに聞いたら

「とっくにヒーロー役の練習やってると思ってたよ!」

と言われてガックシきました。

結局僕は、我流でヒーローの動きを覚える事になったのです。


↓↓当時の仲間とも18年の付き合いに(2009年撮影)
18年目
2009-12-03(Thu)

アクションへの道(14)

初現場、初忘年会を終えて年は明け、1991年。

僕はお正月も連日戦隊のショーに入れていただいていました。

初ショーでは緊張していて何も考える余裕がなかったのですが、今回はそれなりに気持ちの余裕があったみたいで、
「今まで自分が見ていた場所に立ってるんだなぁ・・・」
と感慨深くなったりしました。

この頃は練習・現場の度に帰って日記を書いていました。

自己紹介してくれない先輩達の名前を周囲の会話から拾い出して忘れないように書き記したり、新しく習った技の名前をメモしたり、ショーでの失敗を綴って、繰り返さないように気をつけたり・・・

色んな事が書いてあって、今読み返しても面白かったり参考になったりします。

例えば、あるリハーサルの日、先輩の1人が僕に
「お、今週も入っとるんやねぇ。何(の役)に入っとると?」
と声をかけてくれました。僕はちょっと自嘲気味に
「当然したっぱですよ」
と答えました。

当時読んでいたキャラクターショー関係の書籍で戦闘員の事を「したっぱ」と書いてあったのでそれが普通なのかと思っていたのもありますが、やはりどこか恥ずかしい気持ちがあったのでしょうか。

しかしこれ、新人が発するにはあまりにもデリカシーに欠けた生意気な発言です。
怒鳴られても仕方ないんじゃないか、と今の僕なら思います。
しかも後で知ったのですが、その先輩は戦闘員役に誇りを持ち、極めんと頑張ってらっしゃる方だったのです。
事実後年まで
「戦闘員といえばこの人」
みたいに言われていた方です。

でもその先輩は怒る事も声を荒げる事もなく、
「あのな、戦闘員は確かにしたっぱやけど、そのしたっぱがおらんかったらショーは出来んし、したっぱ次第でショーの出来が変わってくるんやぞ」
と教えてくれました。
ひしひしとプライドを感じさせる言葉です。
これ以降は当然ながら戦闘員役に恥ずかしさを感じる事はなくなりました。

日記には他にもこういった事が書かれていました。

何度目かの練習の時、とある社員の方が
「きみ、なかなかすじがいいって評判だよ」
と褒めてくれた、と。

正直身体を動かす事で人から褒められた事なんかありません。
だから今でもそれが本心から言われた言葉なのか新人を長続きさせようと発せられた言葉だったのか分かりません。
でもやはり、一生懸命やってる事を認めてもらっているという気持ちになれたからこそ今までショーに関わってこれたのではないでしょうか。

その社員さんの言葉でもう一つ印象に残っているものがあります。
それもとある日の練習日でした。
練習終了後に僕を含めた新人数人を集めてその人は
「君達の仕事はね、役者なんだよ。仮面を着けて大きな衣裳を着たりするけど、やるべき事はテレビや映画に出てる不通の俳優と同じなんだ」
と言いました。

これは新人ながら、何となく伝わるものがありました。

ヒーローの衣裳を着て、ヒーローになりきって、テレビと同じポーズを取る、動きを再現する。
これではコスプレと変わりません。

子供達に伝えたいものを持っていて、それを伝える技術を持っていて、それを伝える為に衣裳を着るのがプロだ。

きっとそういう事を言いたかったのだと思います。
これは今でも僕の基本精神です。
僕がやりたいのはキャラクターショーであってコスプレではありません。

これが理解出来たのは(本当に理解出来てるかは分からないけど)、中学時代の文化祭でコスプレ精神丸出しのショーをして後悔していたからだと思います。
やはり失敗は糧になるんですね。

数年前、衣裳を着る事で自己満足気味になっていた後輩にこの話をした事があります。
何か伝えるものがなきゃプロじゃないぞ、と。
すると後輩はこう答えました。

「僕は動きを再現する事で、テレビのヒーローのカッコ良さを伝えたいんです。だから今のままでいいんです」


色んな意見があると思うし、何が正解かは分かりません。
でも僕個人としては、

「テレビのヒーローのカッコ良さはテレビがすでに伝えている。充分過ぎるぐらいに。カッコいい事を知ってるから子供達はショーに足を運んでくれているんだ。だとしたら伝えるべきものはその先にこそあるんじゃないのか?」

と思います。


↓↓2001年か2002年辺りのクリスマス前後。
ショーの後輩達を家に招いてパーティーした時の写真

2002

ちなみに・・・

ここまで書いておきながら、我がアトラクションチーム武装「忍者ライブショー さやか見参!」には子供達へのメッセージはな~~~んも入ってません(コラ!)

ただ、メッセージはありませんが伝えたいものは込められています。

メッセージと伝えたいものって同じじゃないの?って思われるでしょうがそこは僕の中に明確な区別があるんです。
まぁそれは置いといて・・・


今回は精神論になっちゃいましたね。


そういえばその日記には上記のような事ばかりでなく、今ではすごく当たり前な事も書いてあって笑えました。

「この業界では昼でも夜でも、初めて会った人にはおはようございますと挨拶するらしい!」

まだ擦れてない可愛い時代があったのね(笑)
2009-12-01(Tue)

アクションへの道(13)

ハンカチを用意して待て!

なんて引っ張ったワリには涙のひとつも誘わない内容です。
嘘ついてゴメンなさい。


クリスマスイブ、めでたくショーデビューを果たした僕。

そんな僕に先輩からある告知が!

『27日に事務所の忘年会があるけど来れる?』

初めてこの事務所に来てから10日と経たない内に忘年会です!

…あ、お金ないんで…来れないかもしれません…


当時、久留米の我が家から事務所まで通うのに電車代が往復で1040円ぐらいかかってました。

練習が火・水・木曜日
金曜土曜にリハがあって日曜にショー。
つまり一週間に5200円の交通費が必要でした(ちなみに数ヶ月後からは月曜日に衣裳の片付けに駆り出されたので週に6240円)。
ちなみにショーのギャランティは4000円だったので親からの借金は山のように積もるばかりでした。
いつも

『アルバイトしよるのに借金ばっかり増えるってどーゆー事ね!』

と怒られていました。

現時点で親に5000円の借金を作っていた僕は、忘年会の会費を貸してくれとは言えない、と思ったのです。

『あぁ、忘年会の日に年内のギャラが出るから大丈夫だよ』

年内って言っても僕は1回しか入ってませんが…
でも先輩が大丈夫って言うなら大丈夫なのかな…


27日、結局忘年会に参加する事にした僕は事務所に寄ってギャラをもらう事にしました。

『じゃあここに印鑑ね』

えっ…印鑑が要るんですか…

今考えたら当然必要だろうけど、初バイト初ギャラの高校生はそんな事知らないよ。
何で誰も教えてくれなかったのか??

愕然として立ち尽くす僕を見て先輩の1人が代理として印鑑を押してくれて何とかギャラをいただく事が出来た。

4000円。

そうか。交通費とかは付かないんだな、ふむふむ…

交通費を差し引くと毎週1200円のマイナスが出る計算です。
僕は先行き不安になり再び立ち尽くしました。

そこに忘年会の幹事をしている先輩がやってきて言いました。

『君は高校生やったよね?会費は4000円でいいよ。』


僕の初ギャラは僕の手から数十秒で去っていきました。
この時の物悲しさを僕は生涯忘れないでしょう。


↓↓1993年頃の僕。イベント会場でスタッフしてた時の写真です。
1993


忘年会の会場は事務所から電車で2駅先のライブハウス。
また電車代が飛んでいきます。


ライブハウスに入るとかなりの人数がひしめきあっていました。
このチームにはこんなにメンバーがいるのか…

年齢層も幅広そうです。
メンバーだけでなく社員さんとか色々いらっしゃるんでしょう。

ただ…


僕はこの中のだ~~~~れも知らないんです!

先日のショーでご一緒した先輩方も自己紹介があったワケでもないし名前も分からない。
かと言って自分から知らない人に声をかけて入っていくなんて出来っこない。

出来っこない!!

ましてやペーペーの新人がうかつに入れない独特の雰囲気、独特のテンションなんです。


僕は2時間ほど、全く知らない先輩方に囲まれて、

誰に話しかけるでもなく、

誰かに話しかけられるでもなく、

先輩の前にある料理に手を伸ばす事も出来ず、

『烏龍茶下さい』

すら言えず空になったグラスを持ち、ただ地蔵のように固まっておりました。

烏龍茶1杯の忘年会です。


荒行のような忘年会は偉い人の挨拶で締められ、全員がライブハウスからドヤドヤと出ていきました。

どうしていいか分からない僕はただみなさんの後に従います。


…誰とも話さなかった…

憔悴しきってドヨ~ンとしている僕…

と、前を歩いていた先輩がくるりと振り返り僕に声をかけました!

『俺らは2次会に行くけど、君は高校生やし久留米やからもう帰った方がいいよ』


…初めての…

…会話が…

…これ…

……



はぁ…そうですね…帰ります…

『うん。気をつけてね。お疲れ様~』


僕はたった1人、みんなに背を向け、駅へと歩いて行くのでした…

トボトボと…

トボトボと…


うわあぁ~~ん!
思い出すだけで切ないわ!


…てなワケで、ハンカチが必要だったのは僕だったって事で。


自分が先輩になったら新人さんには積極的に話しかけようと誓った師走の夜でした。


間もなく1991年。
2009-12-01(Tue)

アクションへの道(12)

そんなこんなでワケの分からないまま始まってしまった僕のキャラクターショー生活。

初めての役は戦隊物の戦闘員だった。

本番は12月24日。
初練習から6日後だった。

当時ウチのチームでは火曜・水曜・木曜が練習日だった。
僕の初練習は火曜日だったので、その翌日、翌々日も練習に行ったように思う。
何かしら技術を覚えていないと初ショーが不安だったのだ。

週末には当然リハーサルもやったんだけど、緊張し過ぎてまったく記憶がない。

さて、いよいよ当日!

場所は1回目が大村浜屋(百貨店)。2回目が長崎浜屋との事だった。
僕はそれがどこなのか分からないまま早朝に集合し車に乗り込む。

誰とも話せない僕は地蔵のように硬直し、ただただ到着するのを待っていた。

遠いな・・・どこまで行くんだろう・・・??


まぁ、今ならですね、大村・長崎と聞けば間違いなく
長崎県!って分かりますよ。
ってか、他の場所が思い浮かばないですよ。
でも、地元久留米から出た事がない僕には大村なんて分からんのですよ!
ましてや、福岡のチームだから福岡県内で活動するもんだって勝手に思っとったんですよ!

なので、ようやく到着して
・・・あの・・・ここは一体どこですか・・・
って聞いて、
「えっ?長崎よ?」
って言われた時の衝撃は計り知れなかったです!

わざわざ長崎まで来るの!?

って。

・・・今なら長崎なんてほんの近所ってなもんで、鹿児島・宮崎でようやく
遠いな・・・
って感じるぐらいですが、当時はすごく遠方に思えたもんです。


↓↓1993年の僕。現場先でメンバーとカラオケに行った時の写真のようです。
1993

さて、この日のショーですが、僕がどんな事をしたのか、間違えたのか上手くいったのか、それも全然思い出せません。
ただ2回目でステージから片足だけ落ちて足の付け根を痛打したのは覚えています。

当時はスパッツなんて持ってなくて、中学で使ってた海パンをアンダーに穿いてたんですが、家に帰って脱ごうとしたらぶつけた所から出血していて、それが固まってなかなか脱げなくて困ったもんです。

・・・は?そうですよ?一日海パンで過ごしましたよ?
ショーが終わって着替えなかったのかって??
ははは!ただでさえ人見知りな僕が初ショーで緊張してる中、全然知らない先輩方の前でパンツを穿きかえるなんて
出来るワケがない!!

これからしばらくの間は、海パンを穿いて集合し、海パンのまま家に帰るというスタイルが続いたとさ。


・・・このブログ、ショーに足を踏み入れるまでは内容が濃かったのに、いざ初現場でこの薄っぺらさは何なんだ・・・
だって・・・緊張のせいで記憶がないんだもん・・・(泣)



薄っぺらついでに、次回はこの3日後に行なわれたチームの忘年会について書こうと思います。

ハンカチを用意して待て!!
2009-11-30(Mon)

アクションへの道(11)

1990年12月、とある火曜日の夕方。
僕はついに憧れのキャラクターショーに1歩踏み出そうとしていた!

とあるチームのメンバー募集広告を見て電話した僕は面接の為、福岡市内のとあるビルを訪れていた。

ここか・・・
しかしやっぱり緊張するな・・・

と思いながらビルの前で身動き出来ずにいた僕に声をかけた男性がいた。

「新人さん??」

振り返ると僕よりもいくつか年上であろう男性が立っていた。

きっとこのチームの方なんだ・・・

そう思うとなおさら緊張して、僕はこの時

はいっ!

と答えてしまったっぽい。

すると男性は

「だったら中に入りなよ!」

と言ってビルに入っていった。
僕も慌てて後を追う。

階段を上って3階のドアを開けると畳敷きのフロアになっていて、そこにジャージ姿の人達が数人集まっていた。
どうやらこれから練習が行なわれるようだ。

・・・あれ?面接は??
面接の事は誰に聞けばいいのかな・・・

悩んでパニクっているとジャージ姿の1人が声をかけてきた。

「練習していくんやろ?」

えっ!?私聞いてない!!(by 鳴海亜樹子)

いや、今日は面接のつもりだったので・・・とりあえず見学だけ・・・

「こーゆーのはさ、やってみらな分からんけん、とりあえずやってみよう!」

(ウソやろ!?)…でも、ジャージとかも用意してないですから・・・

「余ってるのがあるけんそれ使っていいよ!じゃあ着替えて!!」

・・・もう有無を言わせぬ勢いです。
ビビりの僕に断る事が出来ましょうや???

結局少しサイズの小さなジャージを穿いて練習に参加する僕。
この日初参加のメンバーは僕を入れて10名。
男性3名、女性7名だった。
男性は僕より年上のメガネくんと、年下の高校生だ。

正拳突きから始まったのか、いきなり右殴りを教えられたのか記憶は定かじゃないけど、右腕がアザで真っ黒になるまで練習した。
帰りに新人同士でお互いの腕を見て

「こんなに激しいとは思わなかったね・・・」

なんて話した記憶がある。

※右殴りでアザが出来るのは僕らが下手だったから。
主役・カラミ共に上手くなれば痛くも何ともナイ。

それと、お腹を殴られるリアクション、顔を殴られるリアクション。
これは全身に力が入ってしまって上手く出来なくて悔しかった。

でも初めてのアクションの練習がたまらなく嬉しかった。


↓1993年頃の僕(現場にて)
1993

練習が終わると、道場に1人の男性が入ってきた。
練習していた先輩達とは雰囲気が違うので

(偉い人なのかな?)

と思ったがよく分からなかった。
その人は新人の男3人を集めると

「どうやった?続けていけそう??」

と聞いた。

新人達は雰囲気を探り探り、はい・・・とか、まぁ・・・とか曖昧に返事をした。


「で、来週ショーがあるけど誰か入れる?」


カイジだったら

「ざわ・・・」

となりそうな空気が流れた。

僕の隣にいたメガネくんはすかさず
「いや・・・その日はちょうどおばあちゃんの所に行かなくちゃいけないので・・・」
と言った。

高校生は
「その日は学校があります」
と答えた。

僕は

その日は空いてると思いますが、まだ1回練習しただけで何の技術もないので、もう少し自信が付くまで本番はちょっと・・・

とやんわりと断った。

すると、

「自信がつくまで練習なんて言ってたらいつまでも自信なんか付かんよ。実際にやってみらな何も分からんし」

と、分かるような分からないような強引な理屈で押し切られました。

やんわりじゃ断れない世界なのか!?
(※ハッキリ断っても押し切られます。人手が足りない時は何が何でもやらされるのです)

でも僕はきっとショーをやってみたかったんだと思います。
ビビりなのでこうして無理矢理に背中を押してもらえてラッキーだったんだと思います。


・・・てなワケで翌週初めてのショーに入る事になりました。
続けて

「正月のスケジュールは?」

と聞かれ、僕と高校生はショーに入る事に。
メガネくんは
「・・・いや、正月は親戚が集まるので・・・」
と答えていた。
メガネくん、きっと続かないな、と新人ながらに思ったが、事実これが最後に見たメガネくんの姿だった・・・

そこで僕はハッと思い出した。

・・・で、面接は??

この時点で僕が知っている情報は、ファイブマンやウィンスペクターのショーをする、らしい、という事のみ。

練習日はどうなっているのか?

リハーサルはどうするのか?

ギャラはいくらでいつ支払われるのか?

交通費は出るのか?

とにかくな~んも分からない!!

誰も自己紹介してくらないから誰が誰で立場はどうなっているのか、ホントにな~んも分からない!!

不安だよ~、不安だよ~(泣)


スケジュールの確認が終わり着替えていると、突然数人がドヤドヤと道場に入ってきた。

「お疲れで~す!」

みんな大きな荷物を抱えている。

「お疲れ様です!!」「お疲れ様です!!」

練習を教えてくれていた先輩達が口々に挨拶を返す。

雰囲気から察するに、今入ってきた方々はかなり上の先輩ではないだろうか。

するとさっき僕らにスケジュールを聞いていた男性が大先輩(多分)達に

「おぉ、ちょうど良かった。新人さんに何か立ち回りを見せてやって」

と言った。

大先輩達が『仕方ねぇなぁ』って感じで畳に上がる。

おお?なんだなんだ?

大先輩達はどうやらショーを終えて帰ってきたところらしい。

その日のショーでやった立ち回りを見せてくれるようだ。

1人のヒーローに数人の悪役がかかっていくアクション。

いままで何度もキャラクターショーを見てきた僕でしたが・・・

この時の立ち回りは

すげぇ・・・!!

と感動しましたよ。

そして思いました。

僕もこうなりたい、と・・・
プロフィール

武装代表・内野

Author:武装代表・内野
福岡・久留米を中心に、九州全域で活動している『アトラクションチーム武装』の代表です。

1972年生まれ。
1990年にキャラクターショーの世界に入り現在に至る。

2007年に武装を設立。

武装の活動内容は殺陣教室、殺陣指導、オリジナルキャラクターショー等。

現在は関西コレクションエンターテイメント福岡校さんでのアクションレッスン講師もやらせてもらってます。

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